【社会考】「非正規女性」が減り始めたよ

社会

お早うございます。今日はコロちゃんは、午前中に「お医者さん」に行ってきました。

ここは「内科医院」で、コロちゃんは「糖尿病と脂質異常症」の治療に通っているのです。この「病い」は「治療」というよりは「管理」と言った方が適切かもしれませんね。

だって、この二つとも「治ることはない生涯お付き合いする病い」なのですからね。そして、明日は「整形外科医院」にお出かけします。

こちらは「腰椎の骨粗鬆症」という、コロちゃんには言いにくい病名の治療です。

言いにくいとは、「他の人に聞かれたくない」のではありませんよ。

コロちゃんは「滑舌(かつぜつ)」が悪いので、「こつそしょうしょう」と発音すると、「こつそそうそう」となってしますのです。

皆さんも、笑っていないで一度言ってみてくださいよ。ほら「こつそそうそう」と言ってますよ。
(*´艸`*)ウフフ

今日は「非正規女性が減り始めたよ」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「非正規雇用女性は減少しているのか?と、パワーカップルが増えている」

☆「格差の拡大は進行しているのか?と、すでに日本は格差が大きい国」

☆「不安の時代は始まっていると、アメリカの現在は10年後の日本」

☆「経済至上主義は美しくないよ」

1.「非正規用雇用女性は減少しているのか?」

今日は「テーマに非正規雇用の女性が減り始めたよ」を掲げてみましたが、これはまだ「微妙な数字」なのですよね。

だけど、いろいろ「総合的」に考えて、コロちゃんは思い切って「断言」してみました。

その内容を見てみましょう。下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 男女共同参画局 正規雇用労働者と非正規雇用労働者の推移」より

https://www.kantei.go.jp/jp/content/000116409.pdf
出典:内閣府 男女共同参画局 ⼥性活躍に関する基礎データより(6月5日利用)

上記のグラフは「内閣府男女共同参画局」が発表した「正規雇用労働者と非正規雇用労働者の推移」です。

グラフの年号は「令和」になっているので、西暦に書き換えて下記に書き出しますね。対象は「非正規雇用の女性数」です。それと、このグラフ後の2021年以降も追記します。

◎「非正規雇用の女性数推移」

➀「2019年:1475万人」(令和1年)

➁「2020年:1425万人」マイナス50万人(コロナ禍)

③「2021年:1413万人」マイナス12万人

➍「2022年:1432万人」プラス19万人

❺「2023年:1441万人」プラス9万人(コロナ5類移行)

ほらほら上記の数字の推移を見ていると、「女性の非正規雇用者数」が「➀2019年:1475万人」をピークとして、減少しているように見えませんか?

ただねー、「コロナ禍」があるんですよね。「ダイヤモンド・プリンセス号」でコロナ患者が発生して大騒ぎになったのが2020年ですからね。

それでも、その後の「➍2022年:1432万人」には、19万人も増加していますけど、「➀2019年:1475万人」へに戻るほどのリバウンドはありませんね。

昨年も「❺2023年:1441万人」と9万人の増加にとどまっているし、コロちゃんの見方は「大きな流れとして女性の非正規雇用者数が減少している」ですね。

そして「今後は女性の正規雇用者数が増えていく」と言っちゃいますよ。

というか「女性の正規雇用者数」は、もうだいぶ以前から増えているのですよ。下記をご覧ください。

◎「正規雇用の女性数推移」

❶「2014年:1022万人」(直近のボトム)
❷「2015年:1045万人」+23万人
❸「2016年:1080万人」+35万人
➍「2017年:1114万人」+34万人
❺「2018年:1137万人」+57万人
❻「2019年:1160万人」+23万人
❼「2020年:1193万人」+33万人
❽「2021年:1221万人」+28万人
「2022年:1250万人」+29万人
「2023年:1267万人」+17万人

いやいや、なになに「女性の正規雇用」ってこんなに増えてるの? 

毎年増加の一方で、上記の「非正規雇用の女性」にあった「コロナ禍の影響」なんて、ちっともないじゃないですか。

コロちゃんは普段「女性の非正規雇用者55.3%(2023年)」ばっかり注目していましたから、女性の「正規雇用者数」がこんなに年々増えているのを見逃していましたよ。

「女性の正規雇用者」は、既に10年間も毎年増え続けているのですね。

ということは、どういうことでしょうか?

「女性の就業者数全体」は増え続けていますから、この数字の意味することは、今後は「女性の非正規雇用者数」は減少するけど、「正規雇用者数」は増え続けるとなるのでしょう。

どうやら「日本の企業」は、「かつての女性労働者は非正規雇用」と見るのをやめて、「女性も男性と同じフルタイム正規雇用」と見始めたということらしいですよ。

今後の「日本企業」では、「女性は結婚しても子どもを産んでも定年まで働き続ける存在」となるとコロちゃんは思いましたよ。

肝心の「企業経営者」の皆さんたちが「女性抜きでは経営が成り立たない」と、そろそろ気づき始めたのだと思っていますよ。

2.「パワーカップルが増えている」

上記で「女性の正規雇用者が増えている」ことを見てきましたが、その結果起きることを次に見てみましょう。

まず、現在の「共働き世帯」と「専業主婦世帯」の数を押さえておきましょう。

➀「共働きは1278万世帯に増えた」

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 共働き世帯数と専業主婦世帯数の推移」より

https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001253464.pdf
出典:厚生労働省 共働き世帯数と専業主婦世帯数の推移より(6月5日利用)

上記のグラフは1985~2022年の「共働き世帯と専業主婦世帯」の推移です。

赤ラインが「共働き主婦世帯」で、青ラインが「専業主婦世帯」ですね。下に書き出しますね。

◎「共働き世帯数と専業主婦世帯数:1985年⇒2020年」

➀「共働き世帯:1985年718万世帯⇒2022年1191万世帯」

➁「専業主婦世帯:1985年936万世帯⇒2022年430万世帯」

おー、「専業主婦世帯」は減っただろうなと思っていましたが、1985年以降の37年間の間に半分以下に減少していますね。

上記のグラフは、2020年までのものですが、足下の2023年では「1278万世帯※」にまで増えています。

(※総務省統計局「労働力調査(詳細集計)より)

➁「パワーカップルも増えた」

「パワーカップル」という言葉は、もう皆さんもご存じのことと思われますが、その定義は「夫、妻ともに年収が高い共働き夫婦」を指します。

その「カップルの年収」は、二人のそれぞれの年収が700万円~1000万円までいろいろ定義があるようです。

ここでは仮に「1人700万円以上」とし、「世帯年収が1400万円以上」として見ますね。

この「パワーカップルの数」をポチポチと調べてみると、以下のようになっていました。

◎「パワーカップル数」

➀「2013年:21万世帯」⇒
➁「2023年:40万世帯」+19万世帯

おー、ここ10年間で「パワーカップル数」は、ほぼ2倍に増えていますね。

「正規雇用」に就労している女性の中には、最近では「部課長などの管理職」も増えていますから、徐々に「所得の男女差」も縮まる傾向に進むのでしょう。

「年収1000万円以上の妻の69.2%が夫も年収1000万円以上」という調査結果もあるそうです。

上記のパワーカップル40万世帯は、「総世帯数の0.69%」、「共働き世帯の2.42%」にあたるそうですが、これを見てコロちゃんが感じたことがあります。

それは、上記で「非正規雇用女性」が減って、「正規雇用女性」が増えていると見てきましたが、これは同じ女性が「非正規⇒正規雇用」に転換しているのではないだろうということです。

おそらく「新卒の若い女性の正規雇用」が増え、「高齢女性の非正規雇用」が減っているのでしょう。

その結果が、上記の「パワーカップルの増加」となって現れて来たのではないでしょうか。

3.「格差の拡大は進行しているのか?」

上記のように「女性の正社員化」が進み、それらの中から「パワーカップル」も出て来る社会になると、「世帯所得の2極化」が進むことが考えられます。

それでは、現在の「世帯所得の分布」はどのようになっているのでしょうか。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 所得金額階級別世帯数の相対度数分布」より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf
出典:厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況より(6月5日利用)

上記は「厚生労働省」が発表している「所得金額階級別世帯数の総態度分布」です。

このグラフでは「世帯所得1400万円以上」の割合は「4.6%」ですが、この層の割合が増えていることは確認できませんでした。

しかし、上記で「パワーカップル40万世帯」は、「総世帯数の0.69%」とのデータが示されていましたから、まだこのぐらいでは明示的にわかるまでには至ってないのかも知れませんね。

おそらく上記のグラフの「世帯所得1400万円以上:4.6%」の中に、「パワーカップル40万世帯:0・69%」が静かに潜んでいるのでしょう。

4.「すでに日本は格差が大きい国」

社会の格差をみるには「相対的貧困率」を使います。

この「相対的貧困率」は、「世帯の可処分所得」を人数で調整した「等価可処分所得」を用いて算出されます。

例えば「3人家族」の生活費は、単純に「単身者の生活費」の3倍にはなりませんから、それを調整するのです。

この調整した「等価可処分所得」の半分に満たない方の割合を「相対的貧困率」と言います。

現在発表されている2021年の「相対的貧困率は15.4%※」で、年間所得127万円以下(月10.6万円)の世帯となります。

(※厚生労働省:2023年:国民生活基礎調査より)

上記の「日本の相対的貧困率」を見ると、なんと6世帯に1世帯の割で「貧困世帯」があることになります。

さらに、昨年発表された「OECD」の世界の先進国の「相対的貧困率比較」を見ると、下記のようになっています。

◎「OECD:相対的貧困率:国際比較:2021年度版」

❶「日本  :15.4%」
❷「アメリカ:15.1%」
❸「イタリア:13.5%」
➍「イギリス:11.2%」
❺「ドイツ :11.0%」
❻「カナダ  :8.6%」
❼「フランス :8.4%」

上記の「国際比較(G7)」を見ると、あの「格差大国であるアメリカ」よりも、既に「日本」の方が貧しい方の割合が多くなっています。

今までは、「ヨーロッパ」は税金が高いが格差は小さい、そして「アメリカ」は税金が安いが格差が大きいとされていましたが、現在はもう違います。

世界の「先進国(G7)」の中で「一番格差が大きい国が日本」なのです。

5.「不安の時代が始まっている」

上記のように「女性の非正規雇用」が減っていき、「女性の正規雇用」が増えている中で、「パワーカップル」も増えてきています。

昨今の「タワーマンション」が1億円を上回る値段に値上がりしても、売れ続けている背景には、これらの「パワーカップル」の存在もあるかと思われます。

コロちゃんは「企業行動」が男女平等に進むことには良い事だともろ手を挙げて歓迎しますが、今後の「日本」で起きることは「貧富の2極化」でしょう。

「貧しさ」に追い込まれた方には、高齢の方も沢山いらっしゃるかと思われます。

そして「若い豊かなパワーカップル」がすべて良しとなるかというと、そうではないでしょう。

人間誰しもが、長い人生で順風満帆とは限られません。若くとも「病い」を発症することもあるかも知れませんし、夫婦間でトラブルがあるかも知れません。

そのような時に感じるのは「転落の恐怖」でしょう。「豊かな生活」を手に入れた富裕層ほど、転落を恐れるでしょう。

コロちゃんは、今後「日本の社会」で進行するのは「経済の2極化」とそれによる「国民意識の分断」だと思っていますね。

そして「社会の不安定化」が進んでいくのではないかと「危惧」していますよ。

6.「アメリカの現在は10年後の日本」

上記のように「女性の正規雇用が増える」ことにより、「社会の不安定化」に進むと考えるのは、コロちゃんの「先走り・考えすぎ」だとおっしゃる方も多いかと思われます。

しかしね、コロちゃんは最近のアメリカの「トランプ大統領候補」による「社会の分断」を見ていて、この姿は「10年後の日本の姿」ではないかと思ったのですよ。

アメリカで「新聞社」が次々と倒産・破産していたのは、2000年代ごろでした。2005年に8891紙あったアメリカの新聞のうちの2900紙がすでに廃刊となっているそうです。

日本では「新聞社」が多角経営することによって、会社ととしては生き延びていますが、肝心の新聞発行部数は、軒並み半減しています。

また「企業のビジネスモデル」では、アメリカの「セブンイレブン」を日本に持ち込んだイトーヨーカドーの「タイムマシン経営」が有名ですね。

その「タイムマシン経営」という言葉を生み出したのは、ソフトバンクの孫正義氏のようですが、アメリカで既に実用化されていた「インターネット」関連の事業から、世界的な大企業を創業しました。

コロちゃんは、アメリカで起きている「社会的な現象」は、10年ほどのタイムラグで「日本」にも押し寄せて来ると考えているのです。

今のアメリカは「深刻な社会の分断」が、あちこちで火を噴く寸前までになっています。この結果がどう進んでいくのかは、まだわかりませんがもう「以前の良い時代」には戻らないでしょう。

「日本」では、今後「社会の2極化」が進むのではないかと、コロちゃんは危惧していますが、それが今の「アメリカ」と同じような「社会の分断」に至らないことを、コロちゃんは祈るだけですね。

7.「経済至上主義は美しくないよ」

最後にコロちゃんの「経済感覚・金銭感覚」について語っておきましょう。

そりゃ誰でも「お金」は大事ですよ。「生活を保つためのある程度の収入」が無ければ、「安定した生活」が営めませんからね。

しかし「人生の目的」は、あくまでも「自分が充実して楽しく生きること」です。「お金」はそのための「手段」であり「目的」ではないと思うのです。

この二つのどこが違うかというと、「充実して楽しく生きること」は達成できることがありますが、「お金」は際限がありません。

お金は手に入れれば入れるほど、際限がなく欲望が膨れ上がるものだと、コロちゃんは考えていますね。

だからコロちゃんは、今までにも「充実して楽しく生きるため」にずい分好きなことをやってきましたよ。

ここで、例えば・・・、と説明すれば具体的エピソードで説得力が増すのですが、コロちゃんの人生の足跡は「失敗の連続」なのですよね。

確かにコロちゃんは、その時には「楽しく充実していました」が、その結果を皆さんに開陳するほどには、まだ達観・老成しておりません。

だって、その結果って「失敗の記録」なんですよ。だから御想像にお任せしますよ。

いずれにしろコロちゃんは、上記のような「経済感覚・金銭感覚」をベースに世の中を広く見渡しながら、遠慮なく今感じた「時代認識」をカキコキしますよ。

今日のブログでは、「非正規雇用の女性が減少している」ということから、今後の「日本社会」がどのように進んでいくかのコロちゃんの視点をご紹介しました。

この「視点の内容」が当たるのか間違っているのかは、今後徐々に判明するかと思われますよ。

どうぞ皆様も、こんな見方もあると頭の片隅においていただいて、毎日のニュースを楽しみにみて下さいね。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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