【闘病考】コロちゃんは「要支援1」です

闘病

おはようございます。今朝は曇り空でしたが、気温は20度ぐらいで過ごしやすい適温でした。ワンコとの散歩も気持ちよく歩けましたね。

こういう気持ちよい日よりが続くと、「梅雨明け」後の「暑い夏」が来るよりも、今のままの気候が続いてほしいと思ってしまいます。

しかし、夏にならないと子どもたちが海やプールで楽しめないですから、困りますね。

コロちゃんとしては「梅雨」とその後の「暑い夏」の、日本のめぐる四季を楽しむこととしましょう。

今日は、コロちゃんの「腰痛」とも、ちょっと関係しますが、「介護保険」についてポチポチします。

1.「介護保険」を知っていますか?

みなさん「介護保険」という制度をご存じでしょうか。

コロちゃんのような70歳を間近に控えたお年寄りや、父母がその年代の方以外は、なかなか知る機会が少ないかと思います。

そんなに古い制度ではありません。コロちゃんが若い時には、「介護保険」という制度は、まだありませんでした。

「介護保険」が発足したのは、平成12年(2000年)のことなんです。まだ制度が出来て20年ちょっとしかたっていないのです。

そして、この制度の加入者は、40歳以上と決められています。

ですから会社員でしたら、40歳以上の方は、給与から「介護保険料」が源泉徴収(天引き)されています。

40歳以上の方は、給与明細に記載されていますから、「介護保険」に加入している実感がありますが、40歳より若い方は、「介護保険」について知る機会はなかなかないということになります。

「介護保険」が、40歳以上の国民全員が加入する理由としては、以下の通り説明されています。

「概ね40歳以上から介護が必要になる可能性が高くなると同時に、自らの親も介護を必要とする可能性が高くなるから」

要するに、「自分の身の周りに、介護保険利用者がいるから、お金を徴収されても仕方ないね」と感じるのが40歳以上だから、料金徴収に抵抗感が少ないだろうというのが、お国の考えですね。

2.「介護保険制度」の概略

この「介護保険制度」は、居住地の市区町村が制度を運営しています。

ですから、「介護保険料」の金額は、居住地の市区町村によって違いがあります。

お年寄りが多くて介護保険サービスの利用が多い市区町村は「介護保険料」が高く、その逆の市区町村は安くなります。

この「介護保険料」は、年々上昇しています。

2018~2020年までの全国平均は月額5869円でしたが、2021年は6014円、2023年は6216円と右肩上がりとなっています。お年寄りの利用者が年々増えているためです。

しかし、市区町村による金額の違いは大きく、低い地域は3000円台、高い地域は9000円以上と3倍近い差があるのです。

このブログをお読みの皆さんが、40歳以上でしたら「給与明細」をご覧になって、「介護保険料」が全国平均とどのくらい違っているか、ご確認してみてください。

また、もし40歳未満でしたら、皆さんが40歳になると同時に、この「介護保険料」の徴収が始まりますので、心の準備をお願いします。

それでは、介護保険の「要介護認定」の種類を見てみます。

下記の引用をご覧ください。

「厚生労働省 要介護認定はどのように行われるのか」より

https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo2.html
出典:厚生労働省 要介護認定はどのように行われるか より(6月20日利用)

上記の引用を見てもわかる通り、「要介護認定」は、「要支援1~2」と「要介護1~5」に分かれています。

だいたい「寝たきり」状態となると、「要介護5」とされています。

介護サービスの内容は、全26種類54サービスもありますから、全部の紹介はここではできません。上記の認定の分類によって、使えるサービスの内容がそれぞれ変わってくるのです。

3.「要介護」と「要支援」の違い

「要介護」とは、「自分一人で日常生活を送ることが難しく、誰かの介護が必要な状態」の方です。

「要支援」とは、「日常生活は自分で行なえるが、多少の支援が必要な状態」となります。

コロちゃんは、「認定申請」を提出した結果、「要支援1」と認定されています。「要介護認定」の一番軽い区分ですね。

それでコロちゃんが、どのようなサービスを受けられているのかは、次をご覧ください。

4.コロちゃんは「要支援1」です

コロちゃんは、抗がん剤のステロイド薬の副作用で、骨粗しょう症を発症しました。

その結果、脊椎の「圧迫骨折」を2回起こしてしまいました。

その2回目の「圧迫骨折」は、上位バージョンの「破裂骨折」と診断されています。

その結果、最後の「破裂骨折」から2年たった今でも強い「腰痛」に苦しんでいます。

この「腰痛」のために、生活上にいろいろな不都合が生じていますので、コロちゃんは、「要介護認定」の申請を行なって、「要支援1」と認定されました。

そして、今は週2回(それぞれ1時間)をヘルパーさんに「家事援助」のお手伝いをしてもらっています。

この「家事援助」の内容は、「お風呂掃除、トイレ掃除、居間掃除等」です。

コロちゃんの「腰痛」は、屈むと強い痛みが生じますので、このお掃除の「家事援助」には、とても助けられています。

5.料金は「1割負担」です

この週2回(それぞれ1時間)のヘルパーさんの派遣料金として、コロちゃんは、毎月3000円を支払っています。

「要支援1」の介護サービスは、一回いくらではなく月3000円の「定額料金」となっています。

この支払は、サービス料金の1割の金額となります。残りの9割は公費負担となっているのです。

下記の引用をご覧ください。

「厚生労働省 介護保険制度」より

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/2gou_leaflet.pdf
参照:厚生労働省 介護保険制度についてより(6月20日利用)

上記の引用を見てお分かりになると思いますが、コロちゃんは65歳以上ですから「第1号被保険者」となります。

図の通り「被保険者」が「介護保険サービス」を受けると「1割負担」です。

残りの9割は、左上の「保険者(市区町村・広域連合)」が支払います。

その負担割合は「保険料50%」「国25%」「都道府県12.5%」「市町村12.5%」となっています。

助かりますよね。コロちゃんは、年金収入しかありませんから、さほど高い所得ではありません。

この「介護保険」は、そのような所得が少ない高齢者を助けてくれる制度なのです。

6.コロちゃんの「介護保険料」

上記で、「介護保険料」は、居住地の市町村によって違いがあると書きました。

お年寄りが多くて「介護保険サービス」の利用が多い市区町村は「介護保険料」が高く、その逆の市区町村は安くなります。

それでは、参考までに、コロちゃんの支払っている「介護保険料」を見てみましょう。

「介護保険料」は、毎年7月に1年分の「徴収開始通知書」が郵便で届きます。前年の所得によって金額が決まる制度なのです。

前年の所得は、毎年2月に確定申告が行なわれます。そのデータが市町村に送られて、市町村で処理が終わるのが6月になるのです。

その後の7月に、コロちゃんに送られてきた今年2023年の「徴収開始通知書」には、1年間の介護保険料として76300円の記載がありました。

月にすると6000円強ですね。

「徴収」は年金からの天引きです。年金は2ヶ月に一度15日の支給ですから、一回の「介護保険料」の徴収額は、12000円程度となります。結構大きいですね。

介護保険料は、所得によって段階があります。その段階の数は市町村によって異なっています。コロちゃんの居住する地域では、所得金額によって「12段階」に分かれています。

コロちゃんの「段階」は、その12段階の真ん中ぐらいですね。

コロちゃんの収入は、年金だけですから、そこから「介護保険料」「国民健康保険料」「住民税」等を引かれると、負担感には大きなものがあります。

7.今度は「リハビリ」も始まる

コロちゃんは、このブログでも以前に書いていますが、「腰痛」の軽減のためにペインクリニックに通っていますが、そこの医師から「リハビリ」の指示が出ました。

ここのお医者さんは、コロちゃんの「腰痛」には「リハビリ」が効果的と判断したようです。

さっそくコロちゃんは、自分を担当しているケアマネジャーに連絡して、「リハビリ」事業者の選定をお願いしました。

まもなく、事業者が決まり契約を取り交わして、「リハビリ」が始まるかと思います。

コロちゃんは「訪問リハビリ」を選択しました。コロちゃんちまで、「理学療法士」の方が来てくれるシステムです。

コロちゃんが認定されている「要介護1」だと、「訪問リハビリ」は、週1回で40分間となるそうです。料金は月500円ということでした。

やはり1割負担ですから、お安いですね。コロちゃんは、この「リハビリ」で、少しでも「腰痛」が軽くなればいいなーと考えています。

8.「介護保険制度」には助けられています

コロちゃんは、3年前に妻が倒れてから、この「介護保険」にお世話になってきました。

妻は「要介護4」だったのです。

「訪問介護」「訪問リハビリ」「訪問診療」「訪問入浴」あと、一時回復したときには「デイサービス」も利用しましたね。

その都度に、この「介護保険制度」のありがたさを身に染みて体験しました。

現在は、自分が「介護保険」のお世話になっているわけですが、この制度を作ったお国の官僚の優秀さを痛感しています。

「介護保険制度」の発足は2000年です。その時点で「団塊の世代」は、まだ50代の壮年です。

日本史最大の人口ボリュームゾーンである「団塊の世代」は、地方から都市部に移動して、その都市に住むことになった若者がほとんどです。

地方に残った父母の世話は、困難になります。

日本の優秀な官僚は、国家規模で、老親の介護がそれまでの「親子の問題」から、「社会の問題」に移行することを見据えていたのでしょう。

素晴らしい「先見の明」ですね。

「老親の介護は社会が行なう」ことは、今でこそ当たり前ですが、2000年頃は、まだまだ「老親の介護は息子のヨメが行なう」ことがまかり通っていたんです。

その時代に、立案したのは「厚生官僚」でしょうけど、未来を見据えて「介護保険制度」を導入したのです。

制度を創設した2000年当時は、「介護保険」は、ほとんどの方は身近な問題ではなかったと思いますが、現在では、もうは無くてはならない制度になっています。

9.「介護保険」制度の持続性は?

この、素晴らしい「介護保険」制度ですが、2050年度には、「要介護」か「要支援」と認定される高齢者が941万人と、2020年度と比較して4割増えると試算されています。

それに対し「介護職員」は、302万人必要のところ、180万人しか確保できないとした発表があります。

もし、「介護職員」の確保が180万人にとどまれば、「要支援」を中心に400万人はケアを受けられないという驚愕の試算が出されています。

「介護保険制度」の持続性が揺らいでいるのです。

すでに現在の2022年時点で、「特別養護老人ホーム」は、25万人以上が申し込んでも入居できていない現実があります。

この「介護難民」の実態についてお知りになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

介護難民、2050年に400万人 団塊ジュニアの老後厳しく - 日本経済新聞
【この記事のポイント】・高齢化社会で「老々家族介護」がさらに進む・海外人材は世界的な獲得競争が不可避な情勢・介護維持にはAIやロボットの活用が重要に人口が1億人を割る2056年の日本は、3750万人が65歳以上になる。成人の18歳から64歳までは5046万人で、1.3人の現役が1人の高齢者を支える未曽有の高齢化社会がや...

コロちゃんは、上記でかつて2000年に「介護保険制度」を作った日本の官僚の優秀さを称えましたが、現役の官僚も現況は充分お知りになっていると思います。

現役の官僚さんや政治家さんは、「介護保険制度」の持続性が危ぶまれている現状に、きちんと対処して、将来に不安がないようにしていただきたいと、コロちゃんは心からお願いしたいと思います。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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