【社会考】子どもが産める社会にしてね②

社会

おはようございます。今朝のワンコとの散歩時の気温は15度でした。ここまで気温が下がるのは、夏以降で初めてです。

半そでシャツで散歩するには、「涼しい」というよりはもう「寒い」ですね。コロちゃんは、しっかりと長袖の上っ張りを羽織って散歩してきましたよ。

ワンコは元気なんですよね。毛皮があるワンコにとっては、ちょっと寒いくらいがちょうど良いのかもしれませんね。

今日は、昨日のブログの続きの「夫婦の結婚のあり方と子どもについて」をポチポチします。

1.「現代日本の結婚と出産 夫婦調査」

昨日のブログでは「国立社会保障・人口問題研究所」の「現代日本の結婚と出産」というレポートの「第一部 独身者調査の結果」をご紹介しました。

その中で「独身者」の「将来の結婚意思」や「結婚することの利点」「結婚することへのハードル」「希望するライフコース」などの調査結果を見てきました。

その中で、現在の若い方の「結婚観」や「観念」が、かつてとは大きく変わってきていることが見て取れました。

今日は、引き続きこのレポートの「第二部 夫婦の調査の結果」を、ご紹介していきたいと思います。

なお、昨日のブログの「第一部 独身者調査の結果」のご紹介をお読みなりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【社会考】子どもが産める社会にしてね①

2.「夫婦 配偶者と知り合ったきっかけ」

第2部では、子どもを産み育てる世代の夫婦の「結婚過程」や「妊娠・出生過程」「子ども数の考え方」などを調査しています。

下記のグラフをご覧ください。

「国立社会保障・人口問題研究所 配偶者と知り合ったきっかけ」より

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf
出典:国立社会保障・人口問題研究所 現代日本の結婚と出産-第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書-より(9月25日利用)

上記のグラフは、「配偶者と知り合ったきっかけ」です。

下記に内容を書き出します。

この調査では、「見合い結婚」「恋愛結婚」、それと今回調査から「ネット(インターネット)で」という新しい選択肢を加えています。

〇「見合い結婚」は、時代の推移ともに、以下の様に大きく減少しています。
●「1935年(69.0%)」→
●「2021年 (9.8%)」

〇「恋愛結婚」が、その逆に時代の推移とともに、以下の様に大きく増加しています。
●「1935年(13.4%)」→
●「2021年(74.8%)」

〇「恋愛結婚」のピークが「2007年(88.0%)」で、「2021年(74.8%)」には14㌽の減少となっていますが、これは「ネットで(2021年15.1%)」という新たな知り合いの機会が増えたことによるものと思われます。

〇2021年調査では「ネットで(2021年15.1%)」が、「見合い結婚2021年(9.8%)」を上回っています。

コロちゃんが、今は亡き妻と知り合った1970年代前半を、このグラフで見てみましょう。

〇「見合い結婚1973年(33.0%)」
〇「恋愛結婚 1973年(61.5%)」

上記のように、1973年では、既に「恋愛結婚」が「見合い結婚」の倍となっていました。

コロちゃんは「恋愛結婚」でしたが、周りの方もほとんど「恋愛結婚」でしたね。そのような時代の雰囲気がありました。
( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )テレテレ♪

ですから、この2021年の「恋愛結婚(74.8%)」「ネットで(15.1%)」「見合い結婚(9.8%)」もいいと思いますよ。とにかく男女の出会いの場がなければ、結婚には至らないんですからね。

ここでの調査は、結婚に至った夫婦からのアンケートですけど、もっと多くの未婚者がどんどん出会いの場を作られることを、コロちゃんは祈りますね。

コロちゃんは、「結婚」は人生を豊かにしてくれる道だと、思っていましたし、現在でも思っています。

3.「夫婦 結婚相手はネットで探そう」

それでは次に、「結婚相手と知り合った場所」について見てみましょう。

この「結婚相手と知り合った場所」は、昨日の「交際している恋人・婚約者がいる独身者」にも同じ質問をしていましたね。

「独身者」の場合は、男女ともに「学校で知り合う」が最多(2021年・男性30.1%、女性26.8%)でしたが、こちらの「夫婦」ではどうでしょうか。

下記のグラフをご覧ください。

「国立社会保障・人口問題研究所 配偶者と知り合ったきっかけ」より

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf
出典:国立社会保障・人口問題研究所 現代日本の結婚と出産-第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書-より(9月25日利用)

上記のグラフは「独身者のグラフ」と違って「男女別」ではありませんね。

これを見ると、現在夫婦になっている方々の、出会いの場は「友人・兄弟姉妹を通じて」が最多でした。

上記のグラフでは読み取りにくいと思いますので、下記に書き出します。

「2021年b」
□職場や仕事で      21.4%
■友人・兄弟姉妹を通じて 25.9%
▧学校で          14.1%
⊡ネットで         13.6%

(2021年調査は「結婚が2015年7月~2018年6月を『2021年a』」、「結婚が2018年7月~
2021年6月を『2021年b』」と分けて調査しています。上記に書き出したのは『2021年B』です)

前回調査よりの推移を見ると、以下の様になります。

〇「2015年友人・兄弟姉妹と通じて(30.8%)」が「2021年(25.9%)」に減少

〇「2015年職場や仕事で(28.2%)」が「2021年(21.4%)」に減少

〇「2015年学校で(11.7%)」が「2021年(14.1%)」にやや増加

◎「2015年ネットで(前回調査項目になし)」が「2021年13.6%」に登場

この数値を見ると、2020年のコロナ禍の影響はあるかとは思えますが、「結婚相手と知り合った場所」として、「学校」は微増となって、「職場や仕事で」「友人・兄弟姉妹を通じて」が減少しています。

そして、今回調査(2021年)に初登場した「ネットで(13.6%)」が、いきなりの急上昇です。今後もこの「ネットで」が大きく上昇すると思われますね。

コロちゃんが、1970年代初頭に亡き妻と知り合ったのは、友人グループと一緒に出掛けた夏のキャンプの場でした。

あの当時は、若い男女の地域サークル活動が盛んで、キャンプやハイキング、飲み会などいろいろ活発に開かれていましたね。

時代は違っていますが、現在でも「男女の出会いの場」の設定には皆さん苦労なさっているように思えますね。

コロちゃんは、「ネット」でも「学校」でも、できるだけ多くの男女の出会いの場がつくられるのは良いことだと思いますよ。

男女の出会いがなければ、その後の結婚には進まないのですからね。

4.「夫婦 結婚を決めたきっかけ」

次に夫婦の「結婚を決めたきっかけ」について見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。

「国立社会保障・人口問題研究所 結婚を決めたきっかけ」より

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf
出典:国立社会保障・人口問題研究所 現代日本の結婚と出産-第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書-より(9月25日利用)

上記のグラフは「結婚持続期間5年未満」の夫婦の「結婚を決めたきっかけ」です。

年齢が「25歳未満」「25~29歳」「30~34歳」「35歳以上」と4種類に分かれています。

妻が 25 歳未満で結婚した夫婦では「2021年・子どもができた(33.8%)」が最多でした。

それでも「2010年・子どもができた(50.0%)よりは低下しています。

この減少はコロナ禍の影響で、今後の調査ではまた増えるかもしれませんね。

そして「25歳以上」の全年齢で「年齢的に適当な時期だと感じた」がトップを占めています。

この「問い」とその回答の数値には、コロちゃんは若い方たちの「結婚」に関するプレッシャーを感じますね。

コロちゃんとしては「できるだけ早く一緒に暮らしたかった」というロマンチックな理由が好みなのですけれど、その数値は以下の通りです。

〇「2021年・できるだけ早く一緒に暮らしたかった」
「25歳以下  24.3%」
「25~29歳 23.8%」
「30~34歳 16.0%」
「35歳以上  21.4%」

ね、少ないでしょう。30代前半の方が「16.0%」と一番少ないですから、一番のリアリスト世代と言えるかもしれません。

5.「夫婦 完結出生子ども数」

それでは次に、夫婦の子どもの数を見てみましょう。

夫婦の最終的な出生子ども数を「完結出生子ども数(完結出生児数)」と呼びます。

下記のグラフをご覧ください。

「国立社会保障・人口問題研究所 完結出生子ども数」より

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf
出典:国立社会保障・人口問題研究所 現代日本の結婚と出産-第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書-より(9月25日利用)

上記のグラフは、「結婚持続期間 15~19 年の夫婦」の「完結出生子ども数」です。

この「完結出生子ども数」は、2002 年調査までは 2.2 人前後で安定的に推移していましたが、その後低下し、2021年調査では 1.90 人となって「過去最低値」を更新しています。

日本は「結婚数」も減少していますが、この夫婦の「完結出生子ども数」も低下は緩やかですが、減少の流れはとどめられていません。

現在では、ほとんどの夫婦の子ども数は1人か2人になっていますね。コロちゃんちは、男の子2人でしたけど、さすがに3人目をもつ余裕はなかったですね。

コロちゃんは、さほど経済的な将来予測は考えていませんでしたが、子育て中の1980年代ごろには、もう日本の一般家庭では「子ども二人」がほとんどだったように記憶しています。

6.「夫婦 あなたの家族は子ども何人?」

次に、ご家庭の子どもの数の分布を見てみましょう。あなたのご家庭の子どもは何人ですか?

下記のグラフをご覧ください。

「国立社会保障・人口問題研究所 子ども数分布」より

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf
出典:国立社会保障・人口問題研究所 現代日本の結婚と出産-第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書-より(9月25日利用)

上記のグラフは、出生過程がほぼ終了した結婚持続期間15~19年の夫婦の子どもの数の分布です。

「2021年調査」の家庭の子どもの数は以下のとおりです。

〇0人  7.7%
〇1人 19.7%
〇2人 50.8% 
〇3人 18.6%
〇4人  3.2%

過去の推移をみると、以下の様になっています。(前回調査は2015年調査)

●「0人(7.7%前回6.2%)」やや増加

●「子ども1人(19.7%前回18.5%)」やや増加

●「子ども2人(50.8%前回54.1%)」減少

●「子ども3人(18.6%前回17.9%)」 やや減少

●「子ども4人 (3.2%前回3.3%)」 やや減少

このように「夫婦」の子どもの数を俯瞰すると、思ったよりも「子ども0人(7.7%)」は少ないですね。

日本では少し以前に「DINKs(ディンクス)」が話題となっていた時期がありましたから、もう少し「子ども0人の世帯」が多いかと、コロちゃんは考えていました。

(DINKsとは、共働きで子どもを意識的に作らない、持たない夫婦、またはその生活観のこと)

また、「子ども3人(18.6%前回17.9%)」家庭も思ったよりも多いと感じました。何しろ全体の家庭の2割近くなのですからね。

コロちゃんは、諸事情があってこの「子ども3人家庭」に特に注目しているんですが、2002年には30.2%ありましたから(2021年18.6%)、やはり「子ども3人家庭」は減少しているようです。

7.「夫婦 子ども持つなら女の子」

次は「夫婦が回答した理想子ども数について、その男女児の組合せにも理想があると回答した場合の男女児構成割合」についての問いです。

また、わかりにくい表現ですね。要するに「理想の子ども」の性別の質問です。

①昨日の「独身者の理想の子どもの性別」

昨日にも、「独身者」の方に同じ質問をしていましたよね。

昨日の「独身者」の回答は、「未婚女性」では「女の子希望」が半数を超えていて、「未婚男性」はほぼ半々でした。

下記に昨日の「独身者の回答」を記載します。

〇「2021年独身女性回答」
■「希望する男児割合」46.3%
□「希望する女児割合」53.7%

〇「2021年独身男性回答」
■「希望する男児割合」50.5%
□「希望する女児割合」49.5%

ねっ、「独身女性」は女の子選好で、「独身男性」は男女半々でしょう。

それが「夫婦」に質問するとどういう回答があるのでしょうか。

②「夫婦の理想の子どもの性別」

夫婦が回答した「理想の子どもの性別」は、独身者の「女児選好」と同じ傾向となっています。

下記のグラフをご覧ください。

「国立社会保障・人口問題研究所 夫婦の理想男女児数の総和の構成」より

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf
出典:国立社会保障・人口問題研究所 現代日本の結婚と出産-第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書-より(9月25日利用)

上記のグラフを見ると、過去の「男児選好」の傾向が、1980年代にはっきりと「女児選好」に転換しています。

5年ごとの調査結果を俯瞰すると、「1987年調査」が「女児選好」へ転換した「分水嶺」となっています。

今回の2021年調査では、下記のように「女児選好」の傾向を示しています。

「■理想とされる男児割合47.4%」
「□理想とされる女児割合52.6%」

この「女児選好」は、1987年調査(女児50.2%)から35年間も続いていますから、この傾向は今後も続くと思われます。

なぜ、女の子が選好されるのでしょうか。コロちゃんもいろいろ調べてみましたが、よくわかりませんでしたね。

曰く「かわいいお洋服を着せてみたい」「大きくなったら娘と友だちのような関係になりたい」などのママさんの声が聞こえてきましたが、それではパパさんはどうなのでしょうか。

また「母親とはずっと仲良く、相談していて心強いし、母親も楽しそうにしていたため、女の子だったら結婚してからも、仲良くしていられる」というのもありましたけれど?

はてさて、コロちゃんは仲の悪い親子の話しも聞いたことがありますから、よくわかりませんでした。

しかし、現在の若い方の望みが「女児選好」に傾いていることは間違いないと思いましたね。

ただ、コロちゃんも、自分の子どもは2人とも男の子だっただけに、彼らの子の女の子はとても可愛いですね。
(,,>᎑<,,)カワイイ*•.❥

8.「夫婦 理想の子ども数を産めない理由は経済問題」

本調査では「理想子ども数」や「予定子ども数」も調査しています。そのグラフでは必ず「理想子ども数」より「予定子ども数」がやや下に線グラフが伸びています。

多くの皆さんは、「子どもが欲しい(理想子ども数)」と思っていても、それぞれの理由で「ちょっと無理(予定子ども数)」にグレードダウンしているのです。

その「理想の数の子どもを持たない理由」の回答が下記のグラフです。

「国立社会保障・人口問題研究所 理想の数の子どもを持たない理由」より

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf
出典:国立社会保障・人口問題研究所 現代日本の結婚と出産-第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書-より(9月25日利用)

上記のグラフでは、「理想の子どもを実際に持たない理由」として、一番多いのは「子育てや教育にお金がかかりすぎるから(52.6%)」という経済的理由を上げています。

そして二番目は「高年齢で産むのが嫌だから(40.4%)」となっています。晩婚化の影響ですね。

この「理想の子どもを実際に持たない理由」の一番多い「経済的理由」の解消が望まれますね。

9.「これらの知見は少子化対策の基礎資料」

今日は、昨日に引き続き「国立社会保障・人口問題研究所」が発表しました「現代日本の結婚と出産」というレポートの「第二部 夫婦の調査の結果」についてポチポチしてきました。

そして今日は「配偶者と知り合ったきっかけ」や「配偶者と知り合った場所」、そして「子どもの数」や「理想の子どもの性別」などを見てきました。

現在の急激な「少子化」について語る場合には、その現状と肝心の当事者の若い方たちの意識が今どうなっているかを知ることが欠かせません。

この「レポート」で得られる知見は「少子化対策」の基礎資料となるものです。

コロちゃんは、すでに70歳を超えた(つい先日)おじいちゃんですから、一昔も前の常識で語る愚かさに陥るわけにはいきません。

虚心坦懐に現状を見つめる中から、最善の道が必ず見つかるものと考えています。

昨日・今日と見てきた中には、コロちゃんが知らなかった知識も多々ありました。

それと同じように、このブログを読んで皆さんの理解が進む一助にでもなれたならば幸いですね。

コロちゃんは、今後もいろいろ学びながら、このブログで発信をしていきたいと思います。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

frederikalukacovaによるPixabayからの画像
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