【社会考】「ひとり死」を考える

社会

おはようございます。皆さんはお正月をどう過ごされましたか? コロちゃんは、元旦の朝からお雑煮を食べて、お昼には「お汁粉」を頂きました。

コロちゃんちでは、妻が健在な頃は「お正月」はこの「お雑煮」+「お汁粉」のメニューだったのです。

今年は全部コロちゃんが、アイパッドの「お料理レシピ」を見ながら、何とかそれらしい代物をつくり上げましたよ。

えっ、味はどうだったのって?

聞くなー!聞くなー!聞くんじゃねー!
Σ( ̄。 ̄ノ)ノおっと

失礼しました。・・・とっても美味しかったということでしたかもねですね。
(慌ててしまって言葉が乱れています)

コロちゃんは今「お一人様」ですから、何でも自分でやらなければなりませんが、将来の「日本」では、今のコロちゃんと同じ「お一人様」が激増しそうですね。

「お一人様」は、自分で何事もやらねばなりません。それこそ「死ぬのもひとりとなりそうです。

今日は「お一人様のひとり死」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「正月は冥土の旅の一里塚、ひとり死が増える」

☆「単独世帯の増加と、孤独死と孤立死の違い?」

☆「ひとり死にならざるを得ない? ひとり死って出来るの?」

☆「包括ケアシステムと、コロちゃんのひとり死」

1.「正月は冥土の旅の一里塚」

おいおいコロちゃん、まだ「七日正月※」も終わらないうちから「ひとり死」の話題なの?

※(七日正月〈なぬかしょうがつ〉とは、古代中国より伝来した五節句の一つで江戸時代に重要な年中行事の日として行なわれた。七草粥をいただくのが古来よりのしきたり)

「正月」そうそう「ひとり死」とはちょっと縁起が悪いんじゃないの?

そんなことありません、ホラ昔から言うでしょう。

「正月は冥土の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし※」by一休禅師

※(「冥土の旅の一里塚」は一休禅師が正月に頭蓋骨を持ち街中を歩いた逸話に記載されており、歳をとることは死が近づくことでもあると世の無常を説いたもの、なんて爺さんだ!)

ね、めでたい正月だからこそ、だんだんと近づく「死」を見つめることも必要だと、一休禅師は言ったのです・・・多分。

「多分ってなんだよ?」

だって「コロちゃんは一休禅師(1394~1481年)にあったことないもーん!」byコロちゃん

そういうわけで、今日は「ひとり死」について考えてみましょう。

2.「ひとり死が増えてくる」

コロちゃんが、なぜ急に「ひとり死」を言い出したかというと、新聞で「5人に1人がひとり死」になるって読んだんですよね。

コロちゃんは、子どもはいますけど「独立・自立」していますから、できれば自分は「ひとり死」出来たら理想的だなと普段から考えていたんですよ。

まあ、それは後で取り上げることとして、その「5人に1人がひとり死」の記事の内容を見てみましょう。

その記事では「未婚率が上昇して2050年には32万人が生涯結婚しないまま亡くなる」としています。

これが「5人に1人がひとり死」だと言うのですが、コロちゃんはこれを読んで「未婚だけじゃなく、死別・離別もひとり死になるんじゃないの?」と思ったのです。

そしてこの記事は「2050年:未婚:32万人死亡」と書いています。

これは今から25年後ですよね。コロちゃんは、そこまでは生き延びられそうもないので、もう少し短い年の数字がみてみたいですね。

それではこの「ひとり死」について、ちょっと調べてみましょう。

3.「ひとり死の入り口の、単独世帯数増加」

「ひとり死」というと、やっぱり調べるのは「65歳以上の単独世帯」の数の推移ですよね。

「未婚・離別・死別」となると、みんな「単独世帯」となってしまいますからね。コロちゃんも、この区分では「死別世帯」となりますね。

それでは、「ひとり死」への入り口である「65歳以上の単独世帯数」を見てみましょう。

下記の表をご覧ください。数字を下に書き出しますね。

「国立社会保障・人口問題研究所 世帯主65歳以上・75歳以上の世帯の家族類型別世帯数,割合 (2015~2040年)」より

https://www.ipss.go.jp/pp-ajsetai/j/hprj2018/hprj2018_gaiyo_20180117.pdf
出典:国立社会保障・人口問題研究所 日本の世帯数の将来推計(全国推計)より

上記の表は、「国立社会保障・人口問題研究所」が発表している「日本の世帯数の全国集計」の中の「世帯主65歳・75歳以上の世帯数」です。

2015~2040年の予測数が記載されています。この中の「2020年・2040年」の「単独世帯数」を書き出します。

◎「世帯主65歳以上の単独世帯数」

①「2020年 702.5万世帯」
②「2040年 896.3万世帯」

あらら「世帯主65歳以上の単独世帯数」は2020年でも702万世帯もありますし、現在から26年後の2040年には896万世帯にも増えてきます。

もちろん、65歳以上になってからも「結婚」したり、子どもと「同居」したりして「単独世帯」ではなくなる方も中にはいらっしゃいますけれどね。

(65歳以上で結婚する方はいないよねー?)
ムリ!d(`・д´・ )キッパリ

コロちゃんが思うには、この上記のデータを見ると「ひとり死」なさる方は32万人どころじゃなく、もっと「けた違いに多く」なるんじゃないかと思いますよ。

4.「孤独死と孤立死の違い」

コロちゃんも全く知りませんでしたが、「孤独死」と「孤立死」は分けられてキチンと定義がされています。

◎「孤独死とは?」

「誰にも看取られることがなく亡くなった後に発見される死」
(内閣府 平成24年 高齢者の健康に関する意識調査より)

◎「孤立死とは?」

「社会から孤立した結果、死後長期間放置されるような状態」
(厚生労働省 平成20年 高齢者等が一人でも安心して暮らせるコミュニティづくり推進会議より)

「家族や地域社会との交流が客観的にみて著しく乏しい状態の方が亡くなった場合」
(内閣府 平成22年 高齢者会白書より)

ウーム、どっちもあんまり変わらない気がするなー? 
( ̄ヘ ̄)ウーム…

だけど、コロちゃんは近所づきあいもしないし、地域社会との交流なんて客観的にも主観的にも全くないよね。

そうなるとやっぱり「孤立死」かなー?

ただ、よく考えてみるとコロちゃんは「孤独死・孤立死」でも別に嫌じゃないですね。ただ最後が苦しまないならばですけどね・・・。
σ( ̄^ ̄)。oO (考え中…)

5.「ひとり死に、ならざるを得ない?」

そもそも、このような「ひとり死」のテーマが語られるようになったのは、「病院・介護施設」での死去が物理的に出来ない可能性が高くなってきたからですね。

「団塊の世代」とは1947~1949年生まれの方を指しますが、今年2024年には75~77歳と全ての方が「後期高齢者(75歳以上)」入りします。

現在その人数は全国で596万人といわれています。
(総務省「令和2年国勢調査」より

誰しもが、高齢化と共に病気に罹患したり、介護サービスを受けたりするようになっていきますが、そのお世話をする「生産年齢人口」は、すでに減少し始めています。

下記のグラフをご覧ください。

「総務省 情報通信白書 高齢化の推移と将来推計」より

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd121110.html
出典:総務省 情報通信白書 より(12月31日利用)

上記のグラフの色別年齢は以下となっています。上から順に書きますね。

◎「2021年の年齢別人口」

①「鶯色  0~14歳 1478万人」
②「紫色 15~64歳 7450万人」
③「青色 65~74歳 1754万人」
④「緑色  75歳以上 1867万人」

グラフの真ん中の「②紫色 15~64歳」が「生産年齢人口」ですが、1995年をピークに減少に転じています。

そしてこの「生産年齢人口」の減少は、今後も続き2050年には5275万人(2021年から29.2%減)まで減少すると見込まれています。

ここまで人口が減少していくと、現状では他産業に比べて賃金が低い「医療・介護」での人員不足は進まざるを得ませんね。

そうなると「団塊の世代」の「介護需要」は増え続ける一方、「医療・介護」を担う生産年齢人口は逆に減少するといつ事態が想像されるわけです。

まあ、地域の状況によって多少の違いは生じるとは思いますが、どうやらコロちゃん世代以降の高齢者は「ひとり死」を選ばざるを得なくなるのかもしれませんね。

6.「ひとり死って出来るの?」

上記のような経過で、コロちゃんは在宅での「ひとり死ができるのか?」を、おっとり刀でポチポチ調べ始めましたら、あちこちで出てきたのが「上野千鶴子氏」の名前です。

どうやらこの方は「ひとり死の権威(?)」らしく、いろんなところで紹介されています。

ある場所で行なわれた「講演」では、以下の様に語ってらしたとありました。

「上野氏は明快に言い切った」

「24時間巡回訪問介護、24時間対応の訪問医療、24時間対応の訪問看護、この3点セットがあれば、おひとりさまでも在宅で死んでいける」

ふむふむ。ホントかなー? 大丈夫なのかなー?
フム((´⊙ω⊙`*))フム

それにこの「上野千鶴子さん」はどのような人なのかな?

ポチポチと調べ始めるコロちゃん

「おー、この方はウイキペディアに名前が載ってるよ!」byコロちゃん

下記の引用をご覧ください。

「ウィキペディア  上野千鶴子」より

上野 千鶴子は、日本のフェミニスト・社会学者(社会学博士)。専門は家族社会学、ジェンダー論、女性学。」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E9%87%8E%E5%8D%83%E9%B6%B4%E5%AD%90
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「上野千鶴子」最終更新 2023年12月23日 (土) 19:11 

コロちゃんは知りませんでしたけど、この「上野千鶴子さん」は偉い先生だったようですね。

なお、上記のウイキペディアには「上野千鶴子さん」の生年も記載してありましたが省きました。

だって、女性の年齢を書くなんて、このブログではとてもできません。だけど、コロちゃんよりも年上ですね、うぷぷ。
(,,>᎑<,,)ウフフ♡

とっても「偉い方」だったんですよ。コロちゃんは早速この先生の著作を読もうとメモを取りましたよ。下記の本ですよ。

7.「地域包括ケアシステムとは?」

皆さんは「地域包括ケアシステム」という言葉を聞いたことがありますか?

高齢者の「一人暮らし」が年々増えてきている中で、高齢者の介護や身の回りの世話は、もう自己責任や個人の負担ではカバーできなくなりつつあります。

そこで考えられたのが「地域包括ケアシステム」の様です。

下記のイラストをご覧ください。

「厚生労働省 地域包括システム」より

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/dl/link1-4.pdf
出典:厚生労働省 地域包括システム より(12月31日利用)

「厚生労働省」は、上記の「住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築」を2025年度までに作ろうと呼びかけています。

2025年度というと、もう来年のことですね。ウチの自治体ではどうなってるのかな?

ただ、コロちゃんは「なに? 厚生労働省は自分ではやらないの?」と思いましたよ。

「地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていく」by厚生労働省

まあ、確かに地域によって事情が千差万別で違うから、全国統一の手法は使いにくいのはわかるんですけどね。

・・・だからと言って地方自治体・市町村に丸投げとはね・・・。

あ、コロちゃんは文句は言っていませんよ。ただ「独り言」を言っていただけで・・ごにょごにょ。
(-。-)ゴニョゴニョ

一応説明しますと、以下のようなシステムの様です。

◎「地域包括ケアシステム」

①「病気になったら⇒医療」
②「介護が必要になったら⇒介護」
③「いつまでも元気に暮らすために⇒生活支援・介護予防」

この三つを「自宅」を中心にして「地域システム」として機能させるとしていますね。

要するに「病院」と「介護業者」と「老人クラブ・自治体」の三者が組んで、「高齢者」が自宅と行ったり来たりする「地域ケアシステム」を作ってねと言っているんですね。

今度、コロちゃんが担当のケア・マネージャーさんに、ウチの自治体はどこまでできているのかを聞いてみようと思いましたね。

8.「コロちゃんのひとり死のイメージ」

コロちゃんは、2年半前に「肺がん」だった妻を看取りました。コロちゃんが今抱いている「ひとり死のイメージ」は、この「妻の最後」ですね。

春3月の桜の咲くころに、「肺がん」から「緩和ケア」となり退院してきた妻を、コロちゃんは自宅で介護しました。

当初は、家の中で歩けていた妻がだんだん身体が効かなくなり、「室内車いす」で移動して居間で食事をしていたのが、6月には完全に寝たきりになり、一切何も食べられなくなりました。

そして、その3ヶ月後に旅立ちました。

最後の時は、妻の両手を2人の息子が握りながら、涙と「ありがとう」の言葉の中を、そっと静かに目を閉じて呼吸が止まりました。

コロちゃんは、この「最後のイメージ」が脳裏に刻み込まれていますね。

やはり、コロちゃんはできるだけ最後まで自宅に居たいですね。そして「一人で静かに逝きたい」と思っています。

「ひとり死」大変結構ですよ。

人間誰でも、「最後はひとりになって旅立つ」のです。コロちゃんは「ひとり死」を望み、そうありたいと強く願います。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Josep Monter MartinezによるPixabayからの画像
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