【社会考】世界「5位」ではダメですか?

社会

おはようございます。今朝のワンコとの散歩に出たら、気温が10度でした。おーさむっ!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

風があまりないのは救いでしたが、どうやら「暑い秋」はもう終わった模様です。

ワンコは元気が良いんですけどね。やっぱり「毛皮」は暖かいんでしょうね。コロちゃんも、気温が一桁になったら、オーバーコートを出そうと、今朝の散歩で思いましたよ。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
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コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「日本がGDPでインドに追い越され世界5位となる」

☆「発展途上国の経済成長もは人口ボーナスの要素が大きい、その後の人口オーナスは避けられない」

☆「日本は国土も小さく資源も食料も足りないのだから小国でよい」

☆「日本がGDPで抜かれるのは高齢化が主因、高齢化では日本はトップランナー」

☆「アメリカでも高齢化と人口減は避けられない、高齢化は人類全体の必然で避けることはできない」

1.「日本がインドに追い越される」

報道によりますと、「国際通貨基金(IMF)」は、「インド」のGDPが2026年に日本を抜くとの見通しを示したと報じられています。

2026年と言うと、後たった3年後のことです。

「日本」が「中国」にGDPで抜かれたのは、2010年のことですから既に11年前になります。

そして、今年2023年に「ドイツ」に抜かれて、世界4位に落ちていますが、3年後には「インド」にも抜かれるようです。

わかり易いように、下記にGDPで日本が抜かれた年を記載します。

①「中国に抜かれる  2010年」
②「ドイツに抜かれる 2023年」(予測)
③「インドに抜かれる 2026年」(予測)

コロちゃんは、人口が多ければGDPが大きくなるのは当然の事ですから、一番大切なのは国民の豊かさを表す「一人当たりGDP」の方を注目すべきだと思っています。

しかし、国際社会の地位は、やはり「経済の大国」の方が重視されますから、一応名目GDPも見ざるを得ないと思っています。

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コロちゃん

「中国」も「インド」も、発展途上国からの成長という「キャッチアップ」によって、成長し続けました。そこに「人口ボーナス期」がちょうどマッチしたことが、高成長の理由でしょう。

「ドイツ」は人口の2割を移民・移民系で占めるという政策と、「ロシア」の安いエネルギーが経済成長を助けたと思いますが、後者の「ロシア」の安い原油・天然ガスが無くなった現在、今後の「経済」は苦しい展開になると思いますね。
(ドイツの2023年の経済成長率予測はマイナス0.4%)

「インド」は人口大国ですから、いずれGDPも増えて来るでしょうけど、「人口ボーナス期」の内に豊かになれるかはまだわかりませんね。

○「人口ボーナスとは?」

「人口ボーナス」とは、「子どもと高齢者」に比べて「若者」が増加している状態です。若者の消費の拡大が成長の要因となるとされています。

日本の1960年代以降の「高度成長」も、その「人口ボーナス」が一因となったとされています。

反対に、「子どもと高齢者」が増えて「若者」が減少する状態を「人口オーナス」と言い、「高度成長」とは逆に「経済」を下押しする要因となります。

現在とこれからの「日本」は、この「人口オーナス」状態を上回る成長をしなければ、経済は上昇しないとされています。

2.「GDPを見てみよう」

上記したように、日本のGDPが4位から5位に「転落」するようですが、現在の世界のGDPランキングを見てみましょう。

下記の表をご覧ください。

「ウィキペディア  各国の名目GDPリスト」より

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%84%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%90%8D%E7%9B%AEGDP%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「各国の名目GDPリスト」最終更新 2023年10月11日 (水) 06:52

上記の表では、小さくて見にくいですね。下記に書き出します。

①「アメリカ 26兆9496億㌦」
②「中国   17兆7009億㌦」
③「ドイツ   4兆4298億㌦」
④「日本    4兆2309億㌦」(約639兆円、1㌦150円換算)
⑤「インド   3兆7332億㌦」

この一覧を見ると、2023年の「日本」は、4兆2309億㌦(約639兆円)です。

「インド」は、この表ではまだ「日本」よりも下ですが、2026年には「日本」を抜き、2027年には「ドイツ」も抜いて、世界第3位の「経済大国」となると予想されています。

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コロちゃん

世界GDP1位の「アメリカ」は、「日本」の6.4倍です。そして「中国」は、「日本」の4.2倍となります。

このようなGDPの大きな「大国」と、軍備で張り合うのは無理とコロちゃんは思いますよ。いくら防衛費を倍増しても、「大国」との軍拡競争には勝てません。

「日本」は「外交」で、国際社会に入るしかない国だと、コロちゃんは思いますね。「軍事」で失敗するのは、先の大戦でこりごりです。

「日本」は小国でいいんですよ。国土も小さいし、資源も食料もない国なんですからね。八方美人でいいんですよ。「明治日本」はそうやって国際社会に入っていったですから、また同じことをすればいいと、コロちゃんは思っていますよ。

3.「2位じゃダメなんですかの記憶」

コロちゃんは、この「日本が5位に転落」を読んで、直ぐに頭に浮かんだのは「2位じゃダメなんですか」の言葉です。

この言葉は、2009年の民主党政権時の「事業仕分け」の中で、蓮舫議員が発した言葉です。

「事業仕分け」とは、自民党時代の「予算のムダ」を衆人環視のなかで洗いだす会議です。

その中で、蓮舫議員は「世界一の性能を目指すスーパーコンピューター」の開発計画」に「世界一になる理由あるんでしょうか? 2位じゃダメなんですか?」と追及したのです。

その言葉を聞いた官僚さんは、思考停止に陥ったかのように絶句していたと、コロちゃんは記憶しています。

その後は、この言葉を巡って「政界・学会・官僚・マスコミ」を挙げて賛否ごうごうとなり、やたらこの発言のみが注目されました。

現在でも、ネットで「事業仕分け」や「2位じゃダメなんですか」を検索すると、上位にズラリとこの内容を見ることができます。

そして、注目することは、今でも「賛成・反対」の意見がそれなりに両論あることです。

コロちゃんが、感じたのは「別に1位じゃなくとも良いじゃないか、ちょっと立ち止まって考えてみようよ」という発想の転換ですね。

当時の自民党と民主党の政争もありましたが、「成長のみ」を追い求める価値観をもう一度考えなおす視点もあっても良いと思いましたね。

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コロちゃん

2012年の民主党の政権転落と、その後の解党によって、当時の民主党の未熟さがあらわになりましたが、後から検証してみると、当時の民主党の主要な政策20の内の12は、その後の自民党がそのまま継承していたそうです。

例えば「中学生まで拡大した所得制限なしの子ども手当」ですね。政権交代後の自民党は「所得制限」はかけましたが中学生までの拡大はそのまま維持、名称だけを「児童手当」に変更しています。

この蓮舫議員の「事業仕分け」も、行政の行なっていることの「見える化」という意味では、それなりの意義があったように思いますね。

4.「1人当たりの豊かさを見る」

「名目GDPランキング」は、人口が多ければ大きくなります。

「日本」はもう成熟した国家なのですから、個人の豊かさの指標である「一人当たり名目GDP」を見てみましょう。

下記の表をご覧ください。

「ウィキペディア  一人当たり名目GDPリスト」より

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%84%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%B8%80%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E5%90%8D%E7%9B%AEGDP%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「各国の一人当たり名目GDPリスト」最終更新 2023年10月10日 (火) 01:37 

上記の表は、世界の「一人当たりGDPランキング」ですが、あらら「日本」はどこにあるのかわからないほど下の方にいます。

上記の表に「日本」を入れようとしたら、あんまり下にあるので、表全体が小さくなってしまいました。「日本」は第28位です。

この上記の表は2022年となっていますが、報道では2023年の「日本」は第34位(3万3949㌦)と報じていました。

と言う事は、今年の2023年に「日本」は、上記の表より更にランクダウンしたのかもしれません。

何とも、情けない事ですが、これが世界の中での「日本」の位置なのです。

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コロちゃん

コロちゃんは、日本が「経済対策」で「失われた30年」の間に何もやらずに過ごしたわけではないと思っています。

しかし、結果として生産性は伸びずに、世界の中でだんだん下に落ちてきています。

この原因について、いろいろ言われていますが、コロちゃんは「高齢化」の影響が大きいのではないかと考えているのです。

日本は、「高齢化」で世界の中でも先陣を切っています。トップランナーなんです。そのために様々な施策に取り組んでも、高齢化のマイナス効果が多すぎて、成果が見えてこないのではないでしょうか。

たとえてみれば、前に進もうとしても、前から高齢化という強風が吹いて来て、身体が後ろに押し流されてしまうようにです。

5.「世界の高齢化比較」

それでは、日本の高齢化の現状が「世界の中」で、どのような位置にあるのでしょうか。

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 高齢化の国際的動向 アジア」より

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/zenbun/s1_1_2.html
出典:内閣府  令和4年版高齢社会白書(全体版)より(11月10日利用)

上記のグラフは、「アジアの高齢化率」の比較です。赤ラインが「日本」ですね。

1950年代の「日本」は、アジアの他の諸国と同じ低い「高齢化率」でしたが、その後一貫として急上昇しています。

2020年の「日本」の「高齢化率」は、アジアトップですが、「中国」が猛追して2050年頃には「日本」を追い越します。

どうやら「中国」の経済の「高度成長」は、既に終わっているように見えますが、あと25年後頃には、さらに「成長率」が減少して、「日本」のたどった道を追いかけてくるのではないでしょうか。

次に「欧米」を見てみましょう。下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 高齢化の国際的動向 欧米」より

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/zenbun/s1_1_2.html
出典:内閣府  令和4年版高齢社会白書(全体版)より(11月10日利用)

上記のグラフは、「欧米の高齢化率」の比較です。赤ラインが「日本」です。

こちらのグラフでも、「日本」がぶっちぎりでトップです。その位置は2060年になっても揺らぎません。

このように、アジアでも欧米でも「高齢化率」で「日本」が圧倒的に高い様子を見ると、もうその原因を「国民性」とか「民族性」に理由を求めてしまいますね。

「日本」は同調性が強い国民性ですから、みんなが子どもを持つと同じように一斉に同調し、結婚しない風潮が強まれば、一斉に未婚化に走るというような事を、コロちゃんは考えました。

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コロちゃん

「高齢化」自体は防ぐことはできません。現在の若者が将来の高齢者になるのですから、未来予測というよりは、ほとんど決定されているのです。

もちろん、「ドイツ」のように人口の20%が「移民・移民系」となるように「日本」が進めば話は別になりますが、まず「日本」はそうはならないでしょう。

そうすると、「高齢化の進行」に合わせて「社会システム」を組み替える必要が生じます。それを行なうと大きな軋轢が生まれるでしょう。

①小さな改革だったら、軋轢は少ないですが危機の回数は増えるでしょう。

②大きな改革でしたら、軋轢は大きいでしょうけど、危機の回数は少なくて済みます。はてさて、「日本」はどちらの道を選択するのでしょうか?

③あ、もう一つ何もしないでハードランディングの後に、大きな改革をするという選択もありますね。その場合は特大の危機が生じるでしょうけど。

6.「アメリカの覇権はいつまで続く」

報道によりますと、アメリカの「統計当局」が、アメリカの人口が2080年にピークに達して、その後減少に転じると報じられています。

実現性が高いとされる「中位推計」では、下記のようになるとしています。

①「2023年 3.35億人」
②「2080年 3.70億人」(ピーク)
③「2100年 3.66億人」

コロちゃんは、移民大国で、現在メキシコ国境からの不法移民で壁をつくるかどうかでもめているような国家「アメリカ」が、将来は「人口減少」に陥るなんてと衝撃を受けました。

現在の「日本」を見てもわかるように、人口が減少すると国際的な地位も影響力も低下は避けられません。

最近は「中国」の「人口オーナス化」を指摘する声もありますが、どうやら「アメリカ」も例外とはならないようです。

やはり「高齢化」と「人口減少」は、人類社会に必然の通る道なのでしょうね。いずれ「アメリカ」も現在の「日本」と同じ衰退の悩みを抱えるのでしょう。

「アメリカ」と先進国であるG7グループは、長期的には影響力を低下していくことになると思いますね。

まあ、まだ60年以上未来のお話ですから、直ぐに何かが変わるわけではありません。

しかし、「高齢化」が社会の必然なのだとすると、「少子化対策」は昔の出生率に戻すのではなく、減少のスピードを遅くするのが目的となると思いますね。

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第二次世界大戦以降、世界の覇権を一手に握っていたアメリカが、長期予測とはいえ「人口減少」の予測が出たことには驚きました。

これからの世界は「中国の人口減少」が先に始まり、その後は「アメリカ」も後を追うのでしょうか。

世界がどう変わっていくのか、ちょっと見当もつきませんが、いろいろと興味深い変化があるかもしれませんね。

人類の歴史上、初めての人口減少が60年後に始まるかもしれないのです。その認識は世界の政治・経済にいろいろと影響を与えると思いますよ。コロちゃんはますます興味津々で世界を見ていきたいと思っていますよ。

7.「国連人口基金の予測」

「国連人口基金」は、2022年7月12日に「世界人口推計2022年版」を発表しています。その紹介のサイトには、下記のように記載されています。

「世界人口は・・・・今年(2022年)11月15日に80億人に到達する見込みです。また、2058年には約100億人に増加した後、2080年代には約104億人でピークに達し、2100年までその水準が維持されると予測されています。」

この「国連人口基金」の将来予測では、今から80年後には「世界人口」は低下に向かうとしているのです。

このようなデータと知識をもつと、現在の日本が「名目GDP」で世界4位から5位に落ちても、「全く悲観することはない」という気になりませんか。

「日本」は、「高齢化」で世界の各国の先頭を走って「人口減少」に突入しているのです。

これから後に「日本」の後を追ってくる世界の各国に、「高齢化・人口減少の対策」のロールモデルを見せつけてやることができるのです。

コロちゃんは、「名目GDP世界5位」に「日本」がなることに対して、先駆者となるとポジティブに考えていますよ。

皆さんはいかがお考えでしょうか。「高齢者大国ニッポン」の進むべき道をちょっと考えてみるのも面白いと思いますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい

MariyaによるPixabayからの画像
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