【社会考】お国の借金は、過去最大だって

社会

おはようございます。コロちゃんは、年金暮らしのリタイア老人ですから、質素で清貧な暮らしをしています。

できるだけ、年金支給額の範囲内で生活費を賄おうと、日々努力をしていますから、借金はありません。

しかし、今朝新聞をバサバサ見ていると、毎年大きな借金を積み重ねている方のことが載っていました。その借金総額は、1270兆円と巨額です。

その方のお名前は「日本国」さんです。

今日は、そのお話をポチポチします。

1.国の借金、過去最大の1270兆円

5月11日の日経新聞に、財務省が、国債と借入金、政府短期証券を合計した「国の借金」が3月末時点で1270兆円4990億円になったと発表したと報じました。

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国の借金1270兆円、過去最大を更新 コロナ対策で - 日本経済新聞
財務省は10日、国債と借入金、政府短期証券を合計した「国の借金」が3月末時点で1270兆4990億円になったと発表した。前年同期から29兆1916億円増え、7年連続で過去最大を更新した。新型コロナウイルス対策や物価高対応で国債の発行額が膨らんだ。増加ペースは加速している。2022年3月末時点の1年前からの増加額は24兆...

7年連続で過去最大を更新したとあります。

とにかく、今の政治家の方は、借金を返すどころか増やすことに全く躊躇を感じていないようですね。

「借金」は、いずれ必ず誰かが返さなければなりません。これだけの巨額となりますと、当然にして一世代では無理となりますから、未来の子孫に先送りすることとなります。

経済学的には、政府の借金は、増税して返済するか、インフレで通貨価値を下落させる(インフレ税)かしかないとされます。

どちらにしろ、負担をかぶるのは未来の世代です。

コロちゃんは、早くこのような「借金財政」から脱却してもらいたいと、心から願います。

2.このグラフ見ていると、借金をやめる気はないよね

それでは、現在の1270兆円もの巨額の借金が、どのようにして積みあがってきたのかの、過去の借金の経緯のグラフを見てみましょう。

下記の引用のグラフをご覧ください。

「財務省 一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移」より

https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/a02.htm
出典:財務省 わが国の税制・財政の現状全般  財政に関する資料より(5月12日利用)

上記の引用のグラフの、青い棒グラフが「建設国債」で、ピンクの棒グラフが「特例公債」です。

「建設国債」とは、道路や橋などの公共事業は後の世代に残るものですから、例外的に国債発行が認められているものです。

「特例国債」は、「建設国債」を発行しても、なお足りない財源について発行が許されているもので、「赤字国債」とも呼ばれているものです。

この「赤字国債」が、問題なんですよね。

上記のグラフのピンクの棒グラフをみてもわかるように、1990年前後の「バブル期」以外の期間は、ほとんどの期間にわたって、借金をし続けているのです。

これだけ、毎年借金をし続けていれば、それは金額も膨大になりますよね。

このグラフの右側に、ひときわ棒が高く伸びて入る年があります。2020年と21年です。

この年は、コロナ対策として、一気に借金を増やして、予備費を組んだのです。

2020年度には、補正予算で9.65兆円を積み、21~22年度でも、当初予算で5兆円ずつを計上しています。

このグラフの赤字国債の推移を見ていると、政府のお偉方は、借金をやめようとか減らそうとか考えているようには到底見えないと、コロちゃんは思いました。

3.防衛費財源が、予備費から

2020年度には、上記でも書いているように、コロナ禍の対策のために、お国は借金となる「国債」を発行して、巨額の予備費を積み上げています。

その使い残した予備費から、政府は防衛費財源に7000億円を流用しようとしていると、日経電子版が報じています。

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防衛財源、強まる巨額予備費頼み 確保法案の前提揺らぐ 来週にも衆院通過 - 日本経済新聞
防衛費増額を裏付ける防衛財源確保法案が来週にも衆院を通過する見通しとなった。政府は審議を通じ5年間で43兆円の防衛予算を賄う財源案を説明したものの、巨額の予備費で生じる剰余金に頼る構図が色濃い。日本の抑止力維持には安定財源の確保を急ぐ必要がある。12日の衆院本会議で立憲民主、共産両党が提出した塚田一郎財務金融委員長の解...

国民民主党の前原誠司氏は「予備費を余らせて防衛費の増額に使うとすれば、結局は国債をマネーロンダリングする形」だと指摘したと、報じられているのです。

確かに、この手法を使えば、形の上では、「国債」(借金)で防衛費を倍増したとはなりませんね。一旦「予備費」のポケットに入っていますからね。

しかし、そもそも「予備費」とは、予定できない災害対策などのための予算とされています。

それを、コロナ対策で積み増した予備費の残額が余っているから、防衛費に回すということは、理屈に合わないのではないでしょうか。

「防衛費倍増」をするのならば、予備費という枠からの流用などすべきではなく、正々堂々と「増税」なり「借金」なりをすればよいのだと、コロちゃんは考えます。

4.こういうのは「雪だるま」って言うんだよね

次に、日本の国債残高の推移を、ビジュアルで見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。

「財務省 普通国債残高の累増」より

https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/a02.htm
出典:財務省 わが国の税制・財政の現状全般  財政に関する資料より(5月12日利用)

上記のグラフをみてもわかりますが、「国債残高」(借金残高)は、当然のこととして右肩上がりに推移しています。

お国の借金はこの「国債」だけではありません。これ以外にも「政府短期証券」84兆4993億円と金融機関借入金49兆6167億円があります。

これだけ巨額の借金が、私たちの後の世代へプレゼントされるのです。

さすがに、コロちゃんはこのグラフを見ると、後世の子どもたちに申し訳ない気持ちを抱いてしまいますね。

5.コロちゃんは、借金財政に反対します

コロちゃんは、このような借金が毎年増え続ける報道を聞く都度に、心を痛めています。いずれ、必ずこの借金が国民の弱い立場の方たちを苦しめる時が来るのではないかと思うのです。

それで、このブログで時々、借金財政に反対の考えをポチポチ書いています。その以前の主張をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【経済考】あんまり借金するなよ(゚Д゚)ノ

吹けば飛ぶようなコロちゃんが、このブログでこういう主張をしても、世の中には届かないことは重々承知の上ですが、それでも言います。

「借金で生活するのはやめましょう」

コロちゃんは、「清貧」の価値観を他人様に押し付ける気などはありませんが、それでもこれだけは言いたいです。

「国債」はいずれ返さなければならない借金です。返済を孫たちに押し付けるのはやめましょう。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

dae jeung kimによるPixabayからの画像

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