おはようございます。今朝のワンコとの散歩時の気温は、摂氏6°Cでした。だけど、コロちゃんは昨日の摂氏5°Cの時よりは、だいぶ寒さが和らいでいます。
なぜかというと、コロちゃんは昨夜から下着を「冬バージョン」に切り替えたのです。
「長袖の下着」と、「ズボン下」ですね。もちろんヒートテックです。この装いでコロちゃんは、今後の「長ーい冬」を乗り切るのです。
乗り切れるかなー?
乗り切れるよねー?
乗り切れればいいなー?
この様にコロちゃんは、勢いをつけて「空元気」をもって自分を鼓舞して、この冬に闘いを挑むのです。
えっ、それで何かするのかって?
・・・いえいえ、後は居間に石油ストーブを出すことぐらいですね。コロちゃんの冬は、ひたすら家の中で、このブログ原稿をカキコキしますよ。
今年の冬も、コロちゃんは元気にブログ原稿をカキコキしますから、読者の皆さんもお元気でお過ごしください。そしてこのブログへの毎日の訪問をお願いしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「少子化対策の財源は医療保険から」
☆「少子化対策の目玉は児童手当、財源は支援金制度」
☆「『支援金制度等の具体的設計について』のペーパーで、支援金の出どころが明らかに」
☆「特別会計の『子ども金庫』を設ける。医療保険からの拠出額・割合は年末までに策定」
1.「少子化対策財源がわかりました」
報道によりますと、「少子化対策」の財源として政府が新設する「支援金制度」の概要案がわかり、「医療保険」に上乗せして、「現役世代」や「企業」から幅広く徴収すると報じられています。
そして、年内に「負担の仕組み」や「支援金の財源確保」などの詳細を詰めて、2024年の通常国会で関連法案の提出を目指すそうです。
コロちゃん
この報道は、やっぱりとしか言いようがないですね。そもそも3兆円以上も毎年必要になる少子化対策なのですから、「増税」をしないとなると、もう財源は広く薄く「医療保険への上乗せ」ぐらいしかないことは、専門家が皆語っていましたからね。
しかし、未婚化が進行している中で「未婚者・子どものいない世帯」からも徴収したお金を、「子どものいる世帯」に配分することへの反発が出てきませんかね。
全国で、子どものいる世帯数は2079.9万世帯、子どものいない世帯は616.5万世帯です。
(国立社会保障・人口問題研究所2022年)
お子さんのいらっしゃらない世帯は数多いのです。
2.「少子化対策の方向性」
「少子化対策」については、6月13日の「子ども未来戦略会議」で「子ども未来戦略方針」が確定しています。
その主要な内容は、下記の三つの基本方針です。
①若い世代の所得を増やす
②社会全体の構造・意識を変える
③すべての子ども・子育て世帯を切れ目なく支援する
そして具体的な対策として、「子ども未来戦略会議」は以下の方針を打ち出しています。
❶児童手当の所得制限撤廃
❷男性の育休給付金を増額
❸安定財源は2028年度までに確保
これらの具体的政策での、一番の目玉政策は、「児童手当」です。
「児童手当」の所得制限を撤廃し、今は中学生までの支給期間を高校生の年代まで延長します。支給額は0~2歳は月1万5千円、3歳から高校生までは、月1万円となります。
そして、第3子以降については、0歳から高校生まで月3万円の支給となると発表しています。
これに必要な費用は、年3兆5000億円規模と報じられています。
今日のブログで取り上げるのは、上記「❸安定財源は2028年度までに確保」の部分ですね。財源がなければ、いくら言葉で美辞麗句を飾っても政策は実現できません。
その一番肝心な「財源」が、「医療保険料に上乗せ」する形で徴収する案が今回出てきたというわけですね。
コロちゃん
かつて1990年に「1.57ショック」と言うのがありました。
合計特殊出生率」が「ひのえうま」という特殊要因により過去最低であった1966年の「合計特殊出生率1.58を下回ったのです。
昨年2022年の「合計特殊出生率」は1.26ですから、今から見れば「まだ多いじゃん!」と思ってしまいますが、当時は大ショックでした。
そこで1994年から政府は「エンゼルプラン」を策定して「少子化問題」に取り組んできたのですが、その後30年近く経って全く成果がなかったことは、現在の姿が証明していますね。
上記の「ひのえうまの年」に、なぜ「出生率」が下がったのかというと、当時の「日本社会」に広がっていた風潮(迷信)がありました。
下記の引用をご覧ください。
「ウィキペディア 丙午(ひのえうま) 由来」より
「丙午(ひのえうま)年の生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める」という迷信がある」
「これは、江戸時代の初期の『丙午の年には火災が多い』という迷信が、八百屋お七が丙午の生まれだとされたことから、女性の結婚に関する迷信に変化して広まっていったとされる」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%99%E5%8D%88
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「丙午」最終更新 2023年11月11日 (土) 15:34
今から見れば、何ともバカバカしく見えるかもしれませんが、30年前の当時の日本では、まだまだこのような迷信が広く信じられていたのです。
3.「財源は支援金制度」
その「少子化対策の財源」については、すでに6月13日の「子ども未来戦略会議」で触れられています。
下記の引用をご覧ください。
「内閣官房 子ども未来戦略方針」より
「企業を含め社会・経済の参加者全員が連帯し、公平な立場で、広く負担していく新たな枠組み(「支援金制度(仮称)」)を構築することとし、その詳細について年末に結論を出す15。」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_mirai/pdf/kakugikettei_20230613.pdf
出典:内閣官房 子ども未来戦略方針 財源の基本骨格 より(9月15日利用)
上記の引用の『企業を含め社会・経済の参加者全員が・・・新たな枠組み「支援金制度(仮称)』の所ですね。
この「支援金制度」の内容が今回11月9日の会議で明らかにされたわけです。
コロちゃん
コロちゃんは、この11月9日の「支援金」を決めた会合を、新聞で知りました。
新聞報道では50行程度の「ベタ記事」でしたが、大体このような記事は政府(内閣府)の関係者会議で決定することが多く、その会合の資料は公表されていることが多いのです。
コロちゃんは、興味があるジャンルは、ネットの海をポチポチ探すことが多いですから、今回の「少子化対策支援金制度」の会議資料はすぐに見つかりました(次の章で出てきます)。
あとは内容を精査するだけなのですが、コロちゃんの頭は文書を作成した高級官僚とは天と地ですから、文書を読み通して理解するのがなかなか大変なのです(コロちゃんが地です、天ではありません)。
(*´罒`*)ニヒヒ♡
以下で説明する今回の「支援金制度等の具体的設計について」は、13ページですからまだ読めますが、中には数百ページもあるようなペーパーもあるんですよ。
そうなるとコロちゃんでは全くのお手上げで、関係個所を摘まむだけとなってしまいますね。
4.「支援金制度等の具体的設計について(議論のための論点)」
先日の11月9日に、「少子化対策」の財源を決める為に開かれた会議は、「支援金制度等の具体的設計に関する大臣懇話会(第1回)」という名称です。
その会議のメンバーは、「座長」が遠藤久夫学習院大学教授ですね。
他には「健保組合理事長」や「後期高齢者医療広域連合協議会長」、他にも「経団連専務理事」や「連合副事務局長」など計14名となっています。
「利害関係者」のお偉方を一堂に集めています。
この会議で「支援金制度等の具体的設計について(議論のための論点)」という文書が発表され、その全容が明らかにされています。
まず財源については、以下の3点を提起しています。
①徹底した歳出改革
②既定予算の最大限の活用
③支援金制度
コロちゃんが読んだ感じでは、「①徹底した歳出改革」と「②既定予算の最大限の活用」は、まあ付け足しの枕言葉で、最近ではこのような言葉を聞くことが多いように思われますね。
本命は誰が見ても「③支援金制度」でしょう。
その内容の、「支援金制度の趣旨:新しい分かち合い・連帯の仕組み」では、以下の様な記載があります。
「支援金制度は、少子化対策に受益を有する全世代・全経済主体が、子育て世帯を支える・・・ 企業とともに、高齢者も含めたすべての世代が・・・子育て世帯を支える仕組みとする・・・」
「企業を含め社会・経済の参加者全員が連帯・・・」
要するに「少子化対策の支援金」について、言っていることは下記の2点です。
①「高齢者を含めた全世代から取るよ」
②「企業からも取るよ」
そして「支援金の徴収方法について」は以下のとおりです。
③「仮に医療保険者に支援金の徴収及び国への納付をお願いする場合・・・」
やはり「医療保険」から徴収する模様ですね。
コロちゃん
最後の「仮に医療保険・・・」という言葉は「医療保険から集めるよ。企業も高齢者も全世代から集めるよ」って意味でしょう。
なにも「仮に」なんてつけなくても、事前にもう決まっていたことは明らかですよね。
だって、会議のメンバーに、以下のお偉方が4人も入っていますからね。
①全国健康保険協会理事長
②健康保険組合連合会副会長
③国民健康保険中央会理事長
④全国後期高齢者医療広域連合協議会会長
これはどう見たって「医療保険から徴収」を事前に決めていて、セレモニーでそのペーパーを承認したとしか思えません。
見え見えだと、コロちゃんは思いましたよ。
5.「子ども金庫」
この「支援金制度等の具体的設計について(議論のための論点)」では、「新たな特別会計を子ども金庫(仮称)」として設けるとしています。
その「新特別会計(いわゆる「こども金庫」)」の内容イメージは下記の通りです
「子ども家庭庁 新たな特別会計」より
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/9e8847f4-d283-479c-856f-353660141618/9512045a/20231109_councils_shienkin-daijinkonwakai_9e8847f4_01.pdf
出典:子ども家庭庁 支援金制度等の(具体的設計について(議論のための論点)より(11月13日利用)
この「子ども金庫」は二つあります。上記は「子ども・子育て支援勘定(仮称)」です。
この右側の「歳入」の図を見ると、下記の三つが記載されています。
①「一般会計繰入(消費税財源を含む)」
②「事業主拠出金」
③「支援金(仮称)」
この徴収予定の①②③の、負担金額や負担割合の、詳細な数字はまだ出てきていません。
ただ「消費税増税」は、岸田総理が「増税はやらない」とおっしゃっていますから、選択肢からは外れますね。
そうなると「②事業主拠出金」と「③支援金(仮称)」が主な財源となります。
これはどうみても、現在の「医療保険」の雇用者と被雇用者の負担分に、折半でそのまま上乗せするとしか思いませんね。
もう一つの「子ども金庫」は、「育児休業給付勘定(仮称)」です。
「子ども家庭庁 新たな特別会計」より
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/9e8847f4-d283-479c-856f-353660141618/9512045a/20231109_councils_shienkin-daijinkonwakai_9e8847f4_01.pdf
出典:子ども家庭庁 支援金制度等の(具体的設計について(議論のための論点)より(11月13日利用)
上記の「育児休業給付勘定」の歳入は以下の通りです。
❶「一般会計繰入(消費税増税を含む)」
❷「労働保険特会からの繰入(雇用保険料)」
❸「子ども勘定からの繰入(支援金(仮称))」
上記の歳入にある「❸子ども勘定からの繰入(支援金(仮称))」が、「医療保険」の徴収ルートを通して、どのような範囲で、いくらぐらい徴収されるのか今後の論点となると思いますね。
この「特別会計の子ども金庫」は、「必要な制度改正のための所要の法案を2024年通常国会に提出」と書きこまれていますから、今年末までには明らかになると思いますね。
コロちゃんは、興味津々で続報をまちたいとおもいます。
なお、この「子ども家庭庁の支援金制度等の具体的設計について(議論のための論点)」を、お読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
コロちゃん
現在、政府は「経済対策」として「住民税と所得税で一人4万円」の減税を行なうと発表しています。
これを岸田総理は11月2日の記者会見で「子育て支援型減税」と、おっしゃっていますが、この減税と同時に、子ども(16~18歳)1人につき所得税38万円、住民税33万円の扶養控除が廃止されるとも伝わってきています。
これでは「子育て世帯」の負担が逆に増してしまうのではないでしょうか。
まだ、最終的に決まってはいないのかもしれませんが、「異次元の少子化対策」が進められている割には、政策のチグハグ感が伝わってくると、コロちゃんは思いましたね。
6.「コロちゃんはサラミがキライです」
コロちゃんは、この「少子化対策」の財源についていつまでも明らかにしないで、少しずつ小出しに情報をジワジワと見せるやり方に、イラっとしますね。
確かに政府が政策を新たに立ち上げるには、関係各所との調整は欠かせないでしょうけど、今回の「少子化対策」のような3兆円規模の新たな政策の財源は、もう明らかなのではないですか。
大きな「増税」をしない前提で考えれば、もう財源は「社会保険」しか選択肢はないでしょう。
しかも「広く薄く徴収」しようとしたら、既存の「医療保険」の徴収ルートを活用するしかないと、コロちゃんのような素人ですら想像が付きます。
それをまるでサラミを切るように、少しづつ情報を小出しにしながら、社会の反発と動向を伺うかのようなやり方には、コロちゃんは納得できないですね。
どうしても社会にとって必要な政策ならば、正直に心を込めて誠意をもって、その「政策」の意義を正面から訴えれば良いのです。
コロちゃんは、素人のおじいちゃんですが、政治家が本気で訴えれば大衆はそれを受け入れると思いますよ。
かつての小泉元総理(2001~2006年)は、言葉に迫力がありました。コロちゃんは、当時リアルタイムに見聞きしていました。
小泉元総理の「郵政民営化(2005年郵政民営化公布)」の方針には、コロちゃんは懐疑的でしたが、その迫力で就任直後の支持率は78%と驚異的な数字を得ています。
(直前の森内閣支持率は9%)
今回の「少子化対策」に対しても、それが絶対に必要と思うのならば、全容を早く出して欲しいと、コロちゃんは思いますね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい
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