【経済考】「豊かな高齢者」にはもっと負担を

経済

おはようございます。コロちゃんは、今朝困っちゃったのですよ。

「うーん困った、うーん参った、うーんどうしよ」byコロちゃん

「どうしたの?コロちゃん」by読者様

あのねー、あのねー、コロちゃんちょっと困っちゃったんだけど、内緒に出来る? じゃあ、相談するけど、絶対内緒だよ?
( *´ノд`)コショショ

実は、コロちゃんはこのブログの原稿を、隔週で「土日2話投稿」に備えて書き溜めているんだけど、そうすると天気の話しなんかが、すごくずれちゃうんだ。

他にも、内容が「新しい状況変化」に追いついて行かないことも出て来るし、やっぱり「記事の鮮度」が落ちるとまずいかなー?

「へー、コロちゃんは原稿をそんなにため込んでるんだ? 何話ぐらい今持っているの?」by読者様

んーとね、ちょっと見てみるね。「ガサゴソ・ガサゴソ」byコロちゃん

「ひー、ふー、みー・・・、今全部で5話持ってるね。だけど、絶対に内緒だからね。特に『編集長&株主様』に知られたら・・・あー怖っ!」byコロちゃん

多分こんな顔で怒ると思うよ。⇒

BY<br>編集長&株主様
BY
編集長&株主様

なんか呼んだか!コロ

「ヒー、呼んでません、誰も呼んでませんよ、コロちゃん何も隠してないよ」byコロちゃん
((((;゚Д゚;;;)ノノ ヒェェェェー

何も隠していないコロちゃんが、今日は「豊かな高齢者にはもっと負担を」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「住民税非課税世帯に10万円を配ると、住民税非課税世帯の75%は高齢世帯」

☆「高齢者世帯の半数以上が1400万円以上を所有」

☆「70代の住民税非課税世帯は3人に1人と、住民税非課税世帯の82%は60歳以上」

☆「マイナンバーカードで資産把握をと、高齢世代の貧富2極化は今後も進む」

1.「住民税非課税世帯に10万円を配る」

岸田総理は、今年の6月に「5兆円規模の減税」を行なうと表明なさっています。あと2ヶ月後ですから、もうすぐですね。

この「減税」の対象として「住民税非課税世帯」には、1人10万円の(3万円は昨年に支給済み)給付が行なわれるとされています。

コロちゃんは、この「住民税非課税世帯」というのは、ハッキリ言うと「貧乏な世帯」だから格差の縮小や再配分になるのだから、良い事だと思っていました。

しかし、その後いろいろ見聞を広めていたら、どうやらそのコロちゃんの思いは「的外れ」だったのではないかと考えています。

だって「高齢者」が、全部「貧乏ってわけじゃない」みたいなのですよ。コロちゃんとこは「清貧」ですけれどね。

2.「高齢者世帯の半数以上が1400万円以上を所有」

コロちゃんが、その後「住民税非課税世帯」について、ポチポチ調べて見ると、「住民税非課税世帯」の80%以上は60歳以上の「高齢者世帯」なのだそうです。

この「住民税非課税の高齢世帯」の中には、もちろん困窮している世帯も多くありますけど、約半数は「1400万円以上の資産」を保有していると見られています。

「高齢者世帯」には、所得や年金が少なくとも、多くの資産を保有している世帯が約半数いらっしゃるのです。

「金融資産」が高齢者の中で、どのように分布しているかを見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「国立国会図書館 調査と情報 高齢者の保有金融資産の現状及び課題」より

https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11510900_po_1103.pdf?contentNo=1
出典:国立国会図書館 調査と情報 高齢者の保有金融資産の現状及び課題 より(4月1日利用)

上記のグラフは、総務省統計局「全国消費実態調査」(平成 26年(2014)調査)のデータから作成されたものです。

このグラフは、「2人以上の世帯」のものですから、コロちゃんのような「単身高齢者」は入っていません。しかし、高齢者の資産の全体的傾向はわかると思います。

このグラフは、左から右にかけて、きっちり階段状で下降しています。

「高齢者世帯」の金融資産の「中央値」は1394万円です。

いつものコロちゃんでしたら、この「高齢者世帯の金融分布」で、0~400万円以下の「貧しい高齢世帯」を計算してアピールするのですが、今日は逆を見てみましょう。

上記の「金融資産」の「中央値1394万円」以上を保有している世帯割合は55%です。「二人以上の高齢者世帯」の半数以上が「1394万円以上」を保有しているのです。

さらに「金融資産3000万円以上の世帯」が「8.5%+15.7%=24.2%」もいらっしゃいます。

ほぼ1/4の方ですね。「高齢世帯」で「多くの金融資産(3000万円以上)」を抱えている方も数多くいらっしゃるのです。

これらの方々の中には「住民税非課税世帯」の方たちが、約半数いらっしゃると思われます。

この様に見て行きますと、この方たちを「住民税非課税世帯」として「再配分」の対象とするよりも、現役世代を対象とした「再配分」が必要とされているのではないでしょうか。

ああ、もちろん「高齢者の中の金融資産が少ない方への再配分」は、必要だと思いますよ。

上記のグラフでは、「金融資産450万円以下の世帯」が「6.4%+6.1%+7.3%=19.8%」もいらっしゃいますからね。

この方たちへの支援は、やはり必要だとコロちゃんは思っていますよ。

3.「70代の住民税非課税世帯は3人に1人」

コロちゃんが、ネットの世界をポチポチと調べてみると、「住民税非課税世帯」の状況は以下の通りでした。

2021年現在で、全世帯5142万世帯のうちで「住民税」が課税されている世帯は、「3924万世帯※」となっていました。
(※厚生労働省:2021年国民生活基礎調査より)

ということは、その逆の「住民税非課税世帯数」は、「全世帯5142万世帯」ー「住民税課税世帯3924万世帯」=「住民税非課税1218万世帯」ということになります。

次にこの「1218万世帯の年代別割合」を見てみましょう。ちょっとわかりにくいかと思われますが、これは「同一世代内での住民税非課税世帯の割合」です。

あくまでも「それぞれの世代内」ですから、「世代」によって人数は異なりますから、その点を頭に置いて見て下さい。

◎「各年代の中の住民税非課税世帯の割合」

➀「29歳以下:35万世帯:23.5%」(意外と多いですね)

➁「30代:40万世帯:11.3%」

③「40代:57万世帯:8.9%」(この世代が一番少ないですね。働き盛り世代だからでしょうか)

➃「50代:87万世帯 :10.4%」

⑤「60代:220万世帯:20.7%」

⑥「70代:436万世帯:33.1%」

⑦「80代以上:343万世帯:44.1%」(一番多い世代となっています)

上記で見るように「住民税非課税世帯」は、高齢世代内では高くなっています。コロちゃんと同じ70代の方たちは、「⑥70代:436万世帯:33.1%」もいらっしゃいます。3人に1人ですね。

そして80代の方たちは、「⑦80代以上:343万世帯:44.1%」となり、5人に1人が「住民税非課税世帯」となっています。

そしてこの方たち(⑤60代⑥70代⑦80代以上)の、半分以上が1400万円以上の金融資産を保有していると思われます。

4.「住民税非課税世帯の82%は60歳以上」

次は「住民税非課税世帯全体」を100%とした場合の、その中に占める各年代の比率を見てみましょう。

◎「住民税非課税世帯全体に占める各年代の比率」

➀「住民税非課税世帯:100%」

➁「29歳以下:2.9%」
③「30代   :3.3%」
➃「40代  :4.7%」
⑤「50代   :7.1%」
⑥「60代  :18.1%」
⑦「70代  :35.8%」
⑧「80代以上:28.2%」

上記を見ると、「住民税非課税世帯」の内で、60代以上の「高齢者世帯」の割合は「⑥+⑦+⑧=82.1%」です。若い方はほとんど「住民税非課税世帯」にはなっていません。

「住民税非課税世帯」の80%以上は、60代以上だというわけです。

そうなると、「住民税非課税世帯」全体の8割以上が高齢世帯で、その中には1400万円以上の金融資産を保有している方もいらっしゃるとなると、これは「再配分」として不適切に思えてきますね。

もっと、「再配分」の対象を本当に「生活に苦しむ方」に絞って支給するべきではないでしょうか。

5.「マイナンバーカードで資産把握を」

コロちゃんは、普段から「清貧ライフ」を標榜していますし、自他ともに認める「貧しい方たち」の味方ですから、いつも強力な「再配分」を行なうべきだと主張しています。

しかし、現実にデータで「60歳以上が全体の6割超にあたる1200兆円を保有している」と出ています。

また、最新のデータ(総務省家計調査報告2022年)には、世帯主が「65歳以上の世帯」における貯蓄金額の平均値は2414万円、また中央値は1677万円とも記載されています。

この「高齢者の資産状況」は、貯蓄額が2500万円を超える世帯(34.2%)と、300万円未満の世帯(14.4%)に2極化しています。

ですから、「住民税非課税世帯」という「セーフティネット」を、高齢者全体にすっぽり掛ける今のやり方は不適切なのです。

本当に支援が必要な方たちに、ピンポイントで支援を届ける為には「高齢者の資産把握」が必要だとコロちゃんは考えますね。

既に2016年から「証券口座」には、マイナンバーカードとの紐づけが義務化されています。ですからマイナンバーカードを「銀行口座」と紐づけることに、何の技術的問題はないと思われます。

コロちゃんは、多くの「セーフティネット」をマイナンバーカードと紐づけすることによって、支援が必要な方たちに効率的に無駄なく届くようになるのではないかと考えていますよ。

そうすれば、上記で見てきたような「多額の資産がある高齢者」に「住民税非課税世帯」として10万円を支給するような不合理な政策をせずにむと思いますよ。

そして、支援が必要な方にキチンと届けることが出来るようになると、コロちゃんは考えていますよ。

6.「高齢世代の貧富2極化は今後も進む」

上記で、「住民税非課税世帯」全体の8割以上が高齢世帯で、その半分以上が1400万円以上の金融資産を保有していると見てきました。

そして「住民税非課税世帯」という枠で再配分を進めても、格差拡大は止められないこともわかったと思います。

この「高齢世代」の経済状態の2極化は、今後も進行すると思われます。

➀「就職氷河期が年金受給年齢に」

なぜ「高齢世代」の経済状態の2極化が進むのかというと、今後「就職氷河期世代」」が「年金支給年齢」に入ってくるからです。

「就職氷河期世代」とは下記のことです。

①「生まれ年 1970~1987年」
②「就職年  1993~2005年」

これらの方々の、現在2024年の年齢は、「37~56歳」となりますね。
(高卒就職者37~50歳、大卒就職者42~54歳)

現在の「年金受給年齢」は65歳です。

この「就職氷河期世代」で、一番年齢が高い世代は54歳ですから、「年金受給」まで、まだ11年ほどの年数はあります。

しかし、50代前半というと、そろそろ「老後の準備」に取りかかる年齢ともいえます。

これらの「就職氷河期世代」は、多額の老後資金を準備できないままに「高齢世代」入りする可能性が高いと思いますよ。

そう考えると、「日本」において10年後からは現在以上に「高齢者の貧富の2極化」は進行するものと思われますね。

➁「コロちゃんの経済観」

コロちゃんは、1970年代に20代の青年期を過ごしました。今の世の中を見ていると、かつての「時代精神」とは違っていたように感じています。

なかなか言葉にするのは難しいのですが、少なくとも今のように「経済」が「人の心のど真ん中」に居座っているような時代ではなかったと感じていますね。

コロちゃんが思うには、2000年代の初め頃から現在まで、「お金を持っているのが偉い」という価値観がだんだん膨張してきたと感じています。

それ以前には「きれいに生きる・美しい生き方」のような「価値観」が「時代精神」としてあったように思えてなりません。

コロちゃんは「古い人間」ですから、「お金が無ければ不便からも知れないけど、あり過ぎると生き方がゆがむ」と思っていますね。

現に今のコロちゃんは、図書館で本を借りて読むことと、このブログをカキコキする趣味を持っています。このどちらもほとんどお金はかかっていませんが、満足度は高いですよ。

だから、コロちゃんは大声で堂々と「コロちゃんは清貧ですよ、貧乏ですよ!」と叫ぶことが出来るのです。少し誇らしげにね。

もちろんコロちゃんは、他の方に強制したりはしませんよ。一人ひっそりとつぶやいているだけで充分です。

ただこれからの「日本」では、上記したように「貧富2極化」が進むと思いますから、コロちゃん流の価値観を持った方が「高齢者」は生きやすいと思いますよ。

たとえ「お金」がなくとも、「楽しく充実した人生」をおくることが出来ると思いますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

NoName_13によるPixabayからの画像

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