おはようございます。今朝のコロちゃんは、全身の「だるさと眠気」がひどくて、やっとのことでワンコとの散歩を終えてきました。
いやいや別に「風邪」をひいたわけではないですよ。コロちゃんが「腰痛対策」で服用している「トリプタノール」というお薬の副作用なんです。
この「トリプタノール」というお薬は、「うつ病・夜尿症・末梢神経障害疼痛」に効くお薬なのです。
コロちゃんは、「腰痛じいちゃん」ですから、この薬の「末梢神経障害疼痛」を和らげるという薬効を期待して服用しているのです。断じて「夜尿症対策」ではありませんからね、信じてね。
(* ̄ლ ̄)プッ
ところが、このお薬の副作用には「眠気」があるのです。
いつもの朝は、我慢できるぐらいの「眠気」なのですが、今朝はどういうわけか、その「眠気とだるさ」がいつもより強かったのですよ。
その後、ワンコとの散歩を終えて、帰宅して朝食を食べ終わった頃に、ようやく「全身のだるさと眠気」が抜けていきました。
コロちゃんは、この「だるさと眠気」が一時的なものだと頭で理解しているから、なんとかがまんできるのです。
今後は体調によっては、その「だるさと眠気」が酷い日もあることをシッカリと覚えておきましょう。
さて、ブログを書いている現在は、もう「眠気とだるさ」は抜けていますが、今日のブログが面白くなかった時には、「お薬の副作用」のせいだとお思い下さいね。
今日は「貧しい日本は変えられるか?」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「経済財政諮問会議と、中長期の経済財政に関する試算」
☆「日本の未来は、成長実現コースかベースラインケースか?」
☆「日本は貧しくなったなぁ、消費支出と可処分所得と持ち家と」
☆「貧しい日本は、変えられ・・・るようには思えない」
1.「経済財政諮問会議が開かれました」
報道によれば、先日の1月22日に「経済財政諮問会議」が開催されました。
この「経済財政諮問会議」とは、経済財政政策に関する重要事項について、内閣総理大臣のリーダーシップを十全に発揮することを目的として、内閣府に設置された合議制機関です。
現在の「諮問会議議員」は、議長の岸田総理を含めて11名です。
メンバーには、官房長官、経済再生担当大臣、総務大臣、財務大臣、経済産業大臣、日銀総裁等がいらっしゃいます。お偉方がずらりと並んでいますね。
それに、民間からも十倉経団連会長、新浪経済同友会代表幹事が、会社代表で議員となっています。まあ、「政財界」の代表を集めた形ですね。
その方たちが集合して、このほど「令和6年第1回経済財政諮問会議」を開催しました。
2.「中長期の経済財政に関する試算」
この諮問会議では「中長期の経済財政に関する試算」が「資料」として提出されています。この「試算」は、毎年1月と7月に2回提出されることになっています。
コロちゃんは、前回7月の「資料」もこのブログで何回か引用していますので、今回は以前の7月の「試算」と変わっているのかを興味深々で見るようにしているのです。
それでは、今回の「中長期の経済財政に関する試算」を見てみましょう。これは2024年1月開催の資料です。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 経済の中長期的な展望」より
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0122/shiryo_01-1.pdf
出典:内閣府 経済財政諮問会議 より(1月23日利用)
上記のグラフは2019~2033年の「実質GSP成長率」の推移です。2024年以降は予測で「成長実現ケース(赤色線)」と「ベースラインケース(青色線)」に分かれています。
このグラフでは2033年の予測値が以下の様になっています。
◎「実質GDP成長率予測」
①「2033年成長実現ケース(赤色線) :1.7%」
②「2033年ベースラインケース(青色線):0.4%」
んっ? これは去年の7月と・・・変わらないような・・?
(*゚・゚)ンッ?
なんか、この数字は去年7月の「資料」と同じだったような記憶がありますね?
どれどれ、見てみましょう。ガサゴソ(探す音です)。
以下のグラフをご覧ください。これは昨年7月開催の資料です。内容は下に書き出します。
「内閣府 経済の中長期的な展望」より
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2023/0725/shiryo_01-1.pdf
出典:内閣府 経済財政諮問会議 より(1月23日利用)
上記の二つのグラフを比べてみると、なんか「間違い探しクイズ」みたいですけれど、「2022年の数字」が「1.4⇒1.5」に変わっていますね。
これは「実績」ですから、後で数値が修正とでもなったのでしょう。
それと「予測最終年」が「2032年⇒2033年」に変わっていますが、「予測数値」は「2032年の数値と同じ数値」となっています。
これは、「2033年の予測は前回予測の延長であまり大きな変化はない」と言う事かと思われますね。
なお、この「ベースラインケース」と「成長実現ケース」の内容は以下の様に説明されています。
❶「ベースラインケース:中長期的に実質・名目0%台半ばの成長」
❷「成長実現ケース:中長期的に実質2%程度(名目3%程度)の成長率」
〇「日本の未来はどちらのケースか?」
コロちゃんは、経済は全く分からない素人のおじいちゃんですが、もう日本の将来の「実質GDP成長率」は高い数値にはもうならないと考えています。
その理由は、過去の「実質GDP成長率」の推移です。下記に書きますね。
〇「実質GDP成長率推移」
①「1956~1973年度:平均9.1%」
②「1974~1990年度:平均4.2%」
③「1991~2022年度:平均0.8%」
この①は「高度成長期」ですが、いわゆる先進国への「キャッチアップ成長」でしょう。そして②が「ジャパンアズナンバー1」の時代ですね。
最後の③が「失われた30年」の時代となります。
これを見るだけで、将来の日本の成長率が「❷成長実現ケース:中長期的に実質2%程度(名目3%程度)の成長率」は無理だろうと、コロちゃんは考えています。
どうみても「❶ベースラインケース:中長期的に実質・名目0%台半ばの成長」に落ち着くのではないでしょうか?
次は、他の「資料」を見てみましょう。
3.「日本は貧しくなったなぁ」
今回の「経済財政諮問会議」で発表になった「資料」の中に、「家計の消費支出」を10年ごとに比較したグラフがありました。
①「家計の消費支出は1999年がピーク」
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「「内閣府 1世帯当たりの消費と所得」より
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0122/shiryo_02.pdf
出典:内閣府 経済財政諮問会議 より(1月23日利用)
上記のグラフは、1999年、2009年、2019年の「世帯主年齢別の家計消費支出」です。年々減少していったことがわかります。
グラフの山が1999年、2009年、2019年とだんだん低くなっているのです。
「1999年(灰色)」と言えば、コロちゃんが40代の壮年時代でした。子どもたちは中学生くらいでしょうか。
この時代が「国民」の「家計消費支出」が一番多い時代だったようです。
そして、2009年(緑色)と2019年(青色)と、だんだん線グラフは低くなり「消費支出」が減少していきます。
「2009年(緑色)」には、コロちゃんは50代半ば、子どもたちは就職して自立していった頃ですね。そういえばこの頃にはコロちゃんの所得も下がり始めていましたね。
最後の「2019年(青色)」は、まだ4年前ですから、コロちゃんはもう「年金生活」の真っただ中です。
このように見ていくと、「日本全体」の「消費支出」がピークだった1999年にちょうど「40代の壮年時代を迎えたコロちゃん」は、運が良かったと痛感しますね。
②「可処分所得も1999年がピーク」
上記で「消費支出」が1999年がピークだったことを見てきました。なぜ「消費支出」が年々減少していったのかの理由は簡単です。
「所得」が減ったからです。
「可処分所得」とは、「税金や社会保険料など」を引いた「手取り額」の事です。
下記のグラフは、その「1世帯年齢別の可処分所得」です。内容は下に書き出します。
「「内閣府 1世帯当たりの消費と所得」より
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0122/shiryo_02.pdf
出典:内閣府 経済財政諮問会議 より(1月23日利用)
まず上記のグラフの「ピンク色の平均的な住宅購入者」の「楕円形」をご記憶ください。これは後で内容を書きますね。
上記のグラフは、1999年、2009年、2019年の「世帯主年齢別の可処分所得」です。年々減少していったことがわかります。
この時代(1999年)が「国民」の「可処分所得」が一番多い時代だったようです。
そして、2009年(緑色)と2019年(青色)と、だんだん線グラフは低くなり「可処分所得」が減少していきます。
この1999年、2009年、2019年のグラフを見るとは、時代が下がるほど「可処分所得」が低くなってきたのです。
次に「時代が下がるほど所得が低くなった結果、何が起きたのか」を見てみましょう。
③「持ち家に手が届かなくなった世代」
上記で、1999年、20009年、20019年と、「消費支出」と「可処分所得」が低くなってきたグラフを見てきました。
その結果起きたことは「住宅取得が出来なくなった」ことです。
下記の表をご覧ください。内容は下に書き出します。
「「内閣府 1世帯当たりの消費と所得」より
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0122/shiryo_02.pdf
出典:内閣府 経済財政諮問会議 より(1月23日利用)
上記のグラフは、2022年の「住宅取得者の年齢と収入」です。下に書き出しますね。
◎「住宅取得時の年齢と収入」
①「注文住宅 :39.5歳:721万円」
②「分譲戸建て住宅:37.5歳:722万円」
③「分譲集合住宅 :39.9歳:923万円」
➃「分譲戸建て住宅:43.6歳:682万円」
⑤「既存集合住宅 :43.7歳:609万円」
上記を見ると「平均的な住宅購⼊者」は、「30代後半から40代前半」で「年収600万円以上」と言う事がわかります。
ここで、上で見たグラフをもう一度見てみましょう。下記に出しますね。
「「内閣府 1世帯当たりの消費と所得」より
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0122/shiryo_02.pdf
出典:内閣府 経済財政諮問会議 より(1月23日利用)
上記の「ピンク色の平均的な住宅購入者」の「楕円形」をご覧ください。
「ピンクの楕円」に「1999年の35~39歳の年齢層」がギリギリ交差しています。
1999年には、30代後半の所得でかろうじて「住宅取得」に手が届いていたのですが、2009年、2019年になると、全年齢層の所得でもう届かなくなっています。
もちろんこのグラフは「平均」ですから、中には高い所得の方もいると思います。
しかし2009年以降は、人生最大のお買い物である「住宅取得」は、「平均的な所得の世帯」では手が届かないものになってしまっているのです。
コロちゃんが、現在住んでいる住宅は1989年に35年ローンで購入したものですが、あと10年遅かったら、コロちゃんの所得では到底手が届かなかったですね。
現在の若者たちに、語る言葉がない思いを持ちましたよ。
4.「貧しい日本は、変えられ・・るようには思えない」
この「資料」では、上記で紹介したグラフに以下の様に書き込んでいます。
①「 世帯主年齢別の世帯消費は、可処分所得の減少を主因として、現役世代を中心に減少」
②「構造的賃上げ、全世代型社会保障の構築等による現役・子育て世代の所得向上を通じて、消費や住宅投資の拡大を図っていく必要」
①を読むと「現役世代」の所得が減少しているのは、お役人様も政治家の方もわかっているんですよね。
そして②の「構造的賃上げ」に「構造的」という言葉が付いていますが、この字句の意味は「政労使会議」や「賃上げ促進税制」などの「システム」を意味することが多いですね。
要するに「賃上げ」を企業任せにしていないで、政府も「政労使会議」をやっているよ、という意味で「構造的」と表現しているのでしょう。
また②の後の部分の「全世代型社会保障」という言葉は、政府が「今までの様に社会保障を高齢者だけに配分しないで」「これからは子育て世帯へも現金給付をするよ」という意味でしょう。
まったく「お役所言葉」は翻訳が必要なので、面倒です。
この「若い世代の所得を上げる」ことは「言うは易く行うは難し」ですね。
この言葉は、中国前漢の「塩鉄論―利議」に「之を言うは易くして、之を行うは難し」からの引用とされていますが、まったく正しい言葉です。
現在の「若い世代の所得を上げること」は、いまだに進んでいません。
厚生労働省が1月10日に発表した「毎日勤労統計調査」によりますと、実質賃金は20ヶ月連続低下したと報じられています。
「若い世代の所得を上げる」ことは、そう容易く出来ることではないのです。
5.「経済成長という見果てぬ夢」
コロちゃんは、今回の「経済財政諮問会議」の「資料」を読んで、まず「実質GDP成長率」は「ベースラインの0%台半ばにとどまり、「成長実現コース」は無理だと思いました。
そうなると、「日本の貧しさ」は変えられないと言う結論が導き出されます
コロちゃんは、現在の貧しさをもう「日本」の所与の条件として、その上で「経済厚生」を進めるしか道はないと思っていますよ。
(厚生とは人間の幸福を指します。経済厚生とは経済的観点からみた厚生を意味します)
「日本経済」の大きな成長は「見果てぬ夢」です。もうそろそろその「夢」から覚めてもいいと思いますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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