【闘病考】コロちゃん、大腸がんになる (その1)

闘病

人生は筋書きのないドラマと言いますが、コロちゃんのここ10年近くの人生ドラマはびっくりするほど刺激的なものでした。

望んだわけじゃぁなかったんですけどね。

1.すべては潜血便検査から

コロちゃん、普通に仕事してたんですよ。

別に体調悪くないし。がんの特徴は「初期は自覚症状がない」ことです。

その初期に見つけなければ、わかった時にはあとにはもどれません。進行したがんとの戦いを強いられ、つらい結論になることもしばしばです。

コロちゃんは、市の特定検診を受けたんです。

会社でも年に2回健康診断は受けていたんですが、市の特定検診は、オプションで何種類かのがん検診もついていましたから、申し込みすることにしたんです。

そこで大腸がん検査の「潜血便検査」をうけました(¥300円)。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan10/pdf/gan_women10_04h.pdf
出典:厚生労働省より(11月27日利用)

その結果で陽性反応がでました。全く予想していなかったので驚きました。

しかし、ポチポチと調べると、「潜血便検査が陽性になる確率は約5~10%、検査を1000人が受けたら、50~100人が陽性となり、そのうち1~2人が大腸がんと診断される」とありました。

1000人にひとりかぁー。宝くじじゃん! 

陽性反応は結構でてるけど、がんである確率はあまり高くないんですね。なんだ、陽性になっても大腸がんとは限らないんだぁ。と不安をもちながらも、大腸内視鏡検査を受けました。

かかりつけ医の先生に検査をしてもらったんですが、モニターを見ながら「あー」と声を出すんですね。これは、どうも「がん」みたいだなと、ドキッとしました。

せんせ、変な声出したら患者が不安になるでしょ(>_<)。

もう30年以上も診てもらっている、長ーいお付き合いのお医者さんでした。

2.病院探しと標準治療

病院は近隣の地域病院と、ちょっと離れた大学病院があります。

がん治療は、全国どこでも「質の高い医療」を提供することを目指して、2007年に「がん対策基本法」により「がん診療連携拠点病院」というのが、指定されているそうです。

がん診療連携拠点病院等とは
「全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、全国にがん診療連携拠点病院を408箇所、地域がん診療病院を45箇所、指定しています(令和4年4月1日現在)。」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/gan_byoin.html
出典:厚生労働省 がん対策情報 がん診療連携拠点病院等より(11月25日利用)

がん拠点病院が408か所。いっぱいあるんですね。

また、がん治療についても、それぞれのがんに合わせて「標準治療」というのが「ガイドライン」にまとめられています。

全国どこのがん拠点病院でも同レベルの治療が受けられるようになっているそうです。

ちょっと安心できました。

「ガイドライン」にはずいぶん目を通しました。素人なりに調べながら読み込むと、なんとなく「治療の全体像」が分かってきます。

この「調べる」ことと「知る」ことは、不安とストレスの軽減につながります。少なくともコロちゃんには大きな力になりました。

コロちゃんが大腸がんで治療をしたのは10年近く前ですので、現在では「ガイドライン」もアップデートされています。

内容をお知りになりたい方は、必ず現在の「ガイドライン」をご確認ください。

3.妻と子への伝達

妻へはすぐに伝えましたが、絶句していました。まあ、どうしようもないのですから、出す言葉がなかったのでしょう。

子たちへの連絡は、その夜にしましたが、長男も次男もみな言葉少なかったですね。

自分で最期までできるだけのことをしようとコロちゃんは思いました。

4.思い出整理と大掃除

さあ、準備です(なんのだよ笑)。

山積みされていた大量のフォトを、一枚一枚スキャナーで取り込み「デジタルアルバム」作成です。この作業はだいぶ時間がかかったなー。

外付けHDDを2台購入して取り込みます。これで「思い出」を子たちへ残せます。

次は大掃除です、30年以上魔窟となっていた我が家の押し入れを順次オープンセサミ! 思い切ってほとんどを断捨離しました。

コロちゃんの思い出は「もの」にはありません。コロちゃんの心の中と、子たちの生き方の中にあります。

そして、家じゅうの大掃除、床から壁から天井までぜーんぶ拭き上げました。感慨と感謝を込めて。

この「がん」という病は、ある段階になるまでは身体に異常は全く出ません。コロちゃん、この時期には身体が元気なんですよ。身体だけなら絶好調です。

何かをしていないと、メンタルが落ち込みます。コロちゃんは、次から次へと作業を課すことにより自己の前向きな姿勢を保てたと思っています。

ただ、そばにいた妻はつらかったでしょうね(ノД`)・゜・。

分量が長くなりましたので、3回に分けてお伝えします。
今回は1回目で、次回に『【闘病考】コロちゃん大腸がんになる(その2)』をお伝えします。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に触りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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