【社会考】「グローバルサウス」を別表現に

社会

おはようございます。先日コロちゃんは、新聞を読んでいて、ちょっと「イラっ!」としたんです。

今日はそのことの「グローバルサウス」のお話を少ししたいと思います。

1.「グローバルサウス」を別表現に

つい先日の4月22日に、新聞で「グローバルサウス」の呼び名を変更したとの報道がありました。

その内容をお読みになりたい方は、下記のリンクをクリックして下さい。

グローバルサウス、別表現に - 日本経済新聞
主要7カ国(G7)は「グローバルサウス」と呼んできた南半球を中心とする新興・途上国を別の言葉で再定義した。協力目的ごとに「地域」「同じ志」「意思」の3つの「パートナー」に区分した。一部のG7参加国が新興・途上国をひとまとめにする言い回しに難色を示したのを踏まえた。G7は16~18日に長野県軽井沢町で開催した外相会合で新...

この報道によると、「G7」が今まで「グローバルサウス」と呼んでいた名前を、今後は、以下の三つの区分に再定義したとあります。

「地域のパートナー(regionai partnars)」
「志を同じくするパートナー(like-minded partners)」
「意思のあるパートナー(wiling partners)」

コロちゃんは、これを読んで、ちょっとそれは違うんでないの?と感じたんです。

2.「G7」とは何か

まず、この呼び名を変えた方の「G7」とは、どんな国が入った組織なのかを見てみましょう。

下記の引用をご覧ください。

「先進国首脳会議」より

「G7は、Group of Seven(グループ・オブ・セブン)の略で、主要7か国首脳会議、先進7か国首脳会議、あるいは単にサミットともいう。」

「日本、アメリカ、カナダ、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、及びEUで構成される政府間グループである。」

「メンバーは世界最大のIMFの先進国であり、“最も裕福な自由民主主義国であり、グループは多元主義と代議制政府という共通の価値観に基づいて公式に組織されている”(IMF談)」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E8%A6%81%E5%9B%BD%E9%A6%96%E8%84%B3%E4%BC%9A%E8%AD%B0
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「先進国首脳会議」最終更新 2023年4月20日 (木) 12:54 

上記の引用でもわかるように、「G7」とは、日本とアメリカとヨーロッパの主要国の集まりです。

最初の会合は1970年代です。世界経済の変調の時に、その対処を調整するためにもたれて、それ以来、その後の政治課題も含めた幅広い議論をしています。

しかし、この集まりは、いわゆる「先進国クラブ」です。

1970年代は、世界経済でも大きな存在でしたが、2020年代となると、だんだんその影響力が低下してきています。

その「G7」が「グローバルサウス」の名前を再定義したというのですが、ではその「グローバルサウス」とは、どこの国のことでしょうか。

3.「グローバルサウス」とは

コロちゃんの知る限りは、「グローバルサウス」の定義はまだ確定していないと思います。

一例として、下記の引用をご覧ください。

「南北問題」より

「地球規模の視野でみると、豊かな国々が世界地図上の北側に、貧しい国々が南側に偏っていることからそれぞれ、英語では通常グローバル・ノース、グローバル・サウス(Global North and Global South。直訳では地球的北、地球的南)と呼ばれる。」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E5%8C%97%E5%95%8F%E9%A1%8C#:~:text=%E5%9C%B0%E7%90%83%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E3%81%AE%E8%A6%96%E9%87%8E%E3%81%A7,%E5%9C%B0%E7%90%83%E7%9A%84%E5%8D%97%EF%BC%89%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「南北問題」2023年4月20日 (木) 11:47 

上記のように定義する場合もありますし、「途上国」と同様の意味で用いられる場合もあると聞いています。

また、世界銀行における「低中所得国」や国連の発展途上国の交渉グループ「G77」(現在は130か国以上)を指す場合もあるようです。

その「グローバルサウス」の名称と分類を「G7」が変えるというのです。

4.目的は何なの?

新聞報道によると、「地域のパートナー」は、東南アジアやインドが頭にあるようです。

「志を同じくするパートナー」には、食料やエネルギー安全保障を抱える国の、アフリカや中東などの国を考えているようです。

「意思あるパートナー」は、「法の支配に基づく国際秩序」で連携する国というのですが、詳細はまだ明らかにされていません。

背景にあるのは、ロシアによるウクライナ侵攻でしょう。

「グローバルサウス」と言われる国は、ロシア制裁にも加わらない国がほとんどです。

2月に、国連で行われたロシア軍の、無条件の即時撤退などを求める決議案では、グローバルサウスを中心に7か国が反対、32か国が棄権しています。

そのために、上記のような区分を決めて、G7各国で援助や圧力を、一緒にやろうという雰囲気が透けて見えるように、コロちゃんには思えました。

何となく、このやり方は穏当でないように思われました。

5.上から目線のゴッドファーザー

そもそも、「G7」の国が、他国を勝手にグループ分けすることに、コロちゃんは違和感を感じます。

これって「上から目線」ですよね。自分たちで決めるんではなくて、勝手に決めるのは傲慢なのではないでしょうか。

グループ分けされる方の国も、あんまりいい気分は持たないと思いますよ。

まあ、こういう問題は、私たちには直接関係ない問題ですから、あまり興味を持たれる方も多くはないかと思います。

コロちゃんは、ちょっと新聞を読んで思ったものですから、ついポチポチしてしまいました。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

JamesDeMersによるPixabayからの画像
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