おはようございます。コロちゃんのリアルタイムは午後5時です。
いつもはブログ記事を書き終わって、まったりとしている時間なのですが、今日のコロちゃんは、もう1話を書こうとしています。
実は明日から、「長男一家」が「草津」に行くので「一緒に行こう」と声をかけてくれたのです。
「長男一家」はスキーですね。コロちゃんは、もうスキーは無理ですので「温泉三昧」です。
その「小旅行の間」にブログが途切れないように、今一生懸命原稿を書き溜めているところですよ。
さて、何を書こうかなー? なかなか良いネタが思い浮かびませんね。
そんな時は「アイデアが出る秘密道具」とかあれば、直ぐに面白い記事が書けるのですが、コロちゃんにはそんな物はありませんね。
そんな時は、取り敢えずあちこちを探し回りましょう。
今日は「金八先生の時代と格差の拡大」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」

コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「格差の拡大と所得再配分政策と、失われた30年で時代は大きく変わったよ」
☆「ジニ係数は格差の指標と、2つの時代と現在の格差を数字で見る」
☆「2つのドラマと、1980年代と2020年代の格差の違いと、格差の拡大をビジュアルで見る」
☆「格差社会に歯止めをかけて欲しいよと、コロちゃんと金八先生」

1.「格差の拡大と所得再配分政策」
コロちゃんが朝コーヒーを飲みながら、新聞をバサバサ読んでいると「経済教室/やさしい経済学」というコラム記事に興味深い「連載コラム」を見つけました。
これは「全部で9話の連載コラム」でしたので、後でジックリ読み直してみようと考えて「コラム」をスクラップ保存しておいたのですよ。
今日は、このネタ・・・ゲフンゲフン、この「コラム論考」について書いてみましょう。
(( ;д))o=3 ゲフンゲフン
何がコロちゃんの興味を引いたかと言うと、この「コラム」は「格差の拡大と所得再配分政策を支持する国民の心理」を扱っていたのですよ。
「所得再配分政策」とは、今回「石破総理」が行なっている「住民税非課税世帯」に対する「1人3万円+子ども1人2万円」の支給などのことですね。
また「国民民主党」が主張している「103万円の壁を178万円に」も、「所得再配分政策」になりますね。
この新聞「コラム」は「松本朋子東京理科大学教授」が執筆していますが、コロちゃんが読んでもわかりやすく、問題点が良くわかるものでした。
ここまで読むと「テーマ」の「金八先生がどこに出て来るんだ?」と思われますよね。しかし、ちゃんと後から出てきますから、もう少し先までお読みください。
次に、その「金八先生の時代(1980年代)とその後」の内容をご紹介したいと思いますね。

2.「失われた30年で時代は大きく変わったよ」
「松本教授」は「掴み」がうまいですね。
冒頭に出てくるのは「人と言う字は人と人が支え合ってできている」ですよ。
ほら、ちゃんと「金八先生」が出て来たでしょう?
これは「金八先生のセリフ」でしょう。そのぐらいはコロちゃんでも知っていますよ。
この言葉は「武田鉄矢のアドリブ」だったといわれていますが、1985年が初出(※)でした。
(※ドラマ金八先生は1979~2011年)
そして「松本教授」は、続けてもう1つ「人と言う字は1人の人間が、両足を踏ん張って大地に立っている姿」という「金八先生」とは異なる解釈のセリフを書いています。
このセリフは、コロちゃんは知りませんね。
ポチポチ調べてみると、「リーガル・ハイSP1」ってまだわからん。・・・ドラマだよね? 2013年かな?
まったく「リーガル・ハイSP1」については知らなかったコロちゃんでしたが、この2つのドラマが1980年代と2010年代の、30年の時を挟んで放映されたことは分かりました。
この「2つの言葉の時代背景」が、その「言葉の解釈」と真逆だと「松本教授」はおっしゃるのですよ。
すなわち、「1980年代」は「努力が報われやすい時代」だったのに「支え合い」が強調され、「努力が報われなくなった時代」の「2010年代」に「自立」が説かれたたのはなぜか?と続けるのですよ。
その分析の中で、「所得再配分を支持する層」の考え方と、「反発する層」の考え方を詳細に考察しているのですよ。ね、興味深いでしょう?

3.「ジニ係数は格差の指標」
社会の格差を見るには、「ジニ係数」という数値をみます。
この「ジニ係数」は、「格差が全くない状態を0」そして「格差が最大の状態を1」とします。だから数字が大きいほど格差は大きくなります。下記をご覧ください。
◎「ジニ係数」
①「0.3~0.4 :格差小」
②「0.4~0.5 :格差大」(暴動レベル)
③「0.5以上:格差極大」(革命レベル)
(※レベルはコロちゃんの見解)
大体の様子がつかめたでしょうか。そしてこの「ジニ係数」には「当初所得」と「所得再配分後」の2種類があります。
例え「当初所得」で「格差が大きく(ジニ係数が大きい)」とも、その後の「再配分政策」で、「格差が小さく(ジニ係数が小さい)」抑えられています。
「再配分政策」は「格差の縮小」のために行なわれているのです。
直近の「ジニ係数のデータ」は以下となっています。
◎「2021年のジニ係数」
・「再配分前:0.57」
・「再配分後:0.38」
(出典:厚生労働省:令和3年版:所得再配分調査報告書より)
ただ、この数字を見ていても、普通はどんな「格差状況」なのかはわかりませんよね。それが1980年代と2010年代を比較すると、いろんな景色が見えてくるのですよ。

4.「2つの時代と現在の格差を数字で見る」
さて、いよいよ「松本教授」から教えていただいた「金八先生の時代(1980年代)」と「リーガル・ハイSP1(2010年代)」の、「ジニ係数」と「格差の様子」を見てみましょう。
コロちゃんは、いつもは「再配分後所得(アフター)」を注目していたのですよ。それは「現実社会の格差の実態」は「再配分後所得(アフター)」なのですからね。
しかし、今回は「再配分前の所得(ビフォー)」に注目して見ます。以下に「再配分のビフォーとアフター」を書き出しますね。
◎「1981年と2013年と2021年のジニ係数」
➀「金八先生の1981年」
・「再配分前:0.34」(ビフォー)
・「再配分後:0.31」(アフター)
(出典:厚生労働省:所得格差の推移より)
➁「リーガル・ハイSP1の2013年」
・「再配分前:0.55」(ビフォー)
・「再配分後:0.37」(アフター)
(出典:労働政策・研究研修機構:統計情報:最近の調査結果からより)
➂「直近のデータ:2021年」
・「再配分前:0.57」(ビフォー)
・「再配分後:0.38」(アフター)
(出典:厚生労働省:令和3年版:所得再配分調査報告書より)
上記を見ると、「➀金八先生の1981年」の時代には、「再配分前(ビフォー):0.34」と低いです。格差が小さいのです。
それが、「➁リーガル・ハイSP1の2013年」の時代には、「再配分前:0.55(ビフォー)」と革命レベルまで格差が拡大しています。
しかし、それを「所得再配分政策」を行なうことで、「再配分後(アフター):0.37」を小さく抑えているのです。
その後の「➂直近のデータ:2021年」では、「再配分前(ビフォー):0.57」と2013年よりも更に格差が拡大しています。
それを「所得再配分政策」で「再配分後(アフター):0.38」にまで小さくしていますが、それでも「2013年の0.37(アフター)」よりは、やや拡大しています。
コロちゃんには、そろそろ「所得再配分政策」の更なる強化をしない限り、「社会格差」はさらに目立って拡がっていくと思いましたよ。

5.「2つのドラマと、1980年代と2020年代の格差の違い」
上記で、「金八先生(1980年代)」と「リーガル・ハイSP1(2010年代)」、更に「2020年代」の時代の違いを見てきました。
コロちゃんは正直驚きましたよ。
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
それは「金八先生が人と人の支え合いを訴えた1980年代」の「格差の小ささ」ですね。何しろ1981年の「当初所得ジニ係数が0.34」なのですからね。
それと真逆になった「リーガル・ハイSP1の2010年代(0.55)」の格差の大きさは、現在でも続いていますね。
なにしろ2021年の「当初所得ジニ係数が0.55」なのですからね。
(⊙⊙)タッカ!!ッ!!
この二つのドラマは、1980年代と2010年代に放送されましたから、間に30年の時が刻まれています。その30年間の間に、「日本社会」は同じ国とは思えないほど変わったようですね。
しかし、コロちゃんもそうですが、多くの方たちは「日本が大きく変わった」という意識は薄いです。コロちゃんなどの実体験がある高齢者ほど「あまり変わった」とは感じていません。
コロちゃんは、多くの社会学のデータを読んで「その変化」を知りましたが、「そのデータの変化」ほど「社会の様相やみんなの意識」は変わっていません
上記の「ジニ係数の変化」をみて、コロちゃんはやっとその理由が分かりましたよ。
それは「政府」が「所得再配分」によって、「格差の拡大」を全力で抑えていたのですよ。次にその様相をビジュアルで見てみましょう。

6.「格差の拡大をビジュアルで見る」
上記の「ジニ係数」の数字の変化には、「日本社会」において1980年代以降に「格差が拡大している」ことと、それを「所得再配分政策」が全力で抑えている姿が見えたと思います。
それでは、次はその「格差の拡大の様子」を眼で見てみましょう。
グラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。
「厚生労働省 所得格差の推移」より
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/11/dl/s1128-3j15.pdf
(出典:厚生労働省:所得格差の推移:1月10日利用)
上記のグラフは「厚生労働省」が発表した「1967~2002年の「ジニ係数の推移」です。「黒線グラフ」が「再配分前所得」で、「黒色線グラフが再配分後所得」です。
二つの線グラフのうちの「上部の黒色線グラフ」にご注目ください。真ん中のへこみが「ちょうど1981年(金八先生の時代)」です。
この年がグラフの中で「格差が一番小さかった年」です。
その後「黒色線グラフ」は、右肩上がりに急上昇しています。当初所得の「格差が拡大している」のです。
次に「下の赤色線グラフ」をご覧ください。右にやや上昇していますが、「黒色線グラフ」よりは低い位置を保っています。
これが「所得再配分政策」の効果ですね、「格差が抑えられている」のです。
しかし、最近の「ジニ係数」の動きを見ていると、徐々に上がってきていますから「格差の拡大」に「再配分政策」が追い付かないように思えますね。
ここまで「松本教授」のコラムのから教えられた「格差の現状」を、「コロちゃん流」に書いてきましたら、もう字数が4000字を超えてしまいました。
「松本教授」の「連載新聞コラム」は➀~⑨まで連載されています。
次には「努力が報われやすかった1980年代に支え合いが強調され、報われにくくなった2010年代に自立が説かれたのはなぜか?」 と言う興味深い分析が書かれています。
今日は、もう字数がいっぱいいっぱいなので、明日以降に書くことにしますね。
この「松本准教授」の「新聞コラム」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。


7.「格差社会に歯止めをかけて欲しいよ」
コロちゃんは「人と人は支え合っている」と言う「金八先生のセリフ」だけは覚えていましたよ。それは、コロちゃんは、以下のようにギャグにしたことがあったのです。
「人と言う字は、上の人と下の人で成り立っている。下の人は重いよーと言ってるよ」byコロちゃん
ねっ、面白いでしょう?。ここ笑うとこですからね。引かないでくださいよ。
≡;゚д゚)ノ (((¬_¬;) ススス…
だけど、コロちゃんは1980年代と現在2020年を比べて、随分変わったなーと思っているんですよ。ちょっと、何点が指摘してみたいと思いますね。
➀「会社員の年収」
・「1980年:300万円」
・「2020年:436万円」
➁「平均年齢」
・「1980年:34歳」
・「2020年:49歳」
➂「生活保護人数」
・「1980年:140万人」
・「2020年:200万人」
➃「50歳時未婚率」
・「1980年: 男性2%、女性4%」
・「2020年:男性27%、女性17%」
上記は、今コロちゃんが思いついた事項を、簡単にポチポチと調べたものですが、「平均年齢の上昇」が目につきますね。
これでは「社会の様相や雰囲気が変わる」のは、当たり前だと思いましたよ。
コロちゃんは「昔は良かったなー」と言う高齢者にはなりたくないと思っていましたけれど、上記の格差を見るとそうもいっていられないと思いましたよ。

8.「コロちゃんと金八先生」
コロちゃんは、ドラマの「金八先生」は一回も見たことがありませんでした。
元々コロちゃんは「読書」は好きだったのですが、テレビはほとんど見なかったのです。これは今でも変わりませんね。
それでも「社会に興味」は持っていましたから、「ドラマ:金八先生」が広く世の中に知れ渡っていたことは周囲でも見聞していましたね。
コロちゃんが憶えているのは、「長男」が中学生のころの担任に「女金八先生」と呼ばれる女性教師がいると言っていたことでしたね。
当時聞いたことは「とても熱心で生徒を面倒見る先生だ」ということでした。「長男」もその先生は尊敬しているようで、コロちゃんは良い先生に巡り合ったねと、当時も今も思っていますよ。
時代は1990年代だったと思われますが、当時全国に数多くの「金八先生」と呼ばれる「熱血教師」がいたのでしょうね。
コロちゃんはその話を聞いた時に、コロちゃんの少年時代には「そんな教師にはついぞ巡り合う事がなかったなー」と思いましたよ。
そして「熱血教師」に出あえた「長男」を、少しだけうらやましく思えましたよ。
さて皆さんは、多感な「少年・少女時代」に、「熱血教師」に出会う幸運をつかみましたか?
コロちゃんは、ついぞありませんでしたけれど、その代わりに今情熱をこめてブログをカキコキしていますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。

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