おはようございます。今朝のコロちゃんはワンコとの散歩を歩いてきましたが、朝からどんよりした曇り空でしたね。
昨日は1日中雨でしたし、ホントに来週に「梅雨明け」するんでしょうか?
早くスッキリ晴れて欲しいのですが、その後は「猛暑」が来るかと思うとゲンナリするコロちゃんでしたよ。
コロちゃんは、家の中に籠って「暑い夏」をやり過ごすつもりなのですが、今年はどの位「猛暑」が続くのでしょうね。
コロちゃんは住む地域の、昨年2023年の月ごとの「最高気温」をポチポチと調べてみましたよ。
すると、下記のようになっていましたよ。
◎「2023年:月:平均最高気温」
➀「7月:35.0℃」
➁「8月:35.4℃」
③「9月:32.3℃」
いやいや、これを見ると昨年は「暑かった」のですね。「7月の平均最高気温が35.0℃」と平年よりも高かったようですよ。
コロちゃんは、「単に夏だから暑い」としか覚えていませんでしたが、どうやら「昨年は暑い年」だったようです。
今年はまだ7月は終わっていませんけど、どうかあんまり「暑い夏」にならない事を祈っていますよ。
今日は「コロちゃんは不平等な社会はキライです」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「家計の金融資産がまた増えたと、金融資産は誰がもっているのか?」
☆「経済格差はどこまで許されるのか?」
☆「ジニ係数を見てみると、エンゲル係数を見てみる」
☆「コロちゃんの階層意識」
1.「家計の金融資産がまた増えた」
「日本銀行」は、毎年4回四半期ごとに「資金循環統計」を発表しています。年に4回になりますね。
この「資金循環統計」は、「家計の金融資産」が記載されていますから、国民の金融資産の増減がわかるのです。
先月の6月27日に「日銀」から発表された「資金循環統計」によりますと、3月末時点の「家計の金融資産」は前年同月比で7.1%増えて、2199兆円と過去最高になってとしています。
その発表を下記に見てみましょう。
◎「家計金融資産」(前年比)
➀「現金・預金:1118兆円」(1.1%増)
➁「債務証券:29兆円」(6.5%増)
③「投資信託:119兆円」(31.5%増)
➃「株式等:313兆円」(33.7%増)
⑤「保険・年金・定型保障:541兆円」(1.5%増)
➃「その他:79兆円」(26.4%増)
❺「金融資産計:2199兆円」(7.1%増)
ふむふむ、「金融資産全体」は「❺金融資産計:2199兆円(7.1%増)」 にもなったんですね。コロちゃんとこにはあんまりないけど、世の中のどっかにため込んでいるヤツがいるわけですね。
そして。「現金・預金:1118兆円(1.1%増)」が全体の半分ですね。「現金・預金」はあんまり増えていませんね(1.1%増)。
やっぱり増えたのは「③投資信託:119兆円(31.5%増)」と「➃株式等:313兆円(33.7%増)」ですね。前年比で3割以上も増えていますよ。
株価は2月22日に3万9098円68銭と「バブル時の最高値」を更新して、その後の3月4日には4万円台に上昇しています。
その反映が上記の「③投資信託:119兆円(31.5%増)」と「➃株式等:313兆円(33.7%増)」でしょうね。
個人で「株式投資」を行なっていた方たちは、笑いが止まらないとなっているのでしょう。
しつこく言っておきますけど、コロちゃんは「笑っていない」ですよ。株はなーんにも持っていませんからね。
( ゚д゚)、ケッ
2.「金融資産は誰がもっているのか?」
次に上記でコロちゃんがあんまり持っていない「金融資産」ですが、何と世の中には「2199兆円」もあるようです。
それでは誰が、その「2199兆円」を持っているのでしょうか?
それをちゃんと調べている役所があるんですよね。それは「総務省統計局」が5年に1度調べている「全国家計構造調査」です。
今年の2024年の10月にも行われることになっています。前回の調査は2019年に行なわれています。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「総務省統計局 金融資産概況」より
https://www.stat.go.jp/data/zenkokukakei/2019/pdf/gaiyou0518.pdf
出典:総務省統計局 2019年全国家計構造調査 所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果 金融資産概況より(7月17日利用)
上記のグラフは「総務省統計局」が発表している「2019年全国家計構造調査」の中にある「世帯主の年齢階級別金融資産残高及び金融負債残高」です。
漢字数が多すぎて読みにくいですね。要するに「金融資産を持っている割合」を年代別にあらわしているグラフなのです。
グラフの「青色棒が保有する金融資産」です。「斜線棒は負債額」です。
下に書き出してみますね。
◎「年代別金融資産と負債」
❶「30歳未満:金融資産194.8万円:負債196.4万円」
❷「30歳代:金融資産520.5万円:負債841.2万円」
❹「40歳代:金融資産911.2万円:負債918.1万円」
❺「50歳代:金融資産1401.3万円:負債579.1万円」
❻「60歳代:金融資産1895.9万円:負債256.8万円」
❼「70歳代:金融資産1734.2万円:負債167.5万円」
❽「80歳以上:金融資産1619.4万円:負債96.8万円」
あらら、見事に「金融資産」は高齢者に片寄って保有されていますね。
「30歳未満」の方は、資産と負債がトントンですね。
そして「30歳代」と「40歳代」の方は、「金融資産」よりも「負債(斜線棒)」の方が上回っています。おそらく「住宅ローン」でしょうね。
そして、一番「金融資産」が多いのは「60歳代の1895.9万円」です。いやいや、皆さん持っていますね。
コロちゃんの年代の「金融資産」は、「70歳代は1734.2万円」です。
えっ、「コロちゃんが1700万円あるのか?」ですか?
あるわけないでしょ、なんてったってコロちゃんは「清貧」なんですからね。
( ゚д゚)、ケッ
コロちゃんは、一切「株式投資」を行なっていませんし、貯金も1700万円なんてありませんよ。隣のケチなじいさんが「金融資産」をいくら持っているかは知りませんけど。
(´σД`)知らんがな・・・
上記のグラフは、今の日本で「金融資産」をまとまって保有しているのは、60歳以上の高齢者だということを示していますね。
「高齢者」はあまりお金を使いませんからね。これじゃ、お金が世の中に回って行かないのも当たり前だと、コロちゃんは考えましたよ。
3.「経済格差はどこまで許されるのか?」
コロちゃんは、普段から「経済格差」には興味を持ってみていました。それはコロちゃんが「貧乏※」だからじゃないですよ。
(※清貧ですけれど引け目は感じていません)
「資本主義社会」である以上は、経済の格差がある程度生じることは仕方がありませんが、それでも限度というものがあるだろうと考えていたからです。
そもそも、国家と社会が目指すのは「国民の幸福」です。それを考えれば「一億総中流社会」などは立派な「多数の国民が幸福な時代」だったと言えるでしょう。
現在の「日本の格差の状況」を、「平山洋介摂南大学教授」は、新聞で以下のように日本の格差の状況を書いています。
まずは「世帯年収」を三つのグループに分けています。下に書きますね。
◎「世帯年収グループ」
➀「上位1割グループ」
➁「中位4割グループ」
③「下位5割グループ」
その上で、それぞれの「年収と資産の分布」を比較しているのです。下に書き出します。
「都市住宅政策、不平等是正を最優先に」より
➀「上位1割グループ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1711Y0X10C24A6000000/
・「年収 :26.8%」
・「資産総額 :47.7%」
・「金融資産 :40.6%」
・「住宅・土地資産:53.0%」
出典:日経新聞 経済教室 都市住宅政策、不平等是正を最優先により(7月18日利用)
この数値を見ると、上位1割グループへの片寄りが大きいのは、「年収:26.8%」よりも「住宅・土地資産:53.0%」ですね。
なんと全体の1割の富裕層が、「住宅・土地資産」の5割以上を占有する構図となっています。
そして「平山教授」は、この後に「中位4割グループ」と「下位5割グループ」と分けて比較しています。
下記ですね。
「都市住宅政策、不平等是正を最優先に」より
➁「中位4割グループ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1711Y0X10C24A6000000/
・「年収 :48.9%」
・「資産総額 :47.3%」
・「金融資産 :50.5%」
・「住宅・土地資産:45.0%」
出典:日経新聞 経済教室 都市住宅政策、不平等是正を最優先により(7月18日利用)
「都市住宅政策、不平等是正を最優先に」より
③「下位5割割グループ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1711Y0X10C24A6000000/
・「年収 :24.3%」
・「資産総額 :5.0%」
・「金融資産 :8.9%」
・「住宅・土地資産:2.0%」
出典:日経新聞 経済教室 都市住宅政策、不平等是正を最優先により(7月18日利用)
こんな数字がズラズラ出てくると、おもわず「なんのこっちゃ?」と思っちゃいますよね。
(。・_・?)ハテ?
しかし「平山教授」は、「➁中位4割グループの住宅・土地資産:45.0%」と、「③下位5割割グループと住宅・土地資産:2.0%」を比較して以下のように言うのです。
「持ち家の増大はそれを持つ人・持たないグループを分割し・・・その資産価値の高低により序列化した」
確かに「中位4割:土地資産:45.0%」と「下位5割:土地資産2.0%」とは、凄い格差ですよね。「土地資産」は、「下位5割」の20倍以上を「中位4割」が保有しているのです。
これを見ると「日本社会の格差」は、「上位1割と下位4割」の間より「中位4割と下位5割」の間で大きく差が開いているように見えます。
更に「都市部と地方の土地価格の差」も、格差を拡大する要因となりますね。
「土地資産の格差」は、将来に渡って子どもに相続という形で引き継がれるばかりか、教育格差をさらに拡大する結果も招いていますね。
「平山教授」は、結論として「住宅ローン減税は税収上に見合う結果を生まない・・・上位階層の住宅に公的支援を集中する政策・・もはや合理性を持たない」と断言していますね。
コロちゃんは、この「平山教授の新聞の論考」を読んで、「中位グループ」と「下位グループ」の差が広がっているとの指摘に納得の思いを持ちました。
それは、コロちゃんがいろいろ「社会の格差」の本を読んだり、新聞記事で得ている社会の風景と合致してるからです。
なお、この「平山教授」の論考を読んでみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
4.「ジニ係数を見てみる」
社会における所得の不平等さを測る指標に「ジニ係数」と言う数値があります。
この「ジニ係数」の数字の評価は以下の通りです。
①「0.3~0.4 少し格差はあるが競争の中での向上には好ましい面もある」
②「0.4~0.5 格差がきつい、暴動や社会騒乱が増加」
③「0.5以上 是正の必要あり」
これらの➀~③を頭に置いて、下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「厚生労働省 所得配分によるジニ係数の変化」より
https://www.mhlw.go.jp/content/12605000/R03hou.pdf
出典:厚生労働省 令和3年版 所得再配分調査報告書より(7月17日利用)
上記のグラフは「厚生労働省」が3年に1回行なっている「所得再配分調査報告書」の中にある、2002年(平成17年)~2021年(令和3年)の「ジニ係数の推移」です。
この「ジニ係数の調査」は、今年2024年が行なわれる年ですね。どう変わっているのか興味深いですね。
この「ジニ係数」は、1960~1970年代にかけては低下して、その後の1980年代から上昇して来た経過があります。
1990年代前半に「0.36台」だったジニ係数は、1995~2005年の間は「0.38台」へ一気に上昇しています。
この「1995~2005年」は、ちょうど「就職氷河期(1993~2004年ごろ)」と被ります。
この時期の「日本」が、最近では一番「ジニ係数が高い(格差が大きい)」時代でしたね。その後は、ジニ係数は「0.37台」を推移していました(2008~2017年)。
しかし、その後の「2021年のジニ係数は0.3813※」に再び上昇しました。
(※厚生労働省:「令和3年所得再分配調査」の結果より)
「日本社会の格差」は、「就職氷河期時代の0.38台」と同じ「ジニ係数0.38台」へと突入しています。
上記であったように「ジニ係数」は、「②0.4~0.5 格差がきつい、暴動や社会騒乱が増加」と言われています。
今後の日本の「ジニ係数」がどこまで上昇していくのかをコロちゃんは注視したいと思っていますよ。
何しろもうすぐ「暴動や社会騒乱が増加」すると言われる「0.4」に到達しそうなんですからね。(2021年ジニ係数:0.3813)
5.「エンゲル係数を見てみる」
皆さんは「エンゲル係数」というのをご存じですか?
「エンゲル係数」とは、「家計の全ての消費支出に占める食費の割合(%)」を言います。
この数値は、所得が上昇するにつれて低下しますから、数値が高ければ「貧乏」、低ければ「裕福」となります。
過去の「エンゲル係数」を調べてみると、以下のようになっていました。
◎「エンゲル係数※」
➀「1960年:42%」(高度成長前)
➁「1970年:34%」(高度成長期)
③「1980年:29%」
➃「1990年:25%」(バブル期)
⑤「2000年:23%」(金融危機)
⑥「2010年:23%」
(※厚生労働省:日本人の食事をめぐる状況の変遷についてより)
上記のように「日本のエンゲル係数」は、「一億総中流の1980年代」以降は低下し続けて、2005年を底に上昇に転じています。
また「総務省」は、毎月行われている「家計調査」で「エンゲル係数」も調査しています。
直近の「2024年5月発表のエンゲル係数は28.7%(二人以上の世帯)※」となっています。上記でみた「⑥2010年:23%」よりは大分上昇してきていますね。
(※総務省:家計調査報告:2024年5月分より)
この「エンゲル係数」が上昇するトレンドは、まだまだ続きそうですから、日本社会は「貧乏な世帯」が今後も増え続けるようですね。
コロちゃんは、懸念しながらこれらのデータを見続けたいと考えていますよ。
6.「コロちゃんの階層認識」
コロちゃんは、1970年代に今は亡き妻と一緒に住み始めた時も自分を「貧乏で下層の生活」だと考えていました。
その「下層意識」は、その後に二人の子どもをもって「住宅ローン」で家を購入した後も変わりませんでした。
だって、毎月の「住宅ローンの返済と生活の維持」のためには、コロちゃんと妻は大車輪で働かなければならなかったのですよ。
コロちゃんはもちろん一生懸命に働きましたが、妻も子どもたちが小学校へ行くようになると「パート勤務」を始めましたし、生活に余裕などは一切ありませんでしたよ。
その時点のコロちゃんの階層意識は「下層階層」なのは当然ですよね。
そして、子どもたちが高等教育へ進むと、学費という巨額の資金が必要となってきました。
コロちゃんがため込んだ教育資金だけでは到底足りずに、子どもたちには「奨学金」を借りてもらい、それでも足りない分は、コロちゃんの母にお願いしました。
更に、それでも二人目の終わりごろには足りなくなって、コロちゃんは会社の組合を通して「労金の教育ローン」を借りて支払ったのですよ。
当然にして、その時点ではコロちゃんの妻も「パート勤務」で、二人の子どもたちは「バイト小僧」でしたね。
これが「中流階層の生活」ですか?
違うでしょう。
ブン(¯ロ¯=¯ロ¯)ブン
コロちゃんの考える「中流階層」っていうのは、「結婚して、子どもは2人いて、家と車を持っていて、子どもの教育費を払えて、その上で老後の蓄えをしている世帯」のことですよ。
コロちゃん一家は「誰が見ても立派な下層階層」でしたよ。
これがコロちゃんの「階層認識」ですよ。
しかし今から振り返って見ると、この時期のコロちゃん一家が一番「家族の絆が固く結ばれていた時代」だったのかもしれませんね。
そしてその記憶は、コロちゃんだけではなく、二人の子どもも忘れることはないでしょう。
そういう意味では、コロちゃんは運が良かったと考えていますよ。たとえ「下層階層」からでも、二人の子どもたちは立派に自立していったのですからね。
しかし、コロちゃんは何も好きで「下層階層にいた」わけではありませんよ。
出来れば余裕のある「中流生活」をしたかったけれど、残念ながらそれだけの所得が得られなかっただけなのですからね。
だからコロちゃんは、現状の「格差の拡大」を危惧・嫌悪して見ているのです。
このまま社会の「格差が拡大」し続ければ、過去の「コロちゃん一家」のような苦労をする人が増え続けるでしょう。
いやいや、最初から「結婚」や「子ども」や「教育」を諦めてしまう人も多数でてくるのではないでしょうか。
コロちゃんは、そんなのはイヤですからね。その為にも、今後も「日本社会」の姿がみんなの目に見えるようにこのブログで書いていきたいと思っていますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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