【生活考】「孤独」という豊かな世界

生活

コロちゃんは、おひとり様です(ワンコはいます)。

毎日、ひとりきりの話す相手もいない生活をおくっていますけど、この現状をどのように受け止めて、なにを目指して、なにをするべきなのかを、今日はちょっと考えてみようかと思いますした。

「おひとりさま」「ボッチ」「たったひとり」「孤独」「ただ一人」。

いろんな言い方がありますね。いい方でそれぞれ、少しずつ印象が違いますが、その実態と現状を少し語りたいと思います。

1.おひとり様とその人数

コロちゃんは、65歳歳以上の「高齢者」ですが、同じ境遇の方たちが日本全体で何人いらっしゃるかとをポチポチと調べてみました。

2020年のデータですと「65歳以上」で「単独世帯」なのは、男性が「230万人」、女性が「400万人」でした。

つまり、65歳以上の高齢者で、一人暮らしをしている人が、男女合わせて630万人以上もいらっしゃることになります。

これは「65歳以上の人口」のうち19%を占めています。つまり、高齢者の5人に1人は、一人暮らしなのです。

下記の表ですと、一番下のピンクの層が、コロちゃんと同じ65歳以上のおひとり様になります。

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/html/zenbun/s1_1_3.html
出典:内閣府 令和元年版(2021年)高齢社会白書 3家族と世帯より(2月4日利用)

そして、この65歳以上の単独世帯数は、今後も増え続けると予想されています。

この予想は、確実に当たるんですよね。現在の50代・60代の方が年齢を重ねるんですから。

下記の表をご覧ください。

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd141110.html
出典:総務省 平成30年版情報通信白書 単独世帯の増加より(2月16日利用)

この表を見ても、今後ますます65歳以上の単独世帯率は増加するのです。

もう一度確認しますよ。

現在、高齢老人のおひとり様は、日本全国に男女630万人もいらっしゃって、今後もさらに増え続けます。

そういう状況なのですから、コロちゃんたちは「先駆者」なのです。

あとから続く多くの方たちは、現在の高齢者の生き方見て、学んでその後を続くか、非難して行動を変えるかのどちらかを選ぶでしょう。

どちらにしろ、生き方の「教師」か「反面教師」になるのです。

そう考えると、コロちゃんは、「さみしい」とか「つらい」とかのネガティブな感情よりも、「何をやるか」とか「どう生きるか」の指針を作る方に進みたいですね。

コロちゃんは、先を歩む人になりたいと思っています。

2.おひとり様の収入と生活費

コロちゃんと同じ「65歳以上の単身無職世帯」の家計収支が発表になっています。

下記の表をご覧ください。

https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2020.pdf
出典:総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2020年(令和2年)平均結果の概要より(2月2日利用)

この表は、あくまでも平均ですが、収入に比べて、支出の方が若干上回る結果ですね。

消費支出のなかの「非消費支出」とは税金や健康保険料のことのようです。

この不足分を貯金の取り崩しで賄っていることが、高齢者が消費拡大に向かわない理由と思われます。

この平均値を見る限り、高齢者における消費増は望めないでしょう。むしろ、先行きの不安から消費しないで貯蓄に向かう姿が浮かびます。

ここまで、日本全体のコロちゃんのお仲間の在り方を見てきました。

人数は増え続けるますが、その生活はさほど余裕はないという結果が見えてきました。

男性のおひとり様よりも女性のおひとり様の方が人数が倍近くいらっしゃいますが、その女性の暮らし向きが構造的に苦しくなっています。

厚生年金の場合ですが、1か月の平均受給額は、現在14.5万円ぐらいです。

これを男女別に見てみますと、男性の平均が16.6万円に対し、女性の平均は10.2万円とだいぶ下がるのです。

ご夫婦の生活から、どちらかの方がお亡くなりになった時の年金額の減少については、下記のブログで書いておりますので、ご覧になりたい方はクリックお願いします。

【社会考】コロちゃんと年金と終活と

コロちゃんは、年金収入のみですが、上記の表の「実収入」よりはやや多く、「支出」はやや少ない生活をおくっています。

生活は「清貧」ですが、苦しくはないです。生活支出は上記の平均よりは少ないですが、心情的には豊かな生活だと思っています。

3.おひとり様とメンタル

コロちゃんは、毎日の生活で言葉を発することがほとんどありません。

新聞を読んで、本を読んで、散歩して、食事をすると一日が過ぎてしまいます。

そして、腰の痛み以外には、さほど「悩み」はありません。

どちらかというと、「悩みがないのが心配で仕方がない」。

なんかそんなジョークがありましたよね。

わが家の家訓には「心配事は夜には考えない」というものがあります。

夜に考えると、考え方がネガティブに落ち込みます。同じ悩みでも、昼間の明るい時に考えると結論がポジティブになると思っています。

実際には、悩みを次の日に先送ると、もう忘れていることが多いんです。

だいたい悩みなどというものは、次の日には忘れてもよいようなつまらない問題であることが多いんです。

あとは、ストレスを発散するという方法があります。

運動するのが一番いいんですが、コロちゃんは腰痛でそれができなくなりましたので、「読書」でストレスを発散しています。

そして、「面倒がらずに何でもやってみる」ことですね。

高齢になりますと、なにをやるにしても初動が億劫になりますが、それを自覚することで、むりやり動き出すことを自分に課しています。

子どもたちから言われたことは、ほとんど拒否せずに行うことをこころがけています。

もっとも、無視したら次からは相手にしてくれなくなりそうですけど。
(*ノ>ᴗ<)テヘッ

世の中の、数多くのおひとり様も、それぞれが自分なりの「メンタル管理法」を身に着けていらっしゃると思います。

コロちゃんの管理法は、上記の行動と、メンタル面では「物事のポジティブ面を見ることを心がける」ことですね。

何事にも必ず両面が必ずありますから、黒い面のみをみて嘆くことをしないようにすれば、人生は明るいです。

4.おひとり様とミュージック

ひとりで生活していると、家の中は静かなものですが、一日中音楽が流れています。

サブスクリプションのアマゾンエコーのミュージックです。その様子は以前にこのブログでご紹介していますので、下記のリンクをご覧ください。

【生活考】コロちゃんちには70年代の空気が流れる

今も、居間には音楽が流れていますが、「おひとり様」をテーマにブログの原稿を書いていますと、頭の中には、懐かしいメロディーが流れてきました。

「♪私の誕生日に22本のろうそくを立て、ひとつひとつがみんな君の人生だね♪」
(22歳の別れ かぐや姫 1975年 作詞・作曲 伊勢正三)

「♪ひとりで寝るときはよォー、ひざっ小僧が寒かろう♪」
(ひとり寝の子守歌 1969年 加藤登紀子 歌・作詞・作曲)

この時代は、世の中を暗い音楽が流れていたんです。それが受け入れられる社会状況があったように思われます。古き良き時代ですね。

「別れ」や「孤独」はさみしいけれども、自分を見つめなおす機会でもあります。

当時はこのような音楽を聴きながら、お酒をしんみりと飲んで、人生を見つめていたことを思い出します。

5.おひとり様と目指すもの

コロちゃんは、若い時に都会に出て来て、最初は一人で生活していました。「孤独」よりも「自立」の喜びの方が遥かに大きかったです。

そして妻と出会ってからは、二人で力を合わせて力を尽くして生きてきました。実に楽しい日々でした。

そして、子どもたちが産まれて4人家族となり、その後それぞれが自立して巣立っていきました。

コロちゃんちはおふたり様となりましたが、その後妻が亡くなり、コロちゃんは50年ぶりに再びおひとり様となりました。

これは、生き方としては順当な流れなのではないかと考えています。このように進まない方がたくさんいらっしゃるのが現実なのですから。

そう考えて、コロちゃんのこれまでの人生を踏まえると、現在の生活は「孤独という豊かな世界」なのだろうと思っています。

そして、現在の生活をそれなりに楽しんでいこうとも考えています。

つまらないことを、延々と綴ってしまいました。お気に障りましたらご容赦ください。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

41330によるPixabayからの画像
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