おはようございます。今朝の空は真っ青で、しかもそよ風も吹いている「爽やかな朝」でした。気温が24度ほどだったのが、爽やかだった理由でしょう。
今朝は、いつもよりもちょっと早起きをして、5時過ぎにはワンコの散歩に出ていたのです。
「だったら、いつも早起きすればいいじゃん!」とおっしゃる声が聞こえてきますが、それがなかなか、そうはいかないのが人間ですよね。
今日は「高齢者の労働」をポチポチします。
1.高齢者に「働け!働け!」と声
最近コロちゃんが新聞をバサバサ読んでいると、「高齢者の労働」をやたら勧める記事が目につきます。
最近の新聞記事をちょっと見るだけでも、以下のような記事がありました。
コロちゃんはこれを読んで、新聞社が総力を挙げて「高齢者働けキャンペーン」を流していると思いました。
これは、本来ならば自由な人間の判断に任せるべき「就業」を、心理的に「みんなが働いているんだから、あなたも働いた方がいいよ」と誘導するかのようなキャンペーンだと思います。
以前にも「一億総活躍社会」を掲げた政治家の方がいらっしゃいました。2015年(平成27年)の第三次安倍晋三政権です。
当時は、政権の「目玉プラン」として取りざたされました。
そのプランは、以下のようなものでした。
「若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、みんなが包摂され活躍できる社会を目指す」
これを聞いて、コロちゃんは、「高齢者」は何歳になるまで「活躍」しなければならないの、と考えたことを思い出します。
コロちゃんは、老後はもっと「安らかに、ゆっくりと、静かに」過ごすという「リタイア人生」を楽しむことができる社会であってほしいと考えています。
2.「高齢者の就業」の現実
総務省は、つい先日の7月21日に、5年に一度行われる「就業構造基本調査」の結果を発表しています。
その結果によると、2022年の高齢者の就業状況は以下の通りでした。
○60~64歳 72.5% 434.02万人
○65~69歳 50.9% 269.63万人
○70~74歳 33.3% 183.59万人
○75歳以上 11.4% 29.05万人
やはり「75歳以上(11.4%)」になると、少なくはなりますね。しかし「60~64歳(72.5%)」は、ほとんどの方が働いているようにも見えます。
この「令和4年就業構造基本調査」をお読みなりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2022/pdf/kall.pdf
コロちゃんは、もうすぐ70歳になる「高齢者」ですので、上記数字では上から二番目の「○65~69歳」にあたります。
そうすると、コロちゃんと同年代の方の「就業率は50.9%」と、2人に1人が就業していることとなります。
コロちゃんが働いていない「無業者」でも、お隣の「高齢者」は働いている勘定になりますね。なんか、コロちゃん「肩身が狭い」。
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3.「高齢者就業」の国際比較
上記のように日本の「高齢者」は、コロちゃんと同年代では二人に1人は働くなど、とても「勤勉」です。
皆さんは「リタイア」して、好きなことをするなどの生活には魅力を感じないのでしょうか。
それでは、ほかの国の「高齢者就業」の様子を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 国際比較調査に見る日本の高齢者の意識」より
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/k_40/pdf/s7_1.pdf
出典:内閣府 政策統括官(共生社会政策担当)付高齢社会対策担当 国際比較調査に見る日本の高齢者の意識 より(8月6日利用)
上記の主要な先進国と日本の「高齢者の就業率」を比べると、日本は男女ともにトップとなっています。
特にフランスとの差が大きいですね。
「60~65歳」では、フランスでは20%台ですが、日本では、男性が74.3%と女性が40%台と、倍以上の差があります。
また「65歳以上」では、フランスは2~3%であるのに対し、日本は、男性が29.3%と女性が10%台と、こちらも5~10倍以上の差となっています。
この状況は、日本人が「極めて勤勉」なのでしょうか、それとも「老後」をどのように過ごすのかという「哲学」の違いなのでしょうか。
4.「高齢者就業」の理由
上記で、日本の「高齢者」の就業率が、他の先進国と比べて非常に高い事がわかりましたが、それでは、その理由は何なのでしょうか。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 国際比較調査に見る日本の高齢者の意識」より
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/k_40/pdf/s7_1.pdf
出典:内閣府 政策統括官(共生社会政策担当)付高齢社会対策担当 国際比較調査に見る日本の高齢者の意識 より(8月6日利用
上記のグラフは、「高齢者が就業を継続する理由」の国際比較です。
この表では、アメリカ・ドイツ・スウェーデンの三ヶ国と比較しています。
日本とアメリカでは、「高齢者が就業を継続する理由」は、「収入が欲しいから」が、一番大きな理由となっています。
そして、ドイツとスウェーデンでは「仕事そのものが面白いから、自分の活力となるから」が、一番大きな理由となっているのです。
なんか、如何にもありそうで、思わずうなずいてしまう結果だと、コロちゃんは思いました。
皆さん、「収入が欲しいから」の老後と、「仕事そのものが面白いから、自分の活力となるから」の老後は、どちらが幸せな人生なのでしょうか。
5.「高齢者就業」の道をコロちゃんは選べなかった
コロちゃんは、もう70歳近くのおじいちゃんですが、10年前はまだ60代で若かったのです。
(*`з´*)ノ☆【当たり前じゃん】
その頃コロちゃんは、65歳までは現役で働いて老後の準備を進めて、リタイアは65歳からと考えていました。
それが、60歳の誕生日から2ヶ月後に行なった「定期健診」で、「大腸がん」罹患が判明したのです。
その時にコロちゃんは、仕事を辞める気はまったくありませんでした。「大腸がん」の手術をして、「抗がん剤治療」をうけながら、勤務を継続していたのです。
しかし、その後の「抗がん剤治療」の副作用は厳しいもので、仕事は休職せざるをえなくなり、またその後に「悪性リンパ腫」罹患が判明したこともあり、退職となってしまったのです。
(二つのがんは、その後5年経過して完治となりました)
ですから、コロちゃんが「高齢者就業」ができなかったのは、選択したわけではなくて病気に「追い込まれた」からなのです。
そして現在は、圧迫骨折による「慢性腰痛」に、いまだに苦しんでいますから、現在でも「高齢者就業」はちょっと難しいと考えています。
しかしコロちゃんは、20歳前から60歳の「大腸がん罹患判明」までの40年間以上働いてきましたのですから、今ではもう好きな「読書」と「ブログポチポチ」の終末期でよいのではないかと考えています。
6.「清貧ライフ」を楽しんで生きる
コロちゃんの収入は年金のみですから、あまり多いわけではありませんが、「清貧ライフ」に徹すれば何とか生きてはいけます。
それで充分幸せな人生だと、コロちゃんは思っているのです。
「命もいらぬ、名誉もいらぬ、官位や肩書きも、金もいらぬ、という人は、始末に困るものである。」
これは西郷隆盛の遺訓と言われるものです。
コロちゃんは、そのような偉い人ではありませんので、いましばらくの「命」は欲しいですが、「名誉・地位・金」は要りません。
好きな「読書」をしながら、世の中の片隅で「世界のあれこれ」をじっと観察して知識を深めるだけで十分だと考えています。
これが「コロちゃんの生き方」だと考えています。
この「清貧ライフ」は、結構楽しいですよ。
ですから、冒頭にあった「世の中の高齢者は、働け働け」には、コロちゃんは、応えることはできませんし、応えるつもりもありません。
まだお若い皆さんは、これを読んで、ご自分の老後をどのようにお考えでしょうか。
まだまだそんな先のことなんか考えていないよ、とお考えかもしれません。
しかし、現在の「高齢者」のおかれている状況を知っていただくことは、ひょっとしたら将来の参考になるかもしれません。
ちょっとだけでいいですから、このようなことにも興味を向けていただければいいなと、コロちゃんは考えています。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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