おはようございます。現在のコロちゃんのリアルタイムは午後4時です。たった今、ワンコの散歩から帰って来たところですよ。
散歩の途中にある「酒屋さん」によって、「年賀はがき」を買おうとしたのですが、何と「ない」と言うのですよ
酒屋のオヤジさんは「年賀はがきは全然売れなくなったので取り扱いをやめたんですよ」と言うのです。
どうやら、新年の「年賀はがき」のやり取りを辞める方が続出しているようですね。こんなコロちゃんの周囲にまで、その動きは押し寄せてきたようです。
この「酒屋のオヤジさん」とコロちゃんとは、もう30年以上のお付き合いになりますから、オヤジさんは「郵便局で買ってきてお届けしますよ」と宅配までしてくれることになりましたよ。
コロちゃんも、年々出す「年賀はがきの」枚数が少なくなっては来ていますが、なかなかやめるわけには行きませんよね。このハガキで健在が分かる方もいらっしゃいますからね。
いずれは「年賀仕舞い」をするようになるかもしれませんが、なるべく先にしたいとコロちゃんは思いましたよ。
今日は「大学授業料値上げだって?」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「大学の授業料が上がっているよと、学費を上げる前に大学再編を考えろよ」
☆「大学再編の具体的検討をしていないが8割だよと、社会へ出ると同時に巨額の借金を背負う学生たち」
☆「貸与型奨学金の利子が上がったよと、高卒と大卒の生涯賃金の差は7000万円だよ(男性)」
☆「コロちゃんと好奇心」
1.「大学の授業料が上がっているよ」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「大学4割/授業料値上げ/半数は奨学金も拡充へ/財源と学生確保両立」との長い見出しが目に入りました。
コロちゃんは、もう「こらいまれ年代」ですから今から大学へ入学する意思はありません。そして子どもたちも独立していますから、直接の関係はないのですが興味はあるのですよ。
そこで、じっくりと記事を読んでみることにしましたよ。
➀「私大の4割が授業料を引き上げだよ」
この記事では、「日経新聞社」が行なった「大学学長へのアンケート調査の結果」を記事にしています。下記ですね。
◎「2025年度以降の授業料について」
➀「既に引き上げた :17%」
➁「引き上げについて検討中:4%」
➂「時期は未定だが検討中 :19%」
④「維持する :56%」
ほうほう、「➀既に引き上げた:17%」+「➁引き上げについて検討中:4%」+「➂「期は未定だが検討中 :19%」=合計40%になりますね。
( ̄。 ̄;A)ホウホウ…
そうすると「維持する6割」と「引き上げ4割」と分かれています。私大の半数近くが引き上げるとしているのですから、経営が苦しいのでしょうね。
しかし、授業料を上げたら受験生から敬遠されることってないのでしょうか? それとも都市部のブランド大学は受験生が減る心配はしてないのかな?
(。・_・?)ハテ?
➁「私大の教育費負担は690~820万円だよ」
そもそも、現在私立大学の教育費負担はいくらぐらいなのでしょうか? コロちゃんがポチポチ調べてみると、以下の通りでした。
◎「教育費負担の実態調査結果」
➀「国公立大学:481万円」
➁「私立大文系:690万円」
③「私立理系 :822万円」
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r03.pdf
(出典:政策金融公庫:2021年度:教育費負担の実態調査結果より:12月4日利用)
この集計は、「学校納付金」+「受験費用」+「入学しなかった大学への納付金」+「大学在学費用」の合計となっていますので、より「実態に近いもの」だと思われますね。
つまり私大の教育費負担額は、「文系が690万円・理系が822万円」と言うわけですね。
だけど、上記を比べると「➀国公立大学:481万円」が安いですね。「③私立理:822万円」と比べると341万円も安いですよ。
親としては、できれば「国公立大学」へ進学してもらいたいですが、かなり「成績が良くないと難しい」のは、何とも言葉がでませんよ。
さて、この「私大の大学授業料値上げ」をどう考えれば良いのかですが、コロちゃんの考えは「寝言は寝てから言え!」ですよ。次にその理由を書きますね。
なお、この「大学4割/授業料値上げ/半数は奨学金も拡充へ/財源と学生確保両立」の新聞記事を読んでみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
2.「学費を上げる前に大学再編を考えろよ」
コロちゃんは、少し前に「【社会考】大学再編が焦眉の急だって」と言う記事を投稿しました。
この記事では、「現在より17年後の2040年には『大学入学者数』が51万人となり、現在より12万人も減少すると予測されている」と書いています。
そうなると何が起きるかというと「私立大学の統廃合」でしょう。
現在の「日本」には、全国で「796校※」の大学があります。
(※旺文社:教育情報センターより)
そのうちの「国公立・私立大学」の数は、だいたい以下の通りです
◎「国公立・私立大学数」
①「国立大学 : 82校」
➁「公立大学 : 95校」
③「私立大学:592校」
ざっと「国公立・私大」の構成割合は、私立大学が7割以上、国立・公立大学は、それぞれ1割程度となっていますね。
「私立大学」が圧倒的に多いのですよ。
これから起きることは、大学全体の7割を占める「私立大学」の統廃合による減少でしょう。
今回の「大学授業料の値上げを進めている4割の私立大学は、その理由として「上昇する教育や研究の経費を賄う狙いがある」と言っていますが、コロちゃんは「ホントですか?」と懐疑的ですよ。
(。・_・?)ホント?
むしろ、「大学淘汰に生き残るための経営基盤の強化」に使われるのではないかと、思ってしまいますね。
ただでさえ「高等教育費」は、現在の「普通の家庭」では捻出できないレベルまで上がっているのですよ。
コロちゃんは、親の立場からの目線ですから、今以上の「大学授業料の値上げ」は、子どもたちと家庭の「大学進学」への難易度を高める愚策だと断言しますよ。
3.「大学再編の具体的検討をしていないが8割だよ」
「日経新聞」では、上記の「大学大学4割/授業料値上げ/」の記事が掲載された翌日の紙面で、「5年後の経営/悪化37%」と言う見出しの記事を掲載しています。
それによると、「学長アンケート」で回答した536校中の37%にあたる196校が、「今後5年で自校の経営状況が悪くなる」と厳しい見通しを示したと言うのです。
更にコロちゃんが驚いたことには、大学の学長さんたちは「大学再編に及び腰なのですよね。下記ですよ。
◎「大学学長アンケート」
➀「他大学との再編や統合に関心がある:26%」
➁「既に他大学と協議を始めている:近く協議を始める予定である:9%」
➂「具体的な検討を始めるまでに至っていない:81%」
なんと、この記事を読むと「8割の大学の学長」が、「大学再編の具体的検討をしていない」と言うのです。
これを読んでコロちゃんは、ムカっとしましたよ。
ꐦ(≖̀д̿≖́)ムカァ
だって「2025年度以降の授業料値上げ」は、以下のように回答しているんですよ。
◎「2025年度以降の授業料について」
➀「既に引き上げた :17%」
➁「引き上げについて検討中:4%」
➂「時期は未定だが検討中 :19%」
上記のように「17%+4%+19%=40%」の大学が、授業料を「あげている・上げようとしている」にもかかわらず、8割の大学が「大学再編」には見向きもしていないのですよ。
これは、見ようによっては、将来の「学生数の減少」による授業料収入の減少を、「値上げ」によって補おうとしているとも見えますよね。
コロちゃんは、大学当局は「授業料値上げ」で「学生本人と家庭の負担を増やす」ことではなく、大学再編による合理的な再配置によって、コストの削減を図るべきだと思いますよ。
どうせ、今後は大学の入学者数は激減するのですから、いずれ否応なく「大学再編」は行なわなければならなくなります。
現在進められている「授業料値上げ」のような「弥縫策」は、直ぐに行き詰まると思いますね。
4.「社会へ出ると同時に巨額の借金を背負う学生たち」
値上げをする前の「大学授業料」でさえ、「学生と親ごさん」は工面に四苦八苦していることは間違いがありません。
そして、上記でご紹介した「学費値上げ」で、「学生と親ごさん」の負担は更に増えると思われます。
ここで「奨学金の現状」を見ておきましょう。
「独立行政法人:日本学生支援機構(JASSO)」の「奨学金」を利用する学生は、「2022年で55%※」と学生の半数を超えています。
(※独立行政法人:日本学生支援機構:令和4年学生生活調査結果より)
そして「労働者福祉中央協議会」の2022年の調査では、大学生の借入額は以下の通りとなっています。
◎「奨学金の借入総額」(少数点以下切り捨て)
➀「100万円未満 :4%」
➁「100~200万円未満:19%」
➂「200~300万円未満:25%」(ボリュームゾーン)
④「300~400万円未満:17%」
⑤「400~500万円未満:12%」
⑥「500~600万円未満 :5%」
⑦「600~700万円未満 :1%」
⑧「700~800万円未満 :1%」
以下略
https://www.rofuku.net/document/2022_scholarship_survey_full.pdf
(出典:中央労福協:奨学金や教育費負担に関するアンケート報告書より:12月4日利用)
上記の「奨学金借入額」のボリュームゾーンは「➂200~300万円未満:25%」となり、「平均額は310万円」です。
これらの「学生」は、大学卒業と同時に「平均310万円の借金」を背負って、社会に船出するのですよ。
コロちゃんは、2人の子どもにも「多額の奨学金」を背負わせてしまいましたから、内心は「済まない」と思っていますよ。
上記の「大学の授業料値上げ」の被害を被るのは、「向学心の高い生徒と親ごさん」ですよ。
私立大学の経営陣は、将来必ず起きる「大学再編と淘汰のしわ寄せを、学生と親の家庭に背負わせることはやめるべき」だと、コロちゃんは考えますよ。
5.「貸与型奨学金の利子が上がったよ」
報道によれば、「有利子で奨学金を借りる際の金利が上昇している」と報じられています。
その内容は「日本学生支援機構は11月の貸与型奨学金の利率について返済完了時まで利率を固定する方式で前月よ0.13%高い1.34%とする」と発表しています。
報道では、仮定した例をあげて「返済額が84万円増える」と報じていますが、これからの「日本経済」は「金利のある世界」が戻ってきています。
今後も「金利が上がること」を考えると、「奨学金(借金)」の返済が社会へ出た後、結婚やライフコースに影響を及ぼすのではないかと、コロちゃんは懸念しますよ。
6.「高卒と大卒の生涯賃金の差は7000万円だよ(男性)」
コロちゃんは、上記のように、出来るだけ多くの若者が「高等教育」へ進学するべきだと考えているのですよ。その為にも「授業料値上げ」はやめて欲しいですね。
コロちゃんが「高等教育へ進むべきだ」と考える理由は、コロちゃん自身が「低学歴」だったからだけではありません。
子どもたちが「高等教育」に進学するかしないかが、社会へ出てからの「ライフコース」に影響するからです。
そもそも「生涯賃金」で大きな差が生じます。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「独立行政法人 労働政策研究・研修機構 男性の生涯賃金」より
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2019/documents/useful2019_21_p314-358.pdf
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構:ユースフル労働統計2019:生涯賃金など生涯に関する指標より(12月4日利用)
上記のグラフは、「独立行政法人:労働政策研究・研修機構」が発表している「学歴別の生涯賃金」です。下に書き出しますね。
◎「男性の学歴別生涯賃金」(100万円以下切り捨て)
➀「中学卒 :2億3000万円」
➁「高校卒 :2億5000万円」
➂「高専・短大卒 :2億6000万円」
④「大学・大学院卒:3億2000万円」
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2019/documents/useful2019_21_p314-358.pdf
(出典:独立行政法人:労働政策研究・研修機構:ユースフル労働統計2019:生涯賃金など生涯に関する指標より:12月4日利用)
上記を見ると、もっとも人数が多いと思われる「➁高校卒:2億5000万円」と「④大学・大学院卒:3億2000万円」の「生涯賃金」の差は、「7000万円」にもなります。
この金額は「学生本人と親ごさん」の学費の調達のご苦労も十分に報われると言えるのではないでしょうか。
なお、女性の「学歴別の生涯賃金」も書いておきますね。ただこのデータでは「女性」は「退職金を含まない数字」しか出ておりません。
その理由の記載はありませんが、「女性」は勤続年数が短い方もいるからかもしれませんね。
◎「女性の学歴別生涯賃金」(100万円以下切り捨て)
➀「高校卒 :1億8000万円」
➁「高専・短大卒 : 2億円」
➂「大学・大学院卒:2億4000万円」
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2019/documents/useful2019_21_p314-358.pdf
(出典:独立行政法人:労働政策研究・研修機構:ユースフル労働統計2019:生涯賃金など生涯に関する指標より:12月4日利用)
上記は「退職金」が計算にはいっていませんが、それでも「女性の生涯賃金」は、「➀高校卒:1億8000万円」と「➂大学・大学院卒:2億4000万円」では、6000万円もの差があるのです。
人生のライフコースは、所得だけで決まるわけではないですが、それでも「賃金」は重要な要素の一つです。
やはり、将来を考えると、チャンスがあれば「大学進学」へと進むべきだと、コロちゃんは思いますね。
7.「コロちゃんと好奇心」
今日は「大学の授業料値上げ」の話しから、「大学再編」を考えようともしない8割の大学を批判してみました。
そして「奨学金」の現状と、「学歴別の生涯賃金」を見てきましたが、コロちゃんは書きながら自身の「好奇心」を思いましたよ。
コロちゃんは、1970年代に青年時代をおくりましたが、その当時の「大学進学率」は低かったのですよ。下記ですよ。
1970年度の大学進学率は「男性27%、女性6%。総数17%※」です。(小数点以下切り捨て)
(※国立社会保障・人口問題研究所:性別高等学校・大学への進学率より)
この当時の「大学進学率」ですと、大学を卒業しさえすれば、そのほとんどが「社会の中層以上」に昇ることが出来ました。
コロちゃんは、当時その方たちは「多くの知識を持っている」と思えたのですよ。実態は全く違っていましたけれどね。
(o´罒`o)ヘヘヘ
そして当時の若きコロちゃんは、背伸びしてカミュやサルトルを読んだりしていましたね。詩人に夢中になった時期もありましたよ。
萩原朔太郎やランボーなどが若者の間で、よく読まれたりしていましたね。
コロちゃんは、今でも「知的好奇心」という言葉が好きですよ。
世の中には「知らない事」が沢山あって、「知らない世界」もいっぱいあると思うと、ワクワクしますね。
生活のために一生懸命働いていた時には、時間がありませんでしたが、今リタイア生活に入ったコロちゃんには「時間だけ」はいっぱいあります。
そう考えると、ちょっとしたきっかけで始めたこのブログで、資料を探すのもまた楽しいものですよ。
コロちゃんは、これからも「自分が満足するために」、毎日カキコキをしていきたいと考えていますよ。
もし皆さんがご興味を持つ内容が一つでもありましたら、今後も是非読みにお立ち寄りくださいね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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