【社会考】駅前には「年寄り」がいっぱい居たけど

社会

今日コロちゃんは駅前に来ました。最近はあんまり駅まで出て来ないんですよね、電車での遠出はほとんどしなくなりましたから。

久々に銀行ATMでお金を下ろしに来たんです。最近はカード決済がほとんどですので、現金はあまり使わないので、ATMの利用も数ヶ月ぶりです。

周りを見渡すと、多いですね「お年寄り」が。

だけど、「年寄りが多い」ってよく話題に上がりますけど、コロちゃんとこの駅は田舎ですからお年寄りばかりですが、都会では若い方ばかり見かけますよね。

日本全体でみるとお年寄りは、どのくらいの割合なんでしょうね。

1.お年寄りが多いのは間違いないけど・・・

家に帰ってポチポチと調べると、日本の総人口は1億2484万人。その内の65歳以上は3625万人、15〜64歳は7428万人、15歳未満は、1458万人とありますね。

これじゃ、65歳以上がいっぱいいるとしか分からないよね。そうだ、各年代別に見てみよう。

2.40歳台後半男性が人口ボリュームゾーン

コロちゃんたちのお年寄り年代が一番多いかと思っていましたら、もっと多い年代がいらっしゃいました。

人口を男女年齢別で分けてみると、2020年の最大のボリュームゾーンの年代は、47〜50歳の男性と、72〜74歳の女性でした。

ちょっと、ちょっと、ホントにそうなの! ((((;゚Д゚)))))))

そうなんです。コロちゃん年代の男どもは、もうボリュームゾーンではなくなっていたのです。

そう言えば、コロちゃんの先輩でも亡くなられた方がチラホラいらっしゃいますね。男の方が早く亡くなりますからね。減ってるんですね。

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出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ 人工ピラミッド画像 より

3.団塊世代とヘビーブーム世代

こうやって上記のグラフを見ていると、日本の人口のボリュームゾーンは二つあることがわかります。

一つは上の橙色ゾーンにある「団塊世代」(第一次ベビーブーム 1947~1949年生まれ)です。1945年の終戦の後に、やっと訪れた平和の中で産まれた方々です。

団塊世代の3年間では、毎年260万人以上が産まれました。昨年の2022年は80万人を割り込むと予想されておりますから、現在の3倍以上の赤ちゃんが産まれたのですね。

もう一つのボリュームゾーンが、その下の青色ゾーンにある、団塊世代が家庭を築いてから産まれてきた「団塊ジュニア世代」(第二次ベビーブーム 1971~74年生まれ)です。

団塊ジュニア世代の4年間では、年間の出生数は200万人強ですから、親世代より少し減りました。

その後の人口動態を見ると、その後の世代ではベビーブームは起こらなかったことがわかります。

4.団塊世代の退出は続く

コロちゃんは、正確には団塊世代よりもちょっとだけとした下の年代です。だけど、もうおじいちゃんですから、あんまり見た目は変わりません(^.^)

団塊世代の男たちが、既に社会のボリュームゾーンの座を40台後半の男性に明け渡したことを、今見てきました。

団塊世代は今後順次減少していきます。その一番若い方は、今年(2023年)に74歳になります。

来年2024年になると、全ての団塊世代の皆さんが75歳以上の後期高齢者となるのです。その時に何が起こるのでしょうか。

下記の表をみると、70~74歳の方の27.2%の方が働いていらつしやいますが、75歳以上になると9%に低下しています。

2番目のボリュームゾーンである団塊世代の方の、労働市場からの退出が進むのです。社会への影響は、当然あると思います。

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_2_1.html
参照:内閣府ホーム 平成30年版高齢社会白書 1.就業・所得

5.人手不足が社会基盤に影響

2025年以降は、少子化だけではなく団塊世代の退出によって、日本の労働市場の縮小が加速するでしょう。急激に労働人口が減少することは明らかです。

社会の基礎的基盤を維持する為に、多くの人たちが奮闘する事になると思います。

上記の表を見ても分かるように、団塊ジュニア以降の人口ボリュームゾーンの膨らみはありません。日本社会の苦闘は長期間になると思います。

OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

6.日本の中心も重心も40歳台後半に

日本は民主主義国家です。数の多い人たちの意思が日本社会を動かすのです。

既に男性人口ボリュームゾーンは40歳台なのですから、これからの日本を設計するのも40歳台の方たちに担ってもらいたいですね。

現在は政治家も企業の経営者も、まるで「老人クラブ」です。この方たちは、過去には成果を挙げられたのかもしれませんが、今後は無理でしょう。

この様な現状を作り出してしまった方々なんですから。

7.20年後の日本社会

現在ボリュームゾーンとなられた40台後半の方々が、今の団塊世代の年齢になる20年後の日本社会の姿が下記の表です。

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出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ 人工ピラミッド画像 より

現在よりも、はるかに状況は厳しくなります。

現在の団塊世代はまだ団塊ジュニア世代が支えてくれていますが、20年後には、団塊ジュニア世代を支えてくれるボリュームゾーンは見当たりません。

今、賢く社会を組み直していかないと将来の困難は目に見えてます。

8.少子化対策も必要だけど

子ども手当や家族社会保障給付などは必要だし、行うべきですね。

だけど、今から少子化対策をどんなに強化しても、上記のグラフの構造は20年先までは決まっているのですから、状況は変わりません。

コロちゃんは、戦略的に日本社会を賢く縮小するように政策誘導をすべきだと思います。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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