おはようございます。今朝は朝から雨がザーザー降っていました。ワンコとの散歩も中止です。
しかし、ワンコの毎朝の行事(💩+💦)はさぼるわけには行きません。コロちゃんは、痛い腰をさすりながら、近くの高架下までワンコを抱っこしていきました。
あー、雨はヤダヤダ。
(*´д`)ヤダヤダ
今日は「消費支出と物価と年金生活者」についてポチポチします。
1.「家計調査」での「消費支出」の動き
総務省統計局は、先日9日月5日に「家計調査」を発表しています。
この「家計調査」は毎月1回発表になりますので、コロちゃんはいつも注目しているのです。
総務省が発表した「7月の家計調査」の「二人以上の世帯の消費支出」は、1世帯当たり281.736円で、実質では、前年同月比5.0%の減少でした。
また、家計の「実質消費支出」が減少となりました。
下記のグラフをご覧ください。
「総務省統計局 家計調査報告」より
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf
出典:総務省統計局 家計調査報告 家計調査報告-2023年(令和5年)7月分-より(9月8日利用)
上記のグラフは、「二人以上の世帯の家計調査報告」です。3月以降の「消費支出」がマイナス圏に沈んでいることが見て取れます。
それでは、今年に入ってからの「二人以上の世帯の家計調査」を見てみましょう。
1月 ー0.3%
2月 +1.6%
3月 ー1.9%
4月 ー4.4%
5月 ー4.0%
6月 ー4.2%
7月 ー5.0%(この数値が今回発表になりました)
この数字を見ると、2月のみプラス1.6%となっているものの、他の月はすべてマイナス圏に沈んでいます。そして5月以降はだんだん悪化しています。
「消費支出」が回復している様子は見受けられません。春闘での「賃上げ」の波及効果はなかったようです。
2.「家計調査」での「実収入」の動き
この総務省統計局の「家計調査」では、「勤労者世帯の二人以上の世帯の実収入」も調べて発表しています。
「勤労者世帯」の「二人以上の世帯」ですから、コロちゃんのような「単身・無職」とは比較はできないのですが、世の中の動きを見るのによい指数ですから見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。上記の「消費支出のグラフ」と似ていますがこちらは「実収入」になります。
「総務省統計局 家計調査報告」より
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf
出典:総務省統計局 家計調査報告 ―月・四半期・年― より(9月8日利用)
上記は「勤労者世帯の二人以上の世帯の実収入」です。下記に書き出します。
1月 ー1.7%
2月 -0.8%
3月 ー4.5%
4月 ー1.4%
5月 ー7.5%
6月 ー5.6%
7月 ー6.6%(この数値が今回発表になりました)
これはひどい数値ですね。「実質収入」が、今年に入ってからの全期間でマイナスとなっています。
「勤労者世帯」ですから、4月からは「賃上げ」の影響があるはずなのですが、この数値からは、影響は全く感じられません。むしろ、4月以降のマイナスは大きくなっています。
これだけ、「実収入」がマイナスとなれば、「消費支出」が減少となっているのも当然のように思われます。
3.「毎月勤労統計」の「実質賃金」の動き
先日の9月8日に厚生労働省では「毎月勤労統計」の「就業形態別の現金給与総額」を発表しました。
こちらの調査では「一人当たりの賃金」や「一人当たりの労働時間」「常用雇用者数」などを調査発表しています。
その内容によると、7月の一人当たりの「実質賃金」は、前年同月比でマイナス2.5%と、16ヶ月連続の減少となり、減少幅は6月のマイナス1.6%から更に広がっています。
以下のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 毎月勤労統計調査」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r05/2307p/dl/pdf2307p.pdf
出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年7月分結果速報 より(9月8日利用)
上記のグラフの上の「太い黒の実線」は、実際に支給された「名目賃金」です。
こちらは春闘の賃上げの影響もあり、プラス圏にあるのですが、物価上昇率を加味した「実質賃金」(下の細い黒の実線)はマイナス圏にあり、先月6月よりも更に下がっています。
今年2023年の1月以降の「実質賃金」の数値を見てみましょう。下記をご覧ください。
1月 ー4.1%
2月 ー2.6%
3月 ー2.9%
4月 ー3.0%
5月 ー1.2%
6月 ー1.6%
7月 ー2.5%(この数値が今回発表になりました)
このように「実質賃金」がマイナスになっているのは、物価が上がっているからです。雇用者が受け取るお給料の金額(名目賃金)は、この7月でも1.3%増と増えているのです。
ところが、物価上昇を加味した「実質賃金」は、下がってしまっているのです。
このように総務省「家計調査」の「勤労者世帯の二人以上の世帯の実収入」と、厚生労働省の「毎月勤労統計」の「現金給与総額」の二つの調査結果が出ています。
そのどちらの調査でも、「実質賃金」が低下していることがわかっています。
4.「年金生活者」の年金額の裁定額(賃上げ)
コロちゃんたちの「年金生活者」の、2023年の裁定額(賃上げ)は1.9%です。
厚生年金の平均受給額は「14万5665円(2021年)」です。裁定額(賃上げ)が1.9%では、2768円にしかなりません。
これでは、到底物価の上昇には追い付きません。多くの方は支出を切り詰めて「生活防衛」に勤しんでいると思います。
5.「消費者物価指数」の上昇
8月18日に、総務省が「消費者物価指数」(CPI)を発表しています。
以下に今年の「消費者物価指数」(CPI)を記載します。「変動の大きい生鮮食品を除く総合指数」です。
1月 4.2%上昇
2月 3.1%上昇
3月 3.1%上昇
4月 3.4%上昇
5月 3.2%上昇
6月 3.3%上昇
7月 3.1% 上昇
もう、コメントがいらないくらいに、毎月「消費者物価」が上昇しています。この物価上昇が続く限り、「実質賃金」や「実質年金額」の低下は続きます。
ホント、嫌になっちゃいますね。
6.「円安」はまだまだ続きそう
また、「物価上昇」の原因として、もう一つの要素「円安」があります。
1万円の商品を輸入しようとする時に、「円安ドル高」となると、ドル表示の価格が変わらなくとも、円が安くなった分だけ多く支払わなければならなくなります。
為替相場が「円安」となると、「輸入物価」が上がりますから、多くの輸入商品の価格が上昇します。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 金融 為替」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2022/04shihyou/shihyou1-12_2-1.pdf
出典:内閣府 金融 為替 より(9月8日利用)
上記のグラフは、「為替レート」の2021年11月~2022年4月の推移です。上方向が「円安」ですね。
青線が「ドル円」の為替レートですが、昨年2022年3月以降は急激に円安方向に上昇しています。
このグラフの右側に、「2022年4月19日の127.34円の最高値」が記載されていますが、このブログを記載している「2023年9月8日の「ドル円レート」は147.21円」と円安が更に進行しています。
円安は、「輸入物価」の上昇を招きます。
先日に、ガソリン価格の高騰を伝えた報道には、下記のような記事がありました。
「補助金の影響を加味した2022年初めからのガソリン価格の上げ幅(1㍑19円)のうち、円安が押し上げに影響したのは16円分となり、全体の寄与率は84%」
「輸入物価」の高騰の大部分は「円安」要因が占めると報じているのです。
この「物価上昇」の一因である「円安」は、まだまだ進みそうです。ということは、まだまだ「物価上昇」が続くということになります。
7.「物価上昇」を止めてください
今日の「ブログテーマ」は「年金生活はつらいよ」です。
現在進んでいる「物価上昇」は、まだまだ続きそうです。しかしコロちゃんのような「年金生活者」には、生活を切り詰める以外に、打つ手がほとんどありません。
コロちゃんの生活費は、昨年11月の「9.9万円」から、今年8月の「11.3万円」へと、14%も増加しているのです。
「年金生活者」の今年の裁定額(賃上げ)は、1.9%(2800円弱)でしかないのです。
このコロちゃんの「聞くも涙、語るも涙、読むも涙の、清貧生活」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
この「物価上昇」で困窮しているのは、ひとりコロちゃんのみではありません。日本全国の多くの「年金生活者」と、多くの「低所得の国民の皆さん」が困っているのです。
「物価上昇」の一因である「円安」は、「日本銀行」の「ゼロ金利政策」と「金融緩和政策」が原因です。
そろそろ「物価上昇」を止める方向に「金融政策の転換」をしても良い時ではないかと、コロちゃんは思っています。
「物価上昇」は、「年金生活者」と「低所得層の国民」の敵だと、コロちゃんは強く感じています。
何とかしてよ、岸田さん、お願いしますよ!
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい
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