【生活考】日曜版「少年Kの1960年代」三種の神器

生活

おはようございます。現在のコロちゃんのリアルタイムは金曜日の午後です。ついさっき「日曜版:少年Kの1960年代:おばんちゃんの死」を書き上げたばかりです。

そして今、休みもしないで「日曜版:少年Kの1960年代:三種の神器」を続けて書いているんですから「ホントにコロちゃんって働き者💕」ですよね。

いやいや、昨日からコロちゃんは、ずーっと「1960年代の世界」に浸りきってカキコキしているんですよ。

そこまで「昔の時代」に全身を浸かっていますと、顔を上げると玄関から「小学生の少年コロちゃん」が「ただいまー!」と帰って来そうな気がします。

「ただいまー、あれっ、ここはどこ?、○○町のボクんちじゃないよね?」by少年コロちゃん

「おっ、君はだれ? 何か見たことあるような・・・?」by今のコロちゃん

ひょっとしたら、君は1960年代の少年コロちゃんなの? おー、なかなか可愛くて利発そうなお坊ちゃんじゃないですか?

今のコロちゃんの記憶だと、少年コロちゃんは「鼻水を垂らした小汚いガキ」だったように覚えているんですけどね。

じゃあ、この子にホントのことを教えてあげようかな。

「ここは、君の時代から60年以上未来なんだよ。そしておじいちゃんは君の未来の姿なんだよ」byコロちゃん

「えっ、いやだー! ボク、こんなジジイになりたくなーい!」by少年コロちゃん

なんて口の悪いガキだ! 親を読んで来い!・・・、そか、もう死んでるよね。

それにこの口の悪いガキ・・・ゲフンゲフン・・可愛らしいお子様が少年コロちゃんなの?

しょうがないなー、じゃあこの子は「2階の机の引き出しの中」から過去の時代に帰ってもらおうかな。

・・・何てことがあったら面白いんですけどね。

今日のリードは、「コロちゃんの白昼夢」を書いてみましたよ。

今日は「少年Kの1960年代:三種の神器」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「三種の神器をご存じですかと、少年Kは貧しかったのか?」

☆「家事労働時間は10時間2分と、洗濯機・白黒テレビ・冷蔵庫」

☆「質素から豊かさにそして再び質素へと、編集長から小説形式にしろとのお言葉」

1.「三種の神器をご存じですか?」

皆さん「三種の神器」ってなんだかわかりますか?

もともとは「日本神話」にある「アマテラス大神」が「二二ギの尊」に授けた三種類の宝物の「鏡・剣・勾玉」を指しています。

その故事から、1960年代に多くの家庭で求められた「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」の三点を「三種の神器」と喧伝されました。

また、その後の1970年代には「新・三種の神器」として、「カラーテレビ・クーラー・カー(自動車)」が言われていましたね。

最近では「ドラム式洗濯機・食洗機・ロボット掃除機」を新たな「三種の神器」とすることもあるようですね。

少年コロちゃんが活躍した時代は1960年代ですから、その時の「三種の神器」は当然「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」になります。

このブログの「少年Kの1960年代」では、すでに「白黒テレビ」についてのお話しはいくつか出てきていますが、今日は「三種の神器」をまとめて見て行きたいと思いますね。

2.「少年Kは貧しかったのか?」

今回の「少年Kの物語」は、すでに7話目を数えていますが、これらの物語は今のコロちゃんが少々ボケつつある記憶力を絞り出していろいろ書いています。

そうしましたところ、ある意味では、コロちゃん以上に事情を知る「コロちゃんのお姉さん」から、以下のような言葉があったのです。

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>のお姉さん<br>
by
コロちゃんのお姉さん

少年Kの実家はそれほど貧乏ではなかったわよ。

ただ祖母は「始末屋」さんだったわね。

コロちゃんのお姉さんは、コロちゃんよりも3つ年上ですから「少年コロちゃん」よりも、はるかに多くのことを憶えています。

実家の「経済状態」などは、幼い子どもにはわかりませんからね。だから「姉さんの記憶」の方が確かなのかも知れません。

そこで今のコロちゃんの頭に疑問が浮かびました???
σ( ̄^ ̄)はて?

確か居間には「白黒テレビ」が入っていたし、台所には「洗濯機※」と「冷蔵庫」が入ってたよね。

(※高価で大切な洗濯機は家の中に設置されていました)

どれも少年コロちゃんが小学生の時代に入ってきたように覚えているから、「赤貧洗うがごとしの貧乏」だったら、買えないよね?
σ( ̄^ ̄)はて?

それで、今日は「その謎」を追求してみましょう。

ちょっと、その前にこの「赤貧洗うがごとし」を調べてみますね。

コロちゃんの清貧ライフ」と、なんか色違いの様な言葉なのですが、由来は江戸時代に遡ります。

江戸時代の儒学者である荻生徂徠の「先哲叢談」に記載があるそうですね。

この「赤貧洗うがごとし」の意味は、「とても貧しくて洗い流したように何一つ持ちものがない」ことになります。

「赤貧」の「赤」は何もない事を指すようですね。

コロちゃんは、この江戸時代の儒学者の「荻生徂徠」は、近代経済学を先取りしたような「通貨政策」を書き残していたことでその名前を憶えていましたね。

なんでも、経済が発展して通貨の流通量を増やす必要が出て来た時には、金含有の小判でない例え土器(かわらけ)でも幕府の信用で流通させることが出来ると書き残しているそうです。

今の言葉で言うと「管理通貨制度」を提唱したというわけですね。今の「経済学」の知見からすると、荻生徂徠のこの政策は、先見の明があると言えると思いますよ

3.「家事労働時間は10時間2分」

お話しがだいぶ逸れちゃいましたが、少年コロちゃんちの「三種の神器」に進みますね。

少年コロちゃんちの台所は、今から見ればとても広い台所でした。

一般的な今のLDKは、平均で18畳(約30㎡)とされています。だいたい「キッチン4畳・ダイニング5~6畳・リビング8畳」とされています。

コロちゃんちの台所は、それより二回り以上広かったように記憶していますね。ただ、この記憶は幼い時の記憶ですから、身体が小さかった時の記憶かも知れませんけれどね。

そこの壁の一面に「大きなかまど」がデンと鎮座していました。コロちゃんの最初の頃の記憶は、ご飯も調理も全て、そのかまどで「煮炊き」をしていたのです。

当然にして「はじめチョロチョロ中パッパ」のお釜で炊くご飯ですし、火をつけるのにも、最初に新聞紙を丸めて火をつけ、細い枝に移してから、マキを燃え上がらせる炊事です。

今ならば、キャンプ場でしかやらない炊事を、少年コロちゃんの幼い時代には「日本全国」のどの家でも毎日3度行なっていたのです。

(お昼は冷や飯だったかも知れません)

当然にして、炊事や家事にはやたら時間と労力がかかりました。もちろん、冷蔵庫もありませんから、食べる総菜は毎日買い出しをしなければ、何も食べることが出来ません。

ちょうど1961年の「家事時間」を調べたデータがありました。

「江戸東京博物館」で「主婦の生活の変化」について調べた発表があったそうです。それによりますと、1961年は「10時間2分」とありました。

その「家事時間」の労働は以下のものです。

➀「炊事」
➁「掃除」
③「洗濯」
➃「買い物」
⑤「裁縫」

この「⑤裁縫」が出て来るところに「時代」を感じますね。当時「衣類」はとても高価なものだったのですよ。まだ「ユニクロ※」がありませんからね。

(※ユニクロの開業は1984年)

ですから、衣類に少々穴が開いても、端が解けても、みな家庭内の女性たちが繕って着ていたのです。

1960年ごろのコロちゃんちも、「祖母・母」の二人が全力で上記の「家事労働」を、主に台所で担っていたのでしょう。

そこで、少年コロちゃんが何をしていたかというと、かまどの側で「火吹き竹」で燃え上がる炎を吹いていたことを、うっすらと記憶しています。

おそらく「祖母・母」は、「危ないから止めなさい!」と叱っていたような・・・?

これらの「1日10時間にも及ぶ女性の家事時間」が、「三種の神器」を導入することによって、劇的に削減されていくのです。

4.「洗濯機・白黒テレビ・冷蔵庫」

そのような少年コロちゃんちの台所に、最初に入ってきたのは多分「プロパンガスのコンロ」だったように覚えていますね。

そして、順次「洗濯機」「白黒テレビ」「冷蔵庫」がに入ってきたように思います。すべて少年コロちゃんが小学生だった時だと思いますね。

ということは・・・、1960~1965年ごろだったのかな? 

何しろ、この頃には少年コロちゃんは小学校低学年だと思いますから、記憶がはっきりしないのですよ。

これから上記の「三種の神器」の値段を見てみましょう。

なお、ここで当時の値段を「現在だったら」と換算しますが、対象とするものによって値段が大きく変わります。

例えば1960年と現在の「大卒初任給」などは、およそ17倍になりますが、日銀が発表している「消費者物価上昇率」は約4倍と大きく異なっていますね。

ですから、下記の「現在値」はあまり正確なものではないということをご承知ください。

➀「洗濯機はローラー絞り器がついていた」

1960年代前半の「洗濯機」の値段をいろいろ調べて見ると、だいたい2~2.5万円だったようです。当時の消費者物価指数から、現在の値段に計算すると約13万円となっていますね。

この「洗濯機」の普及率は1957年には10%とありましたが、その後の1970年には普及率が80%を超えており、この1960年代の10年間に家庭への普及が一気に進んだようです。

この世の中の動きは今でこそわかりますが、1960~1965年ごろに少年コロちゃんちが購入したのは、当時の世の中の普及率を見ると、やや早い頃だったと思われますね。

「マーケティング理論」で、新しいサービスや商品への消費者の反応を5つに分類する考え方があります。以下に書きますね。

◎「消費者の反応の分類」

➀「イノベーター(革新者)2.5%」

➁「アーリーアダプター(初期採用層)13.5%」

③「アーリーマジョリティ(前期追随層)34%」

➃「レイトマジョリティ(後期追随層)34%」

⑤「ラガード(遅滞層)16%」

上記の「マーケティング理論」によれば、少年コロちゃんの愛すべき母親は、「③アーリーマジョリティ(前期追随層)34%」だったのでしょう。

田舎町の保守的な文化の中で、よくぞ「新しい商品」を購入したものだと、今のコロちゃんは賞賛しますよ。
(///o///)ヾ(^∇^*) エライ エライ💗

しかし「洗濯機」のお値段が、現在価格で13万円だったら、病院で働いていた少年コロちゃんの母上だったら十分購入できたと思われますね。

間違いなく当時始まり広まりつつあった「月賦販売」で購入したと思われます。

➁「白黒テレビは居間に置いた」

「テレビ」はお値段が高いんですよね。

当時のテレビのお値段を調べて見ると、1960年に発売された「東芝製のカラーテレビ受像機は21インチで52万円」もしました。

今の値段にすると280万円となり、とても普通の家庭では手が出ません。

当然購入ターゲットは「白黒テレビ」になります。そもそも「カラー放送番組」自体が、初期にはあまりありませんでした。

当時のほとんどの番組は「白黒放送」だったのですよ。それが1966年ごろから「カラー放送」が増えてきていましたね。

この「白黒テレビ」は、1960年発売で5.8万円、現在の価格にすると33万円と・・・何とか手が出るかな?

ただ、少年コロちゃんはこのテレビで「シャボン玉ホリデー※」という番組を見ていたことを憶えていますけど、この番組が開始されたのは1964年なんですよね。

(※シャボン玉ホリデー:1964~1977年:日本テレビ系)

そうなると、少年コロちゃんちの「テレビ購入」はその年頃かもしれませんね。

まあ、少年コロちゃんはテレビをずっと見ていたでしょうから、1960年ごろに購入した可能性も残りますけどね。

1965年の「白黒テレビ」のお値段は「7万3800円」となっていますから、今の値段にすると29~33万円と、やはり無理をすれば購入できないことはないですね。

多分この「白黒テレビ」は「祖母」がお金を出したのでしょう。

当時「祖母」の収入は、「和裁」と「貸家・地代収入」でした。少年コロちゃんは、まったくその後も関知しませんでしたから、その内容は全く知りません。

③「冷蔵庫は冷凍室が無かった」

少年コロちゃんちに「冷蔵庫」が入ったのは、「洗濯機・白黒テレビ」に比べるとちょっと遅かったと思います。

ひょっとすると、少年コロちゃんが小学校高学年になる頃の1960年代半ばごろかも。その「冷蔵庫」には、今は当たり前にある「冷凍庫」がありませんでした。

それもそのはず、日本で初めて「冷凍室」が付いた「2ドア冷蔵庫」が発売となったのは1969年です。

その前の1965年に発売された「冷蔵庫」のお値段は5万7800円と、現在価格では23万円となりますから手が届かないことはないですね。

この「冷蔵庫」も、おそらく「祖母」が出していると思いますから、「祖母」の「不動産収入」は思ったよりも多かったのかも知れませんね。

いやいや、「母上」の病院勤務の収入の方かな・・・・? 

このブログを姉上が読んで「あんた、あれはお母さんが出したのよ!」と、コロちゃんを叱る姿が・・・なんか見えるような気がしますよ。

間違ったら、ゴメンなさい「母上様」。
( ┓ ›゚д゚‹)┓{ごめんなさぁぁぁぁいいいいぃぃぃ!!)

5.「質素から豊かさに、そして再び質素へと」

上記のように見て行きますと、少年コロちゃんちは「ひどい貧乏」とまでではなかったようですね。なんと言っても「三種の神器」を、世の中の大多数と同じ頃に家内に導入していましたからね。

ただ今のコロちゃんの記憶ですと、とっても「質素な暮らし」でしたよ。

ただ、これもその時代の特徴なのかも知れませんが、「大量消費社会」以前においての「普通の家庭」は質素な暮らしがスタンダードだったとも思わますね。

それが現在の様な「モノであふれる時代」が到来したのは、コロちゃんの記憶では1980年代でしょう。そのあたりが「時代の分水嶺」なのでしょう。

1980年代以降では、次々と新しいモノを買い替えることが「豊かさ」の象徴とされました。そして、それ以前の「質素な生活は美徳」は否定されました。

それがその後2010年代以降に「リユース」が拡がって、再び「豊かな生活」から「質素な生活」へと以前に戻りつつあるようにも思えますね。

まさに「時代は巡る」として、今後過去の価値観が再び注目されるようになるかどうかを、コロちゃんは興味深く見て行きたいとおもいますよ。

6.「編集長から小説形式にしろとのお言葉」

ここまで書いて来たところに「編集長&株主様」から、業務命令を受け取りました。

by<br>編集長&株主様
by
編集長&株主様

少年Kは面白い!

もっと小説形式で書け!

ター坊に抜かされた話しを深堀しろ!

うーむコロちゃんは、過去の1960年代の暮らしが現在とどう違っていたのかを伝えたくて、この「少年Kの1960年代」をカキコキしたんですけどね。

読んで面白く、しかも過去の「日本社会」の様子が自然に頭に入るようなブログですか? なかなかハードルが高いですね。コロちゃんの力量以上じゃないですかねー?

来週以降も、この「少年Kの1960年代」が連載できるかどうか、今後も頭を振り絞って考えてみますね。

このブログをお読みの皆さんには、またお訪ね下さいね。そしてコロちゃんの長話にお付き合いお願いいたしますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Siegfried PoepperlによるPixabayからの画像
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