【社会考】世界の中の「日本」のポジション

社会

今朝は散歩していて、すごく暖かかったです。気持ちいいですよね。こう気持ちがいいと、気分がウキウキしますので、ちょっと「広い視野」のお話をしてみたいと思います。

日本は、世界の国と比べて「格差は大きいの?」「政府は大きい政府なの?」「社会保障給付は大きいの?」。

日本は、世界の中では、どの辺に位置するんでしょうね。

どうです、大きな視野の話でしょう? 春らしく、答えも「心があったかく」なるといいんですけどね。

1.格差をしらべるには「ジニ係数」

日本って、ちょっと前の1980年代には「一億総中流」って言われていたんですよね。それから40年近くたって、ずいぶん変わりました。

格差が拡大してるって言われていますが、現在はどうなっているんでしょうか。社会の格差を調べるためには「ジニ係数」という数値を使います。

下記の引用をご覧ください。

「ジニ係数」

ジニ係数とは主に社会における所得の不平等さを測る指標である。0から1で表され、各人の所得が均一で格差が全くない状態を0、たった一人が全ての所得を独占している状態を1とする。ローレンツ曲線をもとに、1912年にイタリアの統計学者、コッラド・ジニによって考案された」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%8B%E4%BF%82%E6%95%B0
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「ジニ係数」最終更新 2023年3月12日 (日) 03:59 

格差が全くない状態を「0」、たった一人が所得を全部独占している状態を「1」で表します。

だいたい0.3以上は、格差が大きいとされ、0.4を超えると社会騒乱の警戒ライン、0.6を超えると革命が起きると言われることもあるそうです。

①「ジニ係数」国際比較

では、この「ジニ係数」で、日本は世界の国のどの辺に位置するのでしょうか。

下記の図表をご覧ください。

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/01-01-03-01.html
出典:厚生労働省 平成29年版 厚生労働白書ー社会保障と経済成長ー 図表1-3-1 OECD主要国のジニ係数の推移より(3月12日利用)

似たような形の線の中の記号があるので、ちょっと見にくいですが、全部で12ヵ国がこの図に乗っています。

格差が大きいとされる0.3以上の国が6ヵ国、格差が小さい0.3以下の国が6ヵ国となっていますね。

一番格差が大きい国は「アメリカ」です。

冒頭で、ジニ係数について言っていたことをもう一度言いますね。

「0.3を超えると格差が大きいとされ、0.4を超えると社会騒乱の警戒ライン」

一番ジニ係数が大きいアメリカは、この調査では0.4に近くまで上がっていますが、別の調査では、すでに0.4を超えている数値もあります。

間違いなくアメリカは「危険ライン」にいますね。

そして、次には「英国」「日本」と続きます。さらに「イタリア」「ニュージーランド」「カナダ」。ここまでが格差が大きいほうの6ヵ国ですね。

その下の格差が小さいジニ係数0.3以下の国は「ドイツ」「オランダ」「スウェーデン」「フィンランド」「デンマーク」で、最後の一番格差が小さい国として「ノルウェー」が出てきます。

やはり、北欧と中欧は格差が小さいですね。

日本はこれらの先進国の中では、「アメリカ」「英国」に次いで「格差の大きい国」だということがここで分かりました。

②「ジニ係数」国内推移

それでは、日本においては、このジニ係数は上昇しているのでしょうか。下記の図表をご覧ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-08-09.html
出典:厚生労働省 令和2年版 厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考えるー 図表1-8-9 所得再分配によるジニ係数の改善の推移 より(3月12日利用)

コロちゃんは、このデータを見て驚きました。1999~2005年までは上昇していますが、その後は2017年まで緩やかですが下降しています。

所得の推移データなどから、格差拡大がどんどん進行しているかと思っていましたが、ジニ係数はそうではないことを示唆しています。

日本の所得再配分機能は、ちゃんと働いているということなのかもしれません。

こう見てみますと、日本は、世界でみると、格差の大きいほうのグループにはいります。しかし、格差がどんどん進行するということにはなっていないようです。

2.みんなが国へ納めるお金は「国民負担率」

お国は、格差を是正する再配分をするためにも、皆さんから、税金のほかにもお金を徴収しています。

「税金」と「年金・健康保険・介護保険などの社会保険」の合計の割合を、「国民負担率」と言います。

下記の引用をご覧ください。

「国民負担率」

国民負担率とは、国民所得に占める租税負担率と年金・健康保険・介護保険など社会保険料(社会保障負担率)の合計の割合」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E8%B2%A0%E6%8B%85%E7%8E%87#:~:text=%E5%9B%BD%E6%B0%91%E8%B2%A0%E6%8B%85%E7%8E%87%EF%BC%88%E3%81%93%E3%81%8F%E3%81%BF%E3%82%93,%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「国民負担率」最終更新 2023年3月1日 (水) 11:35 

サラリーマンの皆さんの給料が「税込み」と「手取り」で大きく違っているのは、この「国民負担率」分が、給料から自動的に引かれているからですね。

最近は、この控除が大きくなっていて、ご不満をお持ちの方も多いと思います。

それでは、その「国民負担率」は世界と比べて、大きいのでしょうか。それとも小さいのでしょうか。

下記のグラフをご覧ください。

https://www.nta.go.jp/about/organization/osaka/education/kyozai/pdf/03/06.pdf
出典:国税庁ホームページ 国民負担率について、日本と諸外国を比べてみようより(3月12日利用)

この表を見ると、国民負担率では、「アメリカ」がいちばん小さいですね。

「日本」はその次に小さい。「ヨーロッパ」は軒並み負担が大きい。

皆さんは、税金や年金・健康保険などの負担が大きいと思っていらっしゃるかと思いますが、世界を見渡すと、日本は「国民負担率」が小さいほうの国です。

3.日本の「社会保障給付」は大きいか小さいか

「社会保障給付」と言うのがあります。その範囲は以下の通りです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21509.html
出典:厚生労働省 社会保障制度改革 給付と負担について より(3月12日利用)

皆さんに配分される「年金」「医療」「福祉その他」ですね。

この数字が少子高齢化の影響で年々拡大しています。

その様子は以下のグラフをご覧ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21509.html
出典:厚生労働省  社会保障制度改革 給付と負担について より(3月12日利用)

ここまで増え続けて、今後も増えることは確実です。なにしろ「高齢化」が進行しているのですから。

それでは、この「社会保障給付」の世界の様子はどうなのでしょうか。

下記のグラフをご覧ください。

https://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/09/03.html
出典:厚生労働省 政策レポート 社会保障の給付と負担の現状と国際比較社会保障担当参事官室 より(3月12日利用)

高齢化率に各国の違いがありますから、ちょっと見ずらいのですが、日本は、諸国に比べると高齢化率の上昇のわりに「社会保障費」の増加は比較的緩やかです。

また、その水準もアメリカよりは上ですが、ヨーロッパ諸国よりは下回ります。

このように見ていくと、日本の「社会保障給付」の世界との比較では、アメリカとヨーロッパのちょうど中間だと言えるのでしょう。

4.日本は「大きな政府」か「小さな政府」か

よく「大きな政府」か「小さな政府」かというお話を聞きますよね。さて、日本の政府はどっちなんでしょうか。

下記の引用をご覧ください。

https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je05/05-00201.html#:~:text=%E6%94%BF%E5%BA%9C%E6%94%AF%E5%87%BA%E3%81%AE%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86,%E3%80%8C%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E6%94%BF%E5%BA%9C%E3%80%8D%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82
出典:内閣府 平成17年度年次経済財政白書 第1節 小さな政府とは より(3月12日利用)

「内閣府」自身が「小さな政府だ」と発表しています、

上記で見たように、「国民負担率」が低いわけですから、「政府支出」が大きいはずがありません。

それでは、下記の図表で各国との比較を見てみましょう。

https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je05/05-2-1-01z.html出典:内閣府 平成17年度年次経済財政白書 第1節 小さな政府とは 第2-1-1図 OECD諸国の一般政府支出の規模(対名目GDP比)(2004年)より(3月12日利用)

日本よりも政府支出が小さい国は、アメリカと韓国以外は、人口規模が小さい国ばかりです。

日本は「小さな政府」の国なのです。

5.整理すると、どうなった

このように見ていくと、だいたい日本の世界でのポジションがわかってきました。

①ジニ係数

「格差」は、アメリカ・イギリスよりも下だけど、他の諸国よりは上で、全体としては「格差の大きい方」ですね。

しかし、最近の国内の格差の推移は、横ばいかやや下降ラインで、格差是正が機能しているようです。

ただ、平均所得がここ30年間で下がっているデータもありますので、これは、今後もう少し調べてみたいと思います。

②国民負担率

「国民負担率」も、アメリカよりは大きく、ヨーロッパ諸国よりは小さい。上記でも書きましたが、日本は「国民負担率」が小さいほうの国です。

ということは、世界と比べると日本は、まだ「負担」を増やす余地があるということになると思います。

皆さんがとても嫌がることは理解できますが、今後は増やす議論がいずれ出てくるでしょう。

③日本は「小さな政府」

GDP比の政府支出の規模を見ると、ほとんどの国が日本より大きいです。

ということは、日本は本来ならば、もっと大きな政府支出があっていいはずなのです。

収入が増えなければ、支出は増やせませんから、それには「借金」なり「増税」なりが必要となってきます。

そこで、前記の「国民負担率が小さい」というデータが出てきます。

この負担を増やす、すなわち増税ですね。

増税してヨーロッパと同じ程度の「大きな政府」という選択は有力な選択肢です。

④社会保障給付は少ない

この「社会保障給付」も、アメリカよりは多いが、ヨーロッパよりは少ないのが日本です。

しかし、日本は高齢化で年々この総額が増加していますから、この財源をどうするか今後問題となってくると思います。

日本の高齢化は、これまでのペースで今後も進むことを許してくれないのです。

6.増税して、「大きな政府」をめざそう

コロちゃんの考え方は、単純です。

世界を見渡すと、税金が少ないが給付も少ない「小さな政府モデル」と、税金が多いけど給付も多い「大きな政府モデル」の二つのシステムがあります。

「小さな政府モデル」がアメリカで、「大きな政府モデル」がヨーロッパですね。

日本は、今まで「小さな政府モデル」で「小負担、中福祉」の政策を進めてきました。その「小負担と中福祉」の差額が積み重なって、現在では1200兆円をこえる借金となっているわけです。

これでは「持続可能性」がありません。いずれ行き詰ります。

だから日本は、今後ヨーロッパモデルの「高負担、高福祉」の「大きな政府モデル」に代わるべきだというのが、コロちゃんの考えなんですが、どうでしょうか。

「高福祉」になれば、「低所得層」ほど恩恵を得られるのです。

「低所得層」の皆さんは、たとえ「増税」で一時的に苦しくなっても、その後の「医療費」や「教育費」「年金」などが手厚く保証されることにより、より大きな利益を得られるのです。

「将来不安」が解消されることも大きいですね。

その辺は、また改めてコロちゃんの考えをお伝えしたいと思います。

コロちゃんは、市井のリタイア老人ですから、間違っていることもあるかもしれませんが、ご容赦お願いします。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

gayuloによるPixabayからの画像
PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました