【社会考】「高齢者に厳しい時代」が始まったよ

社会

おはようございます。昨日はコロちゃんちに「介護保険の訪問リハビリのお兄さん」が来て、コロちゃんの「痛む腰や背中のリハビリ」をしていただきました。

実は、本来ならば昨日は「訪問リハビリのお兄さんが来る予定の日」ではなかったのですよね。

今週の「本来の訪問リハビリの予定日」は、ちょっとコロちゃんに所用が出来て「キャンセル」となっていたのですよ。

「訪問リハビリのお兄さん」は、毎日複数の「高齢者の自宅」への訪問スケジュールを組んでいますから、普通は「キャンセル」となれば、再指定は出来ないのです。

しかし「コロちゃんを担当しているお兄さん」は、他の「担当高齢者のキャンセル待ち」や空いている予定を探しだして、わざわざコロちゃんちに来てくれたのですよ。

ありがたい事ですよね。
やさしいお兄さんですよね。
後光が後ろから光って見えましたよね。

コロちゃんが利用している「訪問リハビリ」は、月の料金が「(1割負担で)2000円」なのです。

しかし、この金額は「定額制」なのですから、「お兄さんと会社」にとってはキャンセルでも「収入は変わらない」のですよ。

それにもかかわらず、別の日にわざわざ来てくれたのですから「コロちゃんは感謝感激雨あられ」でしたよ。

いやいや「人間のやさしさ」を痛感した日でしたよ。

そんな「やさしさに感動したコロちゃん」が、今日は「高齢者に厳しい時代が始まったよ」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「護保険の2割負担の対象が拡大されるよと、介護負担が2割となるのは、所得が月15万円以上だよ」

☆「2割負担の影響はどのくらい拡がるのかな?と、お金持ちの高齢者も多いんだって」

☆「政治家の国民への説明が全くないよと、コロちゃんと初めての介護保険」

1.「介護保険の2割負担の対象が拡大されるよ」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「介護保険『4度目の正直』2割負担の対象拡大3度先送り」との見出しが目に入りました。

コロちゃんは、現在「介護保険の要支援1の認定」をされていて、「訪問リハビリ」と「訪問介護(掃除・洗濯等)」のサービスを受けていますから、この記事をジックリと読んでみましたよ。

そうしましたら、この記事では「財務省の財政制度審議会」の資料から、以下の理由を紹介していましたよ。

「増加する介護費用をより公平に支え合う観点から、2割負担の対象者の範囲を拡大すべき」by財政制度審議会資料より

ふーむ、まあコロちゃんですら、この「介護保険サービス」を利用していますからね。今後増え続けることは間違いがないですから、その負担をある程「度高齢者自身」が支えることは理解できますよね。
( ̄へ ̄|||) フーム

だけど、これって今までにも何回か報道で出て来ていましたよね。これまでの経過がこの記事に載っていましたよ。下記でしたよ。

◎「これまでの介護保険利用の2割負担者拡大の提案」

➀「2022年12月」
 ・「判断を遅くとも来年(23年)夏までに結論」
②「2023年6月」
 ・「年末までに結論」
③「2023年12月」
 ・「27年度の前までに結論」
④「2025年6月」
 ・「25年末までに結論」

あやや、なんやこれ。見事な「先送りやんけ!」。
( ¯ O¯)アイヤー

あんまり「露骨な先送り」なんで、コロちゃんはあきれて思わず「関西弁」になってしまいましたよ。

この「①2022年12月と②2023年6月と➂2023年12月」は「岸田前総理の時代」ですよね。その後の「⑤2025年6月」は「石破前総理の時代」に入っていましたよね。

この「お2人の前の総理大臣」が、そろって「介護保険負担割合の対象拡大の先送り」をしていたことに、コロちゃんは気が付きませんでしたよ。

だいたい「報道される」のは、「負担が増えたことが決まった時」がほとんどなんですよね。今回のように「先送り」された場合は、あまり「注目」されませんよね。

それでは、次に上記のこの「介護保険利用者の負担拡大プラン」をちょっと見てみましょうね。

なお、この「日経新聞」の「介護保険『4度目の正直』2割負担の対象拡大3度先送り」の見出しの記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

社会保障 5つの論点(4)介護保険「4度目の正直」 2割負担の対象拡大3度先送り 給付費、制度開始時の3倍 - 日本経済新聞
高齢化が進み、介護保険の給付費は制度開始時の3倍に増えた。給付と負担のバランスの見直しは避けられない。今は自己負担1割の利用者が9割を占める。2割負担の対象者拡大の案が浮上しながら、これまで3度にわたり先送りされてきた。年末のとりまとめを目指す厚生労働省は「4度目の正直」となるか。介護保険制度は主に65歳以上の要支援・...

2.「介護負担率が2割となるのは、所得が月15万円以上だよ」

上記の「介護保険の負担率を2割に上げようとする改革案」の記事を読んで、「現在コロちゃんが利用している介護保険負担率1割」が、今後どう変わるのかを詳しく調べてみましたよ。

現状の「介護保険利用者の負担率」は、以下の通りとなっています。

◎「現在の介護保険の所得と負担率」
 (小数点以下切り捨て)

➀「1割負担(91%)」(コロちゃんはココ)
 ・「下記以外のもの」
②「2割負担(4%)」(所得上位20%)
 ・「単身  :280万円以上」
 ・「2人以上:346万円」
③「3割負担(3%)」(現役並み所得者)
 ・「単身  :340万円以上」
 ・「2人以上:463万円」

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20251111/syaho.pdf
(出典:財務省 財政制度分科会 社会保障より:11月18日利用)

うーん、上記を見ると「現状では高齢者の91%が1割負担」なんですよね。コロちゃんもココに入っていますよ。
(´ヘ`;) ウーン

このうちの「②2割負担(所得上位20%)」の高齢者を拡大しようと言うわけですよね。その場合の「所得上限」は以下のように変わりますよ。

◎「介護保険の2割負担への拡大プラン」

➀「現状 :単身280万円以上(月23万円以上)」⇒
②「改革案:単身190万円以上(月15万円以上)」

ふーむ、今までは「2割負担」は「単身280万円以上(月23万円以上)」だったのが、新プランでは「単身190万円以上(月15万円以上)」になるのですよね。
( ̄へ ̄|||) フーム

だいぶ「所得の上限額」が下がりますよね。

現在コロちゃんが「受給している厚生年金」の平均受給額は以下の通りです。

◎「平均厚生年金額:2023年」

①「男性:65歳以上:月16.9万円」
②「女性 65歳以上:月11.1万円」

https://www.mhlw.go.jp/content/001359541.pdf
(出典:厚生労働省:令和5年厚生年金保険・国民年金事業の概況より:11月18日利用)

上記を見ると、「厚生年金受給者の高齢男性」は「平均以上」だと、これまでの「1割負担から2割負担」に変る方が多く出そうですよね。

また「厚生年金受給者の高齢女性」は「平均以上」でも、まだまだ「1割負担の方」は多いと思われますよね。

だけど、「お一人様の高齢者であるコロちゃん」の印象としては、「②改革案の単身190万円以上(月15万円以上)の年金所得」って、そんなに「楽な生活」ではありませんよ。

現在の「単身無職高齢者の生活費」は、「月16万1933円※」です。

(※総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要より)

だからコロちゃんが、今回の「介護保険2割負担への拡大」は、「単身無職高齢者」にとってはかなりギリギリの線まで攻め込んだ「高齢者に厳しい改革案」だと思いましたよ。

3.「2割負担の影響はどのくらい拡がるのかな?」

コロちゃんが調べた「2割負担」となった時の「影響」は下記でしたよ。

◎「介護保険2割負担拡大のビフォーアフター」
 (少数点以下切り捨て)

➀「1割負担」
 ・「現状 :91%」⇒
 ・「拡大後:81%」
②「2割負担」
 ・「現状  : 4%」⇒
 ・「拡大後:13%」
③「3割負担」
 ・「現状 : 3%」⇒
 ・「拡大後: 3%」

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20251111/syaho.pdf
(出典:財務省 財政制度分科会 社会保障より:11月18日利用)

おー、上記を見ると「新プラン」では「①1割負担が10㌽減るだけ」なんですね。
(o゚Д゚)オー

ただ「2割へ増加する対象になる高齢者(9㌽増)」は「新たに75万人」が増えるとされています。

現在「介護認定」を受けている人は「約731万人」とされていますから、「10人に1人」が「新たに2割負担になる対象者」となりますよ。

うーむ、ジワリと増える感じですよね。コロちゃんもココに入るかも知れませんよね。
(´ヘ`;)ウーム…

4.「お金持ちの高齢者も多いんだって」

コロちゃんが、上記の資料を探して読んでいましたら、実に興味深いデータが入っていましたよ。

それは「高齢者(65歳以上)の年収別の貯蓄額」のデータです。以下でしたよ。

◎「高齢者(65歳以上)の年収階級別貯蓄現在高」
 (1万円以下切り捨て)

➀「~200万円  :730万円」
 (ここまでが下位70%)
 (これ以降が上位30%)
②「~300万円 :1200万円」
③「~400万円 :1800万円」
④「~500万円 :1860万円」
⑤「~600万円 :1970万円」
➅「~800万円 :2290万円」
⑦「~1000万円:2640万円」
➇「~1250万円:3400万円」
⑨「~1500万円:3730万円」
⑩「1500~  :6060万円」

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20251111/syaho.pdf
(出典:財務省 財政制度分科会 社会保障より:11月18日利用)

へー、上記で「これ以降が上位30%(所得200万円以上)」とありますよね。
( ¯ㅿ¯)へー

これって「高齢者」には、「所得」が「➀~200万円以下」の方が「70%」もいて、それらの方の「貯蓄現在高は730万円以下だ」ということになりますよね。

やっぱり「高齢者」は「貧乏な人(貯蓄が730万円以下)が多数派」なのですよね。

もともと、上記の一覧は「高齢者にはこんなに貯蓄現在高が高い層がいる」と言う主張のために作られたと思われますよね。

だけどその逆の、「こんなに貧しい高齢者(所得200万円以下で貯蓄が730万円以下)が70%もいる」ことも明らかになっていますよ。

それでも、上記を見ると「高齢者」の中には「所得と貯蓄現在高の両方が高い層がいる」ことは間違いがありませんよね。

だからコロちゃんは「豊かな高齢者からもっと介護保険利用に負担をしていただく(2割負担・3割負担)」ことには「賛成」しますよ。

この「資料」には、「所得上位30%の高齢者世帯では、平均で1000万円以上の貯蓄がある」と強調していますね。

コロちゃんは、現在の「高齢者の終終末期」を考えると「貯蓄1000万円でも不安」と考える高齢者も多いと思っていますが、それでも「貯蓄と負担」を結び付ける必要はあると考えていますよ。

5.「政治家の国民への説明が全くないよ」

さて、ここでちょっとコロちゃんの考え方を書いてみますね。

コロちゃんは「資産のある高齢者にもっと負担をしていただくこと」には賛成しているのですよ。しかし、これまでに「高齢者の資産把握」を言い出した政治家の方がいるとは聞いていません。

冒頭の記事で取り上げた「介護保険の2割の負担拡大の詳しい説明」も、「政治家の方」が国民に訴えたことがあったとはコロちゃんは聞いたことありませんよ。

新聞記事では、これまでに「4回も先送りされた」と書いてありましたけれど、この「先送り」を「厚生労働大臣」が「口頭で釈明した」とは聞きませんよね。

これらの「先送り」は、全て「専門家の会議の議論」で決まっただけなのですよ。

ちょっと「冒頭で書いた先送りの様子」を、もう一度書き出しますね。以下でしたよ。

◎「これまでの介護保険利用の2割負担者拡大の提案」

➀「2022年12月」(介護保険部会)
 ・「判断を遅くとも来年(23年)夏までに結論」

②「2023年6月」(骨太の方針)
 ・「年末までに結論」

③「2023年12月」(全世代型社会保障の改革工程)
 ・「27年度の前までに結論」

④「2025年6月」(骨太の方針)
 ・「25年末までに結論」

ほらほら、上記の「先送り」は全部「専門家の会議」で決まっているのです。この後に「政治家」が「先送りを国民に説明した」とは聞いていませんよ。
(  ̄O ̄)ホラホラ

コロちゃんは、「介護保険負担の拡大」は、多くの「貧しい高齢者」にも影響が及びますから、「専門家の会議で慎重な議論」が行なわれて、「改革が先送り」されることも理解できますよ。

ただ、それらのことの「国民への説明・説得がないこと」には疑問を持ちますよ。

コロちゃんたち高齢者の「負担が増えること」なのですから、「介護保険財政がひっ迫している」のなら、より「丁寧な説明」があってしかるべきですよね。

今後、このような「高齢者の負担が増える改革」は次々と出てくると思います。

今日の「介護保険」だけでなく、「医療保険」でも「70歳以上の3割負担拡大」の議論が始まっています。

さらには「高齢者の定義を変える(現状の65歳以上を変更)」と言う「乱暴な話」も聞こえてきていますね。

これらは、また別の機会に取り上げてみたいですが、このような「改革(改悪?)」にはジックリ丁寧な説明が聞きたいのは、ひとりコロちゃんだけではないと思いますよ。

コロちゃんは、全ての「改革」に反対するわけではありません。しかし、少なくとも「丁寧な説明を聞いて納得してから「賛成や反対」を言いたいと考えていますよ。

6.「コロちゃんと初めての介護保険」

さて今日は、「高齢者に厳しい時代が始まったよ」をテーマとして、「介護保険負担割合の拡大」以外にも「医療保険・高齢者の定義」を扱うつもりでした。

しかし、書いている内に「最初の課題の介護保険のみ」で「お腹いっぱい」になっていまいました。他の事項は、また別の機会に書きますね。

最後の「コロちゃん話」は、「コロちゃんの初めての介護保険」について書いてみましょう。

コロちゃんは、今でこそ「介護保険の要介護1に認定」されていて、素人にしてはだいぶ「介護保険」に詳しくなっていますが、そんなのは最近知ったことばかりなのですよ。

今から7年ほど前の「2018年」までのコロちゃんは、「介護保険」などほとんど知らなかったのです。

それが「妻が倒れた時」から「コロちゃんの介護保険の勉強」が始まっています。

コロちゃんの妻は、年末のある日に突然「脳梗塞」で倒れてしまったのです。その後「3ヶ月の入院」の後に退院してきましたが、もう「身体は不自由」になっていました。

当初の「介護保険の認定」は「要介護4」と、ほとんど「寝たきりレベル」でしたね。しかし、その後の「リハビリ」で「杖歩行」ができるところまで回復しました。

コロちゃんは、その過程で「介護保険を使った家内のバリアフリー工事」や「デイサービス・通所リハビリの利用」の手続きを、必死で勉強しながら進めましたよ。

家の中の「バリアフリー工事」と「手すりの設置」には、「介護保険の補助の20万円」を含み「80万円ほど」かかりましたね。

その後の妻は、「肺がん」が判明して「大学病院の治療」を受けるようになりました。そして「抗がん剤治療・放射線治療」へと進むうちに、やがて「緩和ケア」となり自宅へ帰ってきました。

その時には、室内では「レンタルベッド」や「お風呂の出張サービス」などを「介護保険」で利用しましたよ。

コロちゃんは、この間にひとつひとつ「勉強し・教えられて」、この「介護保険サービス」を利用して、そのありがたさを実感していましたよ。

やがて「妻」には「逝く日」が訪れたのですが、最後の日まで「介護保険」を利用していましたね。

コロちゃんは「妻が逝った日」に、「ケア・マネージャー」や各所に「連絡」を入れていたのですが、翌日に「訪問入浴業者」が来てしまったので驚いたことがありましたね。

どうやら「妻が逝ったこと」の連絡が、どこかで「目詰まり」していたらしいのですよ。そんなことも、「妻の死後のバタバタの記憶」の1つでしたよ。

そして、この「妻の終末期の介護時」に、コロちゃんは「腰椎の破裂骨折」を起こしています。

もう身体の自由が利かなくなった妻を、抱き上げて「ベッド」から「室内車いす」に乗せる時に、コロちゃんの「腰の負担」が限界を超えたのです。

その時の「腰椎の破裂骨折」は、現在に至る「腰痛」としてコロちゃんの腰に残ってしまいましたよ。それで、今度はコロちゃんが「介護保険」のお世話になってしまったという訳なのですよね。

このように、コロちゃんと「介護保険」とのお付き合いは、妻からコロちゃん自身と「都合8年間近く」利用しお世話になって来たのです。

ここまでお付き合いすれば、コロちゃんが「介護保険」に詳しくなるのも当たり前ですよね。これが「コロちゃんの介護保険とのお付き合の歴史」でしたよ。

コロちゃんは、「介護保険制度」に心から感謝していますよ。皆さんも将来利用するかも知れませんよ。是非ご参考にしていただければ嬉しいですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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