【生活考】「こらいまれ」になりました

生活

おはようございます。コロちゃんは、毎日のこのブログポチポチのリード文に、「やっと秋の気配」とか「ようやく秋の天気」とか書いていたのですが、とうとう「秋」が到来しました。

今年の夏は、長く暑い夏でした。

コロちゃんは、若い頃は真夏の夜でも、クーラーではなく扇風機で就寝していたと記憶しています。

ところが、今年の夏の夜は、クーラー無しでは到底眠れない暑さでした。

それを思うと、今の夏が昔より暑くなったのか、それとも、コロちゃんの身体が老化で暑さに耐えられなくなったのか、どちらでしょうね。

その詮索はともかく、ついに「秋の涼しい夜」に季節が移ってきましたので、コロちゃんはぐっすりと眠れそうでホッとしていますよ。

今日は、皆さんもこの言葉はご存じでしょう。「古希(こらいまれ)」についてポチポチします。

1.昨日までは「60代」と言えたのに・・・

やだなー、やだよー、やだったら、いやんばか。
。・゚・٩(。>д<。)۶・゚・。 ヤダヤダ

コロちゃんが、何を嫌がっているかというと、それは「年齢」です。

誰しもが、嫌がっていて、それでも必ず訪れて来ることのひとつに「年齢」があります。コロちゃんは、今日から「70歳」になってしまったのです。

えっ、「おめでとう」って?

おめでたくないですよ、昨日までは「もうすぐ70歳になる60代のおじいちゃん」と言えたのが、今日からは「70代のおじいちゃん」と言わなければならないんですからね。

なんか、いきなり老人になったように感じるじゃないですか。

(別に、わざわざ言わなくてもいいんじゃん!)
(´罒`)ウシシシシ

そうはいきませんよ、キャッチフレーズなんですから、急いで「プロフィール」内容を書き換えなきゃあいけませんよね。

だけど、昨日までは「60代」で、今日からは「70代」だなんて、一晩で一気に10歳年をとってしまったような気分ですよ。
(๑′-﹏-๑)シュン

2.「こらいまれ」とは?

賢明な皆さんはもうご存じですよね。70歳という年齢を、世の中では「古希(こき)」と言います。

コロちゃんは、今日その「古希」になってしまったのです。

この「古希」とは、いつ誰が言いだして、どのような意味を持っているのでしょう。

語源は中国の唐の詩人である「杜甫」の「曲江詩」の中にある「人生七十古来稀なり」の詩句によります。

せっかくですから、「曲江」の全文をご紹介しましょう。

「朝回日日典春衣 毎日江頭尽酔帰 酒債尋常行処有 人生七十古来稀 穿花蛱蝶深深見 点水蜻蜓款款飛 伝語風光共流転 暫時相賞莫相違」

中国の漢詩ですから、当然全文漢文です。コロちゃんには全く読めないですね。「人生七十古来稀」のみが、「おーここ書いてにあった」のかと見つけられる程度です。

「人生七十古来稀なり」の意味は、もう皆さんもお解りになっているように、「むかしから70歳までいきることはめったにない」です。

3.日本では「古来まれ」ではなくなっています

未だに日本で口にされるこの「古希」という言葉は、長寿大国の日本では全く「古来まれ」ではなくなっています。

日本の「古希」である70代の方々の人口を見てみましょう。

2022年9月15日推計数
(総務省統計局 統計からみた我が国の高齢者より)

〇65歳以上 3627万人
〇70歳以上 2872万人
〇80歳以上 1235万人
〇90歳以上  265万人
〇100歳以上   9万人

ほうら今の日本には、こんなに多くの「高齢者」の方がいらっしゃるのです。ちっとも「まれ」ではないですよね。

参考までに「70代」とそれ以降の方の数を10年ごとに数えてみましょう。

●70代  1637万人(団塊世代74~76歳)
●80代   970万人
●90代   256万人
●100代以上  9万人 

へー、今回コロちゃんが参入した「70代」の先輩おじいちゃんとおばあちゃんが、1637万人もいらっしゃるのですね。

やはり70代のおじいちゃんとおばあちゃんの数は多いですね。

70代の全年齢で1600万人ということは、10年で割った一年あたりの平均人数は160万人になります。

昨年生まれた赤ちゃんは80万人を下回っていることを考えると、日本の人口ボリュームゾーンの「団塊世代」が如何に人数が多かったのかがわかります。

「団塊世代(年260万人以上出生)」の年には、昨年(年80万人割れ)の倍以上の赤ちゃんが生まれてきていたのです。

確かに、これでは到底「古来稀れ」ではないですね。

まあ、コロちゃんとしては、「末席を失礼します、よろしくお願いします」と言って、静かにこの方たちの列の最後尾に、そっと入るしかありませんね。

4.年齢の「異称」を見てみる

コロちゃんが、若い頃には「還暦」のお祝いをする方も沢山いらっしゃいましたし、住んでいる自治体から、「お祝いの品」を贈られてくることも多々ありました。

しかし、「古希」が古来まれでなくなっているように、「還暦」を迎える方が多くなってきたころから、「還暦祝い」をすることも少なくなってきたようです。

「古希」と「還暦」は、よく知られていますが、他にも年齢の「一区切り」の呼称はあります。どんなのがあるのか、コロちゃんはポチポチ調べてみました。

皆さん、下記の「年齢異称」の内、どれだけの数を知っているのかを数えてみてくださいね。

〇2.3歳 「孩提(がいてい)」
(孟子・尽心) 「孩は幼児がにっこり笑うこと、提は抱かれること」

〇7歳未満 「(とう)」
(礼記・曲礼上)「八十、九十を「もう」といい、七歳未満を「とう」という」

〇10歳 「幼(よう)」
(礼記・曲礼上)「人生まれて十年を幼といいて学ぶ」

〇15歳男性 「志学(しがく)」
(論語・為政第二)「十有五にして学に志す」

 15歳女性 「笄年(けいねん)」
女性は、十五で (かんざし)をつけて成人となったことから」

〇20歳 「弱冠(じゃっかん)」
(礼記・曲礼上)「二十を弱といいて冠す」

〇30歳 「壮(そう)」
(礼記・曲礼上)「人生まれて三十年を壮という」

〇40歳 「不惑(ふわく)」
(論語・為政第二)「四十にして惑わず」

〇50歳 「天命(てんめい)」
(論語・為政第二)「五十にして天命を知る」

〇60歳 「耳順(じじゅん)」
(論語・為政第二)「六十にして耳順う(みみしたがう)」

〇61歳 「還暦(かんれき)」
「数え六十一歳(満六十歳)に、その人が生まれた年の干支がまた戻って来て、長寿であることを神に感謝し祝う行事」

〇70歳 「古希(こき)」
(曲江詩・杜甫)「人生七十古来稀 (じんせいしちじゅうこらいまれなり)」

〇77歳 「喜寿(きじゅ)」
「『喜』の草書体の『㐂』が七十七に見える所から」

〇80歳 「傘寿(さんじゅ)」
「『傘」』の略字の『仐』が、八と十とに分解できることから」

〇90歳 「卒寿(そつじゅ)」
「『卒』を略した字の『卆』を分解すると、九と十に見えることから」

〇99歳 「白寿(はくじゅ)」
「『百』の字から、一つ目の画を取ると『白』になることから」

〇100歳 「百寿(ひゃくじゅ)」

ここまで、いろいろ調べて書いてきましたが、この後もいろいろ続き、最後は以下の「年齢異称」で終わるようです。

〇「120歳大還暦」

「大還暦」とは、トリらしくいかにも偉そうな「年齢異称」ですね。しかし、いくら長生きしても「120歳」はなかなか体験できないと思いますよ。

さて、皆さん上記の「年齢異称」の内のいくつをご存じだったでしょうか?

コロちゃんは、以下の5つしか知りませんでした。

「不惑(40歳)」
「天命(50歳)」
「還暦(61歳)」
「古希(70歳)」
「喜寿(77歳)」

他の「年齢異称」は知りませんでした。
(○´▽`○)にぱー☆

しかしコロちゃんは、今日70歳になって「古希」のお仲間に入れてもらいましたが、これから上記の「年齢異称」の階段を何段も上がれるとは思えません。

「70代」のこの辺で、もう十分という気分を持ちましたね。

5.コロちゃんの「70代」

コロちゃんは、今日「70代」の階段に足を踏み入れるにあたって、二つの事を思いました。

一つは、「よくここまで来たなあー」という思いです。

コロちゃんの昔話ですが、今から40年ほど前に、友人宅で4~5人が集まり「会議」を開いたことがありました。

その「会議」を終了した後にお酒を飲みながら、もろもろの事を話し合いました。

その友人はレコードを蒐集する趣味があり、部屋にはお酒のBGMに「中島みゆきの『時代』」が流れていました。

「♪そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ♪」
(作詞・作曲・歌 中島みゆき 1975年)

コロちゃんはその曲を聴きながら、10年後20年後になった時に、その当時のコロちゃんの生き様を、未来のコロちゃんはどう評価するのだろうかと、しんみり思いながらお酒を煽ったことがありました。
( ̄^ ̄゜)グスン

コロちゃんが30代前半の「イケイケ」の時代のエピソードですね。

なんだかんだと、その後40年が過ぎ去りましたが、「運が良かった」のと「女房に恵まれた」ことで、結果オーライの「充実した老後」となっています。

このコロちゃんの「充実した老後」は、「努力」よりは、上記の「運」と「女房」の両方に恵まれた結果だと思っています。

そして「よくここまで来たなあー」という思いと共に考えたことは、「老いては子に従え」という言葉です。

この言葉は、もともとは「仏教」の「大智度論(だいちどろん)」や「儒教」の「三従(さんじゅう)」が語源と言われています

女性に対して「子どもの頃は親に、結婚してからは夫に、老人になったら子どもに」従うように求めたという、かなり「封建的な教え」ですね。

しかしコロちゃんは、知識のアップデートが急速に進む現代においては、高齢者は「情報弱者」に陥りかねないと感じています。

一昔のような「おばあちゃんの知恵」や「おじいちゃんの豊富な体験」が通用しない世界がたくさん広がっています。

その場合は、素直に若い者たちの意見を聞いてみることが、知識のアップデートに欠かせないのではないかと、コロちゃんは考えています。

なに「老いては子に従え」と言っても、「聞く耳を持つ」ぐらいでいいんですよ。だって若い者は忙しいから、直ぐに忘れてしまいますからね。

あ、最後のところはナイショですよ。これが長年生きてきた「老人の知恵」というものです。
( ̄ b ̄) シーーッ!!

コロちゃん「70歳」の階段を上がるにあたっての感想でした。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Marjon BestemanによるPixabayからの画像


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