【経済考】物価は上がるの?下がるの?

経済

おはようございます。今朝のワンコとの散歩は寒かったです。昨夜雨が降ったんですね、それですっかり気温が下がってしまいました。

コロちゃんは、朝散歩に行くのに「長袖シャツ」にするか、「半そでシャツ+上っ張り」にするか、ちょっと悩みましたよ。

コロちゃんは、とても「寒がり」なのです。

結局は「半そでシャツ+上っ張り」で落ち着きましたが、この様子では「長袖シャツ+上着」になるのももうすぐですね。

寒いのは嫌だなー、と独り言をつぶやくコロちゃんでした。

今日は「GDPギャップと物価」についてポチポチします。

1.「日銀のGDPギャップ」

先日の10月4日に「日本銀行」が「2023年4~6月期」の「GDPギャップ」を発表しました。

「GDPギャップ」とは、日本経済の「需要」と「供給」の差を示すものなのですが、「2023年4~6月期」に「マイナス0.07%」だったとの推計を発表しました。

「GDP」は「Gross Domestic Product」の略で、「国内総生産」の事を言います。

そして「GDPギャップ」とは、国の経済全体の「総需要」と「総供給」の乖離(かいり)のことです。

「GDPギャップ」が、プラスの場合は、「総供給」よりも「総需要」が多い場合で、物価が上昇する要因となります。

逆に「GDPギャップ」がマイナスの場合は、「総需要」よりも「総供給」が多い場合で、物価が下落する要因となります。

コロちゃんは、この「GDPギャップ」が「マイナス0.07%」だと聞いて、「それでは物価が下がるのかなー?」と思いました。

だって、「GDPギャップがマイナスの場合は、総需要よりも総供給が多い場合で、物価が下落する要因」なんでしょう?

あれれ? 最近「GDPギャップがプラス」となったお話しも聞いたことありますね。

はい、それは「内閣府」の発表の事です。「GDPギャップ」については「日銀」と「内閣府」が、それぞれ発表していて、今回はその内容が違っていたのです。

次に先日に発表された「内閣府のGDPギャップ」を見てみましょう。

2.「内閣府のGDPギャップ」

先月の9月19日に、「内閣府」が「2023年4-6月期GDP2次速報後のGDPギャップの推計結果について」を発表しています。

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 2023年4-6月期GDP2次速報後のGDPギャップの推計結果について」より

「2023 年4-6月期のGDP2次速報を反映したGDPギャップの推計結果は
+0.1%となった」

https://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/2023/0919/1321.pdf
出典:内閣府 経済財政政策 今週の指標 2023 年4-6月期GDP2次速報後のGDPギャップの推計結果について より(9月26日利用)

上記のグラフは、「内閣府」が発表している「GDPギャップ」についてのデータです。

これに添付されている数字は字が小さいですから、下記に今年2023年の「GDPギャップ」を書き出します。「四半期表記」になっています。

〇2023年1-3月期 マイナス0.9%
〇2023年4-6月期  プラス0.1%

今年の4-6月期になって「GDPギャップ」がプラスに浮上しています。この「GDPギャップ」がプラスになったのは3年9ヵ月ぶりだと報じられています。

おかしいですね。先月の「内閣府」の発表と、今月の「日銀」の発表では「GDPギャップ」がプラス0.1%(内閣府)とマイナス0.07(日銀)で、真逆の結果が出ていますね。

この「種明かし」は、新聞でも書かれています。

「内閣府」と「日本銀行」とでは、「GDPギャップ」の推計方法が違うのだそうです。二つに差が出るのは珍しくないとも書かれています。

「内閣府」は、「GDP」から「潜在GDP」を引いて計算するそうですが、「日銀」は「資本投入ギャップ+労働投入ギャップ」で推計しているそうです。

コロちゃんの頭では、どこが違うのか全く分かりません。むずかしーなー?
┐(´д`)┌ワカリマセーン

3.「それでも物価は上がっている」

なんで「GDPギャップ」の計算法式が2種類あるのかわかりませんけど、こうなると「物価」は今後どう動くのでしょうね。

だって、「GDPギャップ」がプラスの場合は、物価が上昇する要因となり、逆に「GDPギャップ」がマイナスの場合は、物価が下落する要因となるんでしょう。

それが「内閣府」は「プラス0.1%だ」と言い、「日銀」は「マイナス0.07」だというのですから、コロちゃんだったら「どっちなのかはっきりせーや!」と言いたくなってしまいます。

こうやってみていると、「日銀」や「財務省」のお偉方は、「日本経済の先行き」がちゃんと見えているんだろうか? と疑問を持ってしまいますね。

それでは、一応今年に入ってからの「物価上昇率」を見ておきましょう。

先日の9月22日に、総務省が2023年8月分の「消費者物価指数」(CPI)を発表しています。

下記のグラフをご覧ください。

「総務省統計局 消費者物価指数」より

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
出典:総務省統計局 2020年基準 消費者物価指数 全 国 2023年(令和5年)8月分 より(10月5日利用)

上記のグラフの「黒太線」が2023年の毎月の「物価上昇率の推移」です。8月になっても、依然として上昇し続けています。

以下に今年の「消費者物価指数」(CPI)を記載します。「変動の大きい生鮮食品を除く総合指数」です。

1月 4.2%上昇
2月 3.1%上昇
3月 3.1%上昇
4月 3.4%上昇
5月 3.2%上昇
6月 3.3%上昇
7月 3.1%上昇
8月 3.1%上昇

この発表を見ても、「物価上昇」の流れは相変わらず続いているようです。「物価高」で困窮するのは貧しい方たちであることは言うまでもありません。

しかし皆さん、スーパーにお買い物に行って商品の値上がりを見た時に「高くなったなー」と思いますよね。

この値上がりが「わずか3%なの?」と疑問に思いませんか? 

コロちゃんの実感では、もっと値上がり幅が大きいように最近思っているのです。

それでは次に「一般個人」の「体感インフレ率」を見てみましょう。

4.「体感インフレ率は14.7%」

「日銀」は、人々が「実感する物価の動き」を3ヶ月に1回調査しているのです。

今回取り上げる調査は、2023年5月11日~6月6日に、全国の満20歳以上の個人4000人に対して行なわれたものです。

その「調査」の中に「物価に対する実感」という項目があります。その中の回答を書き出してみます。

◎「現在を1年前と比べると」という質問への回答

左側の数字が「●かなり上がった」で、右側の数字が「◎少し上がった」です。

●「かなり上がった」◎「少し上がった」
〇2022年12月 52.7%  41.6%
〇2023年 3月 62.8%  31.7%
〇2023年 6月 66.3%  29.2%

上記のように「物価が上がった」との回答は、90%を超えています。しかも、調査時期が下がるほど「かなり上がった」の回答が増加しています。

◎「1年前に比べ現在の物価は何%程度変化したと思うか」という質問への回答

●「平均値」
〇2022年12月 +12.1%
〇2023年 3月 +14.6%
〇2023年 6月 +14.7%

こちらの一般の方たちの「体感インフレ率」も大幅に上がっています。2023年6月の「実感するインフレの動き」は、+14.7%となっています。

前項で見た「総務省統計局消費者物価指数(6月3.3%上昇)」とは、ずいぶん開きがあります。

コロちゃんは、素人のおじいちゃんですから、偉そうなことは言えないのですが、「GDPギャップ」での「内閣府」と「日銀」の違う数値をみると、ちょっと不安を憶えますね。

上記の「物価上昇率」にしても、「総務省統計局CPI(6月3.3%)」と「日銀体感インフレ率(6月 14.7%)」には大きな差が出ているのです。

このような数値の「大きな乖離」が起きる理由は、現在の経済学が重視していない見過ごしている要素があるのではないかと、コロちゃんは素人ながら思っています。

いろいろ見ていくと、「日銀」の専門家の皆さんも手探りで試行錯誤をしているように思えてくるのです。

だいたい、最近のスーパーでお買い物をした時の支払いは、絶対に3%程度の値上がりじゃないと、コロちゃんは思うのです。

ねっ、皆さんもそう思いませんか?

5.「物価上昇で困窮する人々」

「内閣府」にしろ「日銀」にしろ、多くの国民の購買行動や消費活動を知るために、多くの調査を行なっています。

だいたいは「無作為抽出」された方からアンケート調査をしているみたいですが、その選択法が違っているのかもしれません。

消費行動を見る時に「購買データ」を見るという興味深い内容がありました。

「購買データ」を見ると、20年前は「給料日の25日」が最も売り上げが高い日だったそうです。

それが、現在は以下の順番だというのです。

〇月の売り上げの1番高い日

①「年金支給日(隔月の15日)」
②「生活保護支給日(1日)」
③「給料日(25日)」

上記のように、65歳以上の高齢者(年金支給日15日)と生活保護支給日(1日)が、「購買データ」の1位2位を占めるほどのボリュームとなっているのです。

そして、その両者が財布に入金すると同時に「購買」に走っていることから、困窮している方が多いことが推測できるのではないでしょうか。

ここから導かれることは「物価を下げて欲しい」です。おそらく数多くの方が、コロちゃんと同じ考えを持っていると思います。

今日のテーマは「物価は上がる?下がるの?」です。

「日銀」は、「物価」を上げようとしています。それに対して「政府」は、「物価」に対してブレーキとアクセルと両方を踏んでいます。

「経済指標のGDPギャップ」や「消費者物価指数」にこだわることなく、「物価を下げる」方向に進んで欲しいと考えているのは、コロちゃんだけではないと思います。

今日見てきた「経済指標」の中で、一番注目してもらいたいのは「2023年6月の体感インフレ率+14.7%」だと、コロちゃんは思います。

最後に重ねて訴えますね。「物価高は清貧の敵です」byコロちゃん

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい

Annette MeyerによるPixabayからの画像

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