おはようございます。今朝明るくなってから、ワンコとの散歩を終えて帰ってきましたら、庭の「クリスマスローズ」の花が何ヶ所も咲いていました。
昨日までは、まだ咲いていなかったですから、ここ数日の春のような暖かさで一気に咲き始めたようです。
この「クリスマスローズ」は、亡き妻がいつも手入れをしていた花ですから、コロちゃんも無碍には出来ずに、時々周りの雑草を抜いたりしていますよ。
この「クリスマスローズ」は、いつもせっせと世話をしていた妻が亡くなった後も、ちゃんと咲きほころんでいるのですよね。当たり前のことですけどね。
コロちゃんは、家の玄関を入る時にふと振り返ると、庭で座り込んで「クリスマスローズ」の手入れをしていた妻の姿が見えるような気がしましたよ。
( ɵ̷̥̥᷄﹏ɵ̷̥̥᷅ )グチュッ…
下記の庭で咲き誇る「クリスマスローズ」のフォトを添付しますね。春の陽気を味わってくださいね。
コロちゃんが、ちょっとセンチメンタルな気分になったのは、春の陽気のせいですからね。気を取り直してブログをカキコキしましょう。
今日は「高齢者が家を借りやすくなる」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「単身高齢者が住宅を借りやすくと、身寄りがない単身高齢者たち」
☆「借家住まいの単身高齢者は33.5%と、賃貸空家数は増えている」
☆「孤独死とその後始末」
☆「単身高齢者の相対的貧困率と、公営住宅が足りないよ」
☆「コロちゃんが生きて来た時代」
1.「単身高齢者が住宅を借りやすく」
コロちゃんが、今朝コーヒーを飲みながら、新聞をバサバサ読んでいると、「所得の低い単身高齢者が住宅を借りやすくなる仕組みが整備される」との記事が目に留まりました。
コロちゃんは、今住んでいる家を30年ローンで購入していますので、住宅を借りる必要はよほどのことがない限りありませんが、「所得の低い単身高齢者」にコロちゃんはピッタリ当てはまります。
そこで、この記事をじっくり読んでみることにしました。
まずは今開かれている国会に「住宅セーフティネット法」と「高齢者住まい法」の改正案の提出を目指すとあります。
その「住宅セーフティネット法」とは、「賃貸住宅や空き家等に『住宅確保要配慮者』が入居しやすい賃貸住宅の供給促進を図ること」を目的とする法律ですね。
この「住宅確保要配慮者」とは、「高齢者、子育て世帯、低所得者、障がい者、被災者など」を指します。
コロちゃんは「高齢者」ですから、一応この枠に入りますね。
また「高齢者住まい法」とは、「高齢者の居住の安定」を目的とした法律のようです。
今回の「法改正」では、家賃滞納が生じた場合に一定範囲で立て替える「家賃保証業者」を国が認定する制度を創設するとしています。
また、その新たな「認定制度」では、要配慮者(高齢者、子育て世帯、低所得者、障がい者、被災者など)の保証をひき受ける先を「個人」に限定しないことを認定条件にすると報じられています。
これは「親族・身寄り」がいない「単身高齢者」を想定しているのでしょう。
また都道府県が指定する「居住支援法人」の機能も、入居時の相談から、入居中の見守り、死亡後の、対応まで一貫して「要配慮者」を支援するように高めると報じられています。
この「法改正」は、コロちゃんのような「単身高齢者」が激増して、今後も更に増えていく見通しが背景にあることは間違いがありません。
それでは次に、現在「単身高齢者」がどのくらいいらっしゃるのかを見てみましょう。
2.「単身高齢者と身寄りがない方たち」
すでに多くの皆さんがご存じかもしれませんが、日本の「ひとり暮らしの高齢者」の方は、増え続けています。
下のグラフでは、右肩上がりに上昇している様子だけをご確認ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 65歳以上の一人暮らしの動向」より
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2023/zenbun/pdf/1s1s_03.pdf
出典:内閣府 令和5年版高齢社会白書より(2月22日利用)
日本の「65歳以上の一人暮らし」の方の人数は、671.7万人(2020年)で、男性230.8万人(15.0%)、女性440.9万人(22.1%)となっています。
(%は全人口に占める割合)
「単身高齢者」は、男性(230.8万人)よりも、女性(440.9万人)の方が2倍近く多くいらっしゃいますね。
そして今後も増え続けて、「671.7万人(2020年)」⇒「896.3万人(2040年)」になると予測されています。
その現在670万人ほどいる「単身高齢者」の中で、身内のいない、あるいは身内がいても頼ることが出来ない「単身高齢者」が増えてきているというのです。
今後の日本では、「未婚者」や「子どものいない高齢者」も増え続けます。
内閣府の「高齢社会白書」によると、「高齢者の未婚率」は男性5.3%都女性4.3%でした。現在の高齢者は、「団塊の世代」よりも年上の方も多いですから、まだ未婚率は低いのです。
また、内閣府の「高齢者の住宅と生活環境調査」では、子のない高齢世帯夫婦の割合は8.7%だったとされています。
これらを元にした推計では、「子の無い高齢単身世帯」は、未婚率の上昇に伴い、2020年には216万世帯であったのが、2040年には474万世帯までほぼ倍増するとされています。
3.「借家住まいの単身高齢者は33.5%」
コロちゃんは、すでに何度もこのブログで書いていますように「30年ローン」で建売住宅を購入しましたから「自宅住まい」です。
しかしコロちゃんと同じ「単身高齢者」の方たちの中には、「借家住まい」の方も数多くいらっしゃいます。
コロちゃんは、どのくらいの「単身高齢者」の方が「借家住まい」なのかを、調べてみました。
「総務省統計局」が、令和元年(2019年)に「平成30年住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計)」を発表しています。
下記のグラフをご覧ください。内容は下記に書き出します。
「総務省統計局 住宅の所有の関係別高齢単身主世帯数及び借家の割合の推移」より
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf
出典:総務省統計局 平成30年住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計)より(2月22日利用)
上記のグラフは「高齢単身世帯の持ち家と借家の割合」です。
これによると、「高齢単身世帯」の「持ち家」と「借家」の割合は、以下の通りです。
◎「2018年:高齢単身世帯:持ち家:借家割合」
①「借家 :213.7万世帯:33.5%」
②「持ち家:442.5万世帯:66.2%」
こちらの数値は、子どもの有無は分かりませんから、この「借家213.7万世帯」の中には、子どもがいる方も含まれています。
しかし、一つ上のところで、「子の無い高齢単身世帯:216万世帯:2020年」を見てきましたから、ざっと100万人規模で「借家住まいで子どものいない単身高齢者」の方が居るように思われますね。
4.「賃貸空家数は増えている」
人口が減少し続けている「日本」においては「空き家」の数が増えていることは、容易に想像がつきます。
次に「日本の空家数」を見てみましょう。
下記のグラフは右肩上がりのところだけをご覧ください。内容は下に書き出します。
「総務省統計局 空き家及び空家率の推移」より
https://www.stat.go.jp/info/today/072.html
総務省統計局 共同住宅の空き家 約460万戸 について分析より(2月22日利用)
もう皆さんがお知りだと思いますが、全国で「空き家」がどんどん増えています。
ちょっと古いデータですが「空家数:757万戸(13.1%):2008年)」となっていますが、その内の「単身高齢者」が住むような「共同住宅」は、460万戸が空き家となっています。
「高齢単身者の住まい」については、片方に需要があり、もう片方には供給があるのですから、後はマッチングの問題で、国は今回の「法改正」で対処しようとしているのでしょう。
5.「孤独死とその後始末」
「孤独死」とは、独居の高齢者が、誰にも看取られることなくたった1人で亡くなってしまう事を言います。
この「孤独死」の全国集計はないそうです。
ただだいたい「年間3万人程度ではないか」と言われているそうです。
直近では2020年の統計で「東京23区だけでも年間4200人」という資料もありましたから、現在ではもっと増えているのかもしれませんね。
また「少額保険協会の孤独死対策委員会」が2022年に「第7回現状レポート」を発表しています。
この調査は、「少額短期保険会社の家財保険(孤独死特約付き)に加入している被保険者」の「2015 年4 月~2022年 3月までの孤独死のデータ」となっています。
内容のデータは限定的になるとは思いますが、大体の傾向はつかめると思います。
◎「孤独死データ:2015~2022年」
①「人数:6722人」
②「平均年齢:62歳」
・「内訳」
・「20代 :243人:5.0%」
・「30代 :377人:7.2%」
・「40代 :562人:10.4%」
・「50代 :985人:17.4%」
○「現役世代:2167人:40.0%」
・「60代:1706人:29.1%」
・「70代:1158人:22.1%」
・「80代以上:491人:9.7%」
○「リタイア世代:3355人:60.0%」
ちょっと、この数字には驚きましたね。だって「現役世代」が「2167人:40%」もいるんですよ。そして「孤独死者」の平均年齢が62歳と、平均寿命よりもはるかに低いことも驚きましたね。
この「レポート」では、以下の報告を記載しています。
❶「孤独死者の平均年齢は約62歳。男女とも平均寿命より大幅に若い段階で死を迎えている」
❷「高齢者に到達しない年齢で亡くなっている人の割合はおよそ半数にのぼっている」
❸「孤独死全体の40%が現役世代の方の死であり、孤独死は決して高齢者特有の問題ではなく、全世代にわたる大きな問題である」
そして「死因別のデータ」も記載しています。
◎「死因別人数」
①「病死:4496人:66.8%」
②「自殺:702人:9.8%」
③「事故死:82人:1.2%」
➃「不明:1447人:22.1%」
「病死」は分からないでもないですが、「自殺」が多いですね。
全国民における「自殺者数の割合」は、1.4%となっていますから、この「レポート」での「自殺者数」は、それよりもなんと7倍も多くなっています。
(全国民の自殺者数割合:令和3年中における自殺の状況:厚生労働省自殺対策推進室/警察庁生活安全局生活安全企画課より)
ここで取り上げた「レポート」は、調査対象が「少額短期保険会社の家財保険(孤独死特約付き)に加入している被保険者」ですから、そのまま全国の状況とはならないかと思います。
しかし、「高齢者が住まいを借りる」あるいは「貸す」にあたって、頭に置いておいた方が良いデータかと思いましたね。
ただコロちゃんは、自宅で「ひとり死」を希望していますから、苦しまない限りは誰にも看取られない「孤独死」でも別に構わないですね。
だけど、後始末が困るでしょうから、直前に「ケアマネージャー」に☎でもできれば良いと思っていますよ。
6.「単身高齢者の相対的貧困率」
貧しさの指標としては、「相対的貧困率」を用いることになっています。
この「相対的貧困率」は、「世帯の可処分所得」を人数で調整した「等価可処分所得」を用いて算出されます。
例えば「3人家族」の生活費は、単純に「単身者の生活費」の3倍にはなりませんから、それを調整するのです。
この調整した「等価可処分所得」の半分に満たない方の割合が「貧困率」で、そのラインが「貧困線」です。
なお、2021年の、一人当たり「可処分所得」の中央値は254万円でしたので、「貧困線」は127万円となっています。
コロちゃんの「年金収入」は、この「貧困線」よりは少し上になりますね。
それでは「高齢世帯」の貧困率を見てみましょう。下記に書き出しますね。
◎「2012年:高齢者全体の貧困率」
①「男性:15.1%」
②「女性:22.1%」
この数値が「高齢者全体」から「単身高齢者」となると、たちまち「貧困率」が跳ね上がるのです。下記をお読みください、驚きますよ。
◎「単身高齢者の貧困率」
❶「男性:29.3%」
❷「女性:44.6%」
上記を比較しやすいように、下記に並べてみますね。
◎「高齢者全体(下記の左数字)と、単身高齢者(下記の右数字)の貧困率の比較」
㊀「男性:15.1⇒29.3%」
㊁「女性:22.1⇒44.6%」
ほらね、男性では2倍近くに、女性では2倍以上に増加しています。特に「高齢単身女性」の貧困率が44.6%と、ほとんど2人に1人とは驚きますね。
これを見ると、「高齢者全体の貧困率」と「単身高齢者の貧困率」の乖離に驚きますね。
女性は「平均寿命」が長いだけに、高齢になると貧困に陥る方が多いのです。夫婦ですと、大体は男性の方が先に亡くなりますしね。
コロちゃんは「男性」ですけれど、妻が健在だった「夫婦2人」の生活の方が、生活収支は明らかに良かったですね。
だって、2人が1人になったからって、光熱費はほとんど変わらないですし、食費だって半額にはなりませんよ。
当然今の「ひとり暮らしコロちゃん」の方が、生活のやりくりは、以前の夫婦2人の時より厳しくなっています。
7.「公営住宅が足りないよ」
コロちゃんは、今朝新聞で「高齢者が家を借りやすくなる」との報道を読んで、これは良い事だと素直に思いました。
上記で見たように、「単身高齢者」になると「男性」では3人に1人近く(29.3%)、女性では2人に1人近く(44.6%)の方が「貧困線以下」の「貧困状態」に落ち込んでいるのです。
この数は、今後の高齢化の進行の中で増えることはあっても、減ることはないでしょう。
厳しい生活に陥った高齢者の方にとっては、家賃という毎月決まって出ていく出費の負担は大きいものです。
ですから、空き家が増えている現状を「政府」がマッチングを計ることは良い事だとコロちゃんは思いましたよ。
まあ、ちょっと苦情を言うならば、日本は「住宅政策」として「持ち家」を推奨してきましたから、良質な「公営住宅」が少なかったことでしょうか。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。
「国土交通省 公営住宅の建設年度別ストック数」より
https://www.mlit.go.jp/common/001139782.pdf
出典:国土交通省 社会資本整備審議会住宅宅地分科会 新たな住宅セーフティネット検討小委員会 参考資料より(2月22日利用)
上記のグラフの、一番右側の「薄濃紺色&濃紺色棒グラフ」が、「平成7年(1995年)以降の公営住宅ストック」です。
真ん中よりやや右側(水色棒グラフ」より左は、全て「昭和の公営住宅ストック」となります。
築後30年以上たっている「公営住宅ストック」は、なんと131万戸(61%)も占めています。
簡単に言うと、「公営住宅建設戸数」は昭和45年(1970年)をピークとして、その後減少の一途で最近まであまり建設をしてこなかったのです。
そして「公営住宅建設戸数」は、近年も減少し続けています。
これは「日本の住宅政策」が「持ち家推進」に片寄っているからです。
その結果が現在の「単身高齢者」の住まいが足りないという結果に繋がっています。
コロちゃんは、「高齢化」は今後も長く続くのですから、いまからでも「良質な単身高齢者向きの公営住宅」をどんどん建設を進めるべきだと思いますよ。
8.「コロちゃんが生きて来た時代」
コロちゃんは、団塊の世代(1947~1949年生まれ)の少し後の世代になります。しかしわずか数年しか違いませんから、価値観やリアルタイムに経験した内容はほとんど変わりません。
今では「昭和モデル」と揶揄される「生活習慣」や「生活文化」は、コロちゃんと「団塊の世代」とではほとんど変わりません。
その「昭和モデル」とは「経済の高度成長」を背景として、地方から1200万人ともいわれる巨大なボリュームの若者たちが「都市圏」を目指して上京してきたことにより作られました。
その時点以前の「出稼ぎ労働者」と違っていたことは、「団塊の世代」とそれ以降の世代は、故郷に帰らなかったことです。
その以前の「出稼ぎ労働者」の場合は、多くの場合故郷に奥さんと子どもたちが居ましたから、働く期間が終わると、故郷に帰っていたのです。
それに対して、上京してきた「団塊の世代」の若者たちは、都市部とその周辺部に住まいを構えて永住しました。
そしてほとんどの方が、20代で結婚し、子どもをつくり、住宅を購入して、徐々に生活基盤を形成していったのです。
一般的に言えることなのですが、上京が早い方ほど「都市部」に家を購入し、遅れた方ほど「都市部」から遠くなりましたね。
ただ、その生活スタイルはみな同じく「結婚・子ども・車・住宅」を目指しており、皆が疑うことなくその道に邁進していたと思います。
それが、この年代の「坂の上の雲」だったのです。
(坂の上の雲:1968年:歴史小説:司馬遼太郎:産経新聞連載)
「坂の上の雲」の歴史小説では、明治期の日本人が、長い坂の上にポッカリ浮いている雲をひたすら見つめて登り続けるような、希望に満ちて歩んで来た人々の群像を描いています。
コロちゃんと、ちょっと先輩の「団塊世代」の方々は、皆同じく、今では「昭和モデル」と呼ばれるような「世界観・人生観」で生きて来たと言っても良いかと思います。
コロちゃんが今振り返って思うのは、コロちゃんの現在はただ運が良かっただけかもしれないと言う事です。
コロちゃんは、若い時に老後の事を考えて準備してきたわけでもないですし、若い時に貯蓄や投資を進めたこともありませんでした。
ただ、足下の生活を精一杯生きる中で、流されていてもある程度の「老後の生活が出来る」社会的条件があっただけとの思いが強いですね。
コロちゃんがこのブログで「清貧」を掲げて、貧窮に居る方に思いを寄せるのも、コロちゃんとその貧窮の方の差は紙一重だったとの認識があります。
今住宅を借りることに困っている方の姿は、コロちゃん自身であっても不思議ではなかったと、コロちゃんはいつも思っているのです。
だから、今日の「所得の低い単身高齢者が住宅を借りやすくなる仕組みが整備される」という話題に、コロちゃんが興味を持つのです。
「貧困」も「住宅」も、個人の問題でなく「社会」の問題です。
コロちゃんの時代を生きた方々は、上記で見てきたように大体「7:3」の割合で「持ち家」を入手してきていますが、おそらく今の時代の方々はそうはいかないでしょう。
厳しい時代となっていますが、若い皆さんも、悩みながら考えながら、頑張って生きてくださいね。コロちゃんは、心から応援しますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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