【社会考】「高齢化」と「国民負担」

社会

おはようございます。今朝のコロちゃんとワンコの散歩は、まだ朝日が昇る前で、真っ暗な中を歩いてきました。

日の出の時間を「アマゾンエコー」に聞いてみたら、「午前6時20分です」との答え。

「日の出は少し前までは5時台だったのになー」とコロちゃんは思わずつぶやいてしまいました。

確か一番日の出が遅い日は、1月だったけかな?

早速、コロちゃんは家に帰ってポチポチ調べ始めました。そうしましたら、来年1月7日の午前6時56分が一番遅い日の出のようです。

確か「冬至」は、来月の12月22日でしたから、日の出が一番遅い日は「冬至」ではないんですね。コロちゃんは初めて知りましたよ。

それでは、来年の1月7日までのしばらくの間は、「朝の散歩は真っ暗な中」を歩くとしましょう。

今日は「高齢化と国民負担率」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
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コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「高齢化率が高いほど国民負担率は高い?」

☆「高齢化率の国際比較、日本が断トツで1番」

☆「OECD諸国の、社会保障支出と、国民負担率の関係」

☆「社会保障支出と、国民負担率の国際比較」

☆「中負担・中福祉か、低負担・低福祉か」

1.「高齢化率と国民負担率」

コロちゃんは、毎朝ワンコとの散歩の後に朝食をいただいてから、コーヒーを飲みながらの新聞バサバサが日課です。

新聞を読む時間も、お仕事をしていた頃はせいぜい10~15分でざっと読むことが多かったのですが、「大腸がん」を罹患して仕事を休職してからは、時間をしっかりかけて読むようになりました。

現在は新聞を、30~40分ほどかけて、穴のあくほどよく読んでいます。
(まだ穴が開いたことはありません)
(˶˚ ᗨ ˚˶) ニパッ

今日もいつものように新聞を読んでいたところ、以下のコラム記事をみつけました。

「世界では『高齢化率』が高いほど『国民負担率』が高い」

「一方、高齢化率が最も高い日本は『国民負担率』が中位に位置しているから、今後はこのままではすまないことは目に見えている」

コロちゃんは、これを読んで以下の様につぶやきましたね。

「ふーん、リタイアした高齢者を多く抱える国は、確かに『年金』などの『社会保障費』で高齢者の生活を支えなければならないから、『国民負担率』が高いのはあり得るよねー」

「だけど、この記事は『日本』は例外的に『国民負担率』が中位だとも言っているよね」

コロちゃんは、自分が高齢者だけに、「高齢化」と書いてあるだけで直ぐに食いつくんですよ。それで「国民負担率」について、ポチポチと調べてみました。

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
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コロちゃん

確か日本は、「負担」よりも「受給」の方が多いと聞いたことがあるよね。そして「団塊世代」は「勝ち逃げ」だとか言われることもあったし。

だけど、よその国と比較してみるのはちょっと、興味がありますね。

2.「高齢化率の国際比較」

まずは、最初に簡単な方の「高齢化の国際比較」を見てみましょう。

このテーマは、今までに何度かこのブログテーマで取り上げていますから、簡単に引用できます

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 高齢化の国際的動向 欧米」より

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/zenbun/s1_1_2.html
出典:内閣府  令和4年版高齢社会白書(全体版)より(11月15日利用)

上記のグラフは、「日本と欧米の高齢化率」の比較です。赤ラインが「日本」です。2020年の「高齢化率」は28.6%です。

今日は、比較しやすい「日本・米国・フランス」の3ヶ国を見てみましょう。

◎「高齢化率(2020年)」

①「日本   28.6%・赤色」
②「フランス 20.8%・茶色◇」
③「アメリカ 16.6%・鶯色△」 

やっぱり「アメリカ」は、移民が多いだけあって若い国ですね。未来の2060年になってもこの3ヶ国の中で一番若いラインをキープしています。

「フランス」のラインは、欧米では中ほどにいますね。

そして、2020年にトップの「日本」は、遠い未来の2060年になってもぶっちぎりのトップとなっています。

やはり、「日本」の「高齢化率」は、現在でも2060年の未来でも「世界一」であり続ける見込みです。

それでは「日本」以外の、「アメリカ」と「フランス」で「『高齢化率』が高いほど『国民負担率』が高い」か調べてみましょう。 

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コロちゃん

コロちゃんは、なぜ「日本」だけこんなに高齢化率が高いのか、いつも首を傾げているんですよね。

確かに、先の戦争の終戦(1945年)後に、日本には海外の植民地や占領地から600万人が、本土に引き上げて来た後に、一斉に子づくりに励んで、1947~1949年の「団塊世代」の出生に繋がったとは聞いてますよ。

しかし戦後の平和は、欧米でも同じでしょう。それが、なぜ日本だけが「団塊の世代」を形作ったのか、コロちゃんにはちょっと不思議に思えますね。

日本の「高齢化」には、その「団塊世代」が大きな影響を及ぼしていることからも、コロちゃんはぜひ知りたいですね。

やっぱり、熱しやすく冷めやすい、そして皆一丸となって進む「日本人の国民性」のせいなのかなー?

2.「社会保障支出と国民負担率」

社会の高齢化が進めば、政府の「社会保障支出」は増加します。

「政府の社会保障支出」とは「年金・医療保険・介護保険・雇用保険・生活保護」などの公的な「社会保障制度の支出」を言います。

コロちゃんがポチポチ調べたところ、政府の「社会保障支出」と「国民負担率」をOECD諸国で比較した表がありました。

この「国民負担率」とは、一国の所得に占める「税金(所得税や消費税等)」や「社会保険料(年金・医療・介護保険などの保険料)」の負担の割合を指します。

わかり易く言うと「国民負担率」は、「国にみんなが払ったお金」で、「社会保障支出」は、「みんなが困った時に国から支給されるお金」ですね。

下記のグラフをご覧ください。

「厚生労働省 OECD諸国における社会保障支出と国民負担率の関係」より

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/01-01-02-06.html
出典:厚生労働省 平成29年版 厚生労働白書 より(11月15日利用)

上記のグラフは「OECD諸国の社会保障負担と国民負担率」の関係です。

縦軸が「政府の社会保障支出(みんなが困った時に支給されるお金)」で、横軸が「国民負担率(みんなが国に払ったお金)」です。

グラフは「上位1/3・中位1/3・低位1/3」に分かれています。

①「フランス」

日本・アメリカ・フランスの3ヶ国で、一番「政府の社会保障支出(みんなが困った時に支給されるお金)」と「国民負担率(みんなが国に払ったお金)」が大きい国は「フランス」です。

上記のグラフを見ても、「フランス」は「社会保障支出」も「国民負担率」も共に「上位1/3」に入る国です。

「フランス」は、「高齢化率も高い20.8%」ですが、「高福祉・高負担」の国なのです。これも、一つの在り方ですね。

②「アメリカ」

一方「アメリカ」は、「政府の社会保障支出(みんなが困った時に支給されるお金)」と「国民負担率(みんなが国に払ったお金)」が共に、「低位1/3」となっています。

「アメリカ」は、「低福祉・低負担」の国なのです。

「アメリカ」は「高齢化率も低い16.6%」ですが、「国民負担率」も低いですね。

日本人から見ると、この「自己責任の国は厳しい」と思いますが、「低福祉・低負担」であることは、国家財政の「持続可能性」の点からは合格点がもらえるでしょう。借金をしなくともよいですからね。
(アメリカは世界一の軍事費支出の為に借金も多いです)

このように「フランス」と「アメリカ」だけを見ると、『高齢化率』が高いほうが、『国民負担率』が高くなっていますね。

③「日本」

このグラフを見ると、「日本(赤丸)」は、「政府の社会保障支出(みんなが困った時に支給されるお金)」は「中位1/3」ですが、「国民負担率(みんなが国に払ったお金)」は「低位1/3」です。

この姿は「中福祉・低負担」ですね。

当然国の会計は、その差額分だけ赤字になりますから、その赤字は毎年の国債発行(借金)で埋め合わせています。

その積み重ねが「日本」の1200兆円を超える「国債発行(借金)」として残っています。

この「日本」の「中福祉・低負担」のシステムは持続可能性がありません。借金が積み重なりますからね。

将来の選択肢は「中福祉・中負担」にするか「低福祉・低負担」にするかの、どちらかに変えるしかありません。

コロちゃんは「年金生活者」ですから、年金削減の「低福祉・低負担」では生きることができなくなりますから、「中福祉・中負担」を希望しますが、皆さんはどうお考えでしょうか?

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コロちゃん

「フランス」と「アメリカ」を比較すると違いが際立ちます。

ただ「アメリカ」が「低福祉・低負担」なのは、共和党の「小さな政府」のイデオロギーによるものかもしれません。

「アメリカ」の場合は、「高齢化率の影響」よりも、「小さな政府のイデオロギーの影響」の方が強いのかもしれませんね。

しかし、この2国では確かに「『高齢化率』が高いほど『国民負担率』が高い」は成立していますね。

3.「社会保障支出の国際比較」

最初に「高齢化率」が2060年まで上昇していく「日本」の姿をグラフで見ましたが、それでは「社会保障支出」の「アメリカ」と「フランス」の数値を「日本」と比べてみましょう。

下記のグラフをご覧ください。

「財務省 諸外国の支出と税収の規模はどうなっているのか」より

https://www.mof.go.jp/zaisei/reference/reference-02.html
出典:財務省 諸外国の支出と税収の規模はどうなっているのか より(11月15日利用)

上記のグラフは「諸外国(OECD諸国)の支出と税収の規模」です。

上記のグラフでは見にくいですから、「日本・フランス・アメリカ」の「社会保障支出(みんなが困った時に支給されるお金)」を、下記に書き出します。

◎「社会保障支出・対GDP比」

①「フランス  1位 31.8%」
②「日本   11位 23.8%」
③「アメリカ 25位 17.0%」

このグラフを見ると、「フランス」が断トツの1位(高福祉)で、「日本」が中ほどの11位(中福祉)、そして「アメリカ」が下位の25位(低福祉)となっていますね。

「高齢化率」は日本の方が高いのですけれどね。(日本28.6%・フランス20.8%)

やはり「フランス」は社会保障が手厚く、「アメリカ」は少ないですね。日本はその真ん中の「中福祉」となっています。

上記のグラフには、「社会保障支出・社会保障以外の支出・租税収入」の三つのグラフが記載されていますが、添付文に以下の記載があります。

「諸外国と比較すると、現在の日本の社会保障支出の規模は対GDP比で国際的に中程度であるのに対し、社会保障以外の支出規模は低い水準であり、これらを賄う税収の規模も低い水準」

この「税収が低い(32ヶ国中29位)」のに「社会保障支出が中程度(32ヶ国中11位)」ということは、「日本」が「低負担・中福祉の国」であることを、ここでも裏付けています。

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コロちゃん

上記左のグラフの「社会保障支出(32ヶ国中11位)」は「年金」が主なのではないでしょうか。

そして真ん中のグラフの「社会保障以外の支出(32ヶ国中31位)」には、子どもやシングルマザーへの支出が入っていると思われます。

「日本」は「高齢者の年金」以外の「子ども」への支出が少ないと言われていますから、その反映で「社会保障以外の支出が低い水準(32ヶ国中31位)」になっていると思われますね。

「日本の福祉予算」は、よく「高齢者に偏っている」と言われています。

4.「国民負担率の国際比較」

それでは、次に「国民負担率」の国際比較を見てみましょう。

「国民負担率」とは、みんなが国に払ったお金のことです。

以下のグラフをご覧ください。

「財務省 国民負担率の国際比較」より

https://www.mof.go.jp/policy/budget/fiscal_condition/basic_data/202004/sy202004m.pdf
出典:財務省 国民負担率の国際比較 より(11月15日利用)

上記のグラフを見ると「国民負担率」は、「フランス」が一番大きいのがわかります。

3ヶ国を比べると以下の通りです。

◎「国民負担率」

①「フランス 68.2%」
②「日本   44.6%」
③「アメリカ 34.5%」

これは凄いですね、フランス国民はこんな高い「国民負担率(税金・社会保険料)」に納得しているのでしょうか? たぶん福祉も手厚いから許容しているのでしょう。

「フランス72.1%」の国民負担率は、「アメリカ34.5%」のほとんど倍です。「フランス」では、「高福祉・高負担」の社会制度がうまく回っていると思われますね。

そして「日本」の「国民負担率」の低さが目につきます。「中福祉」を賄いきれないこの低い「国民負担率」がいつまで続けられるのでしょうか。

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コロちゃん

コロちゃんは「中福祉・中負担」が良いと思っていますが、これは「大きな政府」のイデオロギーですね。政党では「立憲民主党」や「社民党」がそうです。

一方「小さな政府」を主張しているのは、コロちゃんが知る限りは「日本維新の会」だけです。

政権政党の「自民党」には、イデオロギーはありません。

「財政バラマキ派」から「財政再建派」までずらりと全部そろっていると、コロちゃんは見ています。

あ、これはコロちゃんの勝手な見方ですから、いい加減でもご容赦くださいね。

5.「中負担・中福祉か低負担・低福祉か」

コロちゃんは、「日本」以外には、「アメリカ」と「フランス」を調べただけですが、この2国では「高齢化率が高いほど国民負担率が高い」となっています。

ただ、一般的には「高齢者」が多くなれば、年金などの「社会保障費」は増大することは目に見えています。

そして、「フランス」が「高福祉・高負担」の国であることと、「アメリカ」が「低福祉・低負担の国」であることは確認できました。

しかし、これらの国と日本を比べると、日本が「中福祉・低負担」の国であることが際立ちます。

今後「日本」の高齢化は、少なくとも2060年までは進み続けます。

それを考慮すると、今後は「負担と受益」の国民的議論の必要性がいずれ必ず浮かび上がってくると、コロちゃんは考えますね。

「日本」が進む道は、「中負担・中福祉」か「低負担・低福祉」の二つの道しかないと思いますよ。

皆さんは、どちらを選択なさいますか? いずれ、この問題が大きく取り扱われる日が来ると、コロちゃんは思いますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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