【社会考】「骨太の方針」の財源はどこ?

社会

おはようございます。今朝の散歩では空が一面の青空でした。とても気持ち良く散歩ができました。ワンコの歩みも心持ちパコパコと、足取りが軽やかに思えましたね。

今朝は、朝から気分が良かったのですが、新聞をバサバサ読み始めると一面に大きく「骨太の方針」の閣議決定を報じていました。

コロちゃんは、これを読んでいたら、ちょっと不愉快な思いが沸き起こりました。今日はそのお話をポチポチします。

1.「骨太の方針」とは何か?

「骨太の方針」の正式名称は、「経済財政運営と改革の基本方針」です。

政権の基本方針が書き込まれます。この場合は岸田総理の一番やりたいことが書かれているわけです。

政府の来年の予算は、今年の年末にかけて策定されるのですが、政権の常用課題や翌年度予算編成の方向性を示すために、毎年6月に策定されます。

この「骨太の方針」というやり方が、最初に行なわれたのは、2001年の小泉政権の時でした。この「骨太」の語源は、かつて宮澤喜一財務大臣が、この議論を「骨太」と表現したことによります。

その頃には、以前とやり方が違い、ちょっと政策としては「新鮮」に聞こえたんですね。ペーパーの枚数も少なくてわかり易かったですしね。

それが2019年には、最初の頃の倍の75ページとなって、「メタボ化」と言われていました。それを受けて今回の「骨太の方針」は、45ページに減らしたそうです。

2.「骨太の方針」を閣議決定

今回の「骨太の方針」については、下記のリンクから全文をお読みになれます。

https://www5.cao.go.jp/keizaishimon/kaigi/cabinet/honebuto/2023/2023_basicpolicies_ja.pdf

この内容の「少子化対策」の「児童手当」については、すでにこのブログでお伝えした「子ども未来戦略会議」の内容の通りです。

それをお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【社会考】「子ども未来戦略方針」が決まったよ

コロちゃんは、この45ページの全文をザーッと読んでみましたが、「少子化対策」の「財源」についての具体的な言及がありません。

「財源」については以下の文章しか見当たりませんでした。

「その財源については、今後更に政策の内容を検討し、内容に応じて、社会全体でどう支えるかさらに検討する」

まあ、「さらに検討する」のは結構なんですが、「こども関連予算」を増やすことは、もう決めているんですよね。以下のように報道されています。

「2024年度からの3年間で年3兆円台半ばを確保する」
「30年代初頭までに22年度こども家庭庁予算の4.7兆円を倍増させる」

そして、税負担については、以下のように断言しています。

「その財源確保のための消費税を含めた新たな税負担は考えない」

この「財源」の詳細については、年末にかけて決めるとなっているようですが、使い道を先に決めていて、「財源」は後から検討するというやり方には、コロちゃんは違和感ありまくりです。

3.「防衛費増額」の財源も先送り

つい先日の6月16日に、「防衛費財源確保法案」が参院本会議で可決されました。

この法案は、2023~2027年度の5年間で、防衛費を計14.6兆円程度を追加で確保するためのものです。

その内容は、以下の通りと報道されています。

①国有財産の売却などの税外収入 4.5~6兆円
②国が予算措置したものの使われず翌年度にも繰り越されなかった余りのお金、決算剰余金 3.5兆円程度
③社会保障以外の歳出改革 3兆円強

この①~③で、防衛費増額分の3/4を捻出する考えのようです。

それでも不足する1兆円強を、「法人税・所得税・たばこ税の増税で確保する」となっていますが、その増税時期について、当初2024年以降とされていたのが、その後2025年以降と変更されています。

上記の①~③も、毎年必ず徴収できるような「安定財源」ではない上に、財源調達の「増税時期」も先送りとなっていることは、コロちゃんは無責任な政策だと感じています。

4.「財源」を書かない方針を信頼できるか

「骨太の方針」を読んでも、少子化対策での「児童手当」等の支出面は、歯切れよくしっかり書き込まれています。

「防衛費確保法案」を見ても、防衛費がきちんと増額されることは、しっかり書き込まれています。

しかし、この上記の二つの政策の「財源」が、二つともあいまいなまま、先送りされているのです。

コロちゃんは、思わず「こういうのはアリなんですか?」と問いただしたくなっちゃいました。

どう考えても、誰にも負担がないような財源調達方法は、思いつきません。

「金の生る木」か「打ち出の小槌」でも持っていない限り、「増税」するか、「他のところを削って持ってくる」かしかないのは明らかです。

まさか、先にお金を配ってしまって、その後始末は数年後としておいて、後任の方にお任せすることを考えているわけじゃないですよね。

コロちゃんは、ちょっとがっかりしています。

今回の「骨太の方針」に書き込まれている「分厚い中間層の形成」なんかは、素晴らしい考え方だと思うのですが、一番先に書き込まれるべき「財源」が「年末に先送り」では、説得力がありません。

コロちゃんは、今後のこれらの政策の進展を、ちょっと肩を落としながら(ガッカリして)ウォッチし続けていきたいと思います。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

NoName_13によるPixabayからの画像
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