【経済考】「物価高」と「バラマキ」

経済

おはようございます。今日は、朝から涼しい天気でした。コロちゃんとワンコは機嫌よく散歩から帰ってきましたよ。

今日のような気持ちの良い朝が、毎日続けばいいのですけどね。

「女心と秋の空」という言葉がありますよね。もともとは「男心と秋の空」だったとも言われますけど、移ろいやすい人の心を表した言葉ですね。

だけど、気持ちのよい「秋の空」は変わって欲しくないですね。

きょうは「物価高とバラマキ」のお話しをポチポチします。

1.「物価高」と「GDPギャップ」

最近スーパーに行っても、商品の値段がだんだん上がってきています。

つい先日も、お彼岸の切り花を買おうと陳列棚をガサゴソと探しましたら、いつも買っていた¥298円の花束がなくなっていて、みな¥398円以上の花束となっていました。実質的な値上げですよね。

まだまだ「物価高」の動きは沈静化どころか活発化しているようです。

①「消費者物価指数」

先日の9月22日に、総務省が2023年8月分の「消費者物価指数」(CPI)を発表しています。

下記のグラフをご覧ください。

「総務省統計局 消費者物価指数」より

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
出典:総務省統計局 2020年基準 消費者物価指数 全 国 2023年(令和5年)8月分 より(9月23日利用)

上記のグラフの「黒太線」が2023年の毎月の「物価上昇率の推移」です。8月になっても、依然として上昇し続けています。

以下に今年の「消費者物価指数」(CPI)を記載します。「変動の大きい生鮮食品を除く総合指数」です。

1月 4.2%上昇
2月 3.1%上昇
3月 3.1%上昇
4月 3.4%上昇
5月 3.2%上昇
6月 3.3%上昇
7月 3.1%上昇
8月 3.1%上昇(この数値が今回発表されました)

この発表を見ても、「物価上昇」の流れは相変わらず続いているようです。「物価高」で困窮するのは貧しい方たちであることは言うまでもありません。

これを何とかして欲しいを思っているのは、コロちゃんだけではないと思いますよ。

②「GDPギャップ」

コロちゃんは、素人のおじいちゃんですので、経済については詳しくはないんですが、「GDPギャップ」という言葉は何となく知っています。

いろいろ本を読んできたおかげですね。

「GDPギャップ」が、プラスの場合は、「総供給」よりも「総需要」が多い場合で、物価が上昇する要因となるそうです。

逆に「GDPギャップ」がマイナスの場合は、「総需要」よりも「総供給」が多い場合で、物価が下落する要因となるとされています。

日本は、今物価が上昇しているのですから、この「GDPギャップ」はどうなっているのでしょうか。

下記の表をご覧ください。

「内閣府 2023年4-6月期GDP2次速報後のGDPギャップの推計結果について」より

「2023 年4-6月期のGDP2次速報を反映したGDPギャップの推計結果は
+0.1%となった」

https://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/2023/0919/1321.pdf
出典:内閣府 経済財政政策 今週の指標 2023 年4-6月期GDP2次速報後のGDPギャップの推計結果について より(9月23日利用)

上記のグラフに添付されている数字は字が小さいですから、下記に「GDPギャップ」を書き出します。

〇2023年1-3月期 マイナス0.9%
〇2023年4-6月期  プラス0.1%

今年の4-6月期になって、やっと「GDPギャップ」がプラスに浮上してきています。

これをどう判断してよいのか、何とも悩ましい数字ですね。

「GDPギャップ」がプラスならば、需要の方が供給よりも大きくて、物価が上昇しますから、需要を減らすか、供給を増やす政策を行なうべきなのでしょう。

そして「GDPギャップ」がマイナスならば、供給の方が需要よりも大きくて、物価が下落しますから、上記とは逆に、需要を増やすか供給を減らす政策の選択になります。

しかし、上記のグラフを見ると、2019年の第4四半期~2023年第1四半期まで、「GDPギャップ」はマイナスとなっていました。

今回発表になった「2023年4-6月・第2四半期」でようやくプラス0.1%と、ささやかなプラスとなっています。

これでは、政策担当者も「需要」を増やしたらよいのか減らしたらよいのかの判断が難しいでしょうね。

なるほど、政策担当者が物価上昇を抑える政策を行なっていない理由が、ここまで調べて何となくわかったような気がしましたね。

これらの数値を見ると、日本は、今デフレから脱却するか、それとも逆戻りするかの「岐路」にあると判断されているのでしょう。

2.「電気・ガス・ガソリンの補助金」は「需要」を増やす

先月の8月31日に、岸田総理が9月末に期限を迎える「ガソリン補助金」を年末まで延長すると発表しましています。

そして、岸田首相は9月使用分までとしていた「電気・ガスの補助金支給」を、10月以降も延長する方針も表明しています。

9月13日の報道によると、電気の補助金は9月使用分の水準を12月使用分まで延長して、一般的な家庭では月900円程度安くなるとされています。

これらの補助金に投入される予算額は6.2兆円とされています。

このような「バラマキ色」の強い補助金支給は、「需要」を増やすわけですから、長い目では「物価上昇」の要因のひとつとなるのではないでしょうか。

これらの「経済対策」に対しては、経済学者からも「経済対策として間違っている」「最大の物価対策は円安の解消」との声が上がっていると聞きますね。

3.バラマキで「物価上昇」にならないのか?

日本では、ここ毎年過去最大の国家予算額を更新しています。2023年度予算では110兆円程度でしたが、2024年度はこれを上回る114兆円程度となっています。

そして補正予算です。第1次補正や第2次補正と、今では総額がいくらなのかちょっと調べたぐらいでは、なかなかわからないほど複雑で巨額になっています。

これらの予算が執行されれば、その分の「需要」は増えますから「インフレ要因」が強まるでしょう。

これだけのバラマキを行なって、歯止めのかからない「物価上昇」に至るリスクが高まることに、コロちゃんのような「年金生活者」は不安を憶えます。

コロちゃんは「清貧生活」をモットーとして生きていますから、贅沢な暮らしは望みません。普通よりはやや下ぐらいの生活を維持できれば良いのです。

そういう庶民の暮らし向きを脅かすのが、現在進行中の「物価上昇」です。これはいつになれば終わるのかがわかりませんから、ストレスにもなります。

そのようなコロちゃんの平穏な生活をかき乱すようなことが無いことを祈ります。

最後に繰り返しますが、「物価上昇」は「清貧生活の敵」です。

4.バラマキでは「経済成長」はできない

「経済学」の想定では、「財政政策」や「金融政策」は、一時的な需要不足を穴埋めするために将来の需要を先食いするだけで、「経済成長率」を高める効果はないとされています。

と言う事は、現在の日銀の「金融緩和」や、政府の「ガソリン・電気・ガス」補助金も、一時的な痛みを緩和する効果しかなく、「経済成長」に繋がるものではないと言う事になります。

もう、10年以上となる「金融緩和」や「国債発行でのバラマキ」は、賞味期限が切れた政策だとコロちゃんは思いますね。

皆さんはいかがお考えでしょうか。スーパーで値上げされた商品を手に取った時に、このようなことを考えてみるのも一考だと思いますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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