【社会考】「少子化対策」の財源は「これ」

社会

おはようございます。今朝のワンコとの散歩は、いつもよりちょっと遅くなり午前6時を大幅に過ぎてしました。

またまた、コロちゃんは朝寝坊をしてしまったのです。どうも「お宮参り」以降、ちょっと気が緩んじゃったのかなー?

急いでワンコを布団の中から引っ張り出して、散歩に出ましたけれど、気温は摂氏4℃でした。

うーぶるぶる、さむーっ!
:;((•﹏•๑)));:サムイ

いよいよ、冬らしい朝が来ましたね。これから来年の春までは長いなー、コロちゃんは「熊さんみたいに『冬眠』ができればいいのになー」、とつぶやきましたよ。

今日は、昨日の「財政制度審議会の続き」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

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コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「財政制度審議会の『建議』の続きです『少子化対策の財源』はこれ・・・かな?」

☆「財源は三つありました、だけど詳しく見るとわけわかめ」

☆「①既定予算の最大限の活用」(貯金を使う)

☆「②歳出改革の徹底」(高齢者分を子ども対策にまわす)

☆「③支援金(仮称)」(新しく国民全員が負担増)

☆「国民に実質的な追加負担を生じさせないって・・・ホントなの?」

1.「財務省 財政制度審議会」

「財政制度審議会 財政分科会」とは、財務大臣の諮問機関で、財務大臣へ「建議」を行なっています。

「建議」の内容は、「国の予算・決算・財政投融資の調査」などです。

お国が「少子化対策」などの政策を行なうためには、巨額の予算が組まれます。その「予算」について、マクロな視点からのアドバイスを「建議」するのが、この「財政制度審議会」です。

コロちゃんは、昨日のブログで11月20日に開かれた「財政制度審議会 財政分科会」の資料を基にして、「①民間消費支出」「②企業収益」「③物価上昇率」の3点をお伝えしました。

今日は、その続きの以下の3点をカキコキしますね。

❶「物価・賃金をみれば財政健全化に軸足を移す時」

❷「少子化対策は財源の安定確保が不可欠」

❸「防衛費は国債依存なく税による安定財源を」

なお、昨日のブログ「【社会考】財政制度審議会が開かれました」をまだお読みになっていない方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【社会考】「財政制度審議会」が開かれました
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コロちゃん

コロちゃんのコメント

コロちゃんは、今まで「政府」が数多くの「審議会」を開いていることは知っていましたがネット上に「議事録」や「資料」まで公表していることは知りませんでした。

それが、このブログでいろいろデータをポチポチ調べている時に、数多くの整理された「資料」が公表されていることを知り、新聞で「審議会・審査会」の内容が発表されると読み始めるようになりました。

そうしますと、報道されている「目玉」の発表以外にも、その過去の推移や周辺の議論内容まで出ており、とても興味深いのです。

もちろんコロちゃんは、素人のおじいちゃんですから、そんな深い所まで内容を理解することはできないのですが、素人には素人なりの「視点」があります。

その「コロちゃん視点」を、このブログでカキコキすることが、今のコロちゃんの楽しみですね。

コロちゃん視点」は、「アマチュア視点」ですから、多くの曲解や過ちも多々あるかもしれませんが、これも「素人のおじいちゃん」のブログの特徴として、ご容赦願えれば幸せです。

間違ったてたらごめんなさいね。
(;・д・)ノあ、ごめん。

2.「少子化対策の財源」

上記で今日取り上げる項目を3点あげましたが、最初に一番興味を引く「❷少子化対策財源」を見てみましょう。

岸田総理は「少子化対策の財源」について「国民に実質的な追加負担を生じさせない」と、くり返し言及していますので、この言葉に縛られて、苦しいプランを出さざるを得なくなっているように思えます。

コロちゃんは、ちょっと調べただけで、岸田総理のこの発言は以下の様に発信されています。

①11月22日衆議院予算委員会「賃上げと歳出改革によって国民の負担を軽減させ、その範囲内で支援金を用意するという考え方」

②10月30日衆議院予算委員会「徹底した歳出改革を行った上で国民に実質的な追加負担を生じさせないことを目指す」

③10月2日子ども未来戦略会議「実質的な追加負担を生じさせないことを目指す」

④6月1日子ども未来戦略会議「実質的に追加負担を生じさせないことを目指す」

一国の総理大臣が、これだけ繰り返し発言したら、プランを作成する官僚の皆さんは、何とか実現しようと知恵を絞るのでしょう。

しかし「少子高齢化」の進行でただでさえ「医療・介護・年金」の予算が膨張している中で、あらたな「兆円単位」のお金をひねり出す「打ち出の小槌」は見つかりません。

そもそも「政策」を発表する時に、肝心の「財源」を明記せずに「後で発表する」ことがおかしいのですよ。

「少子化対策・防衛費・DX」の「財源3兄弟」がその「財源は後で発表」の事例ですね。どの項目も「兆円単位」の予算規模をひねり出す必要があります。

岸田総理は党内事情で「後で発表」にしたのでしょうけれど、みんなから見れば「本気度が見えない」となりますね。

①「こども未来戦略方針 加速化プラン財源」

下記の「概念図」をご覧ください。

「財務省 加速化プランを支える財源の基本骨格」より

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/04.pdf
出典:財務省 令和6年度予算の編成等に関する建議 より(11月26日利用)

上記の「概念図」は、「こども未来戦略方針」の今後取り組む具体的な施策(加速化プラン)です。

この図では、「少子化対策」の財源として3点を挙げています。「概念図」の一番上の三つですね。下記に書き出します。

①「既定予算の最大限の活用」
②「歳出改革の徹底」
③「支援金(仮称)」

上記の三つを、この「建議」ではわかり易くグラフを添付して説明しています。

②「既定予算の最大限の活用」

まず、最初は「既定予算の最大限の活用」についてです。

下記のグラフをご覧ください。

「財務省 子ども・子育て拠出金(事業主拠出金)について」より

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/04.pdf
出典:財務省 令和6年度予算の編成等に関する建議 より(11月26日利用)

上記のグラフによると、現在の「子ども・子育て拠出金(事業主拠出金)」は、賃上げ傾向の中、収入が増加し「積立金」が積み上がっている状況だそうです。

上記の左側の「赤色棒グラフ」が、現在の「積立金」で、昨年2022年段階で5463億円あります。これは「積立金」ですから「貯金」ですよね。

要するに「貯金を使っちゃおう」と言う事のようです。

「貯金(積み立て金)」を使うことは「既定予算を最大限に活用」となるのかな?

「建議」の本文では、以下の様に書かれています。

「徹底した歳出改革等を行い・・・実質的に追加負担を生じさせないことを目指す」

まあ、確かに「貯金」を使うのなら「追加負担は生じない」でしょうけど、「持続性」はどうなんでしょうね。

ふつうは「貯金」って、使えば無くなるんですよね。「貯金」はとても「安定財源」とは言えないと思いますよね。

今回の「少子化対策加速化プラン」は「3年間令和28年度まで」となっていますから、これでもいいのかもしれませんが、その先の将来を見据えるとなんかモヤモヤしますね。

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コロちゃん

コロちゃんのコメント

この「積立金の推移」を見ると、2019年にそれ以前の料率(0.24%)から(0.34%)に上げていますが、その後急激に「積立金」が積みあがっています。

現行の料率(0.36%)となったのは2020年からですが、その結果「積立金」は過去最大の5463億円(2022年)となりました。

コロちゃんは疑い深いですから、頭の良い官僚さんが後に「国民の新たな負担にならない」ための貯金を「へそくり」のごとく貯めていたと言う事は、まさか・・・ないのかな?

それに、「へそくり」が出来ていたと言う事は、もともと過去の規定予算に余裕をあらかじめみこんでいたということは・・・ないのかな?

まあ「財源」が「貯金」でも「へそくり」でも、形の上では「国民の新たな負担にならない」ですし、「既定予算を最大限に活用」と言う発言も間違いではないですね。

③「歳出改革の徹底」

次は「歳出改革の徹底」を見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。

「財務省 全世代型社会保障の構築の観点からの歳出改革の徹底」より

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/04.pdf
出典:財務省 令和6年度予算の編成等に関する建議 より(11月26日利用)

上記のグラフは、「歳出改革による財源の確保の概念図」です。棒グラフになっているのは「2013年(左側)」と「2022年(右側)」の「子ども関連予算」です。

左の「2013年時点で4.2兆円」だった「子ども関連予算」は、右の「2022年には8.6兆円」と大きく伸びています。

この棒グラフの真ん中の薄茶色が「現物サービス(保育所運営費、地域こども子育て支援事業、大学等修学支援費、障害児給付費 等)」の項目です。

この「現物サービス」の項目は、「2013年1.3兆円」⇒「2022年5.6兆円」と大きく伸びています。

この9年間で増加した4.3兆円の財源の中で「消費税率の引き上げ」や「子ども・子育て拠出金の増額の見合いで増えている分」を除くと 1.6 兆円(9年間分)の増加となっています。

これを年平均でいうと「0.18 兆円」になります。

この「0.18兆円」は、毎年の歳出改革によるもの(毎年度こども予算は増額されている)ですから、「追加負担は生じない」となるようです。

コロちゃんは、この「毎年度子ども予算は増額」されているのに、「歳出改革」は毎年取り組んでいるから、その結果生じる「0.18兆円」は「追加負担」ではないとの論理は頷けませんね。

しかし、この理屈を考え出した「官僚さん」は頭がいいと思いますよ。

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コロちゃん

コロちゃんのコメント

この「歳出改革の徹底」の理屈が一番わかりにくいと思いましたね。

「社会保障関係費の歳出の『目安』を達成する中で、毎年度こども関連予算を増額」としています。

この『目安』とは、予算編成時に、自然体で見込まれる歳出増を、高齢化に伴う増加分まで抑
制していることを指します。

簡単に言うと、毎年高齢化に伴う予算の自然増まで歳出を抑えて、その分を子ども関連予算に回していて、その金額が年に0.18兆円となっているから、「追加負担は生じない」となるようです。

コロちゃんの理解です)

何ともわかりにくい表現だと、コロちゃんは思いました。

④「支援金(仮称)」

そして最後は「支援金(仮称)制度の創設」です。

下記のグラフをご覧ください。

「財務省 支援金制度(仮称)について」より

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/04.pdf
出典:財務省 令和6年度予算の編成等に関する建議 より(11月26日利用)

上記は、「支援金制度の概念図」ですが、「事業主・国地方・子育て世帯・高齢者世帯・その他の世帯」と、まあ国民全員が負担を分かち合うとなっています。

そして、その徴収ルートは「社会保険の賦課・徴収ルートを活用・・・医療保険には全世代が加入しており、賦課対象者の範囲が最も広く」とありますから、これで決まりでしょうね。

この二つの「負担金額」と「徴収ルート」は、まだ正式には決まっていませんから、今後も注視していきたいですね。

特にコロちゃんが知りたいことは、以下の表現の「徴収金額」です。

「労使を含めた国民各層及び公費で負担・・・低所得者に対する配慮措置を含め、負担能力に応じた公平な負担とすることを検討」

この表現からは、この「支援金」の負担額は全員一律とならないのかもしれません。「年金清貧生活」のコロちゃんとしては、少しの金額でも負担感は大きいですから、今後の議論を注視しましょう。

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コロちゃん

コロちゃんのコメント

コロちゃんは、この「令和6年度予算の編成等に関する建議」の内容と、参考資料の3つのPDFを何度も見直し読みなおしをして、内容を理解しようとしましたが、とにかく複雑な内容だと思いました。

このような「社会制度」はもっとざっくりとした、誰でも一目でわかるようなものでないとならないと、コロちゃんは思いますよ。

また、この「支援金制度」は、明らかに「実質的な追加負担」になります。

もし「追加負担にならない」構造をつくろうとするなら、医療保険の上乗せで確保する「支援金」の1兆円程と同規模の金額を「医療・介護」費から削減しなければなりませんが、それができるのでしょうか。

岸田総理のおっしゃる「国民に実質的な追加負担を生じさせない支援金制度」をどのように設計するのか、コロちゃんは興味津々で注視していますよ。

3.「あと2項目はまたの機会で」

ここまでカキコキしてきまして、コロちゃんは頭がキシキシ言い始めました。ブログ字数もそろそろ多くなってきましたし、今日はこの辺で筆を置きましょう。

(パソコンの場合は、どう表現したらいいのでしょうね。「キーボードを叩くのを止めました」、「ノーパソを閉じました」、なんか品の良い表現があればいいですね)

コロちゃんがこの「財政制度審」の「建議」の内で、興味があった項目は、あと下記の2項目です。

❶「財政健全化」
❸「防衛費財源」

今日のブログは、真ん中の「❷少子化対策」の財源をカキコキしました。

残りの2項目は、また後でカキコキしますね。しかし、この「少子化対策の加速化プラン」で、政治家の皆さんはホントに「人口減少」を防げると思っているのでしょうか?

コロちゃんは、もうとっくに「先進国の人口減少は歴史の流れだから防ぎようがない」と思っているのですけどね。

あとは「人口減少のスピード」をやや緩やかにして、社会への影響の軽減化を図り、社会システムの組みなおしを進めるしかないと思うのですけどね。

まあ、コロちゃんは静かに見ていることしかできませんから、若者たちが結婚して子どもをもうけられる世の中になって欲しいと願うばかりです。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Jeon Sang-OによるPixabayからの画像
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