【社会考】「人口減少危機を直視せよ」令和臨調

社会

おはようございます。今日コロちゃんは、朝から長男一家様宅へ来ています。小学生の「なーちゃん」が熱を出して学校を休んで寝込んでいるのです。

それで、今コロちゃんは、「なーちゃん」の「看病&留守番」をしているわけですが、その詳しい内容は明日のブログでポチポチします。「看病&留守番」は、現在進行中ですからね。

今日は、昨日発表された「令和臨調」の発表についてポチポチします。

1.「令和臨調」からの発表

6月21日に令和国民会議(令和臨調)の第3部会(国土構想)が、「人口減少危機を直視せよ」という提言を発表しました。

その内容を紹介する前に、「令和臨調」について、少しご説明をします。直接「令和臨調」のサイトをご覧になりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

令和臨調|日本社会と民主主義の持続可能性に向けて
次の時代に持続可能な日本社会と民主主義を引き継ぐため、世代や立場を超えた有志による令和国民会議(令和臨調)を発足します。

2.「令和臨調」とは何か

令和国民会議(令和臨調)は、昨年2022年5月に、経済界・労働界・学識者が結集して「衰退国家日本の立て直し」を目指して発足しました。

正式名称は「令和国民会議」(略称:令和臨調)。

内容は、第1部会「統治構造」、第2部会「財政・社会保障」、第3部会「令和の国土構想」を提言するとなっています。

メンバーには、有名企業のトップがずらりと並んでいます。共同代表3名の出身は、キッコーマン・東京電力・日本郵政です。

このうちの日本郵政は増田寛也さんですから、むしろ「日本創生会議」で「地方消滅」の警告を発した方と言ったほうが有名です。

すべての方が、現在の与党政治家と近いというわけではないですね。労働界からも3つの部会にそれぞれ1~2名ずつ参加されています。

3.第3部会は「国土構想」

今回発表になったのは、「国土構想」を担当している第3部会からの提言です。

第3部会の「共同座長」を務められている方は、以下の御三方です。

永野 毅 東京海上ホールディングス取締役会長
山田 啓二 京都産業大学教授・元全国知事会長
板東久美子 元消費者庁長官

各界のお偉方ですね。その他にも、2名の「主査」と18名の「委員」がいらっしゃいます。

「委員」のメンバーは、学者・大企業経営者・労働組合代表です。労働組合からは、電力総連会長・自動車総連会長が参加しています。

「学者・企業経営者・労組代表」を、網羅する形になっています。皆さん、それなりの社会への影響力のある方たちだと思います。

その影響力で、「提言」が実現すれば良いのですけれど。

4.今回発表になった「提言」

今回第3部会「国土構想」が発表した提言は、タイトルが「人口減少危機を直視せよ」というものです。

サブタイトルとして「人が成長し、産業がかけ合わさり、地域がつながる」とあります。

その内容は、決して長いものではありません。全部でA4用紙4ページの簡潔なものです。

①「人口減少」の危機意識の共有

まず、この提言では、「2100 年の日本の人口が約 6000 万人程度にまで減少することは、かなり確かな予測と言わざるをえない」と訴えています。

そして、「私たちは『長期的に』『かなり急速に』『不可逆的に』人口が減少することが確実であることを前提に、政策を構想していく必要がある」としています。

共同代表の増田寛也氏は、記者会見で「将来的には人口の40~50%程度が外国人という都市や地域が出てくる。『外国人1割時代』への対応が不可欠だ」と語ったと伝えられています。

②「人口減少」へ社会が適応

この急激な人口減少は、人口増加を前提としていた制度の機能不全をもたらします。その時に重要なものとして、以下の三つを上げています。

①人口減少に適応する過渡的な取り組み
②人口減少を徐々にやわらげ安定化させる工夫
③人口が安定したあとの多様で、経済的にも精神的にも豊かな社会の姿を描くこと

そして、「社会の持続性と多様性を高め、豊かな社会・風土・文化を継承できるよう、未来像の共有が不可欠である」としているのです。

③「人口減少」への対策

そして「私たちはいかなる未来像を共有すべきか」として、以下の三つの対策を提言しています。

「人が成長する」
「産業が掛け合わさる」
「地域がつながる」

そして、「求められるパラダイムチェンジ」として、以下のように続けています。

「いまだ日本社会には、右肩上がりの時代の発想が多く残っているが、人口減少を機に、新しい時代にふさわしい社会のあり方を再定義したい」

そして「人口増加を提にした旧来型の競争主義では、日本社会は持続できない」と言い切っているのです。

この提言全文をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

https://www.reiwarincho.jp/news/2023/pdf/20230621_001_01.pdf?v=23062102

5.「移民問題」の文言

「令和臨調」が、日本の現状に対して、大きな危機感を持っていることはよくわかるし、コロちゃんも同感する思いです。

しかし、この発表された「提言」の内容には、ちょっとインパクトが足らないように感じます。

増田共同代表は、記者会見で「移民法制の重要性」を語ったとされていますが、そうであるならば「提言」に書き込むべきだと感じました。

今回発表された「提言」には、「移民問題」については、最後に一言「海外からの移民問題を含め」というあっさりした文言しか書き込まれていないのです。

コロちゃんには、増田共同代表の記者会見の発言と「提言」の内容には温度差があるように感じました。

「移民法制」は、国民の中でも拒否感が強いでしょうから、なかなか「移民問題」という内容は書き込みにくいのでしょう。

しかし、現実には、4月に政府の「技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議」が、現行の「外国人技能実習制度」を廃止する中間報告書を出しているのです。

すでに日本では、実態的には「移民」が現実になろうとしているのです。

ですから、コロちゃんは、提言するならもっと「ハッキリ・クッキリ・スッキリ」言うべきと考えています。

Igor OvsyannykovによるPixabayからの画像

6.「令和臨調」に期待します

また、この「令和臨調」は、4月25日に「社会保障制度改革に関する提言」(だれもが自己実現を目指せる日本をつくるために社会保障制度の再設計を)を発表しています。

その中で、「財源論」として「財源は原則として給付の恩恵を受ける現在世代で負担し」「将来世代につけを回さない制度設計」と、税を軸に安定財源を求めています。

しかし、現在「少子化対策」も「防衛費増額」も、財源は先送りされてしまっています。

「令和臨調」のこの「提言」は、無視されているのです。

この「令和臨調」がもっと影響力を持って「提言」が実現するには、少々波風がたとうとも、踏み込んで提言すべきと、コロちゃんは考えますが、皆さんはいかがでしょうか。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Marjon BestemanによるPixabayからの画像

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