【読書考】「親不孝介護」を読んで

読書

おはようございます。今朝は驚きましたよ。

何が驚いたのかというと、今朝いつものように「天気予報」を聞くと、何と「最高気温が29℃です」というじゃありませんか。暑いんですよ、まるで「夏」です。

「気象庁」のお天気の定義ですと、最高気温が35℃以上の日を「猛暑日」、30℃以上の日を「真夏日」、25℃以上の日を「夏日」というそうです。

この「定義」に従いますと、今日は「夏日」ですけれど「真夏日一歩手前」となりますね。

今は「黄金週間」ですから、子どもたちは水遊びで楽しそうですね。だけど、コロちゃんは家にこもって、このブログをカキコキするだけですから、いつもと変わりません。

しかし、コロちゃんはそれでも満足ですよ。今のコロちゃんの「趣味」は「読書とブログ連載」ですから、どちらも室内で出来てしまいます。

ただ、出来ればもう少しブログの読者様が増えてくれれば、もっと励みになりますからね。皆さん「コロちゃんの清貧ライフ」を読みに来てくださいよ。
“ヘ(゚▽゚*)オイデオイデ

今日は久しぶりに「読書考:親不孝介護を読んで」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「親不孝介護:山中浩之:日経BP社:2022年と、介護は治療でなく撤退戦」

☆「老いた親を見ていればイラつくのが当たり前と、衝動的に親を引き取ってはいけません」

☆「理想の生活態度を親に押し付けないと、介護を事業としたら子どもは社長」

☆「人はいずれ死ぬという事実から逃げない覚悟をと、撤退戦を援軍なしで戦おうとするな」

1.「親不孝介護:山中浩之:日経BP社:2022年」

いやー、「読書考」をカキコキするのも久しぶりですね。いえね、読書はしているんですよ。今でも毎月20冊程度は必ず読んではいるのですけどね。

だけど、まずは読んだ本をこのブログで書くとすると、まずは「良い本」を選ばないといけませんよね。

しかし、コロちゃんが選んだ本の内で、ホントに興味深い本というのは月20冊に目を通しても1~2冊しかないんですよね。

それに、内容が専門的だと「用語の説明」から始めないと説明が出来ないし、そうなるとコロちゃんの「筆力」が足りないことを思い知らされますよ。

いつもコロちゃんは、本の内容を多くの方にわかりやすく書く力が足りないことを痛感していますよ。

その点本書の「親不孝介護」は、読みやすくわかりやすい内容ですから、コロちゃんでもご紹介しやすい本ですね。

本書は「親子の介護」の話しですが、対象とする読者は「親の介護をする子どもさん」です。

「高齢の親」に対してどのような介護を「子ども」はするべきなのかを、独特の視点で書き表した「対談集」です。

本書は「山中浩之さんという日経BP社の編集者の方」が、父親の介護での体験を、「川内潤さんという介護のNPO法人代表の方」との対談の中で、介護の在り方を語り合うという形になっています。

その「対談」を通して「介護は親不孝の方がうまく行く」との、ユニークな考えを提示しているのです。

コロちゃんは、自らの終活は「24時間医療・看護・介護」で「自宅看取りの一人死」を目指していますから、その関係の「介護の本」は見つけると直ぐに読んでいるのです。

それでは、本書「親不孝介護:距離をとるからうまく行く」の内容を、かいつまんでご紹介しますね。

2.「介護は治療ではなく撤退戦」

本書の対象者は「高齢の親を介護する子ども」です。

これから「親の介護を考える中堅世代の子ども」がどのように考えるべきか、行政とはどのように接すれば良いのかを対談を通して教えています。

コロちゃんは、その本書を「介護される親の視点」から見ても、実に参考になると読みました。

最初にドキンとした言葉は「介護は治療でなく撤退戦だという意識を持つ」ことでした。

高齢になって不自由になった身体を元に戻すのではなく、「損害を抑えながら穏やかに過ごすことを優先する」とは鋭い知見ですね。

言いにくい事をズバッと断言しています。

だったら、コロちゃんは「長男が勧める筋トレ」をイヤイヤやるより、座ったままの「読書三昧」の方が「穏やかに過ごせる」んですけど・・・?

「長男一家家長様」が、怒らないかなー?
:;((•﹏•๑)));:ビクビク

なんか、コロちゃんは都合がよく解釈しているような「後ろめたい気分」がちょっと残りますけど、まあ「生活のQOL※」は大切ですよね。

(※QOL:Quality of life(クオリティ オブ ライフ):生活の質:総合的な活力・生きがい・満足度)

3.「老いた親を見ていればイラつくのが当たり前」

本書では「介護職になって最初のうちに教えられるのは『自分の親の介護は出来ない』」ということだと言うのです。

それはなぜか? それは「絶対に良いケアが出来ない」からだそうです。

その理由はプロでも「母ちゃんしっかりしてくれよ」という気持ちが出てしまうそうなのですよね。

そこでアドバイスは「年老いた親を見ていればイラつくのが当たり前」と知っておくことだと喝破しています。

「幸福な子ども時代をおくった子ども」ほど、「自分を育て守ってくれた親は安全地帯」だからこそ、「親の衰えを認めるのが難しく」なり、親への怒りに転嫁してしまうのだと言うのです。

だから、「介護」が「親孝行」ではなく、「親孝行の呪い」となってしまうと言うのです。

うーむ、コロちゃんの言動や行動も、自分では気づかないけど子どもたちの「怒り・イライラ」になっているのかなー?

そういえば、・・・結構心当たりもありますね。

「長男の筋トレアドバイス」もそうですよね、何度も聞き流したりしていますね。

「次男のへのIT知識の教えて攻撃」なんかも、コロちゃんは何気なく簡単に何度も聞いたりしているけど、子どもの方はムカムカしているかもしれませんね。
(´ヘ`;)ウーム…

4.「衝動的に親を引き取ってはいけません」

遠距離での介護の場合に、子どもが心配になって地元から自宅近くに親を写してしまうパターンが良くあるとしていますが、双方の幸せに繋がらない場合が多いと言うのです。

よく考えれば、子どもの方には家族もあり、親の方にも地元での日常がある。それが続く方がお互いが幸せな方が多いと言います。

他人が「親不孝」と言っても、気にすることはない、大切なのは双方の幸せだけを考えることだと、何とも説得力がありますね。

そして「地域包括センター」などの行政の仕組みを活用して、「子どもは親の介護の経営者」だと自覚せよと語るのです。

要するに「子どもは親を自分が介護する」と考えずに、「行政」や「介護業者」のマネージメントに徹せよというのでしょうね。

なーるほど、コロちゃんは妻の介護で「地域包括センター」や「ケアマネージャー」とは、ずいぶんやり取りをしましたから、ある程度の知識はありますが、子どもたちはそうではないですね。

コロちゃんの介護」になれば、今度は子どもたちが、このシステムを1から覚えていかなければならないのですから、確かに衝動的な行動は、あとから後悔することがあるかもしれませんね。

ただ、コロちゃんはどこへも引っ越す気は全くありませんよ。3年前に妻が逝ったこの家のこの部屋で、同じように逝きたいと考えていますからね。

ただ、それが可能かどうかは、今後の周りの状況が許してくれるかどうかでしょうけれど、今のところは「コロちゃんの目指すべき目標」ですね。

5.「理想の生活態度を親に押し付けない」

えへへへ、この言葉はコロちゃんが言ったのではないですよ。この本に書いてあるのですよ。
σ(,,´∀`,,)エヘヘ

親の「介護生活」を見ていて、「昔はあんなにキチンとしていたのに」と愕然とすることがあると言うのでです。

でも、その「だらしない生活は、体力・気力が衰えた人にとって、無理がない、快適なものかも知れない」と言うのですよ。

言って、言って、もっと言って。
( ^^)ノ ホラホラ

そしてこう結論付けます。「親のためを思って無理な生活習慣を押し付ける前に頭を冷やして考えよう」
ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あははは!

いやいや、これは「至言」ですよ。コロちゃんはもろ手を挙げて賛同しますよ。
ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あははは!

だけど、コロちゃんは「昔はあんなにキチンとしていたのに」ということはなかったような気が・・・。

むしろ「昔からだらしなかったけれど、最近は輪をかけてひどくなった」と言われるかな?
(;・д・)ノあ、ごめん。

6.「介護を事業としたら子どもは社長」

ビジネスパーソンが多いであろう本書の読者層に配慮してか、本書はわかりやすい例えを使って「介護」を表現しています。

すなわち「もし介護を事業としたら・・・」ですね。「もしトラ」ならぬ「もしカイ」ですね。

その「もし介護を事業としたら子どもは経営方針を決定する社長だ」というのです。

具体的には「親自身の思いを大切にしつつ、どう介護してどういう生活をおくってもらうか」。

それだけではなく「子どもの仕事や家庭に介護が与える影響を、どうコントロールしてサステナビリティをどう維持するのか」。

おー、これは何とも大変な「事業」ではありませんか。
(* ̄0 ̄)/ オー!!

そして「親の介護と自分の仕事・生活のバランスをとり状況の悪化を穏やかに抑える」ことが「経営目的」になるとしているのです。

なかなか、分かりやすい例えですが、分かりやすくともコロちゃんには無理だよ。こんな大変なこと、コロちゃんは「妻」の時にも出来なかったよ。
ヾノ>д<。) ムリムリ

ま、だけどいっか。今度この役目をするのは「長男一家家長様」だし。

よろしくお願いしますよ「長男一家家長様」。
(❀´∀`)ノヨロシクデス゚*☆

7.「人はいずれ死ぬという事実から逃げない覚悟を」

「いつまでも生きていて欲しい」という感情と、「人はいつ死ぬかは分からない」との思いは矛盾しないとしています。

「願い」を抱えつつ、「否定したい現実も受け入れる覚悟」が介護には必要だと言うのです。

コロちゃんは、これは「介護を受ける方」も、同じだと思いましたね。

ただコロちゃんの方は、「あまり世話をかけず」に「満足して逝きたい」との考えですから、ちょっと「見送る側」の覚悟とは違った方向性だと思いますけれど。

コロちゃんは、3年前の妻の死去からはどことなく「もういつ逝ってもいいや」との思いが心の中に何割かあるように思えます。

それは、コロちゃんと亡き妻の一生をかけた大事業の「子育て」が終了したとの思いがあるからですね。

あとはその「事業の配当」の「小さな子供たち」に時々会って楽しむだけで、もう十分と言えますね。

まあ、コロちゃんはまだ「こらいまれ」に入ったばかりですから、もう少しだけ楽しみを味合わせていただくとしましょう。

そのくらいの期間は、「天国の妻」も待ってくれると思いますよ。いや待てよ、あの妻は「天国」にいるのかな?

何しろ・・・? まさか・・・? ひょっとすると・・・? 
(。・_・?)ハテ?

8.「撤退戦を援軍なしで戦おうとするな」

上記でも最初の方に「撤退戦」について言及していますが、最後にも念を押す如く再び「撤退戦を援軍なしで戦おうとすると・・・」と出てきています。

おそらく著者が一番本書で訴えたいことが、この言葉なのでしょう。次のように記載しています。

「じりじりと悪化する状況を前提に置いた時に、最も必要なのはその戦線を受け持つ人が、最後の瞬間まで戦い抜く体力・精神力を維持すること」

「一人で何もかもやろうとせず組織や社会の力を借りる。人に相談して悩みをわかってもらい支援を受ける」こと。

そして「介護している人が倒れてしまえば、親も倒れてしまう」、「介護の共倒れは実際に沢山起こっている悲劇だ」と脅かしていますよ。
(ll゚Д゚)怖ァ・・

さらに「優秀な人ほど援軍ナシで戦おうとする」とのオチまでついています。

何とも、コロちゃんが読んでも教訓が沢山詰まった本でしたよ。出来れば子どもたちにも読んでおいて欲しいですね。

このブログをお読みの皆さんの中には、コロちゃんと同年代の高齢の皆さんや、子ども世代の方も数多くいらっしゃるかと思います。

今は大丈夫だけど、10年後20年後にはどうなるのか・・・、とお考えの方も是非お読みになると、必ず役に立つと思いますよ。

本書は興味深いですよ。ぜひ読むことをおすすめしますよ。本書のご紹介は冒頭でもしましたが、下記にも入れておきますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

5598375によるPixabayからの画像
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