【社会考】いつまで働けばいいの?

社会

おはようございます。今朝のワンコとの散歩は強い風が吹いていました。真っ暗な中で向かい風に向かって進んで行くと、寒いのなんのって。コロちゃんは震えあがってしまいましたよ。

ワンコは平気な顔をしていましたけどね。(そりゃ毛皮を着てるもんね)

とにかく冬の強風は辛いですね。まだお正月が終わったばかりですから「冬来たりなば春遠からじ」です。

まだまだ遠い春を心待ちに過ごしましょう。

そういえばこの「冬来たりなば春遠からじ」とは誰の言葉かご存じですか?

この言葉は、「イギリスの詩人シェリー」の詩が出典でした。彼の長詩「西風に寄せる歌」にあるそうです。

原典では以下のようですね。英語がお得意の方は、詩情をお楽しみください。

「If Winter comes, can Spring be far behind ?」

意味は「厳しくつらい時期を乗り越えれば、幸福が訪れる」だそうです。なんとも意味深というか、人生訓にもなるような言葉ですね。

今日は「死ぬまで働けって言うの?」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「シニアの職探しと、勤労意欲の国際比較」

☆「シニアが働く理由2つと、老後不安」

☆「一億総活躍社会と、いつまで働けばいいのか?」

☆「老後を楽しむ期間はそう長くはない」

1.「シニアの職探しが増えている」

コロちゃんが、朝新聞をバサバサ読んでいましたら「職探すシニア10年で2.2倍」という一面トップ記事を見ました。

「全国のハローワーク」で、求職する高齢者が増えているというのです。

記事では東京の池袋の「ハローワーク」のシニア向け窓口に毎日100人を超す高齢者が相談に来ており、70歳代や80歳代の方も目立つと報じています。

コロちゃんはもう70代に入っていますけど、60歳の時に「がん」を罹患して会社を退職した後から、ずっと「リタイア生活」に入っていますから、「みんなよく頑張るなー」と驚いています。

シニアと言うと、コロちゃんと同じ「世代・年齢の方々」ですから、皆さんの置かれた環境や状況はある程度分かるつもりなのですが、ちょっと調べてみましょう。

2.「シニアの勤労意欲の国際比較」

コロちゃんは、日本人には「勤労は美徳だ」という価値観があり、更に「老後の生活不安」もあることが、日本人のシニア就労が高い理由だと考えています。

下記にこの観点を強調するために、もう一度書いておきますね。

◎「シニアが働く理由」

①「勤労は美徳という価値観」
②「老後の生活不安」

それでは、「シニアの勤労意欲の国際比較」を見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府  経済的な暮らし及び就労意識について」より

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/html/zenbun/s1_3_1_2.html
出典:内閣府 令和3年版高齢社会白書 国際比較調査に見る日本の高齢者の生活と意識の特徴より(1月5日利用)

上記のグラフは「日本」と欧米3ヶ国「アメリカ・ドイツ・スウェーデン」の60歳以上の方に、「今後収入を伴う仕事をしたいか」を尋ねた回答です。

その結果は「仕事をしたくない」との回答は、日本が一番低くなっています。下記に数値が高い順に書き出します。

◎「収入を伴う仕事をしたくない(辞めたい)」

①「ドイツ    70.7%」
②「アメリカ   67.2%」
③「スウェーデン 66.0%」
④「日本     48.9%」

コロちゃんが多分そうだろうと思った通りの回答となりました。

「欧米のシニア」は「日本」と違って、老後は仕事をしたくない方が多いのです。

「日本人」が老後も働きたがっている理由を次に見てみましょう。

3.「シニアが老後も働く理由は?」

次の質問は「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)」と回答した4ヶ国の60歳以上の人に、「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)理由」を尋ねました。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 就労の継続を希望する主な理由」より

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/html/zenbun/s1_3_1_2.html
出典:内閣府 令和3年版高齢社会白書 国際比較調査に見る日本の高齢者の生活と意識の特徴より(1月5日利用)

この答えは、日本と欧米3ヶ国の違いがハッキリと分かれています。下記に数値が高い順に書き出します。

①「収入が欲しいから」

①「日本     51.0%」
②「ドイツ    35.5%」
③「アメリカ   32.2%」
④「スウェーデン 25.1%」

「日本」が一番「収入が欲しいから」老後も働くとしているのです。

ここで、最初に書いた「日本でシニアが働く理由」をもう一度見てみましょう。

◎「シニアが働く理由」

①「勤労は美徳という価値観」
②「老後の生活不安」

調査結果の「日本」の「◎収入が欲しいから51.0%」を見ると、「日本でシニアが働く理由」は、「②老後の生活不安」からなのです。

②「仕事そのものが面白い、自分の活力になるから」

①「ドイツ    43.3%」
②「スウェーデン 38.2%」
③「アメリカ   32.6%」
④「日本     15.8%」

「日本」以外の欧米3ヶ国は、「仕事が面白いから」そして「自分の活力になるから」老後も働くとしていますね。

「日本」のシニアが働く理由には「仕事が面白いから」そして「自分の活力になるから」というような視点はありません。

多くの「日本」のシニアの「仕事」に対する姿勢は、「面白い」という個人的なものではなく、「勤労は美徳」という社会的価値観にあるのではないでしょうか。

なんとも、「国情」と「人生観の違い」を表す回答結果となっていますね。

③「就労率はOECD諸国で1番」

報道によれば「労働市場に参加する65~69歳の高齢者の割合」は、37ヵ国中でトップであると報じられています。

主要国のデータは以下の通りです。

◎「労働市場に参加する65~69歳の高齢者の割合(人口比)」

①「日本   52%」
②「アメリカ 33%」
③「イギリス 26%」
④「ドイツ  20%」

このデータは報道で流されていたものですが、OECD諸国には「欧米」だけではなく、多くの「発展途上国」も含まれています。

その中でも「日本」が1番「高齢者の就労率」が高いとは、いったいどのような理由からなのでしょうか?

コロちゃんは、上記の調査結果からしても「日本の高齢者」は、「収入が欲しいから」「老後不安があるから」働かざるを得ないのだと思っていますよ。

4.「老後不安で働く高齢者が増えている」

それでは、「老後も働くシニア」の方がどのくらいいらっしゃるのかの数を見てみましょう。

①「働くシニアは900万人」

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「独立行政法人 労働政策研究・研修機構 高齢就業者数の推移」より

https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2023/03/koureisha_02.html#:~:text=2021%E5%B9%B4%E3%81%AE%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85,%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E4%B8%8A%E6%98%87%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 65歳以上の高齢就業者のすがた より(1月5日利用)

上記のグラフは「独立行政法人 労働政策研究・研修機構」が発表している2011~2021年の「高齢就業者数」の推移です。

2021年の高齢就業者数は909万人で、1968年以降で過去最高を記録しています。

2021年の65歳以上の高齢者数は、3621.4万人ですから、「高齢就業者」の占める率は25.1%となっています。

ですから、日本の65歳以上の高齢者の1/4が働いているのです。

②「働くシニアは1/4」

次に年齢別の就業率も見ておきましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「総務省統計局 高齢者の就業」より

https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/index.pdf
出典:総務省統計局 就業状態の動向 労働力人口 就業率の推移 より(1月5日利用)

上記のグラフは、総務省統計局が発表している「65歳以上の就業率」の推移です。

グラフの線の年齢は下記の通りです。2022年の就労率も書き込んでおきますね。

◎「2022年:高齢者の年齢別就労率」

①「青色:男性: 34.2%」
②「黒色:男女計:25.2%」
③「茶色:女性: 18.3%」

この様に見ていくと、高齢男性の1/3、高齢女性の1/5が働いています。男女計で1/4となりますね。

この4人に1人という数値を多いと見るか、少ないと見るか価値観によって見解が分かれます。企業の立場からは、「まだまだ労働力はあるんだ」と見る方も多いでしょう。

しかしコロちゃんから見ると、「老後不安で1/4の高齢者が働かざるを得ない」と見えてきます。

5.「一億総活躍社会への怒り」

コロちゃんは、かつて2015年に報道を見ていてイラっとしたことがあります。それは「一億総活躍社会」という「高齢者を労働に駆り立てるかのような政策」です。

かつて2015年に発足した第3次安倍内閣は、目玉プランとして「一億総活躍社会」を掲げました。

そして「一億総活躍担当大臣」を設けて、初代大臣には加藤勝信氏を任命しました。内閣官房には「一億総活躍推進室」が設置され、「一億総活躍国民会議」も設けています。

結局「一億総活躍担当大臣」は、6代5人を数えた2021年に廃止されています。

コロちゃんは、自分が「がんとの闘い」で就労が出来ない身体だったこともありましたが、もう高齢になって老後の生活を楽しむ年齢の方々までも、駆り立てるような政策には怒りを感じましたね。

高齢になれば誰しもが、身体の衰えを感じざるを得ません。「老後の不安」を払拭させる政策ではなく、「自己責任」で老後の生活を確保させるような政策には、コロちゃんは反対しますよ。

だいたいにして、どうしても社会に必要な政策ならば、わずか6年で「廃止」になんかなりません。それで安倍元総理の影響力が小さくなった頃に、ひっそりと廃止したのでしょう。

「一億総活躍社会」の出だしは派手でしたが、「終わり」はひっそりと余り人に知られずに「店じまい」しました。

6.「いつまで働けばいいのか?」

コロちゃんは「人生100年時代だから65歳を過ぎてもまだまだ働くべきだ」という議論には違和感を持ちます。

そもそも「人生100年時代」ではありません。下記の指標をご覧ください。

①「平均寿命:男性81.05歳、女性87.09歳」(厚生労働省:令和4年簡易生命表より)

②「最多死亡年:男性88歳、女性93歳」(厚生労働省:令和4年簡易生命表より)

③「健康寿命:男性72.68年、女性75.38年」(2019年厚生労働省発表)

上記の3つの「寿命指標」について説明しますね。

最初の「①平均寿命」が一番ポピュラーな指標ですね。これは「0歳における平均余命」の事です。ですから、現在の高齢者が何歳まで生きるのかの基準にはなりません。

次の「②最多死亡年」は、「亡くなる方のボリュームゾーン」になります。

コロちゃんだったら、この「最多死亡年」あたりまではひょっとすれば生きれるかもしれないと考えますね。

「生きている」だけでしたらそうですね、ただし「元気」であるか「健康」であるかは別ですけどね。

そして最後の「③健康寿命」が一番肝心の数字だと、コロちゃんは考えています。

この「健康寿命」と「平均寿命」の差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味します。

その「不健康な期間」がどのくらいあるのかを見てみましょう。

④「不健康な期間:男性8.25年、女性11.71年」

けっこう長い年月の「不健康な期間」を、多くの高齢者は過ごさざるを得ないのです。そう考えると、「高齢者」の健康な期間の貴重さがわかります。

7.「老後を楽しむ期間はそう長くない」

「健康寿命」が尽きた後には、だれしもが「日常生活に制限のある不健康な期間」を寿命が尽きるまで生きざるを得ません。

そのように考えると、既に「こらいまれ」に到達したコロちゃんの「健康寿命」は、上記で見てきたように「③健康寿命:男性72.68年」までの「わずか数年間」でしかありません。

その「わずかな健康である期間」を、就労することだけについやすのは、あまりにも可哀そうと思えませんか?

「高齢者が健康で老後を楽しむ期間」は、現在でもさほど長くはないんだと、コロちゃんは考えていますよ。

皆さんはいかがお考えでしょうか?

老後をどのように生きるかは、極めて「個人的」なことを思われていますが、高齢になっても働かなくてはならないのは「社会」の問題です。

コロちゃんは、できるだけ多くの高齢者の方たちが、「死ぬまで働かなくてもよい社会」を望みますよ。そして、それは決して「贅沢な望み」ではないとも考えていますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Ray Shrewsberry •によるPixabayからの画像

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