おはようございます。今日コロちゃんは、だいぶ前に作成していた「エンディングノート」をリニューアルしてみました。
いえいえ、コロちゃんがもうすぐ死にそうってわけじゃあないですよ。
コロちゃんは、10年前に「大腸がん」に罹患した時に、その後に備えて「エンディングノート」をカキコキしていたのですが、その5年後に「大腸がん」は無事「完治」となりました。
その後は「エンディングノート」のことはすっかり忘れていたのですが、このたび「こらいまれ」になったこともあって、「エンディングノート」の内容を新しくしておこうと思い立ったのです。
そのうちに、子どもたちに「エンディングノートを記録したUSBメモリー」を、渡しておこうかなと思っています。
「備えあれば憂いなし」って言いますものね。
そういえばこの「備えあれば患いなし」って、中国の故事なんですってね。
紀元前一四世紀ごろの中国の殷王朝の王「武丁」に対して、宰相「傳説(ふえつ)」が述べたとされているそうですね。
コロちゃんは、意気地がないですから、何でも準備はキチンとやる方ですよ。そうしますと「安心」できますからね。
今日は「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」を読んでみましたので、その内容をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「高齢者の生活と意識に関する4ヶ国調査と、お一人様は欧米が多い」
☆「子どもとの同居は少なくとも、しょっちゅう会う国のアメリカ」
☆「最終学歴はアメリカが1番、生活苦は日本が一番、自慢できないよ」
☆「老後の備えは足りなくて、生活満足度が最下位の日本」
1.「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査を読んでみました」
コロちゃんは、今日「何か面白いことがないかなー?」とあちこちをポチポチ見て回ってしていました。
そうしましたら、「内閣府」が5年に一度行なっている調査の「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」というのを見つけました。
コロちゃんは、「おっ、これはちょっと興味が湧くね」と思って、読んでみました。
この調査は、内閣府が「高齢社会の対策」の為に、5年に一度「日本・アメリカ・ドイツ・スウェーデン」の4ヶ国の「60歳以上の男女」に対し調査を行なったものです。
この調査の内容で、コロちゃんが興味を引いた調査項目をいくつか取り上げて見たいと思いますね。
2.「お一人様は日本より欧米が多い」
再度確認しますが、この調査は4ヶ国の「60歳以上の高齢者」が対象です。
コロちゃんは、2年前に妻を亡くしてから「お一人様」となっていますが、それはコロちゃんだけではないんですよね。
日本では今「未婚・死別・離別」の増加により、毎年「単身高齢者数」がどんどん増加しています。
そういう観点からみると、もともと個性の尊重といった「個人主義」が基本にある「欧米3ヶ国」はどうなのかの興味がありますね。
①「欧米は高齢お一人様が多い」
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 家族との同居の状況」より
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r02/zentai/pdf/2_1.pdf
出典:内閣府 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査 より(12月17日利用)
上記の「単身世帯(赤色)」にご注目ください。
下記に書き出します。
◎「単身世帯」
①「ドイツ 40.7%」
②「アメリカ 35.9%」
③「スウェーデン30.0%」
④「日本 13.5%」
「日本」の「単身世帯」は13.5%ですが、個人主義の「欧米3ヶ国」の「単身世帯数」は軒並み「日本」の3倍以上です。
コロちゃんは、思わず「やっぱり」とつぶやきましたよ。
現在の「日本」では「単身世帯」が増加しつつありますから、今後も「欧米」の後を追うように増えていくと思いますね。
フランスの社会学者のエマニュエル・トッドは、17世紀後半の産業革命の勃興が「イギリス」と「北部ヨーロッパ」から生まれた理由に、この地域の「個人主義」を挙げていました。
社会文化的な「個人主義」が、都市部への労働力の移動を推進したから「産業革命」が起きる要因となったと書いていました。
上記の「欧米」の「単身世帯(赤色)」のグラフを見て、コロちゃんの頭にそんな内容が浮かび、思わず納得する思いを感じましたね。
②「子どもとの同居に注目」
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 子どもの有無(同居・別居別」より
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r02/zentai/pdf/2_1.pdf
出典:内閣府 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査 より(12月17日利用)
上記での「子どもの有無」は、日本と欧米とさほど変わりはありません。「子どもがいない」は、どの国も10%台です。
ロちゃんが注目したのは、「子どもとの同居と別居」の違いです。
下記に書き出します。左側が「同居」、右側が「別居」です。
◎「子どもあり(同居)左側」
◎「子どもあり(別居)右側」
①「日本 13.8%:24.7%」
②「アメリカ 4.4%:7.6%」
③「ドイツ 3.5%:5.2%」
④「スウェーデン0.9%:2.6%」
「日本」は、子どもとの同居がぶっちぎりで多いです。「アメリカ・ドイツ」の3倍以上で、「スウェーデン」の15倍以上となっていますね。
「個人主義」という価値観を持つ国では、「親子」でも「独立した個人」だから親との同居が少ないと、コロちゃんは感じましたね。
③「最終学歴はアメリカが高い」
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 最終学歴」より
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r02/zentai/pdf/2_1.pdf
出典:内閣府 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査 より(12月17日利用)
上記のグラフの「水玉模様」が、「高等教育(短期大学・高専・専門学校(専修学校専門課程)・大学以上)」です。
下記に書き出します。
◎「高等教育(短期大学・高専・専門学校(専修学校専門課程)・大学以上)」
①「アメリカ 70.0%」
②「日本 36.4%」
③「スウェーデン33.2%」
④「ドイツ 13.7%」
「日本」の「高等教育」が36.4%となっていますけど、実態よりは低いですね。統計のブレかも知れません。
(日本の大学進学率:55.6%:2022年度文部科学省学校基本調査より)
驚くのは「アメリカ」の「高等教育最終学歴70.0%」です。
ただ「アメリカ」には2年制の「短期大学(コミュニティーカレッジ)」もありますから、それもカウントされているのかもしれませんね。
しかし、「アメリカ」の「強みと凄さ」を感じさせる調査結果だと、コロちゃんは感じましたね。
3.「アメリカは、別居してても、しょっちゅう会うよ」
次は「別居している子どもとの接触頻度」です。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 別居している子供との接触頻度」より
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r02/zentai/pdf/2_2.pdf
出典:内閣府 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査 より(12月17日利用)
コロちゃんは、現在「お一人様」で生活していますが、「長男一家家長様」は月1~2回訪問します。「次男一家家長様」は、新幹線に乗らなければ行けませんから、会うのは年に数回程度ですね。
上記の「別居している子どもとの接触頻度」では、「月に1~2回+年に数回」の二つを足すと、以下になります。「日本40.1%」が一番多くなっていて「アメリカ12.6%」が最下位です。
◎「月に1~2回+年に数回会う」
①「日本 40.1%」
②「ドイツ 29.1%」
③「スウェーデン27.3%」
④「アメリカ 12.6%」
それが「ほとんど毎日会う」だと「日本10.9%」は最下位で、「アメリカ31.2%」と逆転します。
◎「ほとんど毎日会う」
①「アメリカ 31.2%」
②「スウェーデン20.2%」
③「ドイツ 16.7%」
④「日本 10.9%」
上記での調査での「親子の同居」は 、「日本13.8%」と「アメリカ4.4%」でした。
「アメリカ」は、「親子の同居は少ない(4.4%)」のですが、その代わりに「ほとんど毎日会う31.2%」ことが多い国のようですね。
「アメリカ」の「ほとんど毎日会う31.2%」は、4ヶ国でトップです。
その点、「日本」では「親子の同居は多い13.8%」のですが、子どもが独立すると「ほとんど毎日会う:日本:10.9%」となります。
なんとなく「親子の距離感」が、「日本」と「アメリカ」ではちょっと違っているように思えます。
「日本」は、「同居」が多く親子の距離が近いのですが、一転「別居する」と距離が遠くなるとともに、会う回数が月に1~2回と少なくなる。
一方「アメリカ」は、「別居」は多いが毎日会いに行って親子の距離は近い。そんな感じがしますが、皆さんはどう感じますか?
4.「生活苦は日本が一番!じまんになりませ」
次は「日々の暮らしに困っているかの有無」について見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 日々の暮らしに困ることの有無」より
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r02/zentai/pdf/2_4.pdf
出典:内閣府 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査 より(12月17日利用)
ちょっと意外の結果が出ていますよ。
◎「日々の暮らしに困っている+少し困っている」
①「日本 33.6%」
②「アメリカ 22.1%」
③「ドイツ 21.4%」
④「スウェーデン13.6%」
なんと「日本:33.6%」が「日々の暮らしに困っているランキング」で、トップです。
「格差が大きい」と言われる「アメリカ:22.1%」よりも、「日本:33.6%」の数値が高いと言うのは、ちょっと驚きですね。
「日本の数値」を5年前に行なわれた「第8回調査(2015年調査)」で見ますと、22.6%ですから、この5年間に増えましたね。下記で比較してみますね。
◎「日々の暮らしに困っている+少し困っている」
❶「2015年第8回調査:日本:22.6%」⇒
❷「2020年第9回調査:日本:33.6%」
「日本」は、この5年間で「日々の暮らしに困っている+少し困っている」が11.0㌽も増えています。
対照的に「アメリカ」は同じ5年間で下記のように数値を減らして(マイナス9.4%)います。
❶「2015年第8回調査:アメリカ:31.5%」⇒
❷「2020年第9回調査:アメリカ:22.1%」
そして「アメリカ」の今回調査での「困っていない+あまり困っていない」の答えは、なんと83.8%です。
(日本の2020年調査での「困っていない+あまり困っていない」は63.6%)
これにも驚きました。コロちゃんは「アメリカ」はホームレスが50万人以上いる「格差社会」と聞いていましたからね。
どうやら「生活苦ランキング1位」は、この5年間で格差が大きいはずの「アメリカ」から、「日本」に移ってきたようです。
これにはコロちゃんも驚きましたね、意外な結果でした。
5.「老後の備えは足りない日本」
次の調査項目は、コロちゃんはちょっと興味がありますね。
「質問内容」は、「日々の暮らしに困ることの有無」なんですが、質問への回答項目に以下の項目があるんですよ。
「社会保障で基本的な生活は満たされているので資産保有の必要性がない」
年金や社会保障が十分ありそうな「北欧」と、自己責任の国の「アメリカ」が、どのような数値が出るのか、興味深いでしょう?
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 老後の備えとしての現在の貯蓄や資産の充足度」より
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r02/zentai/pdf/2_4.pdf
出典:内閣府 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査 より(12月17日利用)
最初に興味があった、以下の「回答項目」を見てみましょう。
◎回答項目:「社会保障で基本的な生活は満たされているので資産保有の必要性がない」
この項目に丸を付けた割合は以下の通りになっています。
①「ドイツ 13.1%」
②「スウェーデン6.7%」
③「日本 6.6%」
④「アメリカ 4.8%」
へー、コロちゃんは、社会福祉制度が手厚い「スウェーデン」が1位かと思っていましたけれど、「ドイツ」が1位なんですね。
「アメリカ」の最下位は予想通りでしたけれど、「日本」もなかなか健闘していますね、北欧の「スウェーデン」のピッタリ後ろに付いています。
それでは、次は以下の「回答項目」です。
◎回答項目:「老後の備えが十分だと思う+まあ十分だと思う」
この項目に丸を付けた割合は以下の通りになっています。
①「アメリカ 67.1%」
②「ドイツ 64.4%」
③「スウェーデン61.9%」
④「日本 33.8%」
これはこれは、さすが「金持ち国家アメリカ67.1%」です。「日本33.8%」の倍の数値となっています。この国は「お金があるから社会保障なんかいらないよ」という国みたいですね。
それに比べて「日本」の情けない姿!
下記の質問と回答をみてください。日本は情けない調査結果となっています。
◎「老後の備えが社会保障で満たされているから資産保有はいらない:(日本6.6%)」
◎「やや足りない+全く足りない:(日本55.5%)」
ああ、「老後の備えが足りない」という回答も参考までに見ておきましょう。
◎回答項目:「老後の備えがやや足りないと思う+全く足りないと思う」
①「日本 55.5%」
②「ドイツ 43.6%」
③「アメリカ 20.0%」
④「スウェーデン16.1%」
なんと「日本」は貧しい国ですね。老後の備えの資産が足りないと言う方が半数以上(55.5%)もいらっしゃいます。
「アメリカ」と「スウェーデン」の数値が小さいのは、この2国とも「老後の不安」が少ないからなのでしょうか?
いずれにしろ「足りないと思う」が1位の日本は何とかしてもらいたいですね。
コロちゃんは「清貧ライフ」ですから、「年金収入」の範囲内で暮らしていますが、それでも「日本」ではある程度の「貯金」がないと、終末期の「医療・介護」が不安になります。
「日本」の福祉制度では、「最後の終末期」にどうしてもお金がかかるようになっています。お葬式だって100万円程度は掛かりますしね。
6.「生活満足度は高いか?」
そろそろコロちゃんもくたびれてきましたから、ご紹介はこれを最後としましょう。
この質問は「総合的にみて、あなたは現在の生活に満足していますか?」です。
コロちゃんは、最近はこのブログカキコキをしますと満足度は高くなりますね。はてさて4ヶ国の高齢者の皆さんはどのように答えるのでしょうか。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 生活の総合満足度」より
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r02/zentai/pdf/2_8.pdf
出典:内閣府 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査 より(12月17日利用)
上記のグラフの「生活満足度調査」結果は以下のとおりです。
◎「満足している+まあ満足している」
①「アメリカ 94.2%」
②「スウェーデン92.2%」
③「ドイツ 91.6%」
④「日本 81.5%」
あー、何ともわからない結果ですね。
コロちゃんは「アメリカ」は弱者にやさしくない「格差」の大きな国と思っていたのですが、「生活満足度は1位」となっています。まったくわからない国です。
その後に続く北欧の国の「生活満足度」の高さは、納得の位置ですね。
また「日本」の最下位も「やっぱり!」と、コロちゃんは思いました。
最近はいろいろな「経済ランキング」等で、「日本」が「G7最下位」とか「OECD下位グループ」とかの数値が多くなってきました。
コロちゃんは、「何とも情けないことだ」と考えていますよ。
なお、この「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」には、専門家による「調査結果の分析・解説」も掲載されています。
この「調査」の全文や「結果の分析」をお読みになりたい方は、下記のリンクからお読みになれますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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