おはようございます。今日コロちゃんが、いつものように居間のテーブルの上でパソコンを相手に原稿をカキコキしていましたら、いきなりスマホに着信がありました。
コロちゃんちに☎をしてくるのは、このところ「介護保険の関係者」ぐらいで、あとは「不審電話」のような「怪しい電話」だけですので、コロちゃんは「いったい誰だろう?」と思いましたよ。
スマホを取り上げてポチッと出ますと、大きな声で「ジイジ、これ買って?」との子どもの声が聞こえてきましたよ。
おお、この声は「長男一家のたーくん(5歳)」だよ。
コロちゃんに「たーくん(5歳)」が電話してくるなんて、初めてじゃないかな?
いったい何のことかと思ったら、来年2月にある「6歳の誕生日のプレゼント」に「3万6000円のオモチャが欲しい」というのです。
うーむ、確かにコロちゃんは「誕生プレゼントはあげるよ」とは言いましたよ。
だけど3万6000円って、5歳児のオモチャにしてはちょっと高すぎない?
( ̄へ ̄|||) ウーム
「ねえ、ジイジ買って! 買って! 買って!」byたーくん(5歳)
「ちょっと、高すぎるぞー、もう少し考えてみろよ」byコロちゃん
そりゃ「誕生プレゼント」は、みんなに買ってあげるよ。だけど、「なーちゃん(10歳)」のクリスマスプレゼントは1500円だったよ。
あんまり差があるのも、うまくはないよなー。
なんとも悩ましい事を言う「たーくん(5歳)」でしたよ。まあ、後で「パパさん」と相談してみよっと。
今日は「年収の壁が123万円へ、年金生活者への影響は?」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「年収の壁103⇒123万円が決まったよと、所得税の控除のラインを見る」
☆「なぜコロちゃんは年金所得控除を気にするのか?と、日本は貧しい高齢者が多い国だよ」
☆「日本の階層分布を見るよと、コロちゃんと住民税非課税世帯」
☆「コロちゃんとお金の付き合い方」
1.「年収の壁103⇒123万円が決まったよ」
報道によれば「自民・公明両党」は、12月20日に「与党政策責任者会議」で、「与党税制大綱」が決定しました。
この「与党税制大綱」は、今後年内に「閣議決定」され、来年2025年の「通常国会(1/21~6/19で調整中)」で提出されます。
もしこの「税制大綱」のままで可決されれば、所得税の減税は2025年1月に遡って適用されるとされていますね。
コロちゃんが興味を持った内容は、「103万円の壁(所得税がかかり始める)」のことではありません。
この「与党税制大綱」の内容を読むと、「基礎控除」と「給与所得控除」が両方増額されるとなっています。
コロちゃんは、今までこの「103万円の壁問題」を、高所得層ほど減税額が多い「逆累進課税」と言う視点で見ていたのですが、「与党財政大綱」をざっと見て、別の視点に気が付きました。
それは「住民税非課税の壁」が移動するのではないかと思ったのですよ。次に、その内容を書いてみますね。
2.「所得税の控除のラインを見る」
「所得税」は、皆さんの「給与や年金」から一定の「控除額」を引き、残った金額に課税されます。
簡単に言えば、この「控除額」とは「最低生計費を非課税とする考え方」から設定されているのです。
そうなると「所得税で控除額が10万円上がる」のならば、「住民税でも10万円上がる」のが筋ですよね。
「最低生計費」は、所得税や住民税に関係なく一定ですからね。
今までの「所得税の控除額」は、以下の様になっています。
◎「給与所得者:所得税がかかり始めるライン」(単身者の場合)
➀「今までの給与所得者」
・「基礎控除 :48万円」+
・「給与所得控除:55万円」=
・「合計 :103万円」
➁「来年からの給与所得者」
・「基礎控除:58万円(10万円増)」+
・「給与所得控除:65万円」=
・「合計 :123万円」
上記は「給与所得者」の場合です。これが「年金所得者」だと以下になります。
◎「公的年金所得者:所得税がかかり始めるライン」(単身者:年金所得:330万円以下:65歳以上)
❶「今までの年金所得者」
・「基礎控除 :48万円」+
・「公的年金等控除:110万円」=
・「合計 :158万円」
❷「来年からの年金所得者」
・「基礎控除:58万円(10万円増)」+
・「公的年金等控除: ?万円」=
・「合計 : ?万円」
上記のように、「給与所得者:所得税がかかり始めるライン」については、報道で今までの「103万円から123万円」に上げる案を決定したことは間違いがないようです。
しかし「年金生活者」のコロちゃんの一番の興味は、上記の下の部分の「公的年金所得者の所得税がかかるライン」が、どこに引かれたのかを注目しているのですよ。
現在の「給与所得控除48万円が58万円に10万円上がること」は報道されていますが、現在の「公的年金控除110万円が上がるのかどうか」は、報道にはないですね。
コロちゃんが、自民党の「令和7年度税制大綱(111ページ)」をざっと見ても、目に入ったのは以下でした。
「基礎控除について、合計所得金額が2350万円以下である個人の控除額を10万円引き上げる」
「見直しの結果、個人の基礎控除の額は次の通りとなる/合計所得金額2350万円以下になる個人58万円」
うんうん、「個人の基礎控除」が48万円⇒58万円に10万円上がったのは分かったのですよ。
(*。_。)⁾⁾ゥンゥン
だけど、「給与所得控除」が55万円⇒65万円に10万円上がったのだったら、「年金所得控除」も110万円から10万円上がるのかな?
(*´・д・)はて?
だって「控除額」とは「最低生計費を非課税とする考え方」なんでしょ。「給与所得者と年金所得者」とで「控除で差別する」っておかしいでしょう。
それはわからなかったですね。もしコロちゃんが間違っていたら、誰かお教えください。
なお、この「自民党・公明党」の「与党税制大綱」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。111ページありますよ
https://storage2.jimin.jp/pdf/news/policy/zeisi_2025.pdf
3.「なぜコロちゃんは年金所得控除を気にするのか?」
ここまで読んでくださった皆さんは、「たかが所得控除の10万円じゃないの」とお思いになるかも知れません。
そりゃ「所得税」は、少しぐらい「所得」が増えても「超過累進課税方式」と言う方法ですから、次の税率が適用されるのは「超過した分だけ」で急増するわけではありません。
コロちゃんが気にするのは「住民税」と関連するからです。だけど、前提として知っていただきたいのは「所得税と住民税」は制度として別物です。
あくまでも「住民税」は、「それぞれの地方自治体で決めるもの」ですから「全国一律」ではありません。
「地方自治体ごと」に、「住民税の内容」は異なっているのです。
だから「国が所得税の所得控除金額」を変えても、「自治体が住民税の所得控除金額」を同じように必ず変えるとは限りません。
それを頭に置いて、次をご覧ください。
➀「住民税非課税世帯は大半が年金受給の高齢世帯だよ」
「年金受給者」の中には「住民税非課税世帯」が、たくさんいらっしゃいます。以下をご覧ください。
コロちゃんが調べた「年代別の住民税非課税世帯」は、以下の通りです。
◎「各年代の中の住民税非課税世帯の割合」(小数点以下切り捨て)
➀「29代 :24%」
➁「30代 :9%」
③「40代 :9%」
➃「50代 :11%」
⑤「60代 :19%」
⑥「70代 :34%」
⑦「80代以上:44%」(ボリュームゾーン)
上記のデータでは、65歳以上世帯の74%が「住民税非課税世帯」とされています。「住民税非課税世帯」の大半が「年金を受給している高齢世帯」なのですよ。
➁「住民税非課税世帯には政府の支援があったよ」
ここ数年間の「住民税非課税世帯」に対する「政府の対応」は、下記のような政策を行なっています。
◎「住民税非課税世帯への政府の対策」
➀「2020年 :1人10万円給付」(対象は全国民)
➁「2021年 :1人10万円給付」
➂「2022年 :1人10万円給付」
④「2023年 :1人3万円給付」
⑤「23年末~24年初:1人7万円」
⑥「2024年:1人3万円+子ども1人2万円」
うーむ、コロちゃんはギリで「住民税非課税世帯」から外れていますから、一切上記の「政府の支援」を受け取っていません。
しかし、調べてみたら「政府」は2021年以降は毎年「住民税非課税世帯」に現金給付を行なっていましたね。
これは、もう2年以上続く「物価上昇」の現実に、賃上げの恩恵もない「世帯」が数多く生まれている現実への「政府の対策」なのでしょう。
③「今回の年収の壁政策で住民税非課税世帯が増えるのか?」
ここまで書いて来ると、コロちゃんが「公的年金控除」が、「給与所得控除の増額の10万円」と同じように上がるのかを気にする理由が分かると思います。
現在の「住民税非課税」のラインは、地方自治体によって少し変わりますが、「単身者:65歳以上」で「年金所得153万円(月12万円)※」程度です。
(※住民税の基礎控除43万円+年金控除110万円=153万円)
それがもし「給与所得者と同じ金額の10万円+10万円=20万円の控除増額」となれば、「住民税非課税ライン」が「年金所得173万円(月14万円)に上がります。
また、実際には「各地方自治体」は、各種の支援策を導入しているようです。コロちゃんの住む自治体は「38万円の控除上積み」をしているようですね。
そのように「高齢年金世帯」の「住民税非課税ライン」が上がれば、物価上昇で苦しい思いをしている「高齢者世帯」にとっては少しでも救いになるでしょう。
だけど、どうも今回の「自民党・公明党」の「与党財政大綱」では、「住民税の控除増額」は見送りになったとの情報も流れていますね。
「控除」って「最低限の生活費」のためにあるはずなんだけどなー。「所得税」で控除を上げて、「住民税で上げない」なんておかしいでしょ。
(*^^)bネー
4.「日本は貧しい高齢者が多い国だよ」
コロちゃんは、今の日本は「貧しい高齢者が多い国」になったと考えています。今の日本で公的に認められている「貧困世帯」とは、まず「生活保護世帯」でしょう。
現在の「生活保護世帯数」は、「164万世帯/201万人※」です。
(※厚生労働省:生活保護の被保護者調査〈令和6年7月分概数〉の結果より)
しかし現実に貧しい世帯は、この「生活保護世帯」だけではありません。コロちゃんは以前に「生活保護の捕捉率は2割程度」と聞いていました。
「日本弁護士連合会」は、2006年に「生活保護の捕捉率19.7%」としたパンフレットを発表しています。
「生活保護捕捉率」とは、「生活保護の受給要件を満たす世帯の中で実際に受給している世帯の割合」を言います。
ですから「生活保護の捕捉率2割」と言うと、残りの「8割の世帯」は生活保護を受けられるにもかかわらず、受けていないとなりますね。
もし「捕捉率が2割」で計算すれば、上記の「生活保護世帯:164万世帯/201万人」の5倍の「820万世帯/1000万人」の貧困者がいることになりますね。
コロちゃんは、この数が大体実数だと考えていますよ。そしてこの7~8割が「高齢者世帯」でしょう。
5.「日本の階層分布を見るよ」
コロちゃんは、以前に「内閣府の経済財政諮問会議」が発表した「所得階層別の世帯数の割合」から、「日本の階層分布」をザックリと分けてみたことがありました。
下記ですね。
◎「日本の階層分布数」(総世帯数:5800万世帯:令和6年1月:10万世帯以下切り捨て)
➀「お金持ち世帯数:800万世帯」
➁「中流世帯数 :2800万世帯」
③「貧乏世帯数 :2000万世帯」
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/1101/shiryo_01.pdf
(出典:内閣府:経済財政諮問会議:足下の経済状況と今後の課題よりコロちゃんが作成)
ほうほう、コロちゃんはもちろん「③貧乏世帯数:2000万世帯」に入っていますけど、「➁中流世帯数2800万世帯」の方が、「貧乏世帯」よりも多いのですね。
φ(゚ー゚〃)ホォホォ
ざっくり見ると「お金持ち・中流・貧乏」で「1割強・5割・3割強」って感じですね。
コロちゃんは、もうこの現実をシッカリと認めることからはじめなきゃダメだと思いますよ。
「③の貧乏世帯:2000万世帯」を減らす政策を進めなければ、いつまでたっても「不安がいっぱいの社会」のままとなるとコロちゃんは考えていますよ。
6.「コロちゃんと住民税非課税世帯」
コロちゃんは、ギリギリのラインで上記の「住民税非課税世帯」に入っていません。
だけどコロちゃんは、「住民税非課税世帯」のメリットも知っています。
先日に、コロちゃんの妻と懇意にしていたおばあさんの夫のオヤジさんが「脳溢血で倒れて要介護となった」と聞きました。
ほとんど「寝たきり状態」となってしまったようです。
その後、コロちゃんがそのおばあさんと話したところ、「特別養護老人ホームへ入居を申し込もうとしたら、住民税非課税世帯でないとは入れない」と言われたそうですね。
多分コロちゃんの住む自治体では、「特別養護老人ホーム」への入居希望者が多いのでしょう。
それで「資格要件を住民税非課税世帯」で足切りしたのではないかとコロちゃんは思いましたよ。
うーむ、それ以外にも「住民税非課税世帯」には、一時的な手当てが給付されるだけでなく、「医療費の高額療養費制度」などの、たくさんの支援項目がありますね。
( ̄へ ̄|||) ウーム
コロちゃんはちょっとうらやましく思いましたよ。
7.「コロちゃんとお金の付き合い方」
今日は、「年収の壁が103万円から123万円に変る」という「制度の変更」の、「年金生活者」への影響でコロちゃんが気が付いたことを書いてみました。
素人のおじいちゃんのコロちゃんの理解ですから、いろいろ間違っていることもあるかも知れませんが、その時はコッソリ教えていただくか、黙って見逃してくださいね。
( ̄b ̄;)シーーッ!!
最後にコロちゃんが考える「お金の付き合い方」を書いてみますね。
今の「日本」は「資本主義社会」ですから「お金はパワー」を持っています。
だから「お金を与える方」は優越感を感じますし、「お金をもらう方」は劣等感を感じる関係になると思います。
コロちゃんが「現役時代(若い頃)」に、一度退職した後に「年金を受け取りながら働く」嘱託の先輩がいましした。
コロちゃんとは仲良くしていたので、よく遠慮のない会話をしていましたが、ある時に次のような会話がありました。
「オレの年金は、若い時に積み立てて来たものだから誰に遠慮することなくもらってるよ」by高齢の先輩
それに対してコロちゃんは軽口をたたいて反論しましたよ。
「アンタの若い時の年金は、その時の高齢者の年金になったの! アンタが今貰っているのは俺が今払っている年金からだよ!」by若いコロちゃん
今考えれば、正確には「基礎年金は若い人の積立金と税金」ですが、「報酬比例分は当人の積み立て金」ですね。
まあ、上記の会話は「遠慮のない冗談」でしたから正確さはどうでも良いのですが、この時にコロちゃんが感じたのは、高齢の先輩の「年金を受け取ることへの気おくれ」でした。
「お金を受け取る方」は、その正当性を何とか主張しないと「劣等感」を感じるのですよ。
先輩は、貰っている年金は「若い時に積み立てて来たものだから誰に遠慮することない」と正当性を主張したのですよ。
コロちゃんは、この「感覚」はおそらく現在の「日本人」全員が共通に持っているものではないかと思っていますね。
「生活保護を受ける方」が「スティグマ(烙印)」を感じると言われていますが、同じものでしょう。
コロちゃんは、2020年に「1人10万円の給付金」を受け取った時のことを思い出しますね。
あの時は給付金を受け取っても、誰も「劣等感・スティグマ」を感じていなかったでしょう? それは「国民全員が等しく10万円を受け取った」との正当な理由があったからですね。
だからコロちゃんは、「お金を受け取る」時には、その「理由・制度の全体像をキチンと理解」すれば、「劣等感・スティグマ」は感じないものだと思うのですよ。
話が長くなりましたが、今日コロちゃんが「年収の壁問題の内容」を詳しく調べてみたのも、この内容が「年金世帯の住民税非課税制度」にどのように影響するのかを知りたかったからです。
「制度の全体像」をある程度イメージでも良いですから知っていれば、もし「現金給付や減税」があったとしても、「劣等感・スティグマ」は感じないで済むのですよ。
これが「コロちゃんとお金お付き合い方」ですよ。
皆さんは、どのように「お金」と付き合っていますか? 今日の話題は関係のない方には、まったく興味がわかないかもしれません。
しかし、最後の「コロちゃんとお金の付き合い方」だけは、誰しもが感じることだと思いますよ。ざっとでも読んでいただければコロちゃんは嬉しいですよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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