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【読書考】「枢密院議長の日記」(佐野眞一 著 講談社現代新書)

枢密院議長・倉富勇三郎という名を聞いても、現在では、ほとんど知る人はいないと思います。 本書は、その歴史上のB級人物といっても過言ではない人物の、膨大な「日記」をもとにした歴史解析の書です。それが実に面白く興味深いんです。 1...
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【読書考】「日本はなぜ開戦に踏み切ったか」(森山優 著 新潮社)を読んで

本書は、日米戦争における日本の開戦過程を詳細に検証したものですが、このような緻密かつ大胆な検証は読んだことがないと、興奮する思いを持ちました。 1.国家意思決定システムの欠陥 現在では「侵略戦争として断罪」されている昭和の戦争...
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【読書考】「改訂新版 日銀を知れば経済がわかる」(池上彰 著 平凡社)を読んで

コロちゃんは、池上彰さんの本の大ファンです。とにかく、読みやすくわかりやすい。そして必ずいくつかの知らなかった事実を教えてくれるんです。 本書は、日本銀行のお仕事の紹介です。日本銀行のやっていることをぼんやりとしか分からなくても、本...
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【読書考】「後藤新平 大震災と帝都復興」(越澤明 著 ちくま新書)を読んで

コロちゃんにとって後藤新平というと、「大風呂敷」と呼ばれたことと、現在の東京の「昭和通り」を造ったことが彼の業績であるぐらいしか思いつきませんでした。 本書を読んで、彼の業績がわかりました。いやいや、素晴らしい「政治家」ではないです...
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【読書考】アーサー・ランサム全集

今回の【読書考】はちょっと趣向を変えて、子どもたちにぜひ読んでもらいたい作品集について紹介してみたいと思います。 1.中学生コロちゃんが見つけた作品 児童文学です。ハードカバーの本の最後に「小学4・5年生以上」と書かれています...
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【読書考】「日本近代史」(坂野淳治 著 ちくま新書)を読んで

【読書考】「日本近代史」(坂野淳治 著 ちくま新書) 凄い本です。何があったのかを教えてくれる歴史書は数多くありますが、おきた歴史的事実の意味を政治風景まで理解しやすくひもとく本として、本書は最高の本ではないだろうかと思えました。 ...
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【読書考】「世界インフレの謎」(渡辺努 著 講談社現代新書)を読んで

【読書考】「世界インフレの謎」(渡辺努 著 講談社現代新書) 本書では、各国のエコノミストの予想平均値を使い、世界のインフレが、ロシアのウクライナ侵攻から始まったのではなく、それ以前からすでに始まっていたと主張しています。 現...
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【読書考】「日露戦争 起源と開戦」(下)を読んで

【読書考】「 日露戦争 起源と開戦」(下)(和田春樹 著 岩波書店) 本書を読んで驚きました。本書の考察が正しいのならば「日露戦争」は日本が韓国を我がものにするために積極的にしかけた「侵略戦争」といってもおかしくないと思いました。 ...
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【読書考】「日露戦争 起源と開戦」(上)を読んで

【読書考】「日露戦争 起源と開戦」(上)(和田春樹 著 岩波書店) 「日本人は日露戦争を司馬遼太郎の『坂の上の雲』で知った」という言葉があるように、「坂の上の雲」は実に面白くそして痛快な歴史小説でしたが、本書は「和田春樹」の「坂の上...
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【読書考】「脱成長と欲望の資本主義」(丸山俊一 著 東洋経済新報社)を読んで

「脱成長と欲望の資本主義」(丸山俊一+NHK「欲望の資本主義」制作班 著) 本書は、NHKのBS番組「欲望の資本主義2002自由に」で放送されたものの書籍化です。 本書には、「人新世の資本論」でよく知られた斉藤幸平氏(経済思想...
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