【経済考】「定額減税」評判悪いよ

経済
teigakugenzei

お早うございます。今のコロちゃんは、やっと明日のブログ記事を書き終えて「ほっ!」とする間もなく次の原稿(この記事のことです)に取り掛かっているところです。

なぜ、こんなにコロちゃんが原稿カキコキをしているのかというと、一昨日の土曜と日曜に「毎日2話」投稿したために、貯金(原稿ストック)がなくなってしまったのです。

「だからそんなの無理だって言ったじゃないの」、「土日は2話だなんて労働基準法違反のブラック労働だよ!」byコロちゃん
…(¯。¯;)ブツブツ

しかし、コロちゃんは一度「了解」した以上は、契約は守らなければなりません。コロちゃんは「義理堅い」のです。

だけど、ちょっとぐらい文句を言ってもいいよね。

「編集長のバ・・・ゲフンゲフン・・いい男ー!」byコロちゃん

悪口も満足に言えないヘタレなコロちゃんでした。

今日は「定額減税評判悪いよ」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「1人4万円の定額減税があるよと、新聞社説でも・・・」

☆「減税は消費に回るのか?と、岸田総理の思惑は?」

☆「コロちゃんはムリだと思いますと、コロちゃんの金銭感覚」

1.「1人4万円の減税があるよ」

6月に入って、いよいよ「岸田総理」の肝いりの「目玉政策」である「1人4万円の減税」が実施されます。

その内容は、以下の通りです。

◎「6月から行なわれる減税」

➀「減税額は一人当たり年間で所得税が3万円住民税が1万円の計4万円」(夫婦と子ども2人の場合4万円×4人=16万円の減税)

➁「所得が1805万円、年収が2000万円以上は対象外」

③「減税総額は5兆円規模、対象者は9500万人」

➃「納税額が少なく減税しきれない世帯には現金給付を組み合わせる」(4万円分を減税しきれず現金給付を組み合わせる「調整給付」の対象者は3200万人※)

(※詳しくは下記に)

⑤「住民税非課税世帯など(1700万世帯)には1世帯あたり10万円を給付」

ざっと、上記のような内容になるようですが、ちょっと踏み込んで調べてみると、いやいや複雑怪奇な内容でした。

➀「1人3万円の所得税減税は複雑怪奇?」

下記のイラストをご覧ください。内容は下に書き出します。

「国税庁 月次減税額の⾦額が控除前税額の⾦額を超える人の場合」より

https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/0023012-317.pdf
出典:国税庁 令和6年分所得税の定額減税のしかたより(6月2日利用)

上記のイラストは「国税庁」が発表している今回の「減税額の控除方法※」です。

(※控除:控えて除くこと:一定金額を差し引いて負担を軽減すること)

ここでは「4人家族の所得税減税額3万円×4人分=12万円の控除額の例」です。(住民税1人1万円の控除は下記で)

まず、12万円(4人分)の控除は、最初は「6月給与」から控除され、しきれない分を「6月賞与」から控除します。

それでもしきれない分は、順次7月・8月・9月・10月・11月と控除されます。

そしてそれでも残った分は、12月分以降から控除するのではなく、12月に年末調整によって、12月の給与支払い後に残った減税額を集計して、居住する「自治体から給付金」を受け取るとなるようです。

そして、この「自治体からの給付金」ですが、「1万円単位で切り上げ」となっていますから、例えば2万1千円の場合は3万円給付となるそうですね。

いやいやお得というか「大盤振る舞い」ですね。まあ、財源は「借金(国債)※」ですけど。

(※財源は予備費から2.5兆円、残りは国債となっています)

また複雑なことには、この「給付金が2回になる」人も出て来るというのです。

「年収と家族構成から給付が発生する可能性が高い人」には、先行して6月時点で給付を行なうとされているようなのです。

その方々には、更に年末の時点で「調整額」が給付されるものと思われますから、2回に分けて給付金を受け取るとなりそうですね。

➁「1人1万円の住民税減税は0円の月と減税の11ヵ月」

さて、次は一人当たり1万円の「住民税減税」ですが、以下のようになります。

「住民税」は、前年の所得をベースに決定されます。2~3月の「確定申告後」に自治体にデータが渡り、毎年5~6月に「住民税の通知」がなされます。

それで「住民税」の年度は毎年6月〜翌年5月末となっているのです。

今回の1人1万円の「住民税減税」は、まず2024年6月分は全国民の「住民税」が0円とされます。

その後に残った減税額が、「2024年7月~2025年5月」までの11ヵ月間に等分して控除されます。

はてさて、この上記のコロちゃんの拙い説明で今回の「5兆円減税」のイメージがつかめたでしょうか。

「わかんない」って方は、コロちゃんの説明が悪いんじゃないからね! 元の「減税案」が複雑すぎるのが悪いんだからね!
( *¯ ^¯*)フンッ

さてここまで書いて来て、コロちゃんの感想を書きましょうね。

「こんなめんどくさいやり方を考えたのは誰だよ! わっかんねーよ!」byコロちゃん

これじゃ、事務を担当する全国の事業会社の「事務担当者」と、地方自治体の「担当者」は間違いなくてんてこ舞いになるでしょうね。

それに、こんなに毎月「馬のションベン※」みたいに、細く長い期間の「税金控除」なんて、貰ったってふところが暖かくなった実感なんかありゃしないよ。
ケッ( ゚д゚)、ペッ

(※下品な発言でゴメンナサイ。全ては怒りのためだとお見逃し下さい。なおコロちゃんは馬のションベンを見たことはありません)

この「減税が消費に回る」って考えたやつの顔を見てみたいですよ。これでは年内の「消費支出のプラス転換」はムリっぽそうですよ。

2.「新聞社説でも・・・」

上記のように、今回の「5兆円減税」の実行段階のやり方に思わず激高してしまったコロちゃんでしたが、お仲間がいらっしゃいました。

それは「経済界のオピニオンリーダー※」である「日経新聞様」の「社説欄」です。

(※オピニオンリーダー:人々の意思決定に大きな影響を及ぼして世論を形成する人)

6月1日の「社説」は「定額減税の押し付けで消費は目覚めるか」と題した論考ですが、コロちゃんのように「怒りで下品に陥る」ことなく、理路整然と堂々とメチャンコに叩いています。

どれどれ、この「社説」のところどころを掻い摘んでご紹介してみましょう。

「減税にこだわるあまり複雑な仕組みとなり、事務作業や自治体から悲鳴の声」

「消費下支え効果にも疑問符」

「月々で数千円程度の場合も多く、物価高に苦しむ家計が助かるとの心理も薄まろう」

「煩雑さばかりで実感の乏しい減税策で消費をどこまで刺激できるのか」

いやいや、実に歯切れのよい「啖呵」ですね。そして最後の締めは以下のとおりです。

「消費の弱さの根底には財政や社会保障の持続性に対する不安があろう。人気取りの思惑が透ける減税策ではなく、中長期的な戦略をもって政府は取り組むべきだ」

思わずコロちゃんは拍手をしちゃいましたよ。
(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ

いやいや「日経新聞」を購読していてよかったですよ。こんな胸のすくような素晴らしい「社説」を読めたんですからね。

だけど、ここまで言い切っちゃってると、「岸田総理」に嫌われちゃいますよ。大丈夫なの?

なお、この「日経新聞」のとても読んでスッキリする「社説」をお読みになりたい方は下記のリンクのクリックをお願いします。

[社説]定額減税の押しつけで消費は目覚めるか - 日本経済新聞
岸田文雄首相肝煎りの定額減税が6月から始まる。物価高対策として昨秋、唐突に打ち出された施策だ。減税にこだわるあまり複雑な仕組みとなり、事務作業を担う企業や自治体から悲鳴の声が上がる。肝心の消費下支え効果にも疑問符がつくといわざるをえない。定額減税は1人あたり4万円だ。所得税から3万円、住民税から1万円差し引かれる。扶養...

3.「減税は消費に回るのか?」

今回の「岸田総理」の「5兆円減税」は、ひとえに多くの方々にこのお金を消費に回していただくことを念頭に実施されています。

要するに、フトコロに貯め込まれてしまったら困るのです。何しろ「経済の好循環」に進みませんからね。

そこで「限界消費性向」という「経済学の概念」を考えてみましょう。

いえいえ難しい内容ではありません。政府からもらったお金を、皆さん全員が全部使い切ると言う事はありません。

お金に余裕がある方は、1度に4万円の「定額減税」があっても、その分は使わずに銀行口座に眠りっぱなしとなるでしょう。

コロちゃんも、4万円頂いても別にその分を余分に何かを買おうなんて考えていませんしね。

実は、過去のいろいろな給付のその後の使い道を「追跡調査」すると、あまり使われていないんですよね。

①「2020年特別定額給付金10万円の使われ方」

2020年にコロナ禍への対策として、「国民一人当たり10万円」が配られたことを憶えていらっしゃるでしょうか。

総額で13兆円の国費を投入した「バラマキ」でしたが、その後にどのように使われたのかの追跡調査が行なわれています。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府ホームページ 特別定額給付金の消費増加効果」より

https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/08seisakukadai22-0.pdf
出典:内閣府ホームぺージ 特別定額給付金が家計消費に与えた影響より(6月2日利用)

上記は「内閣府」が発表している「特別定額給付金(2020年:1人10万円)」が支給後にどのくらい使われたかの調査結果です。

上記のグラフのように「支給された週」に一旦消費されましたが、直ぐに低下しました。

この「調査報告書」には、以下のように記載されています。

「2020 年5月以降に支給された『特別定額給付金』は、全ての世帯への給付事業で・・・支給の5週間前から 10 週間後までの消費増加効果は、給付額の 22%程度であった」

「この結果は、コロナ禍における給付金や過去に行われた給付金について消費増加効果を計測した他の研究とおおむね同程度であった」

コロちゃんは、以前より「給付金」があまり使われていないことは聞いていましたが、「消費に回った」のが、たった22%だったとまでは知りませんでしたね。

今回の岸田総理の「5兆円減税」も、これらの研究結果からは、20%程度の消費増加効果しかないものと思われますね。

②「エコノミストの試算」

コロちゃんがネットで、この「5兆円規模減税」の効果を調べていると、何人かのエコノミストの方がその効果を試算しています。

報道によりますと、第一生命経済研究所の熊野英生氏は「定額減税によるGDPの浮揚効果を実質で0.26%と試算」していました。

また「IMF(国際通貨基金)」は2月に「所得税減税」を巡って「成長に及ぼす影響は限定的」との見方を示したと報じられています。

どうやら、今回の「5兆円:1人4万円減税」は専門家の間でも、あまり効果はないと考えられているようですね。

果たして「岸田総理」はどのように考えているのでしょうか?

4.「岸田総理の思惑は?」

コロちゃんの様な不肖のおじいちゃんが、一国の総理大臣が何を考えているのかなどということは、わかるはずもないのですが、そこをちょっと許していただいてちょっと推測をしてみたいと思います。

「岸田総理」が今一番望んでいることは「経済の好循環」の実現だと思いますね。

もし、それが実現できたならば「失われた30年」から脱却の指揮を執った「名宰相」と、歴史に名を刻むことができますし、今後の「長期政権」への足掛かりにもなります。

その「経済の好循環」は、このブログではすでに何度も紹介していますが、また確認しておきましょう。

下記をご覧ください。

◎「経済の好循環」

①「賃金上昇で消費拡大」⇒
②「消費拡大で物価上昇」⇒
③「物価上昇で企業売り上げ増加」⇒
④「企業売り上げ増加で企業利益増加」⇒
⑤「企業利益増加で、賃金上昇」⇒

●一番上に戻り、そのループが繰り返される。

これを見ると、最初の「①賃金上昇で消費拡大」のメカニズムがまだ達成されていないことが確認できます。

「消費支出」は、昨年2023年3月以降は12ヶ月連続でマイナスとなっていますからね。

「日本」の家計が支出する消費額の総額は、2020年に約280.5兆円(※)で「経済全体(GDP:539.1兆円)」の50%以上を占めています。

(※消費者庁:令和3年版消費者白書より)

ここから計算すると「5兆円減税」で直ぐに消費される消費性向を20%とみると、1兆円が消費されることとなり、年間で0.35%ほど消費が増えます。

しかし、これで次の「②消費拡大で物価上昇」にまで点火することができるのかどうかまでは、コロちゃんには分かりません。

ただ、岸田総理は下記の「春闘賃上げ率」では、まだ力不足だと考えているからこそ、今回の「5兆円減税」に踏み込んだものと思われまね。

なお、下記にここ数年の「春闘賃上げ率」を書いておきますね。

「岸田総理」が就任したのは2021年の10月ですから、春闘への要請は翌年の2022年からになります。

◎「春闘賃上げ率」

➀「2021年:1.78%」
➁「2022年:2.07%」(岸田総理要請はココから)
③「2023年:3.58%」
➃「2024年:5.17%」(連合第5回集計結果:➀~➃は7月の連合最終集計結果)

果たして「岸田総理」の「政治的冒険」の、「5兆円減税」+「➃2024年賃上げ率:5.17%」は、今後「経済の好循環」という形で現れるのでしょうか?

なんか、こう書いているとちょっとドキドキしますね。「政治はドラマだ!」なんちゃって。
v(´∀`*v)

5.「コロちゃんはムリだと思います」

ここまで「政策」が煮詰まってきますと、後は「消費がプラス転換」するかどうかが次のステップになります。

しかし、コロちゃんは思うんですよ。

「朝三暮四」って言葉がありますよね。

これは中国の「荘子」にある言葉なのですけど、猿にトチの実を「朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと喜んだという故事です。

今の「日本の国民」は、「1人4万円やるよ」と言っても、どうせ後から増税で回収するだろうとわかっちゃっているんですよね。猿みたいに今貰っても喜びませんし、使わないと思いますよ。

今多くの高齢者や生活が苦しい方たちは、将来が不安なんですよ。

もしも病気になったら、今の生活から下に転落してしまうのではないかとか、将来高齢者になった時には、ちゃんと生活できるだけの年金がもらえるのかとかの不安があるのですよ。

今は報道でもネットでも、物価上昇で苦しい生活を訴える人の声はいくらでも流れていますからね。

まあ、今回の「岸田総理」の「5兆円減税の賭け」がどういう結果が出るのかは、年内には分かります。コロちゃんも皆さんも、その結果を興味深く待っていましょうね。

6.「コロちゃんの金銭感覚」

コロちゃんは、お金については多分他の人とはちょっと違った感覚を持っているのではないか思います。

それは、目的をもって活動していることには「お金を惜しまない」のです。

もちろん「貧しい青年だったコロちゃん」ですから、「お金を惜しまない」といってもたかが知れた金額ですよ。

しかし、何かをやりたいと考えた時には、持っているお金はほとんどつぎ込んでいましたね。

それは「金銭感覚」というよりも、「その姿勢が生き様をあらわす」という信念の様なものがあったと思っていますね。

だから「お金」よりも「生きる姿勢」を重視していたのです。その時にバランサーをなってくれていたのが、今は亡き妻です。

彼女は「生活が第1」ですから、そのようなコロちゃんを「実生活」に引き戻す役割を果たしてくれていましたね。

だからもともと「無頼型・破滅型」に進んでもおかしくなかったコロちゃんを、「日常生活に着地させてくれた」と、コロちゃんは今でも感謝していますよ。

コロちゃんは、夫婦はお互いに無い所を補う合う関係が望ましいと思っていますね。こればかりは、1人暮らしでは得られないところです。

だから、コロちゃんは今までの「人生経験」からも、今の若い方々にはぜひ結婚生活に進んで欲しいと思っていますよ。

今日は「定額減税評判悪いよ」から、あれこれ見て歩きながら、最後にはコロちゃんの「のろけ噺」に着地しましたが、このようなおじいちゃんもいるんだと、暖かく見ていただければ嬉しいですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

KanenoriによるPixabayからの画像

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