【経済考】他にはないの「物価高対策」

経済

おはようございます。今朝散歩にワンコと一緒に出ましたら、一面の雨の降った後でした

道路は黒く濡れていて、すごく「寒い」んです。やだなー、外を歩きたくないなー、ワンコだけで散歩言ってくれないかなー。

などなどをコロちゃんがぶつぶつ呟いても、ワンコは何も言ってくれません。ワンコですから・・・。

いくら天気の悪口を言っても、ワンコの朝と夕の散歩に行かないわけにはいきません。

コロちゃんは、雨が降っても寒さがどんなに酷くとも、散歩だけは行きますよ、行けばいいんでしょ、行くったら、行くって!
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

最後はちょっと自棄になったコロちゃんでした。たまには「愚痴」ぐらい言わせてくださいね。ホント我ながら往生際が悪いですよね。

今日は「物価高対策について」ポチポチします。

1.「牛乳が¥195円」

昨日コロちゃんは、近所のスーパーにお買い物に出かけました。コロちゃんちから、歩いて5分の所にスーパーマーケットがあるのです。

そこでいつものお買い物をしていたのですが、手に取った牛乳に「¥195円」の表示があります。

「あれー、この牛乳は以前¥157円だったよねー?」

コロちゃんは、「骨粗しょう症」で整形外科のお医者さんから「牛乳を飲みなさい!」と勧告されていますから、毎食の都度に「牛乳」をコップ1杯飲むことにしていたのです。

それで毎回お買い物に行く都度に「牛乳」を買って帰るものですから、「牛乳」のお値段も覚えていたという次第です。

「牛乳¥157円→¥195円」。ずいぶん上がったなー、ちょっとショックですよね。

コロちゃんは、他の食品の以前の値段は覚えていませんでしたが、当然他にも多くの食料品が値上がりしていることは間違いがありません。

2.「そういえば物価高対策があったよね」

コロちゃんは、今日は「物価高対策」についてブログポチポチをしようと考えて、いろいろとデータを眺めていましたら、ふと気が付きました。

「なんか岸田総理がちょっと前に物価高対策を話していたよね」。

そうそう、記者会見で「物価高対策を表明」だったけかなー?

コロちゃんは、先月あたり(?)にこのブログでポチポチ書いていたような気がして、バックナンバーを見てみました。

あー、あった、あった。それが以下のブログ記事です。

【経済考】「経済対策」と「GDPギャップ」

ふーん、コロちゃんはこのブログを9月30日にポチポチしていたんだー、すっかり忘れていたよ。
( *¯ㅿ¯*)へー

どれどれ、岸田総理の「物価高対策」の記者会見を改めて見てみようかな、コロちゃんの「牛乳」は安くなるかな?

3.「10月にまとめる経済対策の概略」

コロちゃんが9月30日にこのブログに投稿した記事は、以下の記事でした。

【経済考】「経済対策」と「GDPギャップ」

その主な内容は、「9月25日に岸田総理が10月にまとめる経済対策の概略を発表した」というものでした。

その内容は以下の通りです。

①物価高から国民生活を守る
②持続的な賃上げや所得向上
③成長力に繋がる国内投資促進
④変化を力にする社会変革
⑤国民の安全・安心

なるほど、この内容の「①物価高から国民生活を守る」に注目ですね。岸田総理は「国民生活を守る」とまでおっしゃっているのですから、期待が膨らみますね。

コロちゃんの「牛乳」が安くなるかなー?

この「経済対策を10月末に取りまとめる」とも書かれていますね。

しかし、具体的な内容としては、下記の内容しかまだ出ていません。

 「ガソリン・電気・ガス料金の激変緩和措置を年内だけではなく、年明け以降も検討」

「ガソリン・電気・ガス料金」だけなの? 

コロちゃんの「牛乳」には「物価高対策」は無いの?

どうやら、今のところ「経済対策」の内の「物価高対応」は「ガソリン・電気・ガス料金」の補助金しかないようですね。

4.「ガソリン・電気・ガス料金の補助金」

この「物価高対策」として行なわれている「ガソリン・電気・ガス料金」の補助金は既に膨大な額に積みあがっています。

〇2022年1月より行なわれている「ガソリン・灯油・重油・航空機燃料補助金」の予算規模は6.2兆円にのぼります。

〇2023年1月より行なわれている「電気・ガス料金補助金」の予算規模は3.1兆円となっています。

これだけの予算を投入しても、「家計・企業」の「一時的な負担」を軽減しただけで、燃料消費は抑制されずに効果は限定的なものとなっています。

そして、この「ガソリン補助金」は、広く国民から集めた税金を、国民の一部にバラ撒く結果となっています。

「ガソリン消費量」は、「年収の高い層」ほど多く、「年収の低い層」ほど少ないのです。

その構造から、「ガソリン補助金」で潤う家庭は「高所得層」ほど潤うのです。

また、「脱石油」「再生エネルギー転換」を掲げる現在の社会にも反する「補助金」となっていますね。

5.「食料自給率38%」

そんなことよりも、コロちゃんにとって大事なのは「牛乳」です。なんとかスーパーの「食料品」の値段の上昇を抑えてもらえないものでしょうか。

なぜ、多くの人たちが望んでいる「食料品の値段の上昇」を止められないのでしょうか。

下記のグラフをご覧ください。

「農林水産省 日本の食料自給率」より

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
出典:農林水産省 知ってる?日本の食糧事情 より(10月10日利用) 

上記のグラフは「日本の食料自給率」です。

日本の食料自給率は「カロリーベースで38%」、「金額ベースでも58%」と、先進主要国の中でもとりわけ低いのです。

下記のグラフをご覧ください

「農林水産省 世界の食料自給率」より

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
出典:農林水産省 知ってる?日本の食糧事情 より(10月10日利用) 

上記のグラフを見ると、「食料自給率」が高い国は、「カナダ・オーストラリア・アメリカ・フランス」と、国土が広い国ばかりです。

日本は、山が多くて平地が少ないですからね。日本の「食料自給率」の低さは戦前から続いていますね。

コロちゃんが数日おきにお買い物に出かけているスーパーの食料品は、半分以上が輸入品なのです。

「輸入品」となると、「円安」では輸入先に支払うお金はその分高くなってしまいます。

「円安」は、「輸出品が安く」なり、「輸入品は高く」なってしまうのです。

6.「国民の声を聞く」

「内閣府」が、毎月1回「消費者動向調査」をアンケート方式で行なっています。

その中で、「消費者の意識(今後の暮らし向きの見通し)」や「物価の見通し」などを調べているのです。

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 消費者態度指数」より

https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/youten.pdf
出典:内閣府 消費動向調査(令和5 (2023)年9月実施分)調査結果の要点 より(10月10日利用)

上記のグラフの「消費者態度指数」とは、消費者の今後今後6ヶ月間の消費動向の見通しを表しています。「消費者マインド」と呼ばれる場合もあります。

また、青い網の部分は「景気後退期」です。

本文では、この「消費者態度指数」を下記のように評価しています。

「消費者態度指数の動きから見た9月の消費者マインドの基調判断は、改善に向けた動きに足踏みがみられる。」

(前月より下方修正。前月の表現:改善に向けた動きがみられる。)

「微妙な表現だな」とコロちゃんは思いました。

上記のグラフの赤ラインは先月より低下していますが、先月までは上昇していましたからね。

しかし、このアンケートによる「国民の声」でもあるグラフを正面から見ると、先月よりも「消費者マインドは下がった」ではないでしょうか。

次にはコロちゃんが注目している「物価の見通し」を見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 物価の見通し」より

https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/youten.pdf
出典:内閣府 消費動向調査(令和5 (2023)年9月実施分)調査結果の要点 より(10月10日利用)

上記のグラフは、「消費者が予想する1年後の物価の見通し」です。

このグラフの内容を下記に書き出します。

〇「上昇する 97.3%」
〇「変わらない 2.4%」
〇「低下する 2.3%」

なんと、「上昇する」が97.3%とぶっちぎりの高い予想となりました。この「上昇する97.3%」は、前月の「8月調査」と同じ数字となっています。

また、この調査では「何%上昇すると思うか」を「2%未満」「2~5%」「5%以上」の三択で聞いています。

その結果は、以下の通りです。

●「2%未満 10.2%」
●「2~5% 32.4%」
●「5%以上 51.1%」

このアンケートの回答は1年後に「5%以上」物価が上がると予想する人が半分以上いらっしゃるという結果になっています。

以前に「日銀」」が、日本での物価が30年近く上昇しないことを「ノルム(過去の経験で培われた規範)」と表現していました。

しかし、上記のアンケート結果を見ると、その物価が上がらないという「ノルム」は、もはや消え去った模様ですね。

この「物価の見通し」についての「国民の声」の多数意見は、「1年後には物価が5%以上上がる」となっています。

7.「インフレの時代が来るのだろうか?」

このような「国民の声」を聞いてみると、果たして現在の日本に「インフレは来るのだろうか」と思います。

それでは「インフレ」、「インフレーション」とも言いますが、この定義はどのようになっているのでしょうか。

「インフレーション」は、「物価が継続的に上昇する状態」を、「デフレーション」は「物価が継続的に下落する状態」とされています。

この「デフレーション」は、BIS(国際決済銀行)やIMF(国際通貨基金)は「少なくとも2年間の継続的な物価下落」としています。

下記のグラフをご覧ください。

「独立行政法人 労働政策研究・研修機構 消費者物価指数」より

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0601.html出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 早わかりグラフで見る長期労働統計 より(10月10日利用)

上記のグラフは、1947~2021年の「消費者物価指数」の推移です。

このグラフを見ると1985年までの「消費者物価指数」は上昇していますが、1990~2015年頃までは、横ばいとなっており、その後2020年頃から再び上昇しています。

日本が「デフレ」と認定されたのは2009年でしたが、それ以前の1990年代から「デフレ」に陥っていたとされています。

そしてもちろん、日本が現在「インフレ」であるとの認定はされていません。

多くのエコノミストも経済学者も、現在の「物価上昇」が一時的なものなのか、それとも「継続的に物価が上がるの」を決めかねているのです。

しかし、上記のグラフを見てもわかりますが、1985年以前の日本では、毎年物価が年々上昇するのは当たり前だったのです。

今後の日本で再び、物価が上昇しないとは誰にも言えないでしょう。

今年も来年上昇したならば「インフレ」に陥ったと言わざるを得ないと、コロちゃんは思いますね。

〇「日銀の物価見通し」

「日銀」は、「物価の見通し」を年に4回(1月、4月、7月、10月)発表しています。

前回の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」の発表は7月28日でした。

その内容によりますと、消費者物価指数(生鮮食品を除く)の上昇率の見通しを、2023年度は2.5%に上方修正しています。

また、2024年度は1.9%、2025年度が1.6%としています。

「日銀」は、「物価の見通し」を、以下の様に段々下がるとみています。

①「2023年度2.5%」
②「2024年度1.9%」
③「2025年度1.6%」

さあ、これはどうなるのでしょう。今後の日本で大きく「物価」が上がり続けるのか、専門家でもわかっていないのです。

8.「食料品の物価高への対策を」

果たして今後の「物価」が大きく上がり続けるのかどうかはわかりませんが、アンケート調査では、9割以上の方が「1年後に物価は5%以上上がる」と予想しています。

コロちゃんは、将来「インフレ」にまで進むかはわかりませんが、足元での「物価の動き」はまだまだ上昇し続けると思っています。

とりわけ、経済的に弱い立場の庶民が一番苦しんでいるのが「食料品の値上げ」です。

「食料品」は、ご家庭で誰しもが必ず支出をしなければならない出費です。

この「食料品の値上げ対策」を進めて欲しいですね。コロちゃんの「牛乳」もですよ。

岸田総理は「国民生活を守るための経済対策」とおっしゃっています。

それならば、国民の一部にしか恩恵がいきわたらない「ガソリン補助金」よりも、「食料品の物価高対策」を進めていただきたいと思います。お願いしますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

NoName_13によるPixabayからの画像
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