【闘病考】コロちゃん、悪性リンパ腫になる(その1)

闘病

大腸がんの治療を終えて、副作用と後遺症が少しずつ薄紙をはがすように軽くなりつつある時に、コロちゃんは、あごの下に小さなコブができているのに気が付きました。

1.ある日、あごの下に小さいコブが

あれっ、こんなのいつできたんだろな。

大きさは2センチぐらいのコリコリした塊です。パチンコ玉よりはやや大きいぐらいの塊です。毎月通っているかかりつけ医の診察時に聞くと「耳鼻科へ行った方がよいです」との指示。

耳鼻科で診察を受けると、大腸がんの治療中だと聞いた医師は「そちらの先生に診てもらった方がよいね」と言われました。

なんだろうな? と首をかしげながらも、まさか「血液のがん」の症状だとはコロちゃんが知るはずもないことでした。

2.がん拠点病院での診察とコブの手術

大腸がんの先生と相談して、そこの院内の耳鼻科の先生に診察を受けたところ、その先生は「様子をみますか、手術しますか?」と聞くんですよね?

この時にコロちゃんが「痛みも不自由もないからもう少し様子を見ます」と返答したら、重篤化していたなぁと、あとから思いました。

手術は1時間半くらいだったでしょうか、歩いて帰りましたので簡単なものでした。また不安の日々です。

3.悪性リンパ腫に罹患するとは言葉も出ない

2週間後に結果を聞きました。大腸がんの先生が「とんでもないものが出てきました」と言葉を発したことを覚えています。

いつも通院している内科医の先生が「がんをダブルで罹患する患者はほとんどいない」と言っていたのが、心の救いだったのですが、ちょっと茫然としました。

しかし、いつまでも頭を真っ白にしているわけにもいきません。

これは、身に降りかかった災害ではありません。コロちゃんの「戦い」だと心の中の位置づけを変えました。

4.悪性リンパ腫とは何か

悪性リンパ腫とは
「悪性リンパ腫は、白血球のうちリンパ球ががん化する病気です。」

https://ganjoho.jp/public/cancer/ML/index.html

出典:国立がん研究センターがん情報サービス

そうか、このあごの下のコブはリンパ球が、がん化してできたものなのか。

いろいろ調べたり、先生に聞いたりしていると、普通にできるコブは、多くは脂肪で柔らかいのですが、悪性リンパ腫のコブは「固く、丸く、大きい(2㌢以上)」そうです。

また腫瘍ができる「リンパ節」は全身にあるので、どこのリンパ節が腫れてもおかしくはないと聞きました。

5年生存率というデータ

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

出典:国立がん研究センターがん情報サービス
 全国がん罹患モニタリング集計 2009-2011年生存率報告(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター, 2020)
独立行政法人国立がん研究センターがん研究開発費「地域がん登録精度向上と活用に関する研究」平成22年度報告書

これは現在のデータですが、コロちゃんが当時見たデータですと、大腸がんも悪性リンパ腫も5年生存率は70%程度だったと記憶しています。

残りの30%に入ってしまうことは一切考えずに、do my best で全力を尽くそうと考えました。

5.本稿のテーマが「闘病」であるわけ

先に罹患した大腸がんは病気でした。いきなり災害にあったようなものです。ですから、状況に流されていろいろ苦労しました。

コロちゃんは、間違っていたと自覚しました。この身に降りかかった病は災害でないと心に刻みました。災害ならば対策をたてて元の生活に戻るために力を尽くすのみです。

がんとの闘いは戦場の戦いなのです。もう元の身体に戻ることを考えていたらばダメなのです。

がんと血みどろになって争い、勝つためにすべてをなげだして犠牲をかえりみない姿勢を戦場に投入しなければ、生き残れないと心に刻みました。

そう考えをまとめると、立ち上がる気力がわいてきました。コロちゃんは、頭の中でファイティングポーズをとりました。

当面心掛けることは「すべてを賭して戦う姿勢を維持すること」です。そのためにすべてを投入するのです。

もう一つの大敵、家計

悪性リンパ腫との闘いが主戦場ですが、その兵站も需要です。コロちゃんは、いちおう一家の家長でありますから家計の維持にも責任があります。

大腸がんに罹患した1年目には入院・手術等の医療費もかかりましたが、がん保険に加入していましたし、休職中でも傷病手当金がありましたので、年間収支は黒字でした。

2年目の今年に傷病手当金の18ヶ月の支給が終わり、退職となり、それ以降は無収入となってしまいました。

そしてその間に、この悪性リンパ腫の罹患が判明したわけです。

ただ年金支給がまもなく始まることと、妻の年金支給も始まっておりましたから、二人合わせれば生活は維持できそうだと計算しました。

あとは医療費負担金額が不明でしたからその点がちょっと不安でしたね。

結果的には、この年と次の年の年間収支は30~50万円の赤字でした。妻も病院に通っていますのでコロちゃんちの医療費と介護費を合わせると年間100万円をこすことが何度かありましたね。

コロちゃんの清貧は、ポリシーでもありますが、総力をがんとの闘いにつぎ込むための経済合理的選択でもあります。

高額療養費制度ふたたび

大腸がんの治療で入院した時に一生懸命調べた「高額療養費制度」をふたたび利用しましたが、今回は退職して収入がありません。

上限がより低くなり、自己負担をさらに抑えることができました。

https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf

出典:厚生労働省 厚生労働省保険局 高額療養費制度を利用される皆さまへ(11月28日利用)

分量が長くなりましたので、2回に分けました。
次回にこの続きの『【闘病考】コロちゃん、悪性リンパ腫になる(その2)』をお伝えします。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に触りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

本稿は下記からの続編になります。

【闘病考】コロちゃん、大腸がんになる (その1)
【闘病考】コロちゃん、大腸がんになる (その2)
【闘病考】コロちゃん、大腸がんになる(その3)
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