【経済考】今年の年金は「+2.7%アップ」です

経済

おはようございます。昨日のコロちゃんは、2ヶ月ぶりに「温水プール」で「アクアウォーキング」に行きましたので、帰宅後は夜までその疲れで、頭がボーっとしていましたね。

それでも一晩をすごすと、ちゃんといつも通りの「コロちゃん」に戻るんですから、まだまだコロちゃんは大丈夫ですよね。

今朝も、いつも通りにワンコとともに、真っ暗い中を散歩に行ってきましたよ。

今日は、コロちゃんたちの「年金生活の老人たち」全員が注目する「今年の年金改定額」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「年金改定額+2.7%と、物価上昇率3.2%」

☆「マクロ経済スライドとは?」

☆「物価に追いつく年金なし、どうしよう?」

1.「厚生労働省様の年金改定額は、+2.7%」

先日の1月19日に「厚生労働省様」が、2024年度の「公的年金支給額」を発表しました。

コロちゃんは、「年金生活」の「清貧ライフ高齢者」ですので、今日のブログの冒頭だけは「厚生労働省」に「様」をお付けして、感謝の念を表しています。

その内容を下記に記載します。

①「令和6年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 2.7%の引上げです~」

②「令和6年度:国民年金:6万8000円(月額):+1750円」
(老齢基礎年金:満額:1人分)

③「令和6年度:厚生年金:230483円(月額)+6001円」
(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)

この発表は「モデル年金」ですので、「厚生年金」は夫婦2人分となっていますから、「単身高齢者」のコロちゃんは当てはまりません。

しかし、「年金改定額」が「+2.7%」と発表されていますので、コロちゃんがピコピコと計算してみると・・・、ざっと月4000円強の増額ですね。

まあ、月4000円でも上がることはうれしいのですけど、これじゃあ「物価上昇」には追い付きません。

昔から「稼ぐに追い付く貧乏ナシ」と言われていましたけれど、これでは「物価に追いつく年金ナシ」ですね・・・わはははーぁぁぁ。
(´∀`*)アハハー(๑′-﹏-๑)シュン

だんだん笑い声が小さくなってしまいました。

2.「昨年2023年の物価上昇率は、∔3.2%」

現行の「年金改定ルール」では、「過去3年分の名目賃金変動率3.1%」と「前年の物価変動率3.2%」の内、67歳以下で新たに年金を受け取る方は「賃金変動率3.1%」を用います。

68歳以上で、すでに年金を受け取っている方は「賃金3.1%」と「物価3.2」で低い方を用います。

そのような制度になっているので、今回は「67歳以下」と「68歳以上」の両方とも「賃金変動率3.1%」が使われることとなりました。

この「低い方(3.1%)に合わせる」というのがポイントです。これではいつまでたっても「年金」は「物価」に追いつきません。

「年金額の決定方法」は、上記のような、なんとも面倒くさい決め方になっているのです。

そこで「年金額の決定」には、前年の「物価変動率の発表(総務省統計局)」が行なわれる1月19日以降となっているのです。

以下のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「総務省統計局 消費者物価指数 前年比の動き」より

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/nen/pdf/zen-n.pdf#page=4
出典:総務省統計局 消費者物価指数 全国 より(1月19日利用)

上記のグラフが、2011~2023年の「消費者物価指数」の動きです。

昨年2023年は、一番右側の棒グラフです。「消費者物価指数」は3種類の記載があります。下記に書き出します。

①「総合:黒色棒グラフ:3.2%」
②「生鮮食品を除く総合:灰色棒グラフ:3.1%」
③「生鮮食品及びエネルギーを除く総合:斜線棒グラフ:4.0%」

ここで使われるのは「①総合:黒色棒グラフ3.2%」です。

先ほど、「年金額改定額が+2.7%」と見てきましたよね。

そうなんですよ、物価が3.2%上昇しているのに、年金の「賃上げ額(改定額)」は+2.7%にとどまるのです。

これでは今年の「実質年金額」は、「年金改定額2.7%」ー「物価上昇率3.2%」=「マイナス0.5%」と下がってしまいます。

このやり方が「年金マクロスライド」なのです。

3.「マクロ経済スライド」とは?

「マクロ経済スライド」とは、「現役人口の減少率」と「平均余命の伸び」から調整率を計算して、その分を年金改定額から差し引く制度です。

下記のイラストをご覧ください。内容は下に書き出します。

「日本年金機構 マクロ経済スライド」より

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/kyotsu/kaitei/20150401-02.html
出典:日本年金機構より(1月19日利用)

上記のグラフのように、物価と賃金の両方が上がっている時には、「現役人口の減少率と平均余命の伸びからの調整率」=「マクロ経済スライド」分が、年金改定率から差し引かれます。

コロちゃんは、何も悪いことはしていないのに、上記のイラストの青色矢印の分だけ、「調整(差し引き)」されてしまうのです。

①「2024年度:年金改定率」

下記の表をご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 令和6年度の年金額の改定について」より

https://www.mhlw.go.jp/content/12502000/001040881.pdf
出典:厚生労働省 令令和6年度の年金額改定についてお知らせします より(1月19日利用)

上記の表に記載してある説明文を下記に書き出します。

「年金額は、物価や賃金の変動に応じて毎年度改定を行う仕組みとなっており、物価変動率が名目賃金変動率を上回る場合は、支え手である現役世代の負担能力に応じた給付とする観点から、名目賃金変動率を用いて改定する」

この内容は、要するに「物価」と「賃金」を比べて、「年金改定額は低い方に合わせるよ」と言っているのです。

「高い方」に合わせるのではなく、「低い方」に合わせたら、当然にして実質手取りは少なくなりますよね。

上記の表の、真ん中の下に「マクロ経済スライドによる調整」【▲0.4%】と出ていますが、その理由説明は下記の通りです。

「令和6年度のマクロ経済スライド調整率(▲0.4%)=被保険者数の変化率(▲0.1%)+平均余命の伸び率を勘案した一定率(▲0.3%)」

まったく、何度読んでもわかりにくい説明ですよね。簡単にいうと「減額の内容はこの計算でするよ」という説明なのです。

このように、今の年金制度には、支給される年金を「減額する仕組み」が入っているのです。

②「2024年度:年金実質支給額」

上記の表で、年金改定額は「プラス2.7%」となっています。では、少し年金が上がるから生活は楽になるでしょうか。

そうはなりません。2023年通年の「消費者物価指数(総合)」は3.2%の上昇を示しています。昨年12月の「消費者物価指数(総合)」も3.2%の上昇でした。

これを加味した「実質年金受給額」は、マイナス0.5%と下がることになりますね。

4.「物価に追いつく年金なし、どうしよう?」

コロちゃんは、今日のブログの冒頭で「物価に追いつく年金なし」と表現しましたが、その通りの事実の確認に思わず笑ってしまいました。

「単身高齢者」のコロちゃんの今年6月からの「年金改定額(賃上げ)」は、月4000円強ですから一日当たりにすると140円アップ程度でしょうか。

昨年2023年の1年間の「物価上昇率(総合)は3.2%アップ」でしたので、とても追いつきません。

この悩みは、一人コロちゃんだけでなく、多くの「年金受給者(4023万人)」の悩みでもあります。
(厚生労働省年金局:令和4年12月)

このコロちゃんの仲間たちの「物価上昇」への対処法は、二つあると思います。

別に難しい事ではないですよ。下記に記載しますね。

◎「年金受給者の物価上昇への対処法」

①「収入を増やす」
②「支出を抑える」

ねっ、単純でしょう。現在は人手不足がだんだん顕在化していますので、コロちゃんのような「高齢者」でもパートでしたら、雇ってくれるところはあるかもしれません。

しかし、コロちゃんは「腰痛持ち」ですから、長時間の労働にはとても耐えられません。そうなると「対処法の選択肢」は、もう一つの「②支出を抑える」しかありません。

コロちゃんの「清貧ライフ」は、考えてみるとまだまだ絞るところはありそうです。例えば「車の所有」ですね。

コロちゃんは、貧しいにもかかわらず「車」を保有しているのです。

それはコロちゃんの住む地方では、車が無いとお買い物や病院通いに支障が出ると言う理由があります。

この車が無くなれば、「病院通い」には少し不自由ですが、月に1.5万円は削減できるでしょう。

車は保険や税金と、ガソリン代以外にもけっこう費用が掛かるんですよ。

コロちゃんも、今後いざとなったら覚悟を固めるようになるかもしれませんね。

しかし、このようにして「年金高齢者」がみんなで一斉に節約し始めたら、「消費を拡大して経済の好循環」に進もうとしている「岸田総理」の意図と違う方向に進んでしまいます。

「岸田総理」には、コロちゃんたち「年金生活者」が「節約しなくても良い経済環境」を整えることをお願いしたいと思いますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Beverly BuckleyによるPixabayからの画像

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