【経済考】「経済の好循環」か「格差の拡大」か?

経済

おはようございます。今朝のワンコとの散歩は、零下1℃と恐怖の寒さでした。いつもの散歩コースを歩いていると、真っ暗な中で東の空に朝焼けで綺麗に赤く輝いています。

今朝は先日と違い、スマホを忘れずに持ってきましたので、下記に添付しておきますね。朝の冷たい爽やかさをご堪能ください。

散歩後のワンコの足洗いの洗面器も、すっかり凍っていて、コロちゃんは「えいっ!」と氷を割ってからワンコの足を洗いました。

もうしばらくは、この寒さも続くでしょうから、コロちゃんとワンコも寒さに耐えて春を待ちましょう。

今日は「経済の好循環か価格差の拡大か?」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「物価に賃金は追いつくかと、物価上昇率3.1%」

☆「なぜ物価上昇率を気にするのかと、経済の好循環は成立するか?」

☆「岸田総理と植田日銀は賃上げを呼び掛ける、5%(ベア3%)は実現するか?」

☆「日銀の金融政策は転換されるのか?」

☆「コロちゃんのお買い物」

1.「物価」に「賃金」は追いつくか?

「僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る」の詩を知っていますか?

「高村光太郎」が、1914年に読んだ「道程」という詩の一節です。よく教科書などに載っていますので「智恵子抄」などと並んで有名な詩ですね。

この「高村光太郎」の奥さんは実家が福島県二本松市で、名前が「智恵子」さんでした。なぜコロちゃんが知っているかというと、コロちゃんも同じ福島県の出身なのです。

「高村光太郎」の「智恵子抄」という詩も有名で、その1節には「あれが安達太良山、あの光るのが阿武隈川」というのがあります。

幼い少年コロちゃんは、「智恵子さん」と同じ安達太良山と阿武隈川を見て育ったのです。

ちょっと話がそれましたが、強引に話を「僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る」に戻します。

現在コロちゃんたちを苦しめている「物価上昇(インフレ)」の先にあるのは、「経済の好循環」の道なのでしょうか? それとも「格差の拡大」の道なのでしょうか?

今の「日本」はその岐路に立っていると考えて、上記の「高村光太郎」の「道程」を引用してみたのです。

現在多くの方が「物価上昇」を上回る「賃上げ」を願っています。

しかし、日本社会の企業構造は一部の「大手企業」と、大部分の「中小・零細企業」で成り立っています。

「経済の好循環」のためには、日本全体の「賃金の底上げ」が必要ですが、「高い賃上げ」が実行できる「大企業」と、それができない「中小・零細企業」では「賃上げ格差」が存在します。

春闘を高い賃上げで「経済の好循環」に進めようとする「政府・経団連」の目指す道は、はたして実現するのでしょうか?

それとも、「賃上げ格差」による「格差の拡大」に進むのでしょうか?

全ては今年の夏にでも結果が出ます。コロちゃんは、後者の「格差の拡大」に進むのではないかと危惧していますよ。

2.「昨年の物価上昇率は、3.1%」

先日の1月19日に「総務省統計局」が、昨年2023年の「物価上昇率」を発表しました。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「総務省統計局 消費者物価指数 全国2023年平均」より

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
出典:総務省統計局 2020年基準 消費者物価指数 全国 より(1月25日利用)

上記のグラフは、2011~2023年の「消費者物価指数」の動きです。3種類のラインが記載されています。

下記に3種類を書きますね。

◎「消費者物価指数」

①「総合:黒太線」
②「生鮮食品を除く総合:黒細線」
③「生鮮食料品とエネルギーを除く総合:黒点線」

上記のグラフには、①~③のラインが引かれていますが、「経済学」でよく使われるのは「②生鮮食品を除く総合:黒細線」になります。

上記のグラフで「②生鮮食品を除く総合:黒細線」を見ると、2022年から蛇が鎌首を持ち上げるように上昇していることが見て取れます。

数字を確認すると、「②生鮮食品を除く総合:黒細線」は「2022年:2.3%上昇」「2023年:3.1%」となっています。

昨年2023年の「物価上昇率は3.1%」だったことがわかります。2年連続で上昇しているのですよね。

これでは、コロちゃんたちの生活が圧迫されるのも無理はありません。

3.「なぜ、物価上昇率を気にするか?」

コロちゃんは、「総務省統計局」が毎月発表する「物価上昇率」を毎月チェックしています。

なぜ、そんなに気にするかというと、その結果次第で「政府」の「経済政策」と「日銀」の「金融政策」が変わるからです。

もし変われば、コロちゃんちの近くのスーパーでの「値上がり」が無くなるかもしれないのですよ。

コロちゃんが、頭を悩ます「スーパーの値上がり」は、最初の原因は「ウクライナ危機」などによる「原油」等の高騰でしたが、その後は違います。

だってその後に「原油価格」が下がっても、日本の「物価」は現在に至るまで上昇し続けているんです。下記で見てみましょう。

「ウクライナ戦争」は、2020年2月に始まりました。原油価格のピークは、その後の2020年6月(WTI価格114.59㌦)です。

その後の2023年6月(WTI価格70.23㌦)に下がっても、日本の物価は上記で見たように上がり続けています。

その理由は、ここ「30年間」物価が上がらなかった「日本」の経済を、「政府と日銀」が「物価が上がる経済」に変えようとしているからです。

いや「変える」というよりは、1990年以前の「毎年物価と賃金が上がる経済」に「戻そうとしている」といった方が正しいかと思いますね。

だから、コロちゃんを悩ましているスーパーの値上げは、「政府と日銀」が政策を変えない限り続くという構造になっています。

4.「経済の好循環は、成立するか?」

上記で「政府」と「日銀」が「物価を上げようとしている」と言っても、この御両者は、別にコロちゃんたちを困らせようとしてそうしているわけではありません。

あくまでも目指すのは「経済の好循環」なのです。下記をご覧ください。

①「賃金が上昇して消費が拡大する」⇒

②「消費が拡大すれば物価が上昇する」⇒

③「物価が上昇すれば、企業の売り上げが増加する」⇒

④「企業の売り上げが増加すれば、企業の利益が上昇する」⇒

⑤「企業の利益が上昇すれば、賃金が上昇する」⇒

一番上に戻り、そのループが繰り返される

ところが悩ましいことに、以下のルートが思うようにいかないのです。

①「賃金が上昇して消費が拡大する」⇒

②「消費が拡大すれば物価が上昇する」⇒

本来ならば、「①賃金が上昇して消費が拡大する」となるところが、「先に物価が上昇して消費が落ち込む」となってしまっているのです。

そうなると、以下のルートが成立しません。

②「消費が拡大すれば物価が上昇する」⇒

③「物価が上昇すれば、企業の売り上げが増加する」⇒

④「企業の売り上げが増加すれば、企業の利益が上昇する」⇒

⑤「企業の利益が上昇すれば、賃金が上昇する」⇒

そこで、困った「政府と日銀」は、春闘の賃上げを後押しして「①賃金が上昇して消費が拡大する」を進めて、「経済の好循環ループ」をつなげようとしているのです。

5.「岸田総理と植田日銀は、賃上げを呼び掛ける」

そこで、「岸田総理」と「植田日銀」はそろって「賃上げ」を呼び掛けています。

「岸田総理」は、1月23日の「自民党役員会」でも、「官民が連携して賃金が上がり可処分所得が増える状況を今年の夏には確実につくる」と発言されています。

「日銀植田総裁」も、昨年12月25日の講演で、来年の春闘で「ハッキリとした賃上げが続くかどうかが重要なポイントだ」と発言されています。

「岸田総理」も「日銀植田総裁」も、そろって「物価」に「賃金」が追い付いて追い越すことを望んでいるんですよ。

それでは、今年の春闘でどのくらいの「賃上げ」が行なわれれば、「経済の好循環」は実現して、その後に「物価上昇を抑える政策」に転換できるのでしょうか?

6.「今春闘で、5%回答(ベア3%)は実現するか?」

昨年2023年の賃上げ額は、連合最終集計で3.58%(定昇∔ベア)でした。このうちの「ベア」は、2.12%と言われています。

昨年のこの賃上げでも「実質賃金」は2023年11月まで20ヶ月連続でマイナスとなっています。「実質賃金がマイナス」となれば、「消費の拡大」には進みません。

昨年の「賃上げ3.58%(うちベア2.12%)」では足りないのです。

それでは、どの位の「賃上げ」があれば「経済の好循環」が実現するのでしょうか?

そこまでハッキリと断言しているところはあまり見かけないのですが、コロちゃんが感じたところでは、最低でも「5%賃上げ(うちベア3%)」といったところではないかと思います。

ただし、大企業だけではダメですよ。日本全国の「国民全体の所得」が上がらないと底上げが出来ません。

なお、コロちゃんが受給している「年金」は、先日の1月19日に「プラス2.7%増」と発表になっています。

当然「5%賃上げ(うちベア3%)」どころではない低い「賃上げ(改定額)」となっています。この「賃上げ(改定額)」では、全体の「賃上げ」の平均値を引き下げてしまいますね。

なお、「民間エコノミスト」の経済見通し「ESPフォーキャスト調査」によると、2024年のベア水準を2.15%と予測しています。

大手企業では「5%の賃上げとベア3%」と回答する企業も多くなるかもしれませんが、日本の「中小・零細企業」も含めると、この数字の達成は難しいだろうと、コロちゃんは考えますよ。

やはり「物価に追いつく賃金なし」となるのではないでしょうか?

そして「大企業」と「中小・零細企業」の「賃上げ格差」を、改めて確認するだけに終わるのではないでしょうか。

7.「日銀の金融緩和は転換されるのか?」

現在の「日銀」は、短期金利の「マイナス0.1%」と長期金利の「1%を目途」とした「金融緩和政策」を進めています。

この「金融政策」は、「物価が安定的・持続的に2%」になるまで続けるとされた「物価を上げる政策」です。

この「物価が安定的・持続的に2%」の物価目標に到達するための、2024年春闘の「賃上げ率は3.8%」と民間エコノミストが試算していました。

しかし、この「賃上げ率3.8%」は、今年1年限りではありません。毎年続けないと「持続的な物価目標」は達成できません。

昨年2023年の賃上げ額は、連合最終集計で「3.58%(定昇∔ベア)」でしたから、今年はそれを上回ることはできるかもしれませんが、この昨年の数字は30年ぶりの高水準です。

それを今後毎年持続できるかどうか、コロちゃんは難しいと考えますね。

もし、持続できなければどうのかというと、簡単な話で「経済の好循環」が成立しないだけです。

すなわち、「物価」は上がっても、「賃金」や「年金」はそれに比して上がらず、生活は苦しくなり消費は伸びずに「格差が拡大」するだけですね。

まったく「夢の無い話」となりますけれど、それも夏になれば「経済の好循環」への道へ進んだのか、それとも「大企業と中小・零細企業」の「格差の拡大」の道に進んだのかの結果がわかります。

コロちゃんは、当然前者を希望しますが、冷静に見ていくと後者になる可能性の方がはるかに高いと思いますよ。

8.「コロちゃんの、お買いもの」

上記の様な硬いお話しばかりでは、飽きてしまうでしょうから、コロちゃんの身近な話題を一つお話ししますね。

コロちゃんは「単身高齢者」ですが、最近値上がりの多い食料品の1か月分の「食費」を見てみますと、昨年2023年は平均月3.5万円でした。

全国の「単身高齢者」の食費は「3万7千485円※」とありますから、コロちゃんはそれよりもやや少ないですね、「清貧」ですから。
v(´∀`*v)ピース

(※総務省統計局:家計調査2022年平均結果の概要より)

男性の「単身高齢者」の食費は、だいたいこんなものなのですよ。

それでもコロちゃんは、スーパーで牛乳売り場に行きますと、一番安い商品を手に取ります。また豆腐や納豆でもより安い商品を選ぶようにしています。

先日失敗したのは、コロちゃんが大好きなコーヒーです。

いつもは同じメーカーの商品を買っていたのですが、その時に限って400gで50円ほど安い商品に手が伸びてしまったのです。

コロちゃんは「コーヒーなんか、どの商品でもそんなに味は変わらないだろう」と安易に思っていましたら、そんなことはありませんでした。゚
.;:゙。;`(゚Д゚*)グハッ

やはり「まずい商品」もあります、しかも「安い商品」で。

皆さんもお気を付けくださいね。

コロちゃんの失敗談としてお笑いください。しかし、そのくらいコロちゃんは毎日節約生活をしているのです。

コロちゃんのモットーは「清貧ライフ」の実践です。時々失敗もありますけれど、それ以外はけっこう楽しい生活ですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Zsóka VehofsicsによるPixabayからの画像

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