【社会考】「自民党」は変われるのか?

社会

おはようございます。コロちゃんのリアルタイムは午後3時です。今日のコロちゃんは、さっきワンコ抜きで近くの川沿いに1時間近くを歩いてきました。

最近「長男一家家長様」が、口うるさ・・・ゲフンゲフン、親切にも「一人で1時間は歩きなさい!」とアドバイスをくださるのですよ。

毎回コロちゃんは「・・・そのうちにね」と返事していたのですが、何回も言われますと、さすがに1回ぐらいは歩かなきゃと、さっき歩いてきたんです。

そうしましたら、川下の方にあった「青色の取水堰」が工事で無くなっていました。その「青色の取水堰」は、以前に「コロちゃんと妻とワンコ」の散歩コースだったのです。

そこで、今日久しぶりに行ってみたら、風景がすっかり変わっていました。

やはり、時間は流れているのですね。コロちゃんは、その「青色の取水堰」があった土手の上に立って、在りし日の妻と歩いた日々に思いを馳せましたよ。
(´,,•﹏•,,`).。oO

今日は「自民党の政治改革骨子案」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「自民党の政治改革骨子案と、政治改革中間とりまとめ案」

☆「ガバナンスコードとは何か?、政党交付金は貰っているよね?」

☆「トカゲのシッポ切り哀れと、派閥は日本社会の宿痾なのか?」

1.「自民党の政治改革骨子案と、政治改革中間とりまとめ案」

先日の1月22日に「自民党」は、「ウラ金事件」を受けて「政治改革骨子案」を発表し、その翌日の23日に「政治改革の中間とりまとめ案」を発表しています。

コロちゃんは、報道された内容を読んで「派閥」の名称が「政策集団」と看板が変わるだけと思いましたよ。

自民党は、35年前の1989年に「政治改革大綱」をまとめた過去があります。

その中には、当時の「リクルート事件」への反省から、「派閥の弊害除去と解消への決意」として、「総裁、幹事長ら党幹部や閣僚が在任中は派閥を離脱する」ことが盛り込まれていました。

そして、その後の1994年に「自民党」は、「党政治改革実行本部名」で「従来の派閥の名称は一切使わないこと」や「派閥事務所の閉鎖」と答申しています。

しかし、いつの間にかこの「政治改革大綱」や「政治改革実行本部の答申」は、忘れられてしまったようですね。

現に岸田総理も昨年の12月までは「岸田派会長」を務められていました。「党総裁の派閥離脱」や「従来の派閥の名称は一切使わないこと」は、いつの間にかうやむやになっていたのです。

今回の「政治改革骨子案」と「政治改革中間とりまとめ案」には、以下の内容が盛り込まれています。

①「政策集団(派閥)の政治資金パーティ全面禁止」と「政治資金収支報告書の外部監査導入」

②「逮捕・起訴された所属議員の処分厳格化」と「会計責任者が逮捕・起訴された場合の所属議員の処分が出来るように党規約を改正」

③「政治資金パーティ等国会議員関係団体収入の銀行振り込み化」と「政治資金規正法の改革」

➃「政策集団がお金と人事から完全に決別すること」と「夏季・冬季の所属議員への資金手当てなどを廃止すること」「人事の面で派閥からの推薦や働きかけや協議は行なわないこと」

だいたい、上記のような内容のようですね。

ただ、コロちゃんが読んだところでは、1月22日の「政治改革骨子案」にあって、その翌日23日の「政治改革の中間とりまとめ案」では無くなっていた項目がありました。

下記に記載します。

「派閥事務所の廃止、派閥の政治団体の解散」

この項目が消えた理由は、麻生派と茂木派は「派閥」を解消するつもりがないことがハッキリしたからかと、コロちゃんは思いましたよ。

ただ、コロちゃんが読んだのは、報道された要旨ですので確かな内容とは言えませんけれど。

コロちゃんは、これを読んでそもそも「派閥と政策集団とどこが違うの?」と思いましたね。

ただ単に「名前だけが違うだけ」ならば、取り敢えず「派閥の看板」を「政策集団の看板」に掛け替えて、ほとぼりが冷めるまでは「政治資金パーティ」を開かないでやり過ごすだけでしょう。

また「政治資金パーティ禁止」としながら、「政治資金パーティ等国会議員関係団体収入の銀行振り込み化」と記載しているのはどういう意味かなと頭を傾げました。

そこでもう一度読み直してみると、「派閥の政治資金パーティは禁止」するけど、「政治家個人の政治資金パーティは良いよ」と言う事なのでしょうか?

コロちゃんは、何とも「抜け穴」がありそうに感じましたよ。何事も徹底しないとダメでしょうね。

2.「ガバナンスコードとは何か?」

今回の自民党の「政治改革の中間とりまとめ案」では、「閣僚人事の推薦や働きかけを禁じる方策は党のガバナンスコードに書き込む」としています。

コロちゃんは、あんまり聞いたことがない呼び名なので、この「ガバナンスコード」と「党規約」とはどこが違うのかをポチポチ調べてみました。

この「ガバナンスコード」とは、自民党が昨年2023年5月に策定した「党運営の指針」だそうです。

そうしましたら、以下の違いがある模様です。

◎「党規約とガバナンスコードの違い」

❶「党規約:内部向け、罰則あり」

❷「ガバナンスコード:外部向け、罰則なし」

どうやら、この「ガバナンスコード」との概念は、企業統治の「コーポレートガバナンス・コード」からきているようですね。

「コーポレートガバナンス」は「企業統治」と訳されていますが、上場企業が不祥事や不正などをせず、公正な判断や経営ができるように監視・統制をする仕組身を指すようです。

コロちゃんは「なるほど」と思いましたが、「罰則がない」のでは守られますかね?

なお、この自民党の「ガバナンスコード」を、読んでみたい方は下記のリンクのクリックをお願いします。

https://storage2.jimin.jp/pdf/news/policy/203700_1.pdf

この内容は、コロちゃんもザーッと読んでみましたが、「政策立案力の強化」や「多様な人材の育成と登用」など、一般的なことでしたね。

ただ「党運営の新たなルールの確立」の中で、「党所属の国会議員をはじめ・・・コンプライス研修を徹底する」との記載がありました。

コロちゃんはこの部分を読んで、あの「安倍派5人衆」は「コンプライス研修」も受けたのかな? 多分受けなかったんだろうなーと思いましたよ。

3.「政党交付金は貰っているよね?」

今回の自民党の「政治改革骨子案」の中には、以下の様な内容が含まれています。

「政策集団の政治資金収支報告書の外部監査導入」と「政治資金パーティ等国会議員関係団体収入の銀行振り込み化」

これらの「案」は、「政治資金の透明化」のためとされています。しかし、政党はすでに「政治資金」として税金から「政党交付金」をもらっているのです。

〇「政治は政党交付金の範疇で出来ないの?」

かつて1988年に「リクルート事件」という「政治とカネ」をめぐる衝撃的な事件が起こりました。その結果、不透明な「政治資金」を規制すべきという世論が盛り上がりました。

その後「政党」への「企業・団体献金」を禁止して、その代わりに「国民一人当たり¥250円」の「政党交付金」を税金から交付するという法案が1994年に成立したのです。

要するに「政党」は、賄賂と疑われるような「政治献金」を受け取らない代わりに「国民」から「交付金」を受け取る制度にしたのです。

先日の1月17日に「政党交付金」が、各政党に交付されています。その金額は以下の通りです。

◎「政党交付金」

①「自民党    160億530万円」
②「立憲民主党  68億3500万円」
③「日本維新の会 33億9400万円」
④「公明党     29億800万円」
⑤「国民民主党  11億1900万円」
⑥「れいわ新選組  6億2900万円」
⑦「社民党  2億8800万円」
⑧「参政党    1億8900万円」
⑨「教育無償化を実現する会 1億1800万円」
(日本共産党はこの制度に反対していますので0円です)

これだけの「税金」が、「政党」に交付されているのです。

本来ならば政党は、この「政党交付金」を受け取った段階で、全ての「献金」を禁止されるはずだったのです。

しかし、いろいろな「抜け道」があり、現在では「献金禁止」は有名無実なものとなってしまっています。

コロちゃんは、現在の自民党の「派閥」でも「政策集団」でも名前はどちらでもよいですけど、政治活動に資金が必要ならば、国民の税金からいただいた「政党交付金」を使えばよいと思いますよ。

法律違反の「ウラ金」が無ければできないような「政治活動」は、それこそ民主主義を冒とくするものでしょう。

そもそも民主主義の根幹である「選挙」において、みんながルールを守って立候補している中で、一人だけ「ウラ金」を使って当選していた可能性もあるわけですよね。

だって、堂々と表に出すことが出来るものなら、表の「政治活動費」で処理するでしょう? 

それが出来ないウラでこっそり使うとしたら「買収」とかが考えられますよね。そりゃダメでしょう。

いずれにしろ「説明責任」はあるんですから、安倍派の6億7500万円、二階派の2億6400万円、岸田派の3000万円は、何に使ったのかを1円に至るまでキッチリと報告してもらいたいですね。

元はと言えば「政党交付金」を受け取ったうえに、さらに外部の「企業」や「団体」からお金を受け取っているから、「癒着」や「ウラ金」となるのだと、コロちゃんは思いますよ。

4.「トカゲのシッポ切り、哀れ」

今回の「ウラ金事件」では、安倍派と二階派の「会計責任者」が「在宅起訴」、岸田派の「会計責任者」が「略式起訴」となったと報じられています。

岸田派の「会計責任者」の「略式起訴」は裁判は開かれずに「罰金刑」、安倍派と二階派の「会計責任者」はこの後裁判になり執行猶予付きの有罪となるでしょう。

コロちゃんは、この3人の「会計責任者」のみが罪を着せられていることに、「哀れさ」を見ます。

この時に、コロちゃんの頭に浮かんだのは、1989年の竹下総理の秘書の自殺です。

当時竹下総理の30年来の「金庫番」と言われた秘書が、リクルート社からの5000万円の献金をめぐっての捜査の中で、突然自宅で首つり自殺をしたのです。

コロちゃんは、国会で竹下総理が「秘書の自殺を知らせるメモ」を差し入れられて読んだ時の映像を見た記憶があります。

当時の竹下総理がメモを目にすると愕然とした表情に変化した様子が、ちょうど国会中継のカメラで流れていたのです。

結局この献金疑疑惑については、唯一真実を知っている秘書の自殺によってその後は追及されませんでした。

コロちゃんは、その後に「政治家秘書の自殺場面」があるコミックを読んだことがあります。

「加治隆介の議」(1991年:ミスターマガジン:弘兼憲史)、この作家は「課長島耕作」で有名ですね。

このコミックは、政治家が主人公なのですが、そのマンガの中で「秘書の自殺場面」がありましたね。切られる「シッポ」の悲哀さと政治の非情さを感じる場面でした。

今回の「ウラ金事件」は、重い罪にはならないとは思いますが、やはりこのような「ウラ金」が発覚すると「金庫番」は全て被るようになると、コロちゃんは思いましたよ。

なんとも「政治の世界」とは、「非情な世界」だと思いました。

5.「派閥は、日本社会の宿痾なのか?」

今回の「ウラ金事件」で、安倍派5人衆は「東京地検」の網の目からは逃れたようです。

しかし、今回の事件の立件の金額は「3000万円以上」がラインと報じられていますから、ウラ金が2728万円だった安倍派5人衆の一人の萩生田光一氏は、紙一重だったようです。

さぞかしヒヤリとしたことでしょう。

しかし、この方は20代後半から政治の世界に入ったそうですから、既に30年以上の「政治経験」があるようです。

これは安倍派5人衆全てに言えることですが、この方々は皆さんそろって「知らなかった、報告や相談を受けていなかった」と答えているようです。

コロちゃんは、知らない訳はないだろうと、思わず突っ込みたくなりましたよ。

「派閥」の力の源泉の一つが、この「ウラ金」と「大臣を送り出す力」にあるのですから、「派閥幹部」なら熟知しているのは当然だと思われます。

よく「政治の世界」を、「猿山のボス猿」に例える戯画がありましたが、組織内で「派閥」を作るのは、「政治の世界」だけではなく、一般の会社でもよくあることです。

「日本社会」の底流には、「家父長的なボス」を求める「儒教的文化」が、未だに根付いているのではないでしょうか。

もしそうであるならば、法律ではっきり禁止でもしない限り、現在大きな会社にはどこでも「派閥」があるように、「政治の世界」でも、ほとぼりがさめれば、再び「派閥」は復活してくると思いますよ。

コロちゃんは、そう考えると「派閥の功罪」を比較してしまいます。

おそらく「派閥」は、熾烈な「権力中枢のポスト争い」を、スムーズに配分する機能があったのでしょう。

「政治家同士」がマジにガチバトルをやれば後々尾を引きますからね。

その代わりに、その機能維持には現在見られるように「ウラ金」が必要とされた。しかし、それは「法律」にも反し許されるものではなくなっていたと言う事なのでしょう。

もしそうであるとしたら、「派閥」の存在は、日本社会の底流に流れる組織文化であり、しかも「ポスト配分」という熾烈な争いを回避する有効な機能があったと言う事になります。

これでは、そう簡単に「派閥」はなくならないでしょう。

コロちゃんは、今回自民党が「組織改革」の1大チャンスを迎えたにもかかわらず、「派閥禁止」を決めきれれなかったことを懸念しますね。

おそらく、自民党では時が経てばその必要性から、再び「派閥」は復活するのではないでしょうか?

自民党は、過去に何度も「派閥解消」を決定したことがあります。それにもかかわらず「派閥」は復活して、今回の「ウラ金事件」です。

このように繰り返し「派閥が復活」する理由は、儒教文化をベースとした日本の「家長文化・長幼の序」が背景にあると思います。

そしてその「派閥」に、後に軋轢を残さない「大臣ポスト配分機能」もあるとなると、法律で明確に罰されでもない限り、再び「派閥」は復活するでしょうね。

この様に考えると、今の政界の「派閥」の存在は、「日本の宿痾」と言っても良いとコロちゃんには思えましたよ。

さて、皆さんはどうお考えでしょうか? コロちゃんは、今回解散した「派閥」もいずれほとぼりが冷めた頃に復活すると考えていますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Лили МихайловаによるPixabayからの画像
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