【社会考】人口はもう増えないよ

社会

おはようございます。昨日に関東地方も「梅雨入り」したとのお知らせがありました。

今朝は、朝から雨がシトシト降っています。ワンコは、近くの高架下のトンネルで行ったり来たりの散歩を済ませました。

いよいよ「梅雨入り」です。あんまり雨が多いと、ワンコが歩けなくて嫌ですね。できれば、空梅雨で済めば、ワンコは喜ぶんですけどね。

今日は、日本の「人口問題」についてポチポチします。

1.「100年後に5千万人割れ」の推計

コロちゃんが新聞をバサバサ読んでいましたら、小さな囲み記事に「100年後に5000万人割れ」との、見出しの記事を見つけました。

あらら、そんなに減っちゃうの! とコロちゃんは、じっくり読んでみました。

この記事を、お読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

100年後に5000万人割れ 日本の推計人口(2120年) 少子化と向き合う 気になる数字 - 日本経済新聞
国立社会保障・人口問題研究所が4月に公表した将来推計人口は、日本の総人口が2120年に5000万人を割り込んで4973万人になると試算した。これから100年で1億2614万人だった2020年の4割相当にまで減ることになる。2120年の人口を年齢別にみると、65歳以上が2010万人とおよそ4割を占め、0〜14歳は445万...

その内容は、国立社会保障・人口問題研究所が4月に公表した将来推計人口は、日本の総人口が、100年後の2120年に5000万人を割り込むと試算したとの記事でした。

2.この発表は、以前にもブログ記事で取り上げたよね

あれれ、コロちゃんは、確かこの4月の「国立・社会保障人口問題研究所」の発表レポートを、ブログ記事で取り上げたことがあったよね。

だけど、それは「50年後の2070年に、現在よりも3割減の8700万人に減少する」というものだったような・・・?

どれ、どれ、探してみてみましょう。おーこれだ、これだ。

そのブログ記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【社会考】「人口減少」を受け入れよう

3.「国立社会保障・人口問題研究所」とは?

それでは、もう一度このブログ記事の内容を振り返ってみましょう。

「国立社会保障・人口問題研究所」とは、「社会保障及び人口問題に関する調査及び研究を行うことを通じて、国民の福祉向上に貢献すること」を目的として設立されたものです。

厚生労働省の研究機関となります。

主な研究として「社会保障費用統計」「日本の将来人口推計」「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」を、行なっています。

今回発表された「将来人口推計」は、5年に一度発表されることになっているものです。

どうですか皆さん、この内容をまだ覚えいらっしゃいますか。この5年に一度の「将来推計人口」の発表が4月26日にあったのです。

4.この「日本の将来人口推計」のポイント

コロちゃんが、上記のブログ記事で取り上げた「日本の将来推計人口」の発表内容のポイントは、以下のとおりです。

「2070年には、総人口は現在の1億2600万人から、3割減の8700万人に減り、65歳以上人口の比率は20年の28.6%から70年には38.7%に上がる」

「15~64歳の生産年齢人口は、20年実績の7509万人から、70年は4535万人と4割減となる」

これは、衝撃的な推計でしたね。50年後の日本の人口が3割も減少するというものでしたからね。

どれどれ、もう一度この発表文を読んでみましょう。「日本の将来推計人口(令和5年推計)結果の概要」全文をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

https://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2023/pp2023_gaiyou.pdf

5.「100年後の推計」も載っていました

おー、コロちゃんが、よくこの発表を読みなおしてみたら、メインの推計は50年後の2070年の数値ですが、後ろの方に「長期参考推計」として、100年後の2120年の推計数値が載っていました。

「III 推計方法の概要」の最後の部分ですね。「5.長期参考推計・日本人人口推計・条件付き推計」項目の「(1)長期参考推計」です。

そこには「基本推計の期間は2070年までであるが、長期の人口推移分析の参考とするため、2071年から2120年について長期参考推計(参考表1~参考表6)」との、小見出しがありました。

6.「100年後の日本」

それでは、その日本の「100年後」の2120年の姿を発表文から見てみましょう。

①「総人口は6割減に」

総人口は、2020年の1億2千615万人から、100年後の2120年には、5000万人を割り込んで、4973万人になります。

2020年より6割減少となりますね。ここまで減少が進むと、日本がどんな社会となるのか、想像すらできません。

少なくとも、現状のほとんどの社会システムが、大きく変化せざるを得ないでしょう。

②「0~14歳は1割以下」

0~14 歳人口(年少人口)は、1980 年代初めの 2700 万人から、2020年には 1503 万人まで減少しています。

それが、100年後の2120 年には 445万人と推計されます。この時点で全体の1割以下(8.9%)になると推計されています。

凄いですね、現在の1/3以下になってしまいます。

②「生産年齢人口は1/3に」

15~64 歳人口(生産年齢人口)は、1995年の8726 万人から、2020年に7509 万人となっています。2120 年には 2517万人まで減少すると推計されます。

社会の主軸となる「生産年齢人口」ですが、これも現在の1/3です。社会を支え切れるのか不安がわきます。

③「65歳以上人口は4割近くに」

65 歳以上人口(高齢者数)は、2020年の 3603 万人から、 2043 年に3953 万人でピークを迎えた後は減少に転じ、2120年には2011万人となると推計されます。

65 歳人口の割合は、2020年の 28.6%が、2120 年には40.4%となると推計されます。

WHOと国連の定義では、65歳以上の人口が、全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。

日本の2020年の65歳以上人口は28.6%ですから、すでに「超高齢社会」です。

それが、2120年に40.4%ともなると、新たな呼び名が必要となるでしょう。「超超高齢社会」では語呂が悪いですね。

7.「世界人口白書」が訴えていること

コロちゃんは、もう日本での人口減少を、押しとどめることはできないと考えています。

先日の4月19日に、国連人口基金(UNFAP)が、「世界人口白書」を公表しました。

その「世界人口白書2023概要」では、次のように訴えています。

「女性1人あたり2.1人という出生率から外れた値は、多くの人に赤信号として受け取られます。これより高い値は「人口爆発」、低い値は「人口減少」のサインとみなされるのです」

「こうした見方では、課題と解決策がどちらも女性の身体に関連付けられます」

「高齢化社会に対応するには、もっとたくさんの子どもを産むように女性たちを説得すればよいとなるのです」

「女性や少女の身体が、こうして理想的な人口を実現するための手段として扱われるのは、彼女たちが社会的、政治的、経済的にいまだ従属的な立場にあるためです」

「女性たちは、その身体を「多すぎる」または「少なすぎる」人口を調整するための単なる「道具」とみなされ、最も高い代償を払わされてきました」

「歴史を振り返れば、このような取り組みは概して期待されたほどの成果をあげなかったことがわかります」

この「白書」では、出生率にこだわらずに、男女平等で社会や経済の発展を目指すべきだと提言しているのです。

また、手厚い支援で一時的に出生を増やしても、出産のタイミングが早まるだけで、長期的な効果は乏しいという研究も紹介しています。

この「世界人口白書概要」をお読みになりたい方は、以下のリンクのクリックをお願いします

「世界人口白書2023」概要
人類は、いまや80億人で構成される家族のようなものです。これは喜ぶべきことであり、医療、科学、保健、農業、教育の分野で、人類が歴史的な進歩を遂げたことを証明するものだと言えるでしょう。妊娠・出産を無事に乗り越える女性が増え、生後1か月間という不安定な時期を生き延びる新生児が増え、成年に達した後も長く生きることのできる人...

8.人口が減ることは避けられない

現在政府は「少子化対策」を「異次元」という言葉を使って進めようとしています。その言葉の意味は「本気」で「最優先で」政策を展開するというのでしょう。

しかし、上記で見たように、既に「少子化」は日本の将来の前提なのです。

避けられるものではないですし、反転できるものでもありません。

政府は、近くまとめる「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」で、少子化対策の財源に関して「新たな税負担は考えない」と明記する方向だと報道されています。

そのような、財源がはっきりしないような短期的政策が、長期的な人口減少を変えられるはずはありません。

「人口減少」は、先進国共通の課題です。日本はその先頭を走っているだけです。どの国も「人口減少」は避けられない課題となっているのです。

ですから、日本が今取り組むべきことは、人口減少に合わせて「社会システム」を組みなおすことだと思います。

「年金・医療・介護」から、「経済政策・金融政策」などの、あらゆる分野で、「人口減少」に合わせた社会システムに変革していくことが求められていると、コロちゃんは考えています。

最後にもう一度言いますね。「人口減少は避けられません、100年後には現在の6割減となり5000万人を割り込みます」

皆さんも、その時の日本がどのように変化しているか、ぜひ一度想像してみてください。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

NoName_13によるPixabayからの画像
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