【社会考】「中流意識」の貧困者たち

社会
OL

おはようございます。今朝のコロちゃんはいつもの朝と違って腰が余り痛まなかったので、機嫌よく散歩してきました。

なぜ腰が痛まなかったかと言うと、ベッドマットを柔らかいものに変えてみたのです。そうしましたら、朝の起き抜けの腰痛が少し軽くなったような気がしたのですよ。

コロちゃんは、先日に「長男一家」に連れられて、草津温泉に1泊旅行をしてきたのですが、その時のホテルのベッドが柔らかかったのですが、翌日朝にはいつも酷かった腰痛が軽くなっていました。

草津の温泉のおかげかも知れませんが、柔らかいベッドマットも一因かと考えて、昨日に家のベッドマットを変更してみましたら、少し腰痛が和らいだような気が・・・?
σ( ̄^ ̄)はて?

まだまだ分かりませんが、もしこれで「腰痛」が治れば嬉しいのですけれどね。いろいろと試行錯誤をしてみましょう。

今日は「中流意識の貧困者たち」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「日本社会の現実と、あなたはホントに中流ですか?」

☆「世論調査の中流意識と、所得分布の現実」

☆「多数派なのに弱者・曖昧な弱者とは?」

☆「貧困層の所得ラインは?、捕捉率と貧困線」

☆「分断された日本社会と、貧困層(明白な弱者)か?、なんちゃって中流(曖昧な弱者)か?」

1.「日本社会の現実」

コロちゃんは、最近の日本社会を見ている中で、かつて1980年代に「ジャパン・アズ・ナンバー1」と言われ「1億総中流社会」とも呼ばれた日本が、大きく変わってきたことを実感しています。

何よりも世界から見て「貧しい日本」「安い日本」と言われるようになったことには、ちょっとショックを感じましたね。

確かに現在の「日本」は、1980年代の「日本」とは全く違った社会になっています。

しかし、その「貧しい日本」は多くの方たちの意識の上ではあまり表面化していません。大部分の国民の皆さんの意識は、いまだに「中流」だと思っています。

①「あなたはホントに中流ですか?」

下記は「内閣府」が定期的に行なっている「社会意識に関する世論調査」の内容です。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 社会意識に関する世論調査」より

https://survey.gov-online.go.jp/r04/r04-life/gairyaku.pdf
出典:内閣府 社会意識に関する世論調査 より(2月1日利用)

上記のグラフは、「あなたのご家庭の生活の程度は世間一般から見てどうですか?(○は一つ)」への回答です。

下記に書き出します。

◎「あなたのご家庭の生活の程度は世間一般から見てどうですか?」

①「上    1.8%」
②「中の上 13.9%」
③「中の中 48.9%」
➃「中の下 26.2%」
⑤「下    7.2%」

コロちゃんだけではなく、誰が見てもこれはおかしいと思うでしょう。

上記の世論調査で「生活の程度は中です」と答える方が、「13.9%+48.9%+26.2%=89.0%」もいます。

これは「世帯所得」による生活実感の答えなのですが、なんと全体のほぼ9割が「生活程度は中です」とお答えになっているのです。

そんなバナナ・・・いや違った、そんな馬鹿な?
ヽ(ヽ゚ロ゚)そんなバナナ🍌

(オヤジギャグですみません)

②「あなたの所得は中ですか?」

この様にちょっと疑問を持った時には、直ぐにポチポチ調べれば、答えが見つかることがネットの良い所です。

現在の「日本社会」には、ホントに「中流生活」の方が9割もいらっしゃるのかを「ファクトチェック」してみましょう。

下記のグラフは「厚生労働省」が発表している2022年の所得分布のグラフです。内容は下に書き出しますね。これは「世帯所得」になりますね。

「厚生労働省 所得の分布状況」より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/03.pdf
出典:厚生労働省 各種世帯の所得等の状況 より(2月1日利用)

上記のグラフの「年収分布」を下に書き出してみますね。

◎「年収分布」

①「100万円未満 6.7%」

②「100~200万円 13.0%」

③「200~300万円 14.6%」

➃「300~400万円 12.7%」

⑤「400~500万円 10.3%」中央値423万円

⑥「500~600万円 8.4%」平均所得金額545万7千円:平均所得金額以下↑61.6%

⑦「600~700万円 7.3%」

⑧「700~800万円 6.2%」

⑨「800~900万円 4.9%」

⑩「900~1000万円 3.6%」

⑪「1000~1100万円 3.1%」

⑫「1100~1200万円 2.1%」

⑬「1200~1300万円 1.7%」

⑭「1300~1400万円 1.1%」

以下略

あーくたびれた。ちょっとこのグラフは細かく分けすぎだよ、書くのが大変。
<(; ̄ ・ ̄)=3 フゥ…

コロちゃんが頑張ってグラフの数字をカキコキしましたが、100万円単位の分布の中で、最大のボリュームゾーンは「③200~300万円:14.6%」です。

そして「平均所得金額:545万7千円」で、「中央値は423万円」です。

この「平均所得金額以下の方は61.6%」もいらっしゃるのです。

上記した「世論調査」での「下:7.2%」は、こちらのグラフでは「①100万円未満:6.7%」に対応すると考えても良いと思います。

しかし、そうすると「世論調査の中:89%」は、上記した分布「②~⑭の全て」となってしまいます。

そもそも「世帯所得」が100万円台や200万円台で「生活の程度が中」とは、とても考えられません。

この「所得分布の現実」と「世論調査の中流意識」の乖離は、何を意味するのでしょうか?

2.「世論調査の中流意識と、所得分布の現実」

この上記しました「所得分布の現実」と「世論調査の中流意識」の謎は、客観的に見ていれば簡単に紐解けます。

それは「経済的には下流」なのに「意識は中流」と思っている方たちが、大量にいらっしゃると言う事です。

ただ、その方たちの人数が相当のボリュームでいることを思うと、単なる勘違いや事実が見えないと言った属人的問題ではなく、「社会文化」によるものだと思われます。

コロちゃんは、この「所得分布の現実」と「世論調査の中流意識」の乖離を、うまく説明してくれる方はいないかと、あちこちの本を読んだりしていました。

そういう時に、ある新聞の論考を読んだのです。

3.「多数派なのに弱者・曖昧な弱者とは?」

コロちゃんが読んだのは、日経新聞の「経済教室」の伊藤昌亮成蹊大学教授の「曖昧な弱者、存在認識を」という論考です。

この「伊藤教授」は、今日の「弱者観」として、以下の二つを挙げています。

◎「今日の弱者」

①「分配:貧困に苦しむ経済的弱者」

具体例「低所得者・失業者・高齢者・障がい者」

②「承認:差別に苦しむ文化的弱者」

具体例「女性・IGBTQ・外国人・有色人種」

ここでとりわけ興味深い事には、伊藤教授は上記の①②は「明白な弱者」だが、近年この社会的弱者の枠に収まりきれない「曖昧な弱者」が生まれているというのです。

この「曖昧な弱者」の生まれた背景には、「企業の雇用慣行や終身雇用制や年功賃金に守られていた人々が、非正規雇用の増大により、大量にその恩恵から排除された」ことがあるとしています。

しかし、その恩恵(終身雇用制や年功賃金)は、国家の提供する「明白な弱者」への分配ではないために、「曖昧な弱者」は何の「公助」も受けられないと言うのです。

その「曖昧な弱者」から見れば、「公助」が受けられる「明白な弱者」は「自分だってつらいのに」という「弱者争いの対象」となるとしています。

当然にして「貧しい方たち」への「共感」などを感じることはなく、分断は深まるとなります。

伊藤教授は、「今日の社会を覆っている分断状況はこうした構図に基づくものだろう」と考察しています。

コロちゃんは、この論考を読んで、とても感銘を受けました。ブログ冒頭の「世論調査の中流意識と、所得分布の現実の乖離」を説明できる社会認識だと思ったからです。

なお、この伊藤教授の「曖昧な弱者、存在認識を」の論考を読んでみたい方は、以下のリンクのクリックをお願いします。

「曖昧な弱者」存在認識を 「弱さ」を競い合う社会 - 日本経済新聞
ポイント○多数派なのに弱者である人々が生まれた○社会の救済と支援が得られない層の異議○分断と対立は世界共通の課題として拡大SNSなどで、社会的「弱者」をめぐって2つの動きが目につく。一つは弱者たたきだ。社会的少数派を標的に、差別発言が有名人から飛び出し、匿名による見るに堪えないレベルのバッシングが日々繰り広げられている...

4.「貧困層の所得ラインは?」

上記の「伊藤教授の論考」では、「日本社会」に「明白な弱者」と「曖昧な弱者」が生まれていて、「曖昧な弱者」は「明白な弱者」に対し、共感するどころか批判的視線で見ているとしています。

この様に「日本社会」をとらえれば、「曖昧な弱者」という「所得は貧困層」でも「意識は中流の層」が大量に存在しているとなります。

コロちゃんは、この「曖昧な弱者」を「なんちゃって中流」と呼ぶことにしました。

この方たちは、経済的には下流なのですが、それを認めることができずに自身を「中流」と思い込んでいるからです。

それでは、この「明白な弱者」+「曖昧な弱者」=「日本の貧困層」は、日本社会にどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

コロちゃんは、ちょっと推測してみました。

◎「日本の階層分布(推定)」

①「生活保護世帯:200万人」

②「住民税非課税世帯:2300万人」

③「住民税課税で所得税非課税:500万人」

➃「4万円減税しきれない層:400万人」(岸田定額減税から推定)

⑤「住民税+所得税を払っている層:8600万人」

⑥「年収2000万円以上の層:30万人」

上記の数字はコロちゃんがあちこちから探してきた数字ですので、あまり厳密なものではありません。ざっくりこんなものだとお思い下さい。

①~⑥を合計しますと、1億2千30万人となりますから、だいたいの日本人全体の所得分布を表しているでしょう。

わかり易いのは「①生活保護世帯:200万人」は、確実に「明白な弱者・生活程度:下」でしょう。

そしてその次の「②住民税非課税世帯:2300万人」は、このブログの最初で見た「内閣府」の「世論調査」では「家庭の生活の程度:中」に入ります。

この中に「なんちゃって中流」の方がだいぶ入っているようです。その方たちは「伊藤教授の論考」で「曖昧な弱者」に分類されている方たちでしょう。

それでは、別のデータでこの「①生活保護世帯:200万人」+「②住民税非課税世帯:2300万人」=「合計2500万人」の中から、以下を区分してみましょう。

❶「貧困層(明白な弱者)」
❷「なんちゃって中流(曖昧な弱者)」
❸「中流生活層」

5.「捕捉率と、貧困線を見てみよう」

上記の「①生活保護世帯:200万人」の方たちは、「❶貧困層(明白な弱者)」に入りますね。しかし、「❶貧困層(明白な弱者)」はこの方たちだけではありません。

①「生活保護、捕捉率」

「生活保護」を利用する資格のある人のうちで、現に利用している人の割合を「捕捉率」と言います。

日本では捕捉率は、約20%と推定されています。と言う事は実際の「生活保護レベル」の所得しかない方は1000万人ほどいることになります。

この方たちは間違いなく「❶貧困層(明白な弱者)」です。

②「相対的貧困率」

世界的な「貧困」の基準として「相対的貧困率」というのがあります。

この「相対的貧困率」とは、「可処分所得(手取り所得額)」の中央値の半分を「貧困線」といい、それ以下の方たちの割合を言います。

日本の「相対的貧困率」は、昨年年7月4日「厚生労働省」から「国民生活基礎調査」の中で以下のように発表されています。

「2021(令和3)年の貧困線(等価可処分所得の中央値の半分)は127万円(月10.6万円)、「相対的貧困率」(貧困線に満たない世帯員の割合)は15.4%」

日本の人口は約1.2億人ですから、コロちゃんがピコピコと計算すると、この「相対的貧困率15.4%」は約1800万人となりますね。

この方たちも明らかに「❶貧困層(明白な弱者)」でしょう。

このように見ていくと、日本には「❶貧困層(明白な弱者)」が、およそ1000~1800万人いるということになります。

6.「分断された日本社会」

これで、どうやら分類が出来ましたね。もう一度上記の「日本の階層分布」を見てみましょう。

◎「日本の階層分布(推定)」

①「生活保護世帯:200万人」

②「住民税非課税世帯:2300万人」

③「住民税課税で所得税非課税:500万人」

➃「4万円減税しきれない層:400万人」(岸田定額減税)

⑤「住民税+所得税を払っている層:8600万人」

⑥「年収2000万円以上の層:30万人」

上記の内容から計算します。

「①生活保護世帯:200万人」+「②住民税非課税世帯:2300万人」=「2500万人」

この中に「❶貧困層(明白な弱者)」が1000~1800万人います。

そして、「その層の残りの部分」+「③住民税課税で所得税非課税:500万人」+「④4万円減税しきれない層:400万人」=α+900万人が「❷なんちゃって中流(曖昧な弱者)」となります。

この「❷なんちゃって中流(曖昧な弱者)」は、もう一つ次の「⑤住民税+所得税を払っている層:8600万人」の中にも一部いるかもしれませんね。

コロちゃんは、何と見事に「日本社会」は分断されているなと思いましたよ。

7.「❶貧困層(明白な弱者)か、❷なんちゃって中流(曖昧な弱者)か?」

上記の様に「❶貧困層(明白な弱者)」と「❷なんちゃって中流(曖昧な弱者)」に、「国民意識」が分かれていれば、強い「国民世論」は形成されません。

それは「❷なんちゃって中流(曖昧な弱者)」の方々は、「格差是正」や「再配分」に反対するからです。

「❷なんちゃって中流(曖昧な弱者)」の方々は、必死になって「❶貧困層(明白な弱者)」に落ちることを拒否している方々なのです。

「格差是正」や「再配分」などの政策は、全て「❶貧困層(明白な弱者)」への支援策です。

「❷なんちゃって中流(曖昧な弱者)」の方々は、「私が苦しみながら頑張っているのに、なぜ何もしない『❶貧困層(明白な弱者)』を支援するのか」と怒りを持つでしょう。

政治や経済を進めるのは、短期的には政治家や政府の官僚の皆さんですが、長い時間軸を取れば、国民意識がその方向性を決めるでしょう。

上記で見てきた「分断の構造」の中からは、「強力な再配分政策」は推進力を欠くと思いますし、「日本経済」がいきなり高成長に進むとも思えません。

コロちゃんは、国民の分断が進んでいる現状から言って、現在の政治・経済の混迷は、今後もかなり長期間にわたって続くのではないかと思いましたね。

コロちゃんは、「清貧ライフ」を標榜していますが、上記の分類でみると「❶貧困層(明白な弱者)」を、ギリで外れていますね。

コロちゃんは、「公助」がいただける所得よりは、ホンの少しですが上回っています。

だからと言って「❷なんちゃって中流(曖昧な弱者)」ではありませんよ。コロちゃんは、自称ですが「清新な貧困生活:清貧ライフ」がモットーとしていますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

PitschによるPixabayからの画像
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