【経済考】「自社株買い」は国を亡ぼすよ

経済

おはようございます。昨日コロちゃんは、とうとう「ワンコの毛を夏バージョンにカット」しましたよ。

昨日は、朝からキレイに晴れ上がった「梅雨の晴れ間」だったのです。

コロちゃんは、ここのところ「いつワンコの衣替え」を行なおうかと、空を見ながら考えていたのですよ。

何しろ「梅雨入り」以来、ずーっと「雨の日」が続いていましたからね。それがいきなり「晴れ間」が訪れてきましたから、コロちゃんは張り切りましたよ。

下記が「ビフォーのワンコ」です。どうです「可愛い」でしょう? モフモフですよ。

ワンコは、多分何となく「イヤな雰囲気」を感じているのでしょうね。シッポがすっかりまたの下に寄っています。

これが「バーバーコロちゃん」の手にかかると、以下の「アフターのワンコ」に変身しましたよ。

ほらほら、なんとステキな「夏の衣」に変身ですよ。背中がちょっと白く見えるところは「チャームポイント」です。ちょっとカットしすぎちゃいました。
(∀`*ゞ)エヘヘ

昨日から「夏バージョン」に変身したワンコは、今日は「なんか変だなー?」とばかりに、全身をクンクンと嗅いでいますよ。

そんな「バーバーコロちゃん」が、今日は「自社株買いは国を亡ぼすよ」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「自社株買い12兆円/最高だってと、自社株買いはなぜ悪なのか?」

☆「設備投資の推移を見るよと、内部留保はまだ増えているのかな?」

☆「株価が上がっても大多数は幸せにならないよと、コロちゃんは金融リテラシ―という言葉がキライです」

☆「コロちゃんとストレスの話」

1.「自社株買い12兆円/最高だって」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「自社株買い12兆円/最高」との見出しが目に入りました。

この「自社株買い」とは、「会社が株式市場から過去に発行した株式を買い戻すこと」を言います。市場に流通する「株式数」が減少しますから、1株の価値が上昇し「株価の上昇」が見込めるものです。

記事を読むと、以下の内容でしたよ。

◎「日本経済新聞社が全上場企業約4000社の自社株取得枠の設定状況を調査」

①「1~5月の取得枠設定は12.1兆円」
②「2024年通年の7割弱に相当」
③「社数ベースでは2割増加」
④「2026年3月期に最終減益を見込みつつ自主株買いを発表した企業は前期より1割増加」

ざっと、上記のような記事の内容でしたよ。

コロちゃんは、「失われた30年」の主因は「投資不足」にあると考えていましたから、「企業」が利益を「自社株買い」に回していることを読んで、ガッカリしましたよ。

この記事でも「成長投資と両立課題」とか、「行き過ぎた自社株買いを問題視する動きも出て来た」と記載していますね。

記事では、ハッキリと言ってはいませんが、「企業の自社株買い」に冷たい視線が滲み出ているのですよ。

次に、この「企業の自社株買いに対する冷たい視線の理由」とコロちゃんの考えを書いてみますね。

なお、この「日経新聞」の「自社株買い12兆円/最高」との見出しの記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

決算:自社株買い1〜5月最高12兆円 資本効率の改善急ぐ、成長投資に課題も - 日本経済新聞
貿易摩擦により減益予想が多いなかでも上場企業の自社株買いが急増している。2025年1〜5月は約12兆円と前年同期に比べ2割増え、同時期としては最高となった。企業は強まる市場の圧力に対応して資本効率の改善を急ぐ。中長期の企業価値向上には自社株買いだけでは持続力に欠け、成長投資への資金配分が課題になる。日本経済新聞社が全上...

2.「自社株買いはなぜ悪なのか?」

コロちゃんは、「自社株買い」は「日本経済にとって悪だ」と考えていますよ。

それは簡単な話です。「自社株買い」は、上記していたように「市場に流通している自社の株式数の減少」になりますから「株高要因」となるのです。

これで「利益」を得るのは「富裕層の株主たち」です。全国民の中で「株式保有者は15.8%※」しか居ません。

(※日本証券業協会:2024年度:国民の株式の保有率は15.8%)

過去の「失われた30年」は「投資不足」が理由の1つとされています。コロちゃんは主因じゃないかと思っていますけどね。

日本企業は、ここ30年間以上に渡って「利益」を「賃上げと投資」に回さずに、「内部留保」と「自社株買い」に手厚く配分してきたというのがコロちゃんの考えですよ。

しかも、その「投資」も「国内」よりも「海外投資」が多いとなると、「日本国内の経済」が成長出来なかったのは当たり前の結果だと思っていますよ。

3.「設備投資の推移を見るよ」

それでは「民間企業の設備投資額の推移」から見てみましょう。下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。

「内閣府 民間企業設備投資の推移」より

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai31/shiryou1.pdf
出典:内閣府 新しい資本主義実現本部 基礎資料より:6月13日利用

上記のグラフは、「内閣府」が発表した1980~2023年度の「民間企業の設備投資の推移」です。下に書き出しますね。

◎「民間企業の設備投資の推移」(1000億円以下切り捨て)

①「1990年:102兆円」
②「2000年: 88兆円」
③「2005年: 87兆円」
④「2010年: 72兆円」
⑤「2015年: 87兆円」
⑥「2020年: 85兆円」
⑦「2023年:101兆円」

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai31/shiryou1.pdf
(出典:内閣府 新しい資本主義実現本部 基礎資料より:6月13日利用)

うーむ、上記を見ると「緩やかなUの字」ですね。2023年は物価が上昇していますから、全然増えていませんよ。
( ̄へ ̄|||) ウーム

上記の「①1990年:102兆円~⑥2020年85兆円」が「失われた30年」の期間ですよ。

「設備投資額」が増えるどころか、逆に17兆円も減っています。「投資が行なわれない」から「経済成長も出来なかった」との因果関係を証明していますね。

この「企業の設備投資」ですが、先日「経済産業省」は「2040年の産業構造ビジョン」を発表しています。

その中で、以下の目標を発表していますよ。

◎「2040年の産業構造ビジョン:設備投資額」

①「2027年度:115兆円」(官民目標)
②「2030年度:135兆円」(官民目標)
③「2040年度:200兆円」(官民目標)

https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shin_kijiku/pdf/027_s01_00.pdf
(出典:経済産業省 経済産業政策新機軸部会 第4次中間整理(案)参考資料集~ 成長投資が導く2040年の産業構造より:4月23日利用)

上記は、非常に意欲的な「目標」なのですが、コロちゃんは今の「企業が自社株買いに資金をまわしていること」を見ていると、まずこの「設備投資金額目標の実現」は無理だと思いましたよ。

4.「内部留保はまだ増えているのかな?」

冒頭では「企業が自社株買い」に資金を投じて、次に「設備投資」にはケチっている様子を見てきましたが、それでは「企業の懐具合(内部留保)」はどうなっているのでしょうか。

以下に「内部留保の金額の推移」を書き出しますね。

◎「利益剰余金の推移(内部留保金)」(1000億円以下切り捨て:カッコ内は前年比)

①「2019年:475兆円」
②「2020年:483兆円」(8兆円増)
③「2021年:516兆円」(33兆円増)
④「2022年:554兆円」(38兆円増)
⑤「2023年:600兆円」(46兆円増)

https://www.mof.go.jp/pri/reference/ssc/results/r5.pdf
(出典:財務省 年次別法人企業統計調査(令和5年度)結果の概要より:6月13日利用)

おー、「日本企業」は儲かってまんな!
(屮´エ`)屮 

いやいや、「企業」は「2023年の春闘で平均3.5%」の賃上げを出しても、まだ「⑤2023年:600兆円」も溜め込んでいましたよ。
(ノД`)ハー

しかも「➁2020年~⑤2023年」の前年比を見ると、年々「内部留保」に回す金額が増えてきていますよ。

これって、自分勝手すぎないですかね。この「内部留保」を「国内の設備投資と賃上げ」に回せば、もっと「日本経済」も成長出来て、「国民生活」も豊かになるのではないでしょうか。

これじゃあコロちゃんが「国賊だ!」と言いたくなるのも無理はないと思いませんか。

コロちゃんは、この「企業のふるまい」を何とか「国が強権で変えていただきたい」と思っていますよ。

5.「株価が上がっても大多数は幸せにならないよ」

今日のテーマは「自社株買いは国を亡ぼすよ」と、ちょっと刺激的で言い過ぎだったかも知れませんね。

しかし、コロちゃんは「日本経済の主役の企業」が、「利益を自社株買いと内部留保」に回して「国内設備投資と賃上げ」を抑える企業の行動を変えないと「みんなが不幸」になると思うのですよ。

確かに「自社株買い」を行なうと「株価」が上がりますよ。

しかし、「株価」が上がってもちっとも「国民の生活が楽にならない」ことは、2012年以降の「アベノミクス」の経験で分かっているじゃないですか。

みなさん、2012年から13年経った現在、当時と比べて「生活は楽」になっていますか?

コロちゃんは、ちっとも「楽になっていない」ですよ。「株高」はコロちゃんの生活に何の「恩恵」ももたらしませんでしたよ。

もういい加減に「企業の自社株買い」と「内部留保」を法律で規制をして欲しいですよ。

そもそも「資本主義」の勃興期には「1日12時間労働」が常態だったとされています。また「児童労働」も5歳~9歳の子どもの10%以上が働いていたとも言われています。

そんな「資本主義の暗い面」は、その後「法律で規制されてきた歴史」がありますよね。

コロちゃんは、「国民の幸せ」につながらない「企業活動・企業行動」は、国家が法律で規制するべきだと考えていますよ。

コロちゃんは、冒頭の「新聞記事」の「自社株買い12兆円/最高」を読んで、ちょっとムカムカしていますよ。

6.「コロちゃんは金融リテラシ―という言葉がキライです」

さて今日は「企業の自社株買い」に不満を表明したコロちゃんでしたが、ちょっと「株式」繫がりで「金融リテラシ―という言葉」について書いてみたいと思いますね。

この「金融リテラシー」とは「お金に関する知識や判断力」のことを言いますが、コロちゃんが青年だった1970年代には、そんな言葉はありませんでした。

ひょっとしたら「専門家」の間では使われていたのかも知れませんが、社会の中では拡がっていませんでしたね。

過去を振り返ってみると「1950~1980年」の日経平均株価は、さほど上昇していませんでした。

長期で見ると、「平均株価」が上昇し始めたのは1980年代に入ってからですが、その後の「バブル崩壊」で多くの方が痛手を受けています。

「金融リテラシー」という言葉が知られるようになったのは「2000年代」ごろからでしたよ。だから、まだ20年程度ぐらいしか歴史はないのです。

それ以前は「一生けん命働けば、後からお金は付いて来る」との考えが主流でしたよ。

その時代では「あまり金・金と考えるんじゃない、そんな暇があったらもっと頑張って働け」と言われていたのですよ。

だからコロちゃんが言いたいのは、「金融リテラシ―」という言葉が「正しい・必要だ」とされた期間は、たかだかここ20年程でしかないという事です。

この期間に限れば「日本・アメリカの株価」は上昇していますが、今後も同じ用に永久に右肩上がりが続くとは限りません。

一言で言うと「投資すれば今後も永久に果実が得られる」とは限らないのですよ。「リスク」をとれば「利益が得られる時代」が続くとは誰も断言出来ないのですよ。

だからコロちゃんは「金融リテラシ―」という言葉には、何となく「危うさ・怪しさ」を感じていますよ。

今では「高齢者」も巻き込んで「金融リテラシ―」が語られています。

最近の「証券会社のフィッシング詐欺」で、老後資金を失った高齢者の話がありましたよね。補償割合はまだ決まっていないようですが、この被害者方たちの心労は大きいものでしょうね。

コロちゃんは、この「フィッシング詐欺」にあった「高齢者」は、「金融リテラシ―に踊らさられた被害者だ」と思いましたよ。

7.「コロちゃんとストレスの話」

さて最後の「コロちゃん話」ですが、「株式投資にはストレスがつきもの」とのコロちゃんの信念から、「ストレスの話」を書きましょう。

コロちゃんの人生での「最大のストレス」を経験したのは、なんと言っても「30代の転職の時」でしたよ。

コロちゃんは、「妻」と「小学校就学前の2人の子ども」を抱えて「30代で転職」をしたのですよ。この時の「重圧」はかなりのものでしたね。

誰しもが「新しい会社」では、「人間関係」を1から作らなければなりませんし「仕事に慣れること」も必要となってきます。

この間に感じる「ストレス」は大きなものでしたよ。コロちゃんは特に「気が小さい」のですよ。いやいや「繊細」と言ってくださいよ。
c(・。・)チッチャイヨ

それではどのようにしてコロちゃんは、その「ストレス」に対抗したのかというと、下記の3つです。

◎「コロちゃんのストレス対処法」

①「考えない」
②「逃げ道を作る」
③「時間を稼ぐ」

この「①考えない」ということは、そもそも「ストレス脱出」は時間がかかるものなのですよ。

「新しい会社」で「人間関係をつくる」にしろ「仕事に慣れる」にしろ、直ぐに出来るものではありません。

しかし「時間さえかければ誰しもが必ずできるもの」なのですよ。

問題は、その「経過時間」の間は「ストレスにさらされ続けること」なのですよ。だから「①考えない」ことによって、その「経過時間をやり過ごす」のですよ。

続いて「➁逃げ道を作る」は、かの「池上彰氏」も著書で推奨していましたね。「本に逃げ込め」ですよ。

コロちゃんは「読書の世界」に逃げ込んだのですよ。「読書」は良いものですよ。「ストレスの重圧」を読書中は忘れることが出来ましたね。

最後の「時間を稼ぐ」は、「考えないで読書をする」ことは「時間を稼ぐ事」になりますよね。

どんな「人生の辛いストレス」でも、「時間」がたつと解決することがほとんどです。

上記のコロちゃんも、「新しい会社」に1年も経つとすっかり慣れて、3年もたった時には「ふんふん」と鼻歌交じりですごすようになりましたよ。

さらに、10年を超えると「会社の古株」になって「気楽さ」のまま、とうとう30年近くお勤めしてから退職しまいましたよ。

これはコロちゃんの「人生のストレス管理法」でしたよ。

その後のコロちゃんには、何度も「人生の山と谷」がありましたが、全てこの「ストレス管理法」でやり過ごして現在では「気楽なリタイア生活」に入っていますよ。

さて、こんなコロちゃんの生き方が、皆さんのご興味を引くかどうかわかりませんが、もし何かあった時の参考にしていただければ幸いですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします。
(^_^.)

おしまい。

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