【社会考】「過労死」するほど働かないで

社会

おはようございます。今朝のコロちゃんは、すっかり早起きをしてしまいました。いつもは朝5時に起床するのですが、今朝は4時30分に目が覚めてしまったのですよ。

えっ、「何か予定があったの?」ですか?

あるわけないでしょ。コロちゃんは「清貧年金ライフ」なのですから、毎日のスケジュール表は「病院に行く日」しか埋まっていないのですよ。

コロちゃんが「早起き」した理由を知りたいですか? それは「💦」です・・・ゲフンゲフン、聞かない方が良かったですね。
(||´Д`)o=3ゲフンゲフン

今日は「過労死するほど働かないで」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「過労死ラインは週60時間労働だよと、勤務問題での自殺は毎年2000人もいるよ」

☆「脳内出血や心筋梗塞も過労死だよと、会社は社員が思うほど社員のことを思っていないよ」

☆「このままじゃ過労死するよと思った時には・・と、生き方は自分で決めたいよ」

☆「コロちゃんと過労死」

1.「過労死ラインは週60時間労働だよ」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「運輸、過労死水準越え12.7%/政府が白書」との見出しが目に入りました。

その内容は、先日の10月11日に「厚生労働省」が、「過労死防止対策白書」を発表したというものでした。

コロちゃんは、現在毎日この原稿書きをポチポチ行なっていますが、週で何時間になるかな?・・・1日6時間×7日=42時間かな? コロちゃんは、土日も休みはないですよ。

「厚生労働省」の基準では「過労死ライン」は「月80時間の時間外労働」とされています。だいたい「週60時間」働くと、月の残業時間は「80時間」に相当すると言われています。

ですから、1日あたりでは「12時間労働(×週5日)」で、「過労死ライン(週60時間)」に到達しますね。

まあコロちゃんは「週60時間の過労死ライン(週5日×12時間以上)」は越えていませんね。大丈夫大丈夫。
ε=( ̄。 ̄;A)ホッ

これを頭において、今回発表になった「過労死等防止対策白書」を見てみましょう。

2.「勤務問題での自殺は毎年2000人もいるよ」

まず「過労死とは何か?」を調べてみましょう。

「過労死とは働き過ぎが原因となって引き起こされる死」ですね。

「脳内出血」や「心筋梗塞」など身体が破綻するのが「過労死」で、うつ病の発症など精神が破綻するのが「過労自殺」とされています。

コロちゃんは、「過労死」はどれも悲惨ですがその中でも「過労自殺」ほど悲惨極まりないものはないと考えています。

だって、「残された家族」のことを考えてみてくださいよ。その後の生活にも苦労するでしょうし、何とか「自殺を止められなかったか」と自分を責めてしまいますよ。

それを考えると、「過労死」をさせた「会社経営者・上司」の責任は重いと思いますね。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 自殺の原因・動機における勤務問題の推移」より

https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001314678.pdf
(出典:厚生労働省 令和6年版過労死等防止対策白書より(10月12日利用)

上記のグラフは、「厚生労働省」が発表した平成20年(2008年)~令和5年(2023年)の「自殺の原因・動機における勤務問題」の推移です。

グラフを見ると「令和3年以前は年間1900~2000人規模」で、「令和4年以後は年間2800~2900人規模」です。

これは「過労自殺」が急に1000人増えたのではありません。定義が変わったためです。

「令和3年」以前は「遺書等の生前の裏付けがある場合」にカウントしていたのを、「令和4年」以降は、それに加えて「家族等の証言から考えられる場合」もカウントするようになったためです。

下記に「令和4年以降」を書き出します。

◎「過労自殺者数」

➀「2022年:2968人」
➁「2023年:2875人」

上記のように、現在の「日本の過労自殺人数は年間3000人弱」で推移しています。こんな悲惨なことは絶対に起きないようにしてもらいたいとコロちゃんは考えましたよ。

3.「脳内出血や心筋梗塞も過労死だよ」

「過労死」は、上記の「過労自殺」だけではありません。「脳内出血」や「心筋梗塞」など身体が破綻して亡くなるのも「過労死」に入ります。

こちらも年間の患者数を見てみましょう。下記に「脳・心疾患の労災請求件数と労災認定件数」を書き出しますね。

左側が「労災請求件数」で、右側が「労災認定件数」です。過去10年分を書き出します。左側が「労災請求件数」で、右側が「労災認定件数」です。

◎「脳・心疾患:労災請求件⇒認定件数」

➀「2014年:763件⇒277件」
➁「2015年:795件⇒251件」
③「2016年:825件⇒260件」
④「2017年:840件⇒253件」
⑤「2018年:877件⇒238件」
⑥「2019年:936件⇒216件」
⑦「2020年:784件⇒194件」
⑧「2021年:753件⇒172件」
⑨「2022年:803件⇒194件」
⑩「2023年:1023件⇒216件」

「労災請求件数合計:8399件」
「労災認定件数  :2271件」
「労災認定率     :27%」

https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001314678.pdf
(出典:厚生労働省:令和6年版過労死等防止対策白書より:10月12日利用)

上記は、「厚生労働省」が発表した「脳・心疾患の労災請求件数と労災認定件数」です。

左側が「労災請求件数」で、右側が「労災認定件数」ですが、請求と認定にはタイムラグがありますから、左の数字と右の数字が対応しているものではありません。

しかし、「労災請求」しても全部が「認定」されるわけではなのいですね。上記で「認定の規模感」は分かりますね。

コロちゃんが、上記の10年分をポチポチ計算してみると、2014~2023年の10年間の「労災請求」に対する「認定率は27%」でした。「労災被害者」の3割に満たない数字です。

現実には「労災請求」にまで進まない方もいるでしょうから、「過労死」への「労災認定率」はもっと低いと思われますよ。

なお、「厚生労働省」が発表した「令和6年版過労死等防止対策白書」をお読みになって見たい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。298ページありますよ

https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001314678.pdf

4.「会社は社員が思うほど社員のことを思っていないよ」

上記では、「被雇用者」が身を粉にして「長時間労働」をした結果の「過労死」と「労災認定」を見てきました。

ここでは、コロちゃんが普段から思っていたことなのですが、社員が会社の事を考えるほど、会社は社員のことを考えていないという事実を見てみましょう。

「労働分配率」と言う言葉があります。この「労働分配率」とは「企業が事業活動によって生み出した付加価値のうち人件費としてどれくらい分配されているかを示す指標」です。

要するに「企業の儲け」の内の「人件費」の割合ですね。

この「労働分配率」は、高すぎても低すぎても良くないと言われています。高すぎれば、社員は喜びますが、他の投資ができなくなって生産性がさがります。

また、低すぎると社員の士気が低下し生産性が下がってしまいます。

この「労働分配率」が「大企業」では下がってきているのです。

下記に「企業規模別の労度分配率」を書き出しますね。データでは「2003~2021年」の全年代が記載されていますが、一部だけ抜き出します。

◎「企業規模別労働分配率推移:2009年⇒2014年⇒2021年」

➀「大企業  :64.8%⇒55.0%⇒52.4%」
➁「中規模企業:78.7%⇒76.4%⇒78.8%」
③「小規模企業:89.3%⇒81.1%⇒91.0%」

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2023/shokibo/b1_3_3.html
(出典:中小企業庁:2023年版中小企業白書より:10月12日利用)

「労働分配率」は、不況期に分配率が上昇し、好況期に低下するという経験則があります。それは不況期で「企業収益」が減っても、直ぐに人件費を下げられないからです。

上記でみる「2009年はリーマン危機の翌年に」なりますので、「労働分配率」は上昇しています。しかし、その後の「労働分配率」は、企業規模別で分かれています。

「大企業」は低下していますが、「小規模企業」は上昇しています。「中規模企業」は横ばいですね。

これを見ると、コロちゃんは「大企業のケチ!」と言いたくなりますよ。
( ゚д゚)、ケチ!!

「大企業」ほど、社員のことを考えていないことが上記の「労働分配率でわかる」と、コロちゃんは考えていますよ。

それに比べれば「中規模企業」はまあまあで、「小規模企業」は健闘していると言いたくなりますね。

どうやら「小規模企業」は人手を多く使う産業が多く、人件費の割合が高いことが「労働分配率が高い」理由のようですね。

上記を見たコロちゃんの視点は、企業はしっかり利益を確保した上で「人件費を調整している」のですから、「社員は長時間労働などの無理な働き方をすることは無いよ」というものです。

一言で言うと、「あなたが無理しなくとも会社は困りませんよ」ですよ。

そしてもし「身体」を壊したら、「労働災害認定は請求の3割しか認定されませんよ」と付け加えたいと思いますよ。

5.「このままじゃ過労死するよと思った時には・・」

そこで、もしあなたが「このままじゃ過労死するよ」と思った時に、どうすれば良いのかのコロちゃんの経験則を書いてみますね。

誰しもが、長い人生でそのような時があるかも知れません。 コロちゃんも若い時に転職後に「長時間労働」を続けたことがありましたね。

そして「連日クタクタになるまで働いた」こともありました。そんな仕事で疲れている時には目先の足下しか見れません。

そんな時には、「視点を変える」ことが効果的なのではないかと思うのですよ。

もし、若くして「過労死」などの悲惨な事態に出会わなければ、その後は長い人生が待っています。

そうなんですよね。身体を壊すなどしなけば、誰もがその後長い「充実した将来の生活」があるはずなのですよ。

「過労死」するほど疲れている時には、視線は足下を見るので精いっぱいですが、その時に意図的に視線を大きく広げてみるのです。

例えば以下に、多くの方は「老後まで働くことを考えている」ことのデータを書いてみますね。

現在の多くの方たちは「会社員」として何歳ぐらいまで働いているのでしょうか。

「平均実効引退年齢」と言う数値があります。これは「40歳以上の就業者のうちで労働市場から引退した人の平均年齢」です。

この調査は「OECD」が公表しています。2020年の日本の「平均実効引退年齢」は下記になっています。

◎「平均実効引退年齢:2020年」

➀「男性:68.2歳」
➁「女性:66.7歳」

コロちゃんは「大腸がんを発症※」したために62歳で退職せざるを得ませんでしたが、多くの皆さんが「年金受給年齢の65歳」を越えて働いていることがわかりますね。

また「内閣府」が「高齢者の経済生活に関する調査」で、60歳以上の就労希望をアンケート調査しています。下記ですね。

◎「何歳まで収入を伴う仕事をしたいか?」

➀「65歳くらいまで:25.6%」
➁「70歳くらいまで:21.7%」
③「75歳くらいまで:11.9%」
④「80歳くらいまで :4.8%」
⑤「働けるうちはいつまでも :20.6%」
⑥「仕事をしたいとは思わない:13.6%」

https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r01/zentai/pdf/s2.pdf
(出典:内閣府:令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果より:10月12日利用)

上記を見ると、➀~④の「65~80歳くらいまで働きたいが64%」を占めており多数派となっていますね。

今のコロちゃんと同じ「⑥仕事をしたいとは思わない:13.6%」は、たったの1割強しかいらっしゃいませんでした。

どうやら、多くの高齢者の皆さんは、まだまだ働きたいと考えているようですね。人間身体を大切に使えば、かなりの高齢まで働けるようにできているようですよ。

なお、参考までに「健康寿命※」を見ておきましょう。

「2019年の健康寿命」は「男性72.68歳、女性75.38歳※」となっていますよ。

(※健康寿命:健康上の問題で日常生活に制限がなくても自立して過ごせる期間の平均)
(※厚生労働省:e-ヘルスネットより)

どうでしょう。多くの皆さんは、老後まで長く働くことを考えて生きているのです。これを見れば、足下の「過労死の環境」は抜け出した方が得だと思われませんか?

皆さん、疲れた時には視線をこのぐらいまで拡げましょう。

大事に使えば、長い一生を過ごせる人生なのですから、若い時の一時期のために「身体と精神」を壊してしまったら、もったいないですよ。

6.「生き方は自分で決めたいよ」

コロちゃんは、現在は「腰痛」のために働けないと考えていますが、上記の「まだ働きたいという64%」の方々を否定するわけではありません。

ただ、コロちゃんが一つ懸念するのは「働かないと生活できない」となる方々です。

高齢になれば、誰しもが身体が不自由になってきます。人によって「早い・遅い」の違いはあるかも知れませんけど、必ずいずれ訪れてきます。

コロちゃんは、その時に「働かなければ生活できない」と追い込まれた高齢者の方がたは「辛いだろうな」と思うのですよ。

今の社会では「老後は自己責任」となっています。

しかし、「少子高齢化」で「社会が縮小」に向かう中では、必ず「勝者と敗者」が生まれてしまいます。

その時に、しわ寄せを被る「高齢者」の方たちを救うのは、やはり「社会」しかないと思うのですよ。

コロちゃんは、高齢者の働く場が広がり、働きたい高齢者が増えることは良い事だと思っていますし、ボランティアや自治会・町内会で活躍されることも素晴らしい事だと思っていますよ。

しかし、それらは高齢者自身が自ら選択することですよね。

そうではなく、生活のために否応なく働かざるを得ない状況に高齢者が追い込まれるようなことは、社会であってはならないことだと考えているのですよ。

今日は、若い方に「過労死するほど働かないで」のテーマで、「過労死」のあれこれを見てきましたが、「過労死からの脱出法」はいかがだったでしょうか。

コロちゃんの話しは、いつの間にか「健康であれば健康寿命まで働けるよ」との話しになってしまいました。

お若い方たちには「過労死しなければその後には長い充実した人生が待っている」ということをお伝えしますよ。

7.「コロちゃんと過労死」

コロちゃんは、1980年代の30代の半ばに「転職」をしています。その時のコロちゃんは、2人の幼児と乳児を持つ父親でした。

だからコロちゃんは一生懸命に力を振り絞って働きましたよ。

あの頃は・・・週にすると65時間以上も働きましたから、今では完全にアウトで「過労死ラインオーバー」でしたね。
(週48時間労働から週40時間労働への移行は1999年から)

その時に同僚たちとの話で出ていたのは、「身体が弱いヤツは身体を壊すが、それよりも怖いのは身体が丈夫なヤツは後で内臓をやられる」と言う話でした。

キツイ労働が長時間続くと、身体と精神の堅固な人間は「内蔵にダメージが蓄積する」と言われていたのです。まさに「過労死そのもの」ですよね。

幸いコロちゃんは、そこまでいかずに済みました。

その「秘訣」と言うほどのものではないですが、コロちゃんは「仕事」と「家庭」を自分の心の中で完全に分けていました。

「お仕事コロちゃん」と「家庭の父親コロちゃん」とが、二つの世界を行き来するイメージですね。二つの世界を移動する都度に「スイッチを切り替え」たのですよ。

それで「仕事のストレス」を隔離することが出来ていましたね。

しかし今から振り返って考えると、その頃の「ストレスと体力の消耗」がコロちゃんが60歳時点で発症した「大腸がん※」と、その後の「悪性リンパ腫※」の発症に何らかの影響があったのかも知れません。

(※コロちゃんの大腸がんと悪性リンパ腫はその後治癒となりました)

「内臓疾患」の怖い所は、ダメージが後から出てきて、気が付いた時には元の健康体に戻れないことですよ。

今のコロちゃんは、もう「こらいまれ」まで生き延びていますから、あまり思いを残すことはありませんが、お若い皆さんは絶対に「過労死」等と言う道に足を踏み入れないでいただきたいですね。

コロちゃんは、若い時に聞いたミュージックの「教訓その1」を思い出しましたよ。

「♬命は一つ人生は1回だから命を捨てないようにね♪青くなって・・逃げなさい・・♬」
(1970年:歌:加川良:作詞:上野瞭・加川良:作曲:加川良)

そうなんですよ。過労死しそうな状況に追い込まれた時には、「♬逃げなさい隠れなさい♪」ですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Margaret8によるPixabayからの画像

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