【社会考】「平均寿命」あれこれ

社会

おはようございます。挨拶は「おはようございます」ですが、コロちゃんは、現在午後の暑い中、原稿ポチポチをやっています。

なぜ、暑い中を「勤労」しているかというと、来週末にまた「夏休み」に出かけるので、今の内に原稿を書き溜めておかなければならないのです。

えっ! 「また夏休みに出かけるの?」ですか?

そうなんです、詳しい事情は、2回目の「コロちゃんの夏休み日記その2」でお知らせしますから、お楽しみにお待ちください。

2回目の夏休みは、できるだけ「清貧」に行ってきますからね、「裏切者!」なんて言わないで下さいよ。

今日は、コロちゃんたち高齢者には、夏向きに「背筋がぞーっとするようなお話」の「平均寿命」のお話をポチポチします。

1.「平均寿命」2年連続短くなる

先日7月29日に厚生労働省が令和4年(2022年)の「簡易生命表」を発表しました。

それによりますと、2022年の日本人の「平均寿命」が、女性が87.09歳、男性が81.05歳と、前年比で女性は0.49歳、男性は0.42歳縮んだことが分かったと発表しています。

日本の「平均寿命」が前年を下回るのは、これで2年連続となります。

この「簡易生命表」をご覧になりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life22/dl/life22-15.pdf

厚生労働省では、日本の「生命表」として、この「簡易生命表」を毎年作成して発表しています。

コロちゃんは、現在70歳間近のおじいちゃんですけど、ん-?
 (; ̄^ ̄)ん~

男性81.05歳ねー、コロちゃんがその年齢に到達するには、あと10年以上ありますね。コロちゃんは、自分がそんなに長く生きるイメージはないですね。

しかし、これは日本全体の数字ですから、コロちゃんもそのあたりに着地するのでしょうかねー?
<(*´Д`*)>゙ ワカンナイ

2.「平均寿命」を見て驚いた

この「令和4年簡易生命表」には、「平均寿命の年次推移」の表も出ています。

下記の表をご覧ください。

「厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況」より

life22-15.pdf (mhlw.go.jp)
出典:厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況 より(8月3日利用)

上記の表を見て、コロちゃんは驚きました。

この表には、年月とともに毎年延びて来ていた日本人の「平均寿命」が、令和3年(2021年)と令和4年(2022年)に前年を下回っています。

この「平均寿命」が、以前に前年を下回った年は2010年(平成22年)と2011年(平成23年)の例のしかありません。

しかし、コロちゃんが驚いたのは、そこではありません。

この表の一番上の年の昭和22年(1947年)の「平均寿命」が、男性50.06歳、女性53.96歳であることです。

「平均寿命」が50代なんて、ビックリですよね。今だったら、50代は壮年ですよね。

「団塊の世代」の生まれた年が、この1947~1949年です。2024年現在「団塊の世代」は77~79歳になります。

ということは、「平均寿命」が50歳台だった1947年と、「平均寿命」が80歳台に伸びた2022年との間には、たった一世代しか経過していないのです。

「団塊の世代」の方が「オギャー」と産まれたその時に、周りに居た「おじいちゃん・おばあちゃん」の「平均寿命」が、男性50.06歳、女性53.96歳だったことになります。

日本は、経済が「高度成長」していた一世代の中で、「平均寿命」を30歳以上も伸ばしたことは驚くべきことだと、コロちゃんは思いました。

3.「国民皆年金制度」の成立

コロちゃんは、昔の老人の平均寿命が短かったとの知識はありましたが、詳細な年齢までは知りませんでした。

現在「年金制度」の持続性について、あれこれと議論がありますが、この「国民皆年金制度」が日本で成立した時期は、以下の通りです。

「昭和34(1959)年に国民年金法が制定され、国民年金制度は昭和36(1961)年4月から実施され「国民皆年金」が実現しました。」

この国民年金制度が成立した1961年(昭和36年)時の「平均寿命」は、前記の「平均寿命の年次推移」の表では、1960年(昭和35年)の数値で、男性65.32歳、女性70.19歳です。

現在の男性81.05歳、女性87.09歳とは、大きな違いとなっています。

男性では16.18年、女性では16.9年も伸びているのです。

それに対して「年金制度」は、小さな変化はあっても「基本構造」は当初とさほど変わっていません。

コロちゃんは、これでは「年金財政」が苦しくなるのも無理はないと思いました。

ですから「年金制度」は、「平均寿命の延伸」に合わせたバージョンアップをするべきだと、コロちゃんは考えますね。

4.どうして「平均寿命」が前年を下回ったのか?

上記の表では、年月とともに毎年延びて来ていた日本人の「平均寿命」が、令和3年(2021年)と令和4年(2022年)に初めて前年を下回っています。

その理由と原因は何なのでしょう?

下記のグラフをご覧ください。

「厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況 平均寿命の前年との差に対する死因別寄与年数」より

life22-15.pdf (mhlw.go.jp)
出典:厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況 より(8月3日利用)

上記のグラフは、「平均寿命の前年との差に対する死因別寄与年数」のグラフです。

「平均寿命」の前年との差を死因別に分解すると、男は悪性新生物<腫瘍>などの死亡率の変化は「平均寿命」を延ばす方向に働いています。

そして、「新型コロナ」と「心疾患」と「老衰」が、「平均寿命」と縮める方向に働いています。

簡単にいうと、昨年と一昨年は、主として「新型コロナ」が「平均寿命」を縮めていたと言っても良いかと思いますね。

コロちゃんは、新型コロナが5月8日に「5類移行」となってからも、「高齢者には怖い病気」だと思っていますが、それを裏付けていますね。

5.「平均寿命」の国際比較

この発表された「簡易生命表」には、「平均寿命の国際比較」も掲載されています。

グラフもあるのですが、とても読みにくいものですから引用するのはやめておきます。

その国際比較内容は、以下の通りです。

○女性は、前年と同じ世界1位です(87.09歳)。
○2位は「韓国(86.6歳)」
○3位が「スペイン(85.83歳)」

●男性は、前年の3位から4位に下がっています。
●1位は「スイス(81.6歳)」
●2位は「スウェーデン(81.34歳)」
●3位は「オーストラリア(81.30歳)」
●4位が「日本(81.05歳)」

「平均寿命」の「国際比較」ではっきりわかるのは、アメリカがコロナ禍の中で「平均寿命」が大きく低下していることです。

アメリカ政府の「コロナ対策」が「国民の命を守る」という観点からは、失敗していたのがわかりますね。

また、ヨーロッパがいち早くコロナ禍から抜け出しています。初期の対策の「ロックダウン」が奏功したのではないかと思われます。

いずれにしろ、「平均寿命」が延びることは、「先進国の証」のようなものです。

日本では2年連続で「平均寿命」が下がりましたが、今後再び上昇するような社会になって欲しいものですね、

6.「死亡数最大年齢」とは?

上記で日本の「平均寿命」について、あれこれを見てきました。繰り返しになりますが、令和4年(2022年)の男性の「平均寿命」は、81.09歳となります。

コロちゃんは、もうすぐ70歳になりますが、「死ぬまでにあと10年強あるね」というわけではありません。

「平均寿命」は、若くして亡くなる方も計算にはいっていますから、実際の死亡者のボリュームゾーンの数値とは違います。

死亡年代のボリュームゾーンには「死亡最大年齢(死亡数が最大となる年齢)」という数値があるのです。

「最大死亡年齢」のグラフは、ちょっと古い平成24年(2012年)のしか見つけられませんでした。考え方はおなじですので、参考に添付します。

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 男女共同参画白書」より

https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h26/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-01.html
出典:内閣府 男女共同参画白書 平成26年版 平均寿命及び死亡数が最大に(8月4日利用)

上記のグラフを見るとわかりますが、「最大死亡年齢」(実際の死亡年齢のボリュームゾーン)は、「平均寿命」よりは、だいぶ後にずれるのです。

2021年の「最大死亡年齢」は男性85歳、女性92歳となっています。

そうなると、コロちゃんは、まもなく70歳になるおじいちゃんですから、死ぬまでに15年以上もあることになります。

えーっ! そんなに生きるの?

ちょっと信じらんないよー。

もう一度書きますよ、男性85歳、女性92歳ですよ。

みんな、ご本人の意図・意思にかかわらず、なが~く生きるんです。

7.「住宅ローン」も長~くなった

つい先日の8月4日の新聞で、「住信SBIネット銀行が住宅ローンの最長返済期間を現在の35年から50年に伸ばす」と報じられました。

「完済時に80歳未満の若者が対象」
「ローン初年度から借り入れ金利に0.15%上乗せ」

上記のように報道されています。

やはり「平均寿命」と「最大死亡年齢」の伸びを、ビジネスチャンスととらえる企業も出てくるのでしょうね。

この報道内容ですと、「完済時に80歳未満」とありますから、年齢が30歳以下の若者が対象なのでしょう。

しかし、ローンを50年間も支払い続けると、80歳までリタイヤできなくなる方が出てくるのではないでしょうか。

住宅ローンの「繰り上げ返済」を見込んでいるのかもしれませんが、このようなローンがあると、一定数は「50年のローン」を抱えたまま老後に入る方も出てくるかと思われます。

コロちゃんは、この「50年ローン」は「老後破産を出しかねない住宅ローン」で、規制すべきと考えますが、若い皆さんはどうお考えでしょうか?

今日は、「平均寿命」あれこれを題材にポチポチしてみました。

「老後」は、今若い皆さんも等しくいずれ迎える世界です。

いつでも考えなくともよいと思いますが、たまには、ちょっと思いを馳せるのも良いかと思いますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に触りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Terri CnuddeによるPixabayからの画像

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