【経済考】「スタグフレーション」を知っていますか?

経済

おはようございます。昨日はコロちゃんちで今年初めて「クーラー」を使用しました。

最近の日々は、数日間雨が降ったかと思うと、翌日からはカラッと晴れ上がる日々が続いていましたが、これまでは少々暑くとも「扇風機」でしのげていました。

それが、昨日は天気予報では「最高気温31℃」と報じていましたが、コロちゃんちの住む地方では更に上がったみたいです。

コロちゃんちの居間では、午前中はまだ過ごしやすい気温だったのですが、午後に入るともういけません。とうとう温度計が30℃を指してしまいました。

コロちゃんは、無理に我慢するのは「熱中症」のもとと、先日もこのブログで書いたばかりでしたので、とうとう「クーラー」のスイッチをポチと入れましたよ。

だって、このブログで「コロちゃん熱中症になる」なんて発表するのはイヤですものね。

昨日の午後は、ワンコも部屋の片隅でフローリングの床にベターっと全身を張り付けて寝ていましたよ。多分あそこの場所が、居間で一番涼しいのでしょうね。

コロちゃんは、せっせと「麦茶」をガブガブ飲むようにしましたよ。

今日は「あなたはスタグフレーションを知っていますか?」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「スタグフレーションが新聞に出ているよと、断言はしていないけど・・・」

☆「スタグフレーションとはどんなものだったのかと、スタグフレーションの原因は原油高騰」

☆「失われた30年と呼ぶべきかと、スタグフレーションの怖さ」

☆「1974年の暑い夏と、1970年代ではサークル活動が活発に行われていた」

☆「暮らしにくい世の中をどう生きるのか?」

1.「スタグフレーションが新聞に出ているよ」

コロちゃんが新聞をバサバサ読んでいましたら、ある記事の欄で「スタグフレーション※」」という言葉を見てびっくりしました。

(※スタグフレーション:景気の後退と物価上昇が同時に進行する状態:スタグネーションとインフレーションを組み合わせた合成語)

この「スタグフレーション」については、後で詳しく触れますが、この「経済現象」は1970年代の日本で起きて、大変な騒ぎになっていたのです。

何しろ1974年のことでしたから、今から50年ほど前です。当然若い方は全くご存じないでしょうけど、コロちゃんは当時はまだ20代のバリバリの青年でしたから、まだ覚えているのですよ。

それで、新聞で「スタグフレーション」という言葉を見て、ひょっとしたら今後の「日本」が、再び「スタグフレーションの時代」が来るのかとびっくりしたという次第です。

2.「断言はしていないけど・・・」

この「記事・論考」は、「日経新聞」の「Opinion欄」ですから、記事というよりも「本社コメンテーター」の論考ですね。「小竹洋之氏の署名論考」です。

冒頭は「バブル崩壊後の失なわれた30年の出口には、穏やかなスタグフレーションが待っていた」と始まりますが、直ぐにその後が続きます。

「そう言いたくもなる日本経済の姿である」、ふむふむさすがに断言はしていませんね。

だから「警世の論考」でしょうか。要するに「スタグフレーションが来るかもしれないよ」と言いたいのでしょう。

そしてその根拠は、以下のようにあげています。多くはエコノミストや教授の発言などですね。コロちゃんが簡単にまとめてご紹介しますね。

◎「スタグフレーション懸念の理由」

➀「2023年7~9月期の3四半期の実質成長率は、マイナス・ゼロ・マイナス」

(しかし2024年4~6月期はプラスに持ち直す予測が多い)

➁「実質個人消費は4四半期連続で減少」

(所得が増えないと消費が伸びないという当たり前の結果)

③「世帯が物価上昇で2024年度の負担増は平均10.6万円」

(賃上げの効果で2024年10~12月は実質所得が増加すると見るが円安・原油高で目減りする懸念)

上記の➀~③も、その下の「カッコ内の意見」も同じ「論考」内に書き込まれた主張です。

ただし➀~③は「スタグフレーションに繋がる事実」で、「カッコ内の意見」は「その判断に慎重となる事実」ですね。

上記の理由により「もはやバブル後ではないという見方と、偽りの夜明けに終わりかねない見方がせめぎ合う難しい局面だ」との「中里透上智大学准教授」の意見を紹介してます。

あとの結論は「潜在成長率を引き上げるための地道な努力を根気よく続けるしかない」と纏めています。

しかし「論考」の、最後の言葉は「衆院総選挙に向けて大盤振る舞いの財政出動と金融緩和の維持を求める与野党の声は強まるだろう。それは日本をひよわな花に戻す結果にならないか」としていますね。

何とも現在の「政府・日銀」への「不安と不信」が漂ってくるような「論考」だと、コロちゃんは思いましたよ。

なお、この「日経新聞」の「小竹洋之氏の署名論考」を読んでみたい方は、以下のリンクのクリックをお願いします。

ひよわな花に戻らぬよう 賢い財政政策で停滞回避を 本社コメンテーター 小竹洋之 - 日本経済新聞
バブル崩壊後の「失われた30年」の出口には、緩やかなスタグフレーション(景気停滞とインフレの共存)が待っていた。そう言いたくもなる日本経済の姿である。日経平均株価は34年ぶりに最高値を更新した。2024年の春季労使交渉(春闘)では、大企業が33年ぶりの大幅な賃上げに踏み切った。長期低迷を脱する兆しはみられるのに、肝心の...

3.「スタグフレーションとはどんなものだったのか」

次に上記で「日本経済」の今後の行先に起きるかも知れない「スタグフレーション」とはどのようなものだったのでしょうか。

コロちゃんは当時は20代前半ですから、「経済」のことなど何にも知りませんし興味もありませんでしたから「トイレットペーパーの買い占め」ぐらいしか覚えていません。

しかし、今からふり変えると1974年に第4次中東戦争がはじまり、原油価格が1973年の1バレル3.01㌦から1974年には11.65㌦にまで引き上げられています。ざっと4倍近くですね。

まあ2024年現在では1バレル77㌦になっていますが、1974年の「石油危機」は当時の「日本経済」には大きなショックを与えています。

この1974年は「消費者物価指数」が「23%の上昇」と凄まじい物価高となりました。

昨年2023年の「消費者物価上昇率」は「3.1%上昇」で大きく騒がれていますから、1974年の「23%の上昇」がどれだけ騒がれたのかがわかると思います。

そしてその1974年の「GDP成長率」ですが、戦後初めて▲1.2%とマイナスに沈みました。

現在では「GDP成長率」と言えば1%にも満たない0%台をうろうろしていますが、1974年は前年までは「高度成長※」でしたから、戦後初めてのマイナス成長に皆が大ショックを受けましたね。

(※1956~1973年:実質GDP成長率平均:9.1%)

この年1974年は、「物価が上昇(23%)」したにもかかわらず「GDP成長率がマイナス」という「スタグフレーション」という普段の経済状態とは違った様相を示していたのです。

4.「スタグフレーションの原因は原油高騰」

通常の「経済状態」では、景気が良くなると「消費者物価指数」は上昇します。そしてその「物価上昇」を抑えるのは「日本銀行」のお仕事になります。

「日本銀行」は、お金の金利を操作することにより、経済の過熱を防いだり、また冷やし過ぎを避けたりの調節を多くのデータをもとにして行なっています。

通常の経済の状態ならば、「金融緩和(金利を下げる)」すれば、景気は良くなるはずなのですが、それの調節が効かなくなったのが1990年以降の「日本経済」でした。

「日本銀行」は、景気を良くしようとして1999年に「ゼロ金利政策」、2016年からは「マイナス金利政策」にまで踏み込みましたが、それでも「GDP成長率」はさほど上がらない状態が続いていますね。

話しを「スタグフレーション」に戻しますと、この「スタグフレーション」とは普通の経済状況では起こらないはずのものなんだと思います。

1974年の「日本経済」で起きたことは、原因は「原油の高騰」とハッキリしています。

だから「日本」ではその後「省エネルギーの推進」によって、徐々に影響が軽減されていって「スタグフレーション」から脱出しています。

それでは、現在「スタグフレーション」の懸念があるとしたならば、その原因は何なのでしょうか?

5.「失われた30年と呼ぶべきか?」

日本国中のお偉い「経済学者の先生」や、数多くの「エコノミストの方々」がいても、「失われた30年」の原因について、コロちゃんが「定説」を聞いたことは在りません。

そりゃ「諸説」はありますよ。

最初の「失われた10年」は、バブル崩壊で「三つの過剰※」を抱えてしまって、その解消に10年強かかったと「経済学者」はだいたい合意しているみたいですね。

(※バブル期の三つの過剰:雇用・設備・債務)

しかしその後の20年については、「デフレ経済のせい」とか「賃金が上がらないから」とか、「賃金や物価が上がらないノルム(社会通念)があるから」と諸説が乱れ飛んでいます。

しかしコロちゃんは、上記の「日経新聞の論考」の「失われた30年の出口には穏やかなスタグフレーションが待っていた※」との表示をみて、ちょっとショックを憶えました。

(※この後には「そう言いたくなる日本経済の姿である」と続いています)

そうなんですよ。コロちゃんはこの「失われた30年」という言葉を使う時には、無意識に「いずれ取り返す30年なんだ」と元の姿に(成長する日本へ)戻ることが頭にあったのですよ。

しかし、今後「日本経済」がかつての1970年代~1980年代の成長率に、必ず戻るという必然性はないんですよね。

ここで過去の日本の「実質GDP成長率」を見てみましょう。

〇「実質GDP成長率推移」

①「1956~1973年度:平均9.1%」

➁「1974~1990年度:平均4.2%」

③「1991~2022年度:平均0.8%」

この①は「高度成長期」の先進国への「キャッチアップ成長」ですね。そして②が「ジャパンアズナンバー1」の時代ですね。

最後の③が「失われた30年(1991~2022年度平均0.8%)」の時代となります。

この数字を改めてみていると、これから迎えると思われる「③1991~2022年度:平均0.8%」の出口が、「②1974~1990年度:平均4.2%」に回帰するとは限らないんですよね。

そう考えていたら「失われた30年」という言葉が、コロちゃんの思考を縛っていたと思えましたね。

この「失われた30年」という呼び方には、「取り戻そう、そこに帰ろう」という価値観が自然に埋め込まれている言葉なのだと思うのですよ。

6.「スタグフレーションの怖さ」

コロちゃんがショックを受けた理由は、もう一つあります。この「スタグフレーション」の特徴は、上記でもご紹介しましたが、「景気の後退と物価上昇が同時に進行する状態」です。

それではその「経済情勢下」で「企業の賃上げ」はどうなるのでしょうか?

「景気後退と物価上昇が同時に起きる」のですから、「企業収益」が減少する可能性は高いです。もし、そうなった時には企業は「5%の賃上げ」などを毎年持続することはできないでしょう。

そうなったら、再び「デフレ経済に逆戻り」するかもしれませんね。

いやいや、まだ「スタグフレーション」に進むとは限らないのですから、コロちゃんの考えすぎかも知れませんね。

7.「1974年の暑い夏」

それでは、ここでちょっと視点を変えて、日本が「スタグフレーション」に陥った1974年にコロちゃんが何をしていたのかを見てみましょう。

「日本経済」が石油ショックで「スタグフレーション」に陥ったちょうどその年に、コロちゃんは今はもう亡くなった「妻」と出会っていました。

ちょうど夏の暑い盛りの8月でしたね。場所は山間のキャンプ場でした。

コロちゃんは、友人の誘いで「夏のキャンプ」に参加したのですが、のちに「妻」になった彼女も同じように女友達に誘われていたようでした。

1970年代の東京には、地方から出て来た若者が数多くいて、多くの自発的なサークル活動が、あちこちの地域で活発に行われていたのです。

コロちゃんが参加したキャンプは、何て名前のサークルだったかなー?

確か「・・若者キャンプ?」☚(*´∀`☚)まんまやん!

下記のフォトは、妻と仲の良かった「三人娘」です。向かって右端が「妻になった女性」ですね。今はもう「セピア色」になった思い出ですね。なんと50年前の写真ですよ。

可愛かったなー!
((*♥д♥*)))カッカワイスギルッ💕

「♬卒業写真のあの人はやさしい眼をしている・・・あなたは私の青春そのもの♪※」

(※卒業写真:1975年:歌:ハイ・ファイセット:作詞作曲:荒井由実)

コロちゃんは、日本経済が「スタグフレーション」という大変な「経済事象」に襲われたその頃に、まったく「経済」など考えていませんでした。

ただひたすら、「若さと青春の日々」を過ごしていましたね。まあ、いつの時代でも若者たちはそういったものだと思いますよ。

8.「1970年代ではサークル活動が活発に行われていた」

上記でコロちゃんと妻がキャンプ場で知り合った話を書きましたが、1970年代当時のことをちょっと追記しますと、当時の東京都には既に上京していた「団塊の世代」の巨大な若者の集団がいました。

「団塊の世代(1947~1949年生まれ)」は、年間260万人の出生数でした。2023年の出生数が73万人と伝えられていますから4倍近い数です。

その「団塊の世代」が1970年代に、進学・就職を機に、地方圏から3大都市圏に多数が移動したのです。

その数は地方圏居住者の約3割に当たる210万人が3大都市圏に移動したと伝えられています。

その若者たちは、都市圏で新たなつながりを求めて数多くのサークル活動を始めていました。その一つがコロちゃんと妻が知り合った「若者キャンプ」でした。

このようなつながりは、当時ではありふれたものでした。人と人とのつながりが薄い「暮らしにくい都市生活」の中で自然に発生したのです。

コロちゃんの時代は、その「暮らしにくい都市生活」を何とか生きる為に数多くの「若者たちのサークル活動」が成立していたのです。

9.「暮らしにくい世の中をどう生きるのか?」

そこで話を最近に移しますと、未婚で独身の若者たちが「暮らしにくい社会」となっていることは、コロちゃんたちの時代と同じだと思うんですよね。

コロちゃん時代は、その対処として「自主的なサークル活動」が生まれていましたが、現在ではそうはならないでしょう。

では、それに代わるような「活動・運動」はあるのかというと、コロちゃんは知りません。やはり若者たち自身が自ら見つけ出し、創り出すしかないのだと思いますね。

ただ「暮らしにくい社会」とは「先が見えない社会」と同義語だと思うのです。

だからコロちゃんは、過去のこのような体験も少しでも参考にならないかと考えて、思いきってお知らせしましたよ。

今日は「スタグフレーションを知っていますか?」というテーマで、コロちゃんの知る限りの知識をカキコキしてみました。

今後ホントに「日本経済」が「スタグフレーション」へと進むかどうかは、まだわかりませんが、何と言っても「転ばぬ先の杖」です。

少しでもその可能性があるならば、心の準備があるだけでも大分違うでしょうから、コロちゃんは気が付いた事はどんなことでも、いち早くお伝えしますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Khusen RustamovによるPixabayからの画像

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