【社会考】「介護保険サービス」の2割負担で思ったこと

社会

おはようございます。冒頭から昨日のお話しなんですけど、コロちゃんがいつものようにスーパーに買い物に行ったんですけど、何と財布を忘れてしまったんですよ。

いえね、コロちゃんは、いつもこのスーパーでお買い物をする時は、スマホの「ヤ○コーPay」で決済していますから、普段だったら財布がなくともお買い物ができるんです。

それが、間の悪い時ってあるもんですね。そんな時に限って「残額が足りません」との表示! この「ヤ○コーPay」の「チャージ」は現金でしかできないのですよ。

ああ、無常ですね。コロちゃんは、思わず天を仰ぎましたよ。

えっ「それでどうしたの?」ですか?

決まってますよ、慌てて家に戻って財布を持って、今度はしっかり「チャージ」してお買い物を済ませました。

最近コロちゃんは、いろんなミスが多くなってきましたね。まあ、後で笑えるミスならばよいですけど、深刻なミスを起こさないように気を付けますしょう。

皆さんは、コロちゃんみたいなミスを起こしたりしないと思いますけど、ご注意下さいね。

今日は「介護保険サービス2割負担で思ったこと」についてカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「介護保険2割負担と単身高齢者の生活費」

☆「現役世代から高齢世代への仕送りはもう限界」

☆「消費税増税で新制度設立は・・・無理だよねー?」

1.「介護保険2割負担で思ったこと」

コロちゃんは、昨日のブログの「いよいよ高齢者からの召し上げが始まった」をカキコキした時に、ちょっと感じたことがありました。

それは厚生労働省の「社会保障審議会、介護保険部会」の「介護サービス費の2割負担の対象となる高齢者の拡大を含む見直し」の方針の内容についてです。

この中で「影響試算(粗い試算)」の中で、介護保険の利用者負担を1割から2割にする対象の「年収基準」を9通り提起しているのです。

コロちゃんが、ちょっと「はてな?」と感じたのは、その「9通りの値上げ対象(案)」の一つが、「最低年収基準が『単身190万円以上(合計所得70万円以上)』」となっていたことです。

( 年金収入の場合:年金収入額-公的年金等控除等〈120万円程度〉=合計所得金額)

この「単身190万円以上(合計所得70万円以上)」とは、「月収15.8万円」になりますよね。コロちゃんは、こんな低い所得で「2割負担」に上がっちゃうのと、驚いたのです。

この「最低年収基準が『単身190万円以上(合計所得70万円以上)』」が、もし採用されるようになると、コロちゃんの利用している「介護サービス料金」も、今後2割負担になるかもしれません。

この「月収15.8万円」は、けっして裕福とは言えない「生活費」ですよ。

まだ9通りの(案)の内の、どれが採用されるのかはわかりません。

しかし、今まで1割負担だった「介護サービス」を2割負担にするラインは、「負担能力がある=貧困ではない」と判断したと言う事になるのではないでしょうか。

それでは、上記の「介護サービス負担(案)の(年収190万円/月収15.8万円)」を頭において、昨年2022年の「単身高齢者」の「生活費」を見てみましょう。

2.「単身高齢者の生活費」

総務省統計局では、毎年の「家計調査」で「65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支」を発表しています。

下記が「高齢単身無職世帯」の昨年2022年の生活費です。

「総務省統計局 家計調査報告」より

https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2022.pdf
出典:総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要より(12月9日利用)

この図によりますと、昨年2022年のコロちゃんのような「高齢単身無職世帯」は、「収入が13.5万円」で、「支出が15.5万円」と、「2.1万円」の赤字となっています。

この不足分は「貯蓄」を取り崩しているのでしょう。

先に、「介護サービス」の2割負担への「値上げプラン案」に、「年収190万円/月収15.8万円」の所得階層が入っていることを見てきました。

この「値上げ案」にある「年収190万円/月収15.8万円」の所得階層は、昨年の「単身高齢者の生活費15.5万円(2.1万円の赤字込み)」と、いくらも変わりません。

そのような苦しい生活の方から、「介護サービス負担料金」を1割から2割に倍増させるのは、いかがなものかとコロちゃんは思いますね。

これはコロちゃんが、その対象になりそうだからなんて、ちょっとしか思ってないですよ。
(ちょっとは、思ってたんかーい!)
(x_x) ☆\( ̄ ̄*)オイオイ…バシッ

(まだ高齢単身年収190~200万円未満の方の「介護サービス」が2割になるかどうかは決まっていません)

3.「なぜ介護保険部会は、高齢者に厳しいプランを出したのか?」

審議会のメンバーは、「学者・医療・介護・看護等の団体」から選ばれています。当然にして視点は「大所・高所」からの広い領域を見て判断為されているのでしょう。

今回の案が「高齢者だけ」に厳しいかというと、そうではありません。すでに「現役世代の負担」が限界に近付いているとの判断があるのだと思います。

下記に「現役世代の負担」が重くなる構造的な仕組みを書きます。

①「医療費」の「財源」は、「5割を保険料、4割弱を税金、1割強を患者の窓口負担」で構成されています。

このうちの「保険料」は所得により払う仕組みのため、「所得が低い高齢者世代」よりも、「所得が高い現役世代の負担」が重くなります。

②「窓口負担」も、「現役世代」は3割、「高齢世代」の多くは1割で2・3割はごく一部にとどまります。

③「上記の理由により、「医療費」が増えれば増えるほど「現役世代」の負担が重くなる構造となっています。

その結果、2020年度の「現役世代(35~39歳)」の保険料は、20年前の2000年度に比べて50%増加してますが、「後期高齢者(75歳以上)」の保険料は15%増にとどまっているとされています。

このような事情を知りますと、もう「現役世代」はこれ以上の「高齢世代」への仕送りが出来ないところまで進んでいるとの判断は、コロちゃんも理解できますね。

4.「制度の限界が近づいている」

コロちゃんは、一方では介護保険の1割負担から2割負担への値上げに反対し、もう一方では「社会保険」の「現役世代」から「高齢者」への仕送りも限界だと理解を示す内容を書いています。

要するにもう「現役世代」から「高齢世代」への仕送りも限界に近づいているのです。

一方、それでは「高齢世代内」で「やりくり」をしようとすると、今度は「所得の低い高齢者」からも取らざるを得なくなり、低所得階層の生活を圧迫しかねないというわけです。

この状態を見ると、コロちゃんは高度成長期の1960年代に作られた制度が、60年以上経って限界に近付いていると思っています。

「年金」にしろ「医療保険」にしろ、「大勢の若者たち」が「少数の高齢者」を支える前提で制度設計されています。

当時の若者たちは、ほとんどが結婚して子どもを育て、「核家族」を構成していきました。

それから60年経った現在では、「未婚」の方も激増して「離婚」も多くなって、そのまま「単身高齢者」となる方も増えてきています。

それらによる「制度疲労」は、この「医療保険」だけではなく、「社会保険」全般に広がっています。

コロちゃんは、思い切って「消費税増税」を進めて、その「財源」で新しい制度を作り直した方が良いと思っていますよ。

まあ、コロちゃんはとりあえず、自分の介護保険サービス負担が、1割のままかそれとも2割になるかを注目しながら「制度」の改革を見守っていきたいと思いますね。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Frauke RietherによるPixabayからの画像
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