【社会考】「中国経済」が不振を極める

経済

おはようございます。コロちゃんは今朝も朝寝坊してしまいました。今朝目を覚ましたら、まだ4時だったのですよね。コロちゃんは、あくびをしながら、麦茶を一口飲んでからまた寝たのですよ。

そうしましたら、次に目を覚ました時には、あっという間に6時を過ぎていました。

これは、いきなり時間が飛んでいるから「タイムスリップに違いない!」と、コロちゃんは思いましたが、時代は「戦国時代」ではありませんでした。

(「小説家になろう」には、そのようなストーリーの小説が沢山あります。コロちゃんも時々読んでいます)

今朝はただコロちゃんが、一旦目を覚ました時より2時間熟睡しただけだったようです。あわててワンコの散歩に出かけると、もう朝日がすっかりのぼるところでした。

コロちゃんが後で帰宅後に、「日の出の時間」をアマゾン・エコーに聞いてみましたら「午前6時32分です」との返事です。

だんだんと「日の出の時間」も早くなってきましたね。春の到来が待ち遠しいです。

その「日の出のフォト」を下記に添付しておきますね。皆さんもこのフォトを見て目を覚ましてください。

コロちゃん以外はみんな起きてるよ!)

そうでしたか、ごめんなさいね。
ヾ(゚д゚ゴメンチャイ

最近のコロちゃんは、朝に早起きしてしまって寝られないと言う事が無くなりましたね。痛み止めで服用している「トリプタノール」の副作用ですね。

このお薬は「腰痛の痛み止め」だけではなく、不眠にも効きますね。コロちゃんは、以前は眠りが浅かったですから、喜んでいますよ。

今日は「中国の経済が不振を極めている」カキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「不振を極める中国経済」

☆「中国は多数政党制なの?と、民主集中制とは?」

☆「振り子の国中国と、コロちゃんが見た故宮博物館」

☆「引っ越し出来ないお隣さん」

1.「不振を極める中国経済」

コロちゃんは、中国の歴史や政治・経済に興味を持って、普段から注目しています。そこで先月に「中国は成長できるのか?」というブログ記事を投稿しています。

その時に「出口の見えない中国の不動産不況」と「中国に迫りくるデフレの影」をお伝えしましたが、どうやらその後も「回復する」どころか、より一層深刻化が進行しているようです。

それでは、この間にコロちゃんが気が付いた点をカキコキしてみますね。

①「中国のGDP成長率」

先月1月17日に、中国の国家統計局が2023年の「GDP成長率」が、人民元建てで前年比5.2%増えたと発表しています。

この前日に、中国の李強首相がスイスで開かれた「ダボス会議」で、「2023年のGDP増加率が実質で5.2%程度なった模様だ。政府目標の5%前後を上回り中国経済は回復している」と強調したと伝えられています。

ただこの数字は、「人民元建て」であり、「ドル建て」にすると前年よりも「マイナス0.5%」と20年ぶりのマイナスとなるとも報じられています。

また、アメリカのある調査会社は「中国の実際の成長率は1.5%程度だろう」と、「住宅建設などの不動産投資や企業の設備投資は成長にほぼ寄与しなかった」と推測するレポートを発表していますね。

以前から中国政府の「公的統計」には、懐疑的な目で見る向きも存在しますから、実際のところは不明ですね。

しかし、「中国の成長率」が1%下振れすると「世界の成長率」を0.21%押し下げると試算されていますので、何とも不安をあおる報道です。

1970年代以降の「日本」を振り返ると、一度下がった「成長率」が再び上がることはなかったのです。

もちろん単純に過去の「日本」と現在の「中国」とを同一視するのは間違いかもしれませんが、何とも気になるところですね。

下記に「日本」の「過去の実質GDP成長率の推移」を書いておきます。ご参考にしてくださいね。

◎「日本:実質GDP成長率推移」

①「1956~1973年度平均:9.1%」
②「1974~1990年度平均:4.2%」
③「1991~2022年度平均:0.8%」

上記の様に過去の「日本経済」では、一度下がった「GDP成長率」は、再び元に戻ることはなかったのです。

おそらく「日本」の置かれた「経済的条件」が変化してしまったのでしょう。

コロちゃんは、「中国経済」がこの上記の「日本経済」の後をトレースするのではないかと、懸念を強めていますね。

②「日・米・韓・欧州で中国離れ」

先日2月5日に、「日・米・韓・欧州での中国の貿易依存度が下がっている」と報じられました。

「アメリカ」は、最大の貿易相手国が「中国」から「メキシコ」へと変わり、貿易相手国の「中国首位陥落」は17年ぶりと伝えられています。

「日本」は、4年ぶりに「アメリカ向け輸出」が最大となり「中国向け」を超えています。そして「韓国」も2023年12月単月では20年ぶりに米中が逆転したと報じられています。

また「欧州」でも、「イギリス」の輸入相手国1位が「中国」から「アメリカ」へと変わり、「ドイツ」では2024年は「アメリカ」が「中国」を抜く勢いだと報じられています。

「欧米・日韓」は、これまでは対中国で「デカップリング(経済分断)」ではなく、「デリスキリング(リスク軽減)」と言っていましたが、どうやらその境目は限りなく一体化し始めたようです。 

このような動きは「国際貿易」が「経済合理性」ではなく、「安全保障」という政治的意思で進められていくということですから、コストの上昇や成長率の減速要因となると思われますね。

「経済」は時間差をおいて、社会の隅々まで影響が出てきますから、いずれ私たちの生活にも「コストアップ・物価上昇」の要因となって、影響を及ぼしてくると思うと危惧を憶えますね。

③「中国経済のデフレと日本化(ジャパニフィケーション)の進行」

「日本経済」が1990年のバブル崩壊以降に、長い「デフレ経済」に陥って「失われた30年」を体験したことは、もう多くの皆さんの共通の記憶と認識となっているかと思います。

コロちゃんも、この30年間はちょうど30代後半から定年退職までの期間となりましたから、リアルタイムにその「経済低迷」を見てきました。

そのコロちゃんの乏しい経験・知見から見ても、最近の「中国経済の低迷」は、日本の「失われた30年」とよく似ているのですよね。

まずは、先月1月31日の「中国格安店が台頭」との報道です。新聞報道ですが「中国の地方都市を中心に格安業態の出店が広がっている」と報じられています。

その記事では「スナック菓子のディスカウント店『趙一鳴零食』が、地方都市を中心に出店し、2022年末の700店から2023年末には4倍の2900店超に拡大した」と報じられています。

これらの中国国内の「格安店」は、お菓子だけではなく、「食品・日用品・靴・アパレル」でも積極的に出店が進んでいるとも伝えられています。

これらの風景は、コロちゃんが見てきた「日本」の1990年代の「100円ショップの台頭」とそっくりによく似ています。

あの頃の日本では「マクドナルドのハンバーガー、1個¥59円(2002年)」、「吉野家の牛丼、一杯¥280円(2001年)」と「デフレ化」での「価格破壊」が世の中を席巻していたのです。

そして、最近の中国の「物価下落」です。

中国の1月の「消費者物価指数」は、前年同月比でマイナス0.8%と、4ヵ月連続で下落したと報じられています。

中国の「国内需要」が不足し、景気の停滞が長引いています。ゼロコロナ終結以降の回復が見えてきません。

このまま「物価の下落が続く」と、かつて「日本」であったように「物価は下がるものだ」との「デフレ心理」が定着する懸念もあります。

いわゆる「物価は下がると言うノルム(社会規範)」ですね。それが一度変わってしまうと、その後の長い間にわたって続いてしまうと言うのが「日本」での知見です。

この「ノルム(規範)」という言葉は、黒田前日銀総裁も良くお使いになっていましたね。

一度世の中に「物価は上がらないものだ」とのノルム(社会規範)が「定着」してしまうと、なかなかデフレから抜け出ることが出来なくなるという文脈でお使いになられていました。

そして最近の「中国の製造業」の「景況感の悪化」です。

1月の「購買担当者景気指数(PMI」)が、4ヵ月連続で好調・不調の境目である50を割り込んだと報じられています。

このPMIは、2023年4月以降は、9月を除いた全月が50を下回っていたとしています。

これも「日本」でよく見られた風景です。

日本の「製造業とサービス業のPMI」は、2008~2010年代前半にかけて50を下回る期間が長く続いていました。

この50を下回る理由は単純です。「需要が不足している」のです。

しかし、その「需要不足」の理由が「中国のGDPの3割を占める不動産業界の不振にある」となると、打つ手はないと言うのが現状でしょう。

「日本」でも1990年代末の「バランスシート不況」の脱却には、2000年代の前半までの10年間程度かかっていましたね。

コロちゃんは、権威主義的国家の「中国」ならば思い切った「施策」がうてると考えていましたが、なかなかそうは進まない模様です。

➃「中国金融経済の混迷」

「中国」で「不動産不況」が深刻化していることは、既によく知られていますが、深刻化が進んでいるのはそればかりではありません。

先月1月23日には、中国で2024年に満期を迎える「社債」は6兆8000億元(約140兆円)に達したと報じられています。

この内容は「地方政府系の投資会社」である「融資平台」の増加が目立ち、この「償還額」は2026年までの3年間で20兆元(約400兆円)に達すると報じられています。

これらの「社債」は、果たして「デフォルト」せずに済むものでしょうか?

また「中国の企業や家計」が、2023年に外国と取引した資金は、687億ドル(約10兆1千億円)と大幅な流出超過となっており、この「流出超過」は7年ぶりと報じられています。

これは中国富裕層の「資金逃避」もあるかと思われますが、日本や欧米企業の「チャイナリスク」への対応も相当占めていると思われます。

中国国内から、資金が逃げ出しているのです。

その「中国」から逃げ出した資金が、現在の日本の株式市場に流れ込んで、活況を呈しているのですから、経済の流れは面白いものです。

上記の様な複合的な要因があると思われますが、2月6日には「中国の民間企業の株式時価総額」は、2023年末までの2年半で6割減少したと報じられています。

中国の当局は、株価維持のために「カラ売りの制限」や「国家隊」と呼ばれる「中国政府系ファンド」を動員して、「株価の買い支え」を行なっていますが、先行きは不透明となっています。

この「中国金融の混乱と低迷」も、日本の1990年代末とよく似た風景だとコロちゃんは思いましたよ。

日本の1990年代にも「株価の下支え政策」として「PKO(プライス・キーピング・オペレーション)」を実行していました。

しかし、今から振り返ると当時の「PKO(株価の下支え策)」は、「バブル経済」の後始末をしないで、「バランスシート不況」を長引かせただけの効果しか得られなかったと言われています。

この「日本の教訓」を、今の「中国指導部」は知らないはずはないのに、同じ轍を踏んでいるとコロちゃんは思いましたよ。」

2.「中国は多数政党制なの?」

中国という国は、よく「中国共産党の1党独裁」と言われています。これは実態を表していますが、公式には違っています。

実は他にも「民主党派」とされる「8つの政党」があるのです。以下の8つの政党です

◎「中国:民主党派」

①「中国国民党革命委員会」
②「中国民主同盟」
③「中国民主建国会」
➃「中国民主促進会」
⑤「中国農工民主党」
⑥「中国至公党」
⑦「九三学舎」
⑧「台湾民主自治同盟」

これらの8つの「民主党派」は、いわゆる日本の野党のような存在ではなく、「長期共存し相互に監督し肝胆を相照らし栄辱を共にする」参政党だとされています。

日本のイメージでは、いわゆる「閣外協力」のようなものですね。しかし、実際に権力を握って行使しているのは、ご存じの通り「中国共産党」だけです。

現実には「中国国家」の指導は、「中国共産党」の一元支配となっています。それも「日本」などと比べると、かなり強力な「支配国家」です。

3.「民主集中制とは?」

そして、これはコロちゃんの考えなのですが、日本人が「中国共産党」を見る視線はどうしても「日本」の組織をイメージしてしまいます。

例えば「自民党」や「立憲民主党」の組織や、組織内の上下の関係などを「中国共産党」に投影してみてしまのです。

あるいは日本中どこにでもある「会社」の、社長と社員の上下関係を思い浮かべたりします。

しかし「中国共産党」は、そのような「柔らかい組織」ではないと、コロちゃんは考えています。

「中国共産党」は、1921年にコミンテルン(国際共産主義組織)の指導の下に結成されたとあります。

この時期のコミンテルン(国際共産主義組織)を運営していたのは、当時の「ソビエト連邦」です。その「ソ連」の「権力政党」は「共産党(ボリュシェヴィキ)」です。

「中国共産党」は、その「ボリュシェヴィキ」の「組織論」をそのまま受け継いでいるのです。

その「ボリュシェヴィキの組織論」は、徹底した「中央集権が特徴」とされています。

日本語では「民衆集中制」と訳されますが、下部組織員が上級機関および指導者の決定に無条件に従うものとされています。

コロちゃんの理解では、組織内での「異論の議論」は許されますが、組織外での「異論の発信」は許されないとされています。

そして、上部機関や指導者の方針には、無条件で従わなければならない。

「民主集中制」とは、名称に「民主」が付いていますが、一般の「民主」のイメージとは全く真逆な「組織論」だと、コロちゃんは思っていますね。

「中国共産党」は、内部にいろいろな方針の異論があっても、外には一切漏れてこない「鉄の組織」を「指導理論」として持っていると思います。

だから、今の「中国経済の混迷」についても、なかなか異論は外部には聞こえてきません。

しかし昨今の経済の実情に対して、「中国共産党」の内部で大きな不安と不満が膨れ上がっているとしても、コロちゃんは驚きませんよ。

4.「振り子の国・中国」

この章の「振り子の国・中国」は、昨年の12月25日に投稿した記事の一部ですが、「中国の実情」をよく表していると思いますので、もう一度このブログで掲載しますね。

「中国」という国は、外から見た限りでは「中国共産党」の「一党支配」ではありますが、指導部内には様々な考え方の方がいるとされています。

①「中国の紅と専」

「中国」には「毛沢東」という「建国の英雄」がいて、1958年に「大躍進政策」という「共産主義政策」を進めました。

この政策は大失敗して、一説では2千万人の餓死者を出したと言われています。

この時代の「中国共産党内」には、共産主義を急速に進めようとする「毛沢東」と、先に経済を大きくしようとする「劉少奇・鄧小平」などに分かれており、政治闘争となっていたされています。

この「中国共産党内」の二つの潮流は、今も受け継がれており、前者を政治思想を重視する「紅」路線、後者を経済成長を重視する「専」路線と呼ばれています。

面白いのはこの「紅」路線は、政治思想を中心としますから「左派」と呼ばれ、国際協調と経済重視の「専」路線は「右派」とされていることです。

「日本」や「欧米」では、民族主義的な国内の伝統重視派は「保守・右翼」と呼ばれていますから、「中国」は右・左が逆なのです。

現在の「習近平総書記」は、「政治重視」の左派の「紅」路線ですね。最近死去された「李克強前総理」は経済重視の右派の「専」路線と言われています。

②「紅と専の間を、振り子がいったりきたり」

このような視点で「中国の歴史」を見ると、「中国」は「紅路線」と「専路線」の間で振り子のようにいったり来たりしているように見えてきます。

下記の黒丸の数字が「紅」路線の「政治優先」の指導者たちです。

そして、白丸の数字が「専」路線の「経済優先派」の指導者たちです。

❶「毛沢東 1958年 大躍進路線」(紅路線・左派)

②「劉少奇 1959年 国家主席」(専路線・右派)

❸「文化大革命 1966~1976年」(紅路線・左派)

❹「華国鋒1976年」(紅路線・左派)

⑤「鄧小平 1973年」(専路線・右派)

⑥「江沢民 1989年」(専路線・右派)

⑦「胡錦濤 2002年」(専路線・右派)

❽「習近平 2012年~」(紅路線・左派)

上記の⑤~⑦の指導者3人が、「中国」に高度成長をもたらした「専」路線(右派)の経済優先派の指導者たちですね。

上記で見ると「中国」の国家指導者と路線が、振り子のようの「❶❸➍❽紅(政治優先)」と「②⑤⑥⑦専(経済優先)」の間で、揺れ動いていることがわかります。

コロちゃんの理解としては、「❶❸➍❽紅(政治優先)」の時代には「政治的な締め付け」が強くなり、国家の一体性が高まってきます。

しかし、「❶❸➍❽紅(政治優先)」で進むと経済成長率が低下します。そこで次の指導者は「②⑤⑥⑦専(経済優先)」となる。

しかし「②⑤⑥⑦専(経済優先)」が進むと、今度は経済は成長しても「腐敗」と「格差の拡大」が進み、社会が不安定化して、その後は再び「❶❸➍❽紅(政治優先)」の時代が訪れるように見えます。

現在は、「⑥江沢民(1989年~)~⑦胡錦涛(~2012年)」まで続いた長い「②⑤⑥⑦専(経済優先)」の反動の時代ですね。

「❽習近平2012~」政権の「❶❸➍❽紅・政治優先」の時代となっているように見えます。

しかし、最近の中国の様子を見ていると、やはり「政治優先」の「紅」路線では、歴史で見て来たとおり経済は成長しないようですね。この後どうなるのか気になるところです。

コロちゃんは、今後の「中国」には、いずれ再び振り子が戻って「経済成長」を優先する「専(経済優先)」の時代が訪れると考えていますよ。

その時期は、習近平総書記の任期の次の区切りである、2027年の次期「党大会」であるかも知れませんね。

5.「コロちゃんが見た故宮博物館」

コロちゃんは、10年近く前に「中国」の北京に観光旅行で訪れたことがあります。

今は亡き妻と二人で飛行機に乗って、北京空港でまだ結婚前の「次男」と合流して、3人で「故宮博物館」も見てきました。楽しかったですよ。

その時の故宮博物館の広さと建物の豪華さは、さすが中国4000年の歴史を象徴するだけあって、圧巻されましたね。

現在のような建築機械がない時代に、人力だけを使ってあれだけの建物群を建築するためには、強力な「中央集権国家」が必要だったと思われます。

コロちゃんは、この「故宮博物館」をめぐっていて、その強力な「中央集権国家」についての、フランスの歴史人口学者の「エマニュエル・トッド」の学説を思い浮かべました。

「エマニュエル・トッド」は、ソ連・中国・ベトナム・ユーゴスラビア・アルバニアなどの「共産圏」の地図が、「外婚制共同体家族の分布図(ユーラシア大陸)」と一致することに偶然気が付いたというのです。

(ユーラシア大陸とは、ヨーロッパからアジア全域になります)

この「外婚制共同体家族」とは、「いとこ婚を認めない共同体家族」のことです。その特徴は、「親子間は権威主義的で兄弟は平等」です。

「中国」は、中国共産党政権が発足するはるか以前の古代から、「親子間は権威主義的な社会制度」がもともとあったと言うのです。

いえいえ、その関係は逆ですね。

「中国は古代から親子間は権威主義的の土壌」があったから、後世に「共産主義政権(権威主義的政権)」が成立したと言うのです。

ちなみに「エマニュエル・トッド」は、「日本・ドイツ」を「直系家族」と分類しています。

その特徴は「男子長子が結婚後も親と同居し全てを相続。親子関係は権威主義的で兄弟間は不平等です」。

「日本・ドイツ」も同じく「親子間は権威主義的」ですから、戦前日本は「天皇制国家」が、そして第1次大戦以前のドイツも「ドイツ皇帝:ヴィルヘルム2世 」が戴冠し「権威主義的国家」が成立していたと言うものでしたね。

話がそれましたが、コロちゃんが「故宮博物館」を見て感じたことは、よほど強力な「権威主義国家」でなければ、「故宮博物館」の建造のような国家事業は遂行できなかっただろうということです。

この「故宮博物館」と比べれば、日本の「平安時代遺産」などはかわいいものとなりますよね。日本では中国ほどの「権威主義国家」は成立しなかったのでしょう。

北京の「故宮博物館」は、明の永楽帝が1406年から14年かけて建てられたとされます。

その「明」の強力な「権威主義国家」を、その後に「中国共産党」が受け継いだと思うと、歴史の不思議さと面白さを、「故宮博物館」を見学しながらコロちゃんは思いましたよ。

なお、下記のフォトは、コロちゃんたち一行が「故宮博物館」を訪れた時に撮ったものです。今は亡き妻とコロちゃんが「故宮博物館」を背景に並んで微笑んでいます。

あの時は、楽しかったなー。
( ̄^ ̄゜)グスン

6.「引っ越し出来ないお隣さん」

コロちゃんは、「日本の歴史」を知りたいのは当然ですが、「中国の歴史」にも興味を持っています。何しろあの国は「卑弥呼の昔」から、日本と密接なかかわりがあった国ですからね。

「日本と中国」は、よく「一衣帯水の国」と言われます。

この「一衣帯水」という言葉の「一衣」は「衣服の帯」を言い、「帯水」は「海・川」を言います。

「両者の間には細い川などの狭い間しかなく、極めて近い」ことを意味しますね。語源は、古代中国の歴史書「南史-陳後主紀」からとされています。

コロちゃんから見ていての「中国」は、興味は持ちつつも、時々思わず「なんじゃそりゃ?」とつぶやいてしまう事もある「お隣さん」という所でしょうか。

「国と国」とでは、お互いに引っ越し出来るわけじゃないですから、今後も長くお付き合いしなけりゃならない「お隣さん」として見なきゃいけない「国」だと、コロちゃんは思っていますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Eva EngvallによるPixabayからの画像
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