【社会考】あなたは「中流」ですか?

社会

フンだ、おはよ。
( *¯ ^¯*)フンッ

どうしたのコロちゃん? なんか機嫌が悪いみたいだけど?

フンだ、別に何でもないよ! 

そんなことないでしょ? いつものコロちゃんとだいぶ違うよ。

実はね、実はね、昨夜は誰もコロちゃんちに来なかったんですよ。

コロちゃんは、このブログ原稿を数日分書き溜めていますから、今朝は12月25日の朝なんですよ。

と言う事は、昨夜は12月24日の夜の「クリスマス・イブ」なんです。

コロちゃんは「クリスマス・イブ」に、「サンタさん」が来なかったので機嫌が悪いのですよ。

ね、おかしいでしょう? コロちゃんはもう「こらいまれ」なのに、未だに「サンタさん」が来ると思っているのですよ。
ꉂ(ˊᗜˋૢ)あはははー

「いいもん!サンタさんなんていらないもん!」

「 サンタさんが持ってくるプレゼントは『酸っぱい葡萄』に違いない!」byコロちゃん

お話が一段落したところで、今日は「あなたは中流ですか?」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「あなたの生活は、上流・中流・下流のどれですか?」

☆「中流が多すぎるよ世論調査、相対的貧困率と所得分布」

☆「気分は中流の時代と、下流と認められない人々」

☆「貧しさは恥ではないよ」

1.「コロちゃんの清貧ライフは下流生活です」

このブログのテーマは「清貧ライフ」です。

コロちゃんのモットーは「清貧ライフ」です。

コロちゃんの「実生活」も「清貧ライフ」です。

「清貧ライフ³」ですね。

この「清貧ライフ」は、コロちゃんの「精神世界」では「崇高な生き方」となっています。

「無駄・贅沢」を拒否して、「虚飾・見栄」を脱するところには、「シンプルライフの心安らかな世界」が広がっています。

ただ、その「主観的な生き方」は「社会」には認められていませんから、社会的には「下流生活」と呼ばれます。

そうなんですよね。コロちゃんの「実生活」は「下流」なんです。

それでは、皆さんの生活はどうでしょうか? 

「上流ですか?」
「中流ですか?」
「下流ですか?」

はい、その答えをこれから見てみましょう。

2.「中流が多すぎる世論調査」

私たちの生活で、自分が「上・中・下」のどの位置にあると感じているのかを、政府の内閣府が定期的に調査をしています。

下記のグラフをご覧ください。調査年月日は令和4年(20220年)10月です。

字が小さいですから、内容はその下に書き出しますね。

「内閣府 世論調査 生活の程度」より

https://survey.gov-online.go.jp/r04/r04-life/gairyaku.pdf
出典:内閣府 「国民生活に関する世論調査」の概要 令和4年10月調査より(12月25日)

上記のグラフは、下記の質問への回答です。

〇質問「あなたのご家庭の生活の程度は、世間一般から見てどうですか?」

◎「回答項目」

①「上    1.8%」

②「中の上 13.9%」
③「中の中 48.9%」
④「中の下 26.2%」

⑤「下    7.2%」
⑥「無回答  2.0%」

皆さん、上記の数字を見ておかしいと思いませんか?

「中」の割合が多すぎるでしょう。

コロちゃんは、平気で「生活程度は下です」と言いますが、この「内閣府」の世論調査ですと、「生活程度」で「中の上13.9%」+「中の中48.9%」+「中の下26.2%」=「中全体で89.0%」となります。

どうやら「現在の日本」では、「中流意識」をお持ちの方が全体の「9割近く」いらっしゃるようです。いくら何でも、そんなはずはないですよね。

それに「下:7.2%」は、ちょっと少なすぎると思いませんか?

コロちゃんは、この「調査結果」をどう考えたらいいのかを、今日のブログで考えてみたいと思います。

3.「相対的貧困率を見てみる」

「相対的貧困率」とは、国際的に用いられている「貧困の指標」で、皆さんの「所得の中央値」の半分にあたる「貧困線」以下の方たちを表す数値です。

この「貧困線」は、2021年には127万円(月10.6万円)でした。

下記のグラフをご覧ください。必要な内容は下記に書き出しますね。

「内閣府 日本の相対的貧困率」より

https://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/future2/20210324/shiryou1.pdf
出典:内閣府「選択する未来2.0」有識者懇談会ヒアリング資料 より(12月25日利用)

上記のグラフの「青色線」が「相対的貧困率」です。2000年以降は、だいたい15~16%となっています。

2023年7月4日に厚生労働省が発表した「国民生活基礎調査」によれば、2021年の「相対的貧困率」は15.4%で、「貧困線」は、127万円(月10.6万円以下)とされています。

要するに「貧困層」の所得は、年収127万円以下(月10.6万円以下)で、日本における「貧困者数」は、1億2434万人の15.4%で1914.8万人となっています。

かなり多いんですよね。国民の6人に1人ですよ。それにコロちゃんの生活実感からしても、「月収10.6万円以下」では、生活がかなり苦しくなります。

あれ? ここまでを読んで不思議に思われませんか?7

だって、上記で読んだ「世論調査」には、「生活程度・中」の回答が、「中の上13.9%」+「中の中48.9%」+「26.2%」=「89.0%」もあるんですよ。

そして「生活程度:下7.2%」でしたよね。

下記に比較してみますね。

①「世論調査:生活程度 下:7.2%」
②「相対的貧困率     :15.4%」(月収10.6万円以下)

あれれ? 「世論調査での貧困率」と「高齢労働省の国民基礎調査の貧困率」とでは大分違いますね。

これに、人口1億2434万人をかけて「貧困層」の「人数」を見てみましょう。

❶「世論調査 下 895.2万人」
❷「相対的貧困率 1914.8万人」

おかしいですね、どちらの数字が正しいのでしょうか?

「生活程度」が「下」の方々が、「1914.8万人-895.2万人=1019.6万人」も消えてしまいました。

この数字の違いはなぜなのかを、他のデータで見てみましょう。

4.「所得分布を見てみる」

やはり、生活レベルの「上・中・下」を見るのには、「本人の認識」や「貧困率の数字」よりは、「所得」の多寡を見てみるのがわかりやすいですね。

下記のグラフをご覧ください。

「厚生労働省 所得の分布状況」より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/03.pdf
出典:高齢労働省 各種世帯の所得の状況 より(12月25日利用)

下記のグラフは「厚生労働省」が発表している「所得金額別の世帯の状況」です。

下記にわかり易く書き出します。

上記のグラフは「世帯所得」です。

当然にして「単身世帯・2人世帯・それ以上の世帯」が入っていますが、コロちゃんはこのグラフの「下から2層の所得」の方々が「生活の程度」の「下層」にあたると考えました。

下記に書き出しますね。

◎「生活の程度:下層」

①「100万円以下  :6.7%」(月8.3万円以下)
②「100~200万円:13.0%」(月8.3~16.7万円)

③「①6.7%+②13.0%=19.7%」

ほら、①と②を合計すると、19.7%となって、上記で見てきた「相対的貧困率15.4%(2021年)と近くなります。

やはり「日本の生活程度:下」の方は、15~20%ほどはいらっしゃるようです。

そうなると「謎」なのは、「内閣府世論調査」の「生活の程度」での回答です。もう一度下記で見てみましょう。

〇質問「あなたのご家庭の生活の程度は、世間一般から見てどうですか?」

◎「回答」

①「上    1.8%」

②「中の上 13.9%」
③「中の中 48.9%」
④「中の下 26.2%」

⑤「下    7.2%」
⑥「無回答  2.0%」

やはり、何度見ても「生活の程度」が「⑤下:7.2%」との回答は、上記で見てきた「相対的貧困率:15.7%」や「世帯所得分布:下から2階級19.7%」と比べると低すぎますね。

この食い違いの結果の意味することは何でしょう?

コロちゃんは、以下の様に考えています。

「所得は『下流』なのに、気分は『中流』の方が沢山いる」

ねっ、そう考えると上記の数字の違いは「整合的」ですよね。

5.「気分は中流の時代」

上記で「所得は『下流』なのに、気分は『中流』の方が沢山いる」とコロちゃんは考えました。

ここでは、それを証明するデータを見てみましょう。

①「所得が下がっても中流」

「独立行政法人労働政策研究・研修機構 常用労働者1人平均月間現金給与額 」より

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0401.html
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構  統計情報 早わかり グラフで見る長期労働統計 より(12月25日利用)

上記のグラフには、エクセルの表データも添付されています。

それによりますと、「現金給与総額(サービス業を含む)」が過去最高だったのは、「1997年42.1万円」です。

直近の「2022年38.0万円」と比べると、この25年間に「月4.1万円」も下がってしまっているのです。

この「データ」からは、多くの方の給与が年々下がり続けていく中で、ジワジワと「中流」から「下流」に地盤沈下していったことを認めきれない方が、たくさんいらっしゃるように思えます。

②「結婚しなければ中流」

「所得」と「婚姻率」が、相関関係にあることはよく知られています。「所得が多い方」ほど「婚姻率」が高いのです。

「結婚」して家族を営むにはそれなりの「所得」が必要と、多くの方は考えるのでしょう。

まあ確かに結婚すればいろいろと出費が増えますからね。

それは「逆に言う」と、結婚しなければ「中流」の生活を営めるとの考え方にもつながります。

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 男女共同参画白書 生涯未婚率の推移」より

https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-20.html
出典:内閣府 男女共同参画局  男女共同参画白書 平成25年版  第1-特-20図 生涯未婚率の推移(男女別)より(12月25日利用)

上記のグラフは「男性と女性の生涯未婚率」です。

この後の2020年の国勢調査による「生涯未婚率」では、男性が25.7%、女性が16.4%と、上記のグラフを上回る数値となっています。

この「生涯未婚率」の上昇を見ると、「結婚しない」ことによって出費を抑えて、「中流」から「下流」に落ちていることを認められない方が数多くいらっしゃるのではないでしょうか。

③「家を買わなければ中流」

コロちゃんの青年時代だった1970年代では、若者は20代で結婚して子どもをもうけて、その後は「住宅ローン」で家を購入するのが普通のコースでした。

しかし「住宅の購入」は、一般には「人生最大のお買い物」です。

その「持ち家率」が、若者の間で低下しているのです。

下記のグラフをご覧ください。

「国土交通省 年代別持ち家率の推移」より

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001329472.pdf
出典:国土交通省 我が国の居住者をめぐる状況について より(12月25日利用)

上記のグラフは、「平成5年(1993年)~平成30年(2018年)の年代別持ち家率」です。

グラフを見ると、「60歳以上」の持ち家率は8割弱でほとんど変わっていませんが、「25歳未満から50~59歳」全部が、年々「持ち家率」が低下しています。

上記のグラフから、1993~2018年の間に「持ち家比率」が低下した年代層を一つ下記に書き出してみます。

◎「40~49歳 持ち家比率」

①「1993年 67.2%」
②「2018年 57.6%」

③「持ち家比率 低下幅 9.6%」

上記のように、この25年間に「40代の方」の「持ち家比率」は10%近く低下しているのです。

この「年代別持ち家率」の低下を見ると、「家を持たない」ことによって出費を抑えて、「中流」から「下流」に落ちていることを認められない方が数多くいらっしゃるのではないでしょうか。

④「車を持たなければ中流」

人生で大きな「お買い物」は、「家」の次は「車」になりますよね。

下記のグラフをご覧ください。

「国土交通省 世帯形態別自動車保有率 単身世帯」より

https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/html/n1232000.html
出典:国土交通省 自動車利用の動向 より (12月25日利用)

上記のグラフは「1999~2009年の単身世帯の年代別車保有率の推移」です。

「1999年が緑ライン」で、「2009年が青ライン」です。

この10年間(1999~2009年)の推移を見ると、「30歳未満」では55.3%から46.5%へ8.8㌽、「30~39歳」では63.2%から57.5%へ5.7㌽減少しています。

この「単身世帯」の若者(39歳以下)の「車保有率」の低下は、若者の方が都市部に居住している率が高い事もあるかもしれません。

しかし、「車を持たない」ことによって出費を抑えて、「中流」から「下流」に落ちていることを認められない方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。

6.「下流と認めたくない人々」

上記の考察は、コロちゃんが勝手に考えたことですので、間違っているのかもしれません。しかし、このように考えなければ、データの齟齬が説明できないと思うのです。

つい先日には岸田総理が、来年6月に「所得税3万円・住民税1万円」を減税すると発表しています。

そして同時に「住民税非課税世帯」に対しては「3万円(給付済み)+7万円」を給付するとしています。

この時に「住民税非課税世帯数は、全国1500万世帯、2500万人」と発表しているのです。

と言う事は「生活の程度が下流」の方が、「日本」には少なくとも2500万人ほどいるはずなのですよ。しかし、それを「認められない」方々が多いのだと思われます。

この方たちには「格差是正」の訴えは心に刺さりません。

だって自分が「格差是正」の対象である「下流」にあることを認められないのですからね。

むしろ、「下流を自認する方たち」への配分に対して、「私たちは歯を食いしばって我慢して生活しているのに・・・」と、怒りをぶつけるのではないでしょうか。

そう考えると、世の中に不満が充満していることに納得がいきますね。

7.「貧しさは恥ではないよ」

コロちゃんは「貧しさは恥ではない」と考えています。

だってちょっとした「運」や「選択の岐路」で、その後の生活が変わるのはよくあることですものね。

ロちゃんも、多くの方と同じように、老後のことなどあまり考えずに生きていました。

幸い「時代」と「運が良かった」おかげで、決して「豊か」とはいえないまでも「清貧」な暮らしがおくれているだけです。

①「いつ生まれたのかは運でしかない」

コロちゃんの青年時代である1970年代~1990年代を、経済的に今から振り返って俯瞰すると「高度成長の残照」がまだ輝いている時代でした。

「戦後日本」の「GDP成長率」をざっくりと下記に見てみましょう。

◎「日本のGDP成長率」

①「1956~1973年度 平均9.1%」
②「1974~1990年度 平均4.2%」
③「1991~2022年度 平均0.8%」

「日本経済」は、「①1956~1973年度平均9.1%」の時代に、欧米にキャッチアップする「高度成長』を遂げています。

そして、その後の「②1974~1990年度平均4.2%」の時代に、豊かさが国民の多くにいきわたる「内需中心の成長」を遂げたのです。

その後の「③1991~2022年度平均0.8%」の時代の、現在まで続く低迷は皆さんもご経験なさっているかと思います。

コロちゃんの現在の充実した「清貧ライフ」の根源は、上記の「②1974~1990年度平均4.2%の豊かさが国民の多くにいきわたる成長」の時代に青年時代をすごしたことによります。

そう考えると、いつ生まれたのかは「運」でしかありません。

②「就職氷河期を思い出してみよう」

「日本経済」の最大のショックと言えば1990年の「バブル崩壊」です。その後多くの企業が新卒採用を絞り「就職氷河期」となりました。

その影響を受けた世代は、下記の通りです。

①「生まれ年 1970~1987年」
②「就職年  1993~2005年」

これらの方々の、現在2023年の年齢は、「36~53歳」となります。
(高卒就職者36~49歳、大卒就職者41~53歳)

当時この「就職氷河期」の影響を受けた人数は1679万人とされています。
(総務省統計局「35~44 歳」世代の就業状況より)

この「就職氷河期」に直面した青年たちは、現在でも「無業状況や短時間労働など不安定就労状態を続けている人々が多く存在」するとされています。

しかし、この「高校・大学卒業時」に、たまたま「就職氷河期」に当たるなどは、「運」でしかありません。

コロちゃんは、たまたま「高度成長の残照が残っていた時代」に青年だっただけです。

たまたま「就職氷河期」に卒業年次が当たるだけで、「無業状況や短時間労働」に今でも続けざるを得ないのも「運」でしかありません。

そう考えると「貧しさ」の中には、「本人の努力」だけではどうしようもない「貧しさ」もあるのです。

そのような「貧しさ」は、本人には何の「罪」もなく「恥」でもありません。

そこに責任があるとすれば、そのような「就職氷河期」を生み出した「社会」と「為政者」にあると、コロちゃんは考えていますよ。

8.「経済運営の責任は政府にある」

「経済」は全体を見ようとしても、なかなかわかりにくいし、そもそも現在の「経済政策」を評価しようとすると、数年かかるのが通例です。場合によっては、10年20年かかることもあります。

しかし、今だからこそ「失われた30年」の責任については、ハッキリと言えます。

現在の「物価高」もそうですが、「所得」がもう30年も上がらない経済にしてしまった責任は「政府」にあります。

かつての1980年代の「一億総中流」の社会から、現在の「格差のある社会」への転換。そして30年間にわたって成長できない「経済」にしたのは、まぎれもなく「政治の責任」です。

今の社会で「増え続ける生活が下流の世帯の増加」をもたらしたのは、その当人の自己責任ではなく「経済運営を誤った政治」にあると、コロちゃんは考えていますよ。

一生懸命に生きるだけでも大変な世の中です。せめて「貧しさは恥ではない」と認められる世の中であってほしいですね。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

h kamaによるPixabayからの画像

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