おはようございます。今朝コロちゃんが、ワンコとの散歩に出ようと玄関をガラガラと開けたら、庭の「牡丹(?)」の花が満開に咲いていました。
確かこの花は、コロちゃんの亡くなった母が、田舎からコロちゃんちに出て来た時に、わざわざ持ってきた花でしたね。
コロちゃんの母は、田舎で広い庭に沢山の花を咲かせていたようでした。
その後、コロちゃんちの庭に何種類かの花を持ってきて植えていたのですが、この花以外はみな枯れてしまっていたようですね。
コロちゃんは、まったくと言っていいほど、庭木や花の知識も趣味もありません。
ですから、この花はたぶん「牡丹?」っていうのではないかと思っているんですけど、間違っていたらごめんなさいね。
下記のこの「牡丹?」の花のフォトを添付しますね。もし、花の名前が違っていましたら、コロちゃんまでお知らせいただければ幸いですね。
今日は「大学生の親は偉いね!」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「コロちゃんは低学歴と、首都圏の大学」
☆「私大教連の調査をみると、私大生の家計負担は増えるばかりだよ」
☆「授業料全額無償化は出来ないものか」
☆「コロちゃんの記憶と、コロちゃんの親の視点」
1.「コロちゃんは低学歴」
今までにこのブログで何度も告白していますが、コロちゃんは「低学歴」です。
コロちゃんは青春のある時期に、進学以外の自分の進むべき道を選んで歩み始めたものですから、高等教育への道は早々と断念していたのです。
その選んだ道を今から振り返っても、まったく後悔の念は在りません。コロちゃんは自分の歩んできた道に誇りを持っているからです。
ただ、高等教育への「ささやかな憧れのような気持ち」は、未だにちょっと抱いていますね。
やはり若い時に「人生のモラトリアム」の様な、自由に動ける数年間があるということは、それだけで広い世界が見られるチャンスがありますからね。
そういうコロちゃんの思いが、若い方には「特に目的や目標がなく、条件が許すならば高等教育への道を進んだ方が良いよ」との考え方になっているのだと思います。
コロちゃんは、この問題に関してはすっかり「親の目線」からの視点になっているのです。
そこで、今日のブログでは「首都圏の私大生の受験費用や生活の初期費用を見る」をカキコキしますね。
2.「首都圏の大学」
まず「日本」には、全国で約800校の大学があります。
ここで「約800校」とした理由は、資料によって「大学数」が違っているのです。例えば「文部科学省令和3年度学校基本調査」では803校となっています。
しかし、ここには「学生募集を停止した大学」や「大学院のみの大学」も含まれています。ですから「全国の大学数」は、だいたい800校弱と捉えれば良いと思いますね。
そのうちの「国公立・私立大学」の数は、だいたい以下の通りです
◎「国公立・私立大学数」
①「国立大学 :82校」
➁「公立大学 :94校」
③「私立大学:592校」
ざっと「国公立・私大」の構成割合は、私立大学が3/4、国立・公立大学は、それぞれ1割程度となっていますね。
そして、このうち「首都圏」にある「大学数」は、288校と全国の36%ほどが集まっています。都道府県別の内訳は以下の通りです。
◎「首都圏の大学数」
❶「東京都 :150校」
❷「埼玉県 :42校」
❸「千葉県 :42校」
➍「神奈川県:54校」
⑤「合計数:288校」
上記の様に、首都圏には全国の4割弱の「大学」が集中しています。これだけの数があると、受験生にとっては選択肢が増えますから、「首都圏」を目指す高校生たちが増えるとなりますね。
その結果、地方から首都圏の大学に進学する方が大勢出てきます。そうなると、受験料以外の生活費も多額の負担となってきます。
この「首都圏に大学の4割弱が集中している」構造が、大学生の親の負担を大きくしているのです。
それでは次に、その「地方から上京した学生」の「初期費用」を見てみましょう。
3.「私大教連の調査を見る」
コロちゃんが、この「大学生の親は偉いね!」というテーマを選んだ理由は、先日の4月5日に、東京の「私立大学教職員組合連合(東京私大教連)」が「調査結果」を発表したからです
「私大教連」は、毎年「私立大学新入生の家計負担調査」をこの時期に発表しているのです。
「調査内容」は、「受験から入学までの費用」を内訳別に詳細な調査を行なっていて、毎年同じ調査をしていますから、前年との比較も記載されています。
今回の2023年調査では。「受験から入学までの費用」が過去最高になったと指摘しています。
それでは、次に詳しく見て見ましょう。
4.「私大生の家計負担は増えるばかりです」
この調査は「私立大学」のものですが、日本では大学生の75%・226万人が「私立大学・短期大学」で学んでおり、学校数でも82%を占めているそうです。
まあ、ほとんどの大学生は「私大生」と言っても良いかと、コロちゃんは思いましたね。
次に「家計負担が大変だろうな」と、親御さんのご苦労がしのばれるような「私大生」が必要とする費用を見てみましょう。
①「受験から入学までの費用は過去最高」
最初は「受験から入学までの費用」です。下記の表をご覧ください。
受験から入学までの費用 | |||||||
費用の内訳 | 自宅外通学 | 自宅通学 | |||||
受験費用 | ¥253,800.00 | ¥257,900.00 | |||||
家賃 | ¥69,700.00 | ||||||
礼金・敷金 | ¥249,600.00 | ||||||
生活用品 | ¥363,800.00 | ||||||
初年度納付金 | ¥1,365,281.00 | ¥1,365,281.00 | |||||
合計 | ¥2,302,181.00 | ¥1,623,181.00 | |||||
(出典:私大教連:私立大学新入生の家計負担調査2023年度より:4月16日利用:コロちゃん作成)
ざっと見て「私大生」の「受験から入学までの費用」は、下記のようになります。
◎「受験から入学までの費用」
①「自宅外通学者:230万円」(過去最高)
➁「自宅通学者 :162万円」(過去最高)
この「自宅外通学230万円」と「自宅通学162万円」の差(68万円)を見ると、親だったらみなが「自宅から通える大学へ進学してくれ」と言いたくなるでしょうね。
「地方在住者」は、それだけハンデを背負っていると、コロちゃんは思いましたよ。
また「過去最高」の金額にも驚きますが、内訳を詳細に見ると「自宅外通学者」は「生活用品」の支出が前年度より4.5万円も増えています。
「物価上昇の影響」が、こんなところにまで押し寄せてきていますね。
そして、「受験費用」は逆に前年よりも▲1.2万円減少しています。調査では「受験機会を減らし出費を抑えざるを得ない様子が窺える」と書いていますね。
何とも涙ぐましい「受験生親子の努力」が見えるようですね。
②「1日の生活費は653円」
次に「自宅外通学者」の、「仕送り額・家賃・1日当たりの生活費」の平均を見てみましょう。これは皆さんも思わず涙がこぼれる結果となっていますよ。
◎「仕送り額・家賃・1日当たりの生活費」
❶「5月の仕送り額:10万円」
❷「5月以外の仕送り額:8.93万円」(過去2番目に低い)
❸「家賃:6.97万円」(過去最高)
➍「1日当たりの生活費:653円」(過去3番目に低い)
コロちゃんは、これを読んで「毎月9万円の仕送りかー?」とうなりましたね。
(´ヘ`;)ウーム…
5月の仕送りの10万円は仕方がないですよ。最初に生活を立ち上げるには「冷蔵庫」や「炊事道具」などで結構かかりますからね。
しかし、毎月の「ランニングコストの9万円」を捻出するのは、どこのご家庭でもきついと思いますよ。
そして、それだけの苦労をして仕送りをしても、なおかつ学生本人の「1日当たりの生活費:653円」ですよ。
1日の食費がワンコインよりちょっとだけ多い金額だとは・・・。
これで「1日3食」食べられるのかな?
(´Д`)ハァ…
昨年の「1日当たりの生活費:710円」よりも、更に減少しています。これでは、おちおち「牛丼:吉野家並盛462円)」も食べられませんよ。
親御さんも学生さん本人も、苦労が多いと思いますね。
③「初年度にかかる費用」
上記で、「受験から入学までにかかる費用」として下記の内容を記載しました。
◎「受験から入学までの費用」
①「自宅外通学者:230万円」(過去最高)
➁「自宅通学者 :162万円」(過去最高)
しかし、「初年度にかかる費用」は、これだけでは終わりません。
下記の表をご覧ください。
自宅外通学者の初年度にかかる費用 | |||||
受験費用 | ¥253,800 | ||||
住居費 | ¥683,100 | ||||
私大初年度納付金 | ¥1,365,281 | ||||
仕送り額(4~12月) | ¥825,100 | ||||
合計 | ¥3,127,281 | ||||
(出典:私大教連:私立大学新入生の家計負担調査2023年度より:4月16日利用:コロちゃん作成)
上記のように「初年度」には「住居費」や「私大初年度納付金」が加わりますから、「自宅外通学者の初年度にかかる費用」は313万円ほどになります。
なお「自宅」から通える私大生でしたら、上記のグラフの内の「住居費68.3万円」と「仕送り額82.5万円」がかかりませんから、162万円ほどですみますね。151万円ほど安く済みます。
ここに「地方出身者」の負担増のハンデがハッキリ目に見えますね。
③「世帯年収と入学の年にかかる費用の割合」
上記でコロちゃんが思わずうなった「毎月9万円の仕送り」とか「初年度納付金:313万円」が負担出来ている親御さんの年収は、ちょっと気になりますね。
この「調査」では「世帯年収」も調べて発表しています。
◎「世帯年収:税込み」
①「自宅外通学者:952万円」
➁「自宅通学者:981.9万円」
いやー、けっこう皆さん「世帯年収」が高いですね。ただ「世帯の有所得者数の平均は1.8 人」とありますから、ほとんどの家庭が共働きとなっていると思われますね。
またコロちゃんは、「➁自宅通学者:981.9万円」と「①自宅外通学者:952万円」の差が29.9万円もある点に目を止めました。
この「私大生の親」の「世帯年収の差29.9万円」は、「親世帯」の東京圏と地方圏の年収の差なのでしょう。
当然にして「東京圏勤務」の親ごさんの方の「世帯年収」が高い(29.9万円)のでしょうね。
過去のコロちゃんちでは、妻がパートで働いている時期もありましたが、とても世帯年収はこの900万円にはとどきませんでしたよ。
これを見ると「自宅外通学者の親御さん」は、夫婦二人で一生懸命働いて子どもさんを「私大」へ進学させている様子が眼に浮かぶようですよ。
また、この調査では「自宅外通学者」の「入学の年にかかる費用」の「年収に占める割合」も記載しています。
◎「自宅外通学者の入学の年にかかる費用と年収に占める割合」
①「入学の年にかかる費用:312.7万円」
➁「税込み年収:952万円」
③「税込み年収の入学の年にかかる費用の割合:32.9%」
なんと「私大生の自宅外通学者」の親御さんは、初年度に「年収の3割」の費用負担をしているのです。
これでは親御さんの生活が保てるのかどうかが心配になるレベルの負担だと、コロちゃんは思いましたよ。
➃「借金もあるけど奨学金もある」
上記の最後で、コロちゃんが思わず心配するぐらいに、お金がかかっている「私大生」ですが、やはり「借金」で賄っている世帯も多いようです。
下記は、学費などの「入学に必要な費用」を借入で賄っている世帯の調査結果です。
以下のグラフをご覧ください。
借入れありと借入額 | ||||||||
○ | 自宅外通学 | 自宅通学 | ||||||
借入あり | 17.9% | 11.90% | ||||||
借入額 | 222.6万円 | 170.6万円 | ||||||
(出典:私大教連:私立大学新入生の家計負担調査2023年度より:4月16日利用:コロちゃん作成)
上記は「私大生」の「借入のある割合」と「借入額」を、「自宅外通学・自宅通学」別に記載しています。
やはり「平均年収900万円の世帯」でも、「初年度の費用負担(自宅外通学者:312.7万円)」は重いようです。
なお、この「受験から入学までの費用」の「負担感」については、9割以上(90.9%)の親御さんが「負担が重い」と回答しています。
次に「奨学金」の申請を見てみましょう。
この調査では「奨学金を希望する」を聞いて、「希望者で申請した」回答を記載しています。下記に書き出しますね。
◎「奨学金:希望する」
①「自宅外通学者:66.0%」
➁「自宅通学者 :51.2%」
◎「希望者で奨学金を申請した」
❶「自宅外通学者:63.4%」
❷「自宅通学者 :47.7%」
やはり、「借金」もあるようだとどうしても「奨学金」を頼りますよね。「自宅外通学者:66.0%」ですよ。ほとんど7割近くじゃないですか。
ここまで調べながらポチポチして、がっくりと疲れました。いやいや、これは大変ですよ。「私大生」もいろいろと苦労が大きいでしょうけど、お父さんお母さんは更に大変ですね。
⑤「授業料直接助成制度の要望」
最後に「国」からの、「私立大学」への「授業料直接助成制度」についての要望を書いて終わりましょう。これは「授業料直接助成制度が必要か?」への回答結果です。
◎「授業料直接助成制度が必要だ」
①「自宅外通学者:96.4%」
➁「自宅通学者 :93.5%」
まあ、これは当然の要請でしょう。ここまでポチポチカキコキしてきて、コロちゃんはさらに疲れましたよ。
なんか「私大生親子」の悲鳴を書いているような気がしてきましたよ。ホントにコロちゃんは、我が事ではなくとも、もう少し何とかならないものかとため息をつきましたよ。
なお、この「私大教連」の「私立大学新入生の家計負担調査2023年度」を、お読みになりたい方は下記のクリックをお願いします。
http://tfpu.or.jp/wp-content/uploads/2024/04/20240405kakeihutanntyousa2023-1.pdf
5.「授業料全額無償化は出来ないものか」
コロちゃんは、上記で書いているように、若い時に「人生のモラトリアム」の様な、自由に動ける数年間があることには大賛成なのです。
そういうコロちゃんの思いが、若い方にはなるべく「高等教育への道を進んだ方が良い」となっているのです。
ただ、その「高等教育・大学への道」は、年々ハードルが高く上がり続けているようにも見えますね。
現在「高校授業料無償化」の動きが進んでいて、東京都は今年から「所得制限なし」で高校授業料の無償化が行なわれるとしています。
また、多くの自治体でも「所得制限あり」で「高校授業料無償化」が導入されつつあります。
この様な動きを、更に進めて「大学授業料無償化」へまで進めた方が良いと、コロちゃんは考えていますよ。
6.「コロちゃんの記憶」
コロちゃんが、上記のような「家計負担」に悩んだのは今から20年ほど前の2000年代の後半ごろでしたね。
当時のコロちゃんの年収は、上記で見て来た「親御さんの年収900万円台」よりははるかに低い金額でしたね。
そこをコロちゃんの妻もパートで働くことで、何とか賄ったのですが、子どもたちも「バイト小僧」で家族全員が働いて、なおかつ「奨学金」もお借りしましたね。
それでもまだ追いつかなくて、最後の年にはコロちゃんが職場の労組を通して「労金の教育ローン」をお借りしましたよ。
ただ、コロちゃんもコロちゃんの妻も、別にそのことに負担には感じていませんでしたね。
今から振り返って考えると、コロちゃんもコロちゃんの妻も、自分たちがかなえられなかった「高等教育」への道を子どもたちが進むことに、親として「大きな満足感」を抱いていたように思われますね。
まあ、コロちゃん世代と子ども世代とでは「時代」が違いますから、ひとまとめには出来ませんよね。
「教育とは、決して盗まれることのない財産である」とは、池上彰さんの言葉ですが、コロちゃんの心に強く響いた言葉です。
結果としてコロちゃんとコロちゃんの妻は、この池上彰さんの言葉通りの道に子どもたちを進ませることが出来たわけですけど、その過程でイヤというほど「教育費の高さ」を痛感しましたよ。
この様な理由でコロちゃんは、上記の「調査に協力した親御さん」に感情移入してしまうのですよ。
コロちゃんは、せめてこの「教育費負担」がもっと軽いものであったらと、心から願いますね。
7.「コロちゃんの親の視点」
コロちゃんが、今日の「私立大学新入生の家計負担調査」を見て思い浮かべるのは「親の視点」なのです。子どもの「私大生」の身になっているわけではありません。
「親の立場」で、子どもから「大学へ行きたい」を言われた時に、「うちにはお金が無いからあきらめてくれ」というのはしのびないじゃないですか。
もちろん「国公立大」の授業料は安いですから、そちらなら何とかと思っても、現実には「国公立大学」はよほど成績が良くなければ難しい現実があります。
そうなると「授業料の高い私大」に、「受験生」に奨学金を背負わせて借金をしてでもと、多くの親御さんは考えるのでしょうけど、それにも限界というものがあります。
上記で見たのは「私大生の親の世帯所得」は、平均で「①自宅外通学者:952万円」「➁自宅通学者:981.9万円」でした。
コロちゃんが思ったことは、これだけの「世帯所得」のある世帯は限られていますよ。
「日本の世帯」の「平均所得は545.7万円、中央値は423万円※」です。
(※厚生労働省:2022年国民生活基礎調査の概況より)
これから見ると、「私大生」の親御さんは「相当高い所得の世帯層」に属しているのです。
その「平均よりも相当上の世帯」ですら、この回答の様に「借金と奨学金」で何とかやり繰りをしているのが現状なのでしょう。
それは、この以下の所得の世帯の子どもたちには、「スタートラインにすら立てない」ことを意味します。
コロちゃんは、そのような不平等な社会はイヤなんですよ。心から何とかして欲しいと願いますね。
このブログをお読みの皆さんが「年若い方」でしたら、「高等教育」へは無理をしても進んだ方が良いですよとお伝えしますね。
また、コロちゃんの様に「親の立場」から読まれた方には、大学教育無償化への要望を上げるようにしてくださいね。
コロちゃんは、自身がいけなかった「高等教育」へは、出来るだけ多くの方たちが進んでもらいたいと思っていますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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